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最終更新日:2026年10月30日

Officeのお役立ち情報

ExcelのROUND関数で四捨五入する方法|ROUNDUP・ROUNDDOWNで切り上げ・切り捨て

Excelで小数を四捨五入するときは、ROUND関数を使います。式の書き方と桁数の決め方、切り上げ・切り捨てのROUNDUP・ROUNDDOWN、表示だけを丸める方法との違いを、表と例で説明します。

すぐに使える式

  • A2の数値を整数に四捨五入する:=ROUND(A2,0)
  • A2の数値を小数第2位まで残す(第3位を四捨五入):=ROUND(A2,2)
  • いつも切り上げる・切り捨てるときは、ROUNDをROUNDUP・ROUNDDOWNに変えます:=ROUNDUP(A2,0)・=ROUNDDOWN(A2,0)

式は、結果を出したい別のセルに入力します。A2の元の値は変わらず、式を入力したセルに丸めた結果が表示されます。

計算結果の小数をきれいに四捨五入したい七海が表示の桁数を減らせばよいかをたずね、大介が四捨五入はROUND関数、切り上げはROUNDUP・切り捨てはROUNDDOWN、表示を減らしても値はそのままという3つのポイントを案内する導入漫画漫画を拡大
表示の桁数を減らすだけでよいのか、迷ったところから始めます。

四捨五入する前に知っておくこと

小数点以下を丸める方法は2つあります。表示形式でセルの表示だけを短くする方法と、関数で値そのものを丸める方法です。

表示形式で桁数を減らしても、セルの値は変わりません。表示形式は数値の見せ方だけを変え、計算には、通常の設定では格納された値が使われます(MicrosoftサポートのExcelで数式の再計算、反復計算、または精度を変更する)。数値を直接入力したセルは、選ぶと数式バーに入力した値が表示されます。数式が入ったセルは数式バーに数式が表示されるため、値を確かめるときは小数点以下の表示桁数を増やします。

セルA2に823.78と表示され、数式バーには元の値の823.7825が表示されている画面画像を拡大
セルに表示されている数字と、数式バーに表示される値を見比べます。

値そのものを丸めて、その後の計算にも丸めた値を使いたいときは、次の章のROUND関数を使います。

「日付が数字で表示されるときは」

日付が数字になる場合も、表示形式とセルの値の関係で説明できます。確認の手順は、Excelで日付が数字になる・表示がおかしい|表示形式とシリアル値で解説しています。

ROUND関数で四捨五入する

書式は=ROUND(数値, 桁数)です。「数値」には丸めたい数値やセル、「桁数」には結果の桁数を指定し、どちらも省略できません(MicrosoftサポートのROUND関数)。

セルA2に823.7825が入っているとき、別のセルに=ROUND(A2,2)と入力してEnterキーを押すと、823.78が表示されます。A2の値は823.7825のままです。

セルB2を選んだ状態で、数式バーに=ROUND(A2,2)と表示され、セルB2に823.78と表示されている画面画像を拡大
数式バーで、ROUND関数の「数値」と「桁数」の指定を確認します。

桁数は、残したい位置を表します。正の数は小数点以下の桁数、0は整数、負の数は10単位・100単位のように小数点の左側の位置です。同じ823.7825を桁数3〜-3で丸めると、次のとおりです。

表は左右にスクロールできます。

823.7825を桁数3〜-3で丸めた結果(ROUND関数)
桁数 式(A2に823.7825) 結果 丸め方
3 =ROUND(A2,3) 823.783 小数第3位まで残し、第4位を四捨五入
2 =ROUND(A2,2) 823.78 小数第2位まで残し、第3位を四捨五入
1 =ROUND(A2,1) 823.8 小数第1位まで残し、第2位を四捨五入
0 =ROUND(A2,0) 824 整数にし、小数第1位を四捨五入
-1 =ROUND(A2,-1) 820 10単位にし、一の位を四捨五入
-2 =ROUND(A2,-2) 800 100単位にし、十の位を四捨五入
-3 =ROUND(A2,-3) 1000 1000単位にし、百の位を四捨五入

表の値は、MicrosoftサポートのExcelで必要な小数点以下の桁数を丸めるの使用例と同じです。桁数-3の結果は1000単位に丸めた1000で、セルには1000と表示されます。

セルB1の823.7825を、桁数3から-3までのROUND関数で丸めた結果を丸める位置と並べた表で、セルB7の数式=ROUND($B$1,A7)が数式バーに表示されている画面画像を拡大
桁数を変えると、丸める位置がどう変わるかを確認します。

「数式の入力やSUMの基本から確かめたいときは」

セルへの数式の入力や、合計の出し方から確かめたい場合は、はじめてのExcel・基本操作|入力・計算・SUM・保存の基本をやさしくで解説しています。

ROUNDUP・ROUNDDOWNで切り上げ・切り捨て

いつも切り上げたいときはROUNDUP、いつも切り捨てたいときはROUNDDOWNを使います。書式は=ROUNDUP(数値, 桁数)・=ROUNDDOWN(数値, 桁数)で、桁数の考え方はROUNDと同じです(MicrosoftサポートのROUNDUP関数・MicrosoftサポートのROUNDDOWN関数)。

同じ数値と桁数で3つの関数の結果を比べると、次のとおりです。

表は左右にスクロールできます。

同じ数値と桁数で比べたROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの結果
元の値 桁数 ROUND ROUNDUP ROUNDDOWN
3.2 0 3 4 3
3.14159 3 3.142 3.142 3.141
-3.14159 1 -3.1 -3.2 -3.1
31415.92654 -2 31400 31500 31400

4つの数値と、ROUNDUP・ROUNDDOWNの結果は、上のページの使用例と同じです。ROUNDの列は、同じ数値をExcelで丸めた結果です。

元の値と桁数の列の右に、ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの結果を列ごとに並べた表で、セルD4の数式=ROUNDUP(A4,B4)が数式バーに表示されている画面画像を拡大
同じ数値と桁数で、ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの結果を見比べます。

端数を四捨五入・切り上げ・切り捨てのどれで処理するかは、表の用途や社内の取り決めによって変わります。迷う場合は、その表を使う部署や取引先の決まりを確かめてから選んでください。

「数式を下の行にコピーするときは」

A2のような相対参照を含む数式を1行下にコピーすると、参照もA3のように変わります。桁数を1つのセルにまとめて参照したいときなど、参照を固定する方法は、Excelの絶対参照と相対参照|$とF4キーの使い分けで解説しています。

マイナスの数を丸めるときの結果

マイナスの数では、「切り上げ」「切り捨て」の結果が、数の大小の感覚と逆に見えることがあります。ROUNDUPは0から離れる方向、ROUNDDOWNは0に近づく方向に丸めるためです(Microsoft SupportのROUNDUP function(英語)・Microsoft SupportのROUNDDOWN function(英語))。

たとえば-3.14159を桁数1で丸めると、ROUNDUPは-3.2、ROUNDDOWNは-3.1です(上の表の3行目)。ROUNDでも、-1.475を桁数2で丸めると-1.48、-50.55を桁数-2で丸めると-100になります。この2つはMicrosoftサポートのROUND関数の使用例です。

マイナスの数が入る表では、丸めた結果を一度確かめてから、合計や比較に使ってください。

表示だけを丸める方法との使い分け

値はそのままで、見た目の桁数だけをそろえたい場合は、表示形式を使います。[ホーム]タブの[数値]グループに、小数点以下の表示桁数を増やすボタンと減らすボタンがあります。「セルの書式設定」の「数値」でも桁数を指定でき、Windows版のExcelではCtrlキー+1キーで開けます(MicrosoftサポートのExcelで利用可能な表示形式)。

[ホーム]タブの[数値]グループで、小数点以下の表示桁数を減らすボタンの場所を示した画面画像を拡大
[ホーム]タブの[数値]グループで、小数点以下の表示桁数を増やすボタンと減らすボタンの場所を確認します。

使い分けの目安は次のとおりです。

  • 見やすくそろえたいだけで、計算には元の値を使ってよい:表示形式で桁数を減らす
  • 丸めた値をその後の計算や集計にも使いたい:ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWN関数で丸める

ボタンの見た目や配置は、Excelのバージョンや画面の幅によって異なる場合があります。

「丸めて表示しないようにしたいときは」

表示の桁数や列の幅を広げて、丸めずに表示する方法は、Microsoftサポートの数値の丸め表示をやめるにあります。やりたいことから関数を探す場合は、Excel 関数・機能 総合インデックス|やりたいことから探せる関数・集計・自動化の索引も使えます。

合計が表示と合わないときの確認

表示の桁数だけを減らした数値を合計すると、表示されている数字を足した結果と合わないことがあります。Excelは計算に、表示されている値ではなく格納された値を使うためです(MicrosoftサポートのExcelで数式の再計算、反復計算、または精度を変更する)。

1.4が入った3つのセルを、表示形式で整数にした例で比べます。

1.4を3件、表示だけ整数にした場合と、ROUNDで丸めた場合の合計
明細 元の値 表示(整数の表示形式) ROUNDで丸めた値
明細1 1.4 1 1
明細2 1.4 1 1
明細3 1.4 1 1
合計 4.2 4 3
1.4を整数の表示にした3つの明細の合計が4と表示され、ROUND関数で丸めた値の合計は3と表示されている表で、セルF5の数式=SUM(F2:F4)が数式バーに表示されている画面画像を拡大
表示だけを整数にした合計と、ROUND関数で丸めてから出した合計を見比べます。

合計の4は、合計の値4.2を整数の表示にしたもので、セルの値は4.2のままです。画像のように元の値がF2〜F4にあるとき、合計の値そのものを整数に丸めるには=ROUND(SUM(F2:F4),0)と、合計をROUNDで囲みます。結果は4で、こちらは値も4です。各値を丸めてから合計するか、合計してから丸めるかで結果が変わるため、表の用途や社内の取り決めに合わせて決めてください。

集計の途中でも同じ考え方を使えます。たとえば、平均を小数第1位までにした値で次の計算をしたいときは、=ROUND(AVERAGE(B2:B6),1)のように平均を出す式をROUNDで囲みます。

合計が合わないと感じたときは、次の項目を確かめます。

  • 合計の元になっている、数値を直接入力したセル:選んだときの数式バーの値が、表示と同じか
  • 合計の元になっている、数式が入ったセル:小数点以下の表示桁数を増やすと、表示より細かい端数が出てくるか
  • 丸めた値で合計したい場合に、元のセルか計算の途中でROUND関数などを使っているか
  • 合計を出すセル自体の表示形式で、小数点以下の桁数を減らしていないか

Windows版のExcelのオプションには「表示桁数で計算する」という設定もあります。この設定にするとブック内の値が表示どおりに永続的に変わり、元の値は復元できません(同じページに説明があります)。値を丸めたいセルが決まっている場合は、そのセルだけを関数で丸める方法も検討してください。

「数式の結果が更新されないときは」

数式を直したのに結果が変わらない場合は、計算方法が手動になっていないかも確かめます。確認の手順は、Excelの数式が再計算されない|自動計算と手動計算の切り替えで解説しています。

よくある質問

ROUNDとROUNDUP・ROUNDDOWNの違いは何ですか

ROUNDは指定した桁数に四捨五入し、ROUNDUPは常に切り上げ、ROUNDDOWNは常に切り捨てます。3つの関数はいずれも、引数に「数値」と「桁数」を指定し、桁数の考え方も同じです。

整数に四捨五入するには、桁数をいくつにしますか

桁数に0を指定します(=ROUND(A2,0))。小数第1位を四捨五入して整数にするので、823.7825なら824になります。

十の位や百の位で丸めることはできますか

桁数に負の数を指定します。-1で10単位(一の位を四捨五入)、-2で100単位(十の位を四捨五入)になります。823.7825なら、-1で820、-2で800です。

マイナスの数を切り捨てたのに、値が大きくなりました

ROUNDDOWNは0に近づく方向に端数を切り捨てます。マイナスの数に切り捨てる端数がある場合は、結果の値が元の値より大きくなります。指定した桁数より下に端数がない場合は、値は変わりません。-3.14159を桁数1で丸めると、ROUNDDOWNは-3.1、ROUNDUPは-3.2です。

INT関数やTRUNC関数とは何が違いますか

INTは、数値を最も近い整数に切り捨てます(MicrosoftサポートのINT関数)。TRUNCは、指定した桁数より下を切り捨て、桁数を省略すると整数にします。TRUNCの桁数を省略するか0にした場合、正の数ではINTと同じ結果ですが、小数部分のあるマイナスの数では異なり、=TRUNC(-4.3)は-4、=INT(-4.3)は-5です(MicrosoftサポートのTRUNC関数)。桁数を指定して切り捨てるときは、ROUNDDOWNのほかTRUNCも使えます。

表示どおりの値で計算させる設定はありますか

Windows版のExcelでは、「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」の「次のブックを計算するとき」に、「表示桁数で計算する」があります。この設定でブック内の値は永続的に変わり、元の値は復元できません。丸めたいセルが決まっている場合は、ROUND関数で丸める方法もあります。

Mac版のExcelでも使えますか

ROUND関数のページの「適用先」には、Excel for Microsoft 365 for Mac、Excel 2024 for Mac、Excel 2021 for Macが含まれています。お使いの版は、MicrosoftサポートのROUND関数の「適用先」で確かめてください。

まとめ

値そのものを四捨五入するときは=ROUND(数値, 桁数)、いつも切り上げるときはROUNDUP、いつも切り捨てるときはROUNDDOWNを使います。桁数は、2で小数第2位まで、0で整数、-1で10単位のように、残したい位置を指定します。表示形式で桁数を減らす方法は見た目だけを変え、計算には元の値が使われます。

Excelを使うパソコンを選ぶときは、Officeが付いているかと、その種類(買い切りかサブスクか)も確かめます。違いはOffice 2024とMicrosoft 365の違いと選び方|買い切りかサブスクかを正直に解説で解説しています。

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執筆・監修:PC STORE編集部|メーカー・公的機関などの公式情報をもとに調査・執筆しています。操作画面を示す画像は、公式情報および公開資料を照合し、説明用に再現しています。

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