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最終更新日:2026年10月16日

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ExcelのIF関数の使い方入門|条件で結果を分ける・AND/ORで複数条件を判定する

点数を見て「合格」「不合格」を1行ずつ手で入力している。そんな作業は、ExcelのIF関数で自動にできます。IF関数は、条件に合うかどうかで、表示する結果を分ける関数です。この記事では、IF関数のしくみと入力のしかた、AND関数・OR関数で複数の条件を判定する方法、3つ以上に分けたいときの考え方を、Microsoftの公式情報をもとに整理します。

  • Excel
  • IF関数
  • AND関数
  • OR関数
IT初心者の七海さん IT初心者の七海さん

点数を見て「合格」「不合格」を1行ずつ手で入力してるんです…。条件で自動的に分ける方法はありますか?

IT上級者の大介先輩 IT上級者の大介先輩

IF関数なら、条件に合うかどうかで結果を分けられるよ。①IF:条件で結果を分ける ②AND:すべて満たす ③OR:1つ以上満たす(両方でもOK)。順番に見ていこう。

この記事でわかること

  • IF関数のしくみと3つの引数
  • IF関数の入力のしかた
  • 条件の書き方(比較演算子)
  • AND関数・OR関数で複数の条件を判定する方法
  • 3つ以上に分けたいときの考え方(IFの入れ子とIFS関数)
  • 0や#NAME?が表示されるときの確認

結論

IF関数で「条件」「合うとき」「合わないとき」の3つを指定します

IF関数は、=IF(論理式, 値が真の場合, 値が偽の場合)の形で使います。たとえば次の数式を入力すると、B2が60以上なら「合格」、そうでなければ「不合格」と表示されます。文字列は、"合格"のように二重引用符で囲みます。

=IF(B2>=60,"合格","不合格")

複数の条件で判定したいときは、AND関数かOR関数をIF関数の中で使います。ANDは「すべての条件を満たすとき」、ORは「1つ以上の条件を満たすとき」にTRUEを返します。確認先は、Microsoftサポート「IF 関数」と、Microsoftサポート「Excel で IF と AND、OR、NOT 関数を使用する」です。

合格と不合格を手で入力して困る七海に、大介がIF関数とAND・ORで条件ごとに結果を分ける方法を案内する導入漫画
導入漫画:合格と不合格を手で入力して困る七海さんに、大介先輩が「IFで条件で結果を分ける・ANDはすべて満たす・ORは1つ以上満たす」という考え方を整理します。

IF関数のしくみ

IF関数のしくみを初心者向けに七海と大介がわかりやすく案内している様子

まず、IF関数がどのように結果を分けるかを確かめます。

Microsoftは、IF関数の書式を、IF(論理式, [値が真の場合], [値が偽の場合])と案内しています。論理式は、テストする条件です。値が真の場合は、論理式の結果がTRUE(条件に合う)のときに返す値で、値が偽の場合は、FALSE(条件に合わない)のときに返す値です。論理式と値が真の場合は必須、値が偽の場合は省略できる引数とされています。

IF関数の論理式・値が真の場合・値が偽の場合の3つの引数と、条件に合うかどうかで結果が分かれる流れを示した図解
IF関数の3つの引数と、条件に合うかどうかで結果が分かれる流れを示したものです。AIにより制作した図解であり、実機画面ではありません。

つまり、IF関数は「もし条件に合えばA、合わなければB」という分かれ道を、1つの数式で表します。Microsoftの「IF 関数」の案内は、Excel for Microsoft 365、Excel 2024、Excel 2021、Excel 2019、Excel 2016を対象にしています。

「関数の入力に慣れていないとき」

セルへの入力や、=から始まる数式の基本は、はじめてのExcel・基本操作|入力・計算・SUM・保存の基本をやさしくで解説しています。

IF関数を入力する

IF関数を入力する手順を大介が七海に説明している様子

ここでは、国語の点数が60点以上なら「合格」、そうでなければ「不合格」と表示する例で入力します。点数や合格の基準は、説明用の例です。

B列に国語の点数が入っている表で、判定を表示したいセル(たとえばD2)を選択し、次の数式を入力してEnterキーを押します。B2が75なら「合格」、45なら「不合格」と表示されます。

=IF(B2>=60,"合格","不合格")
国語の点数が60点以上かどうかで、合格と不合格を表示した例の表を、数式とあわせて示した図解
国語の点数で合格と不合格を分ける例の表と数式を示したものです。AIにより制作した図解であり、実機画面ではありません。

図解の表にある名前や点数は、説明用の例です。

Microsoftは、数式で文字列を使う場合は、"テキスト"のように引用符で囲む必要があると案内しています。条件式のB2>=60は引用符で囲まず、表示したい文字列の"合格"と"不合格"だけを囲みます。数式を下の行にコピーすると、B2の部分がB3、B4と行に合わせて変わり、各行が判定されます。

「コピーしたときの参照のずれ方」

数式をコピーしたときに、参照するセルがどのように変わるかは、Excelの絶対参照と相対参照|$とF4キーの使い分けで解説しています。合格の基準を別のセルに入れて参照する場合は、絶対参照を使います。

条件の書き方(比較演算子)

IF関数の条件の書き方を七海と大介が比較しながら確認している様子

IF関数の論理式では、比較演算子を使って2つの値を比べます。

Microsoftは、比較演算子を使って2つの値を比較すると、結果は論理値のTRUEまたはFALSEになると案内しています。使える比較演算子は次のとおりです。

比較演算子 意味 論理式の例
= 等しい B2=60
> より大きい B2>60
< より小さい B2<60
>= 以上 B2>=60
<= 以下 B2<=60
<> 等しくない B2<>60

「60点以上」なら>=を使うため、60点ちょうども条件に含まれます。「60点より大きい」なら>を使い、60点ちょうどは含まれません。文字列と比べる場合は、B2="済"のように、比べる文字列を引用符で囲みます。

「結果に色を付けたいとき」

判定の結果に応じてセルに色を付けたい場合は、条件付き書式を使う方法があります。使い方は、Excelで条件付き書式を活用!データの視覚化テクニック|色分け・データバー・アイコンの使い方を解説で解説しています。

AND・ORで複数の条件を判定する

AND関数とOR関数で複数の条件を判定する方法を七海と大介が慎重に確認している様子

条件が2つ以上あるときは、AND関数かOR関数をIF関数の論理式に入れます。

Microsoftは、AND関数は、すべての引数がTRUEと評価された場合はTRUEを返し、1つ以上の引数がFALSEと評価された場合はFALSEを返すと案内しています。OR関数は、いずれかの引数がTRUEと評価された場合はTRUEを返し、すべての引数がFALSEと評価された場合はFALSEを返します。ORは、両方の条件を満たす場合もTRUEです。

B列に国語、C列に数学の点数がある表で、同じ基準を使って比べます。「両方とも60点以上なら合格」にする場合は、次の数式を入力します。

=IF(AND(B2>=60,C2>=60),"合格","不合格")

「どちらか1つ以上が60点以上なら合格」にする場合は、次の数式を入力します。

=IF(OR(B2>=60,C2>=60),"合格","不合格")
国語 数学 ANDの結果 ORの結果
75 82 合格 合格
70 50 不合格 合格
55 65 不合格 合格
45 40 不合格 不合格
国語と数学の点数を例に、ANDはすべての条件、ORは1つ以上の条件を満たすと合格になる違いを比べた図解
AND関数とOR関数で、合格になる条件の違いを比べたものです。AIにより制作した図解であり、実機画面ではありません。

表の点数は説明用の例です。片方だけが60点以上の行で、ANDとORの結果が分かれます。Microsoftは、AND関数とOR関数は最大255個の条件を指定できると案内しています。

「2つの表を比べて一致を判定したいとき」

IF関数を使って、2つの表のセルが一致しているかを判定する方法は、Excelで2つのシートや表を比較して差分を見つける方法4選|条件付き書式と関数で色を付ける手順と、つまずきやすい前提で解説しています。

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3つ以上に分けたいとき

IF関数で3つ以上に分けたいときの考え方を七海と大介が落ち着いて確認している様子

結果を3つ以上に分けたいときは、IF関数を入れ子にするか、IFS関数を使います。

Microsoftは、複数のIF関数を入れ子にすることもできると案内しています。たとえば、80点以上を「A」、60点以上を「B」、それ以外を「C」にする場合は、次の数式を入力します。最初の条件に合わなかったときに、次のIF関数で判定する形です。

=IF(B2>=80,"A",IF(B2>=60,"B","C"))

IFS関数を使う場合は、次の数式を入力します。

=IFS(B2>=80,"A",B2>=60,"B",TRUE,"C")

Microsoftは、IFS関数は1つ以上の条件を確かめ、最初にTRUEになった条件に対応する値を返すと案内しています。80点の場合は最初の「80点以上」に当てはまるため、「A」が返ります。また、既定の結果を指定するには、最後の論理式にTRUEを入力するとしています。確認先は、Microsoftサポート「IFS 関数」です。

IF関数の入れ子とIFS関数で、点数をA・B・Cの3段階に分ける流れを比べた図解
IF関数の入れ子とIFS関数で、点数を3段階に分ける流れを比べたものです。AIにより制作した図解であり、実機画面ではありません。

MicrosoftのIFS関数の案内は、Excel for Microsoft 365、Excel 2024、Excel 2021、Excel 2019を対象にしています。Excel 2016は対象に含まれていないため、Excel 2016を使っている場合は、IF関数の入れ子で書きます。

「使っているOfficeのバージョンを確かめます」

中古パソコンでは、入っているOfficeのバージョンが機種ごとに異なります。Office 2024とMicrosoft 365の違いは、Office 2024とMicrosoft 365の違いと選び方|買い切りかサブスクかを正直に解説で解説しています。

うまくいかないときの確認

IF関数がうまくいかないときの確認を七海と大介が整理している様子

思ったとおりの結果にならないときは、表示されている内容から確かめます。

セルに0が表示される場合。Microsoftは、値が真の場合、または値が偽の場合の引数がないことを、セルに0が表示される原因として挙げています。たとえば、次のように最後のカンマの後を空にすると、B2が60未満の場合に0が表示されます。

=IF(B2>=60,"合格",)

「不合格」と表示したい場合は、カンマの後に表示したい値を入れて、次のように入力します。

=IF(B2>=60,"合格","不合格")

#NAME?が表示される場合。Microsoftは、数式の関数名に入力ミスがある場合や、文字列を囲む二重引用符が省略されている場合に、#NAME?エラーが表示されると案内しています。IFのつづりと、"合格"のような文字列の引用符を確かめてください。確認先は、Microsoftサポート「#NAME? エラーの修正方法」です。

IFS関数で#N/Aが表示される場合。Microsoftは、TRUEになる条件が見つからない場合、IFS関数は#N/Aエラーを返すと案内しています。どの条件にも当てはまらないときの結果を、最後のTRUEで指定しているかを確かめます。

「エラーのときに表示を変えたいとき」

VLOOKUP関数などのエラー表示を、IFERROR関数で別の表示に変える方法は、ExcelのVLOOKUP関数の使い方入門|4つの引数・実例・#N/Aエラーの対処まで初心者向けにやさしく解説で解説しています。

よくある質問

ExcelのIF関数に関するよくある質問を七海が確認し大介が答えている様子
文字列は、なぜ引用符で囲むのですか

Microsoftは、数式で文字列を使う場合は、引用符で囲む必要があると案内しています。引用符が省略されている場合は、#NAME?エラーが表示されます。数値やセル参照は、引用符で囲みません。

ANDとORは、どう使い分ければいいですか

すべての条件を満たすときだけTRUEにしたい場合はAND、1つ以上の条件を満たせばTRUEにしたい場合はORを使います。ORは、両方の条件を満たす場合もTRUEです。

60点ちょうどは、合格になりますか

論理式の書き方で変わります。B2>=60(以上)なら60点ちょうどは条件に含まれ、B2>60(より大きい)なら含まれません。基準の点数を含めたいかどうかで、比較演算子を選んでください。

条件をいくつまで指定できますか

Microsoftは、AND関数とOR関数は最大255個の条件を指定でき、IFS関数は最大127個の条件と値の組を指定できると案内しています。

IFS関数が使えません

MicrosoftのIFS関数の案内は、Excel for Microsoft 365、Excel 2024、Excel 2021、Excel 2019を対象にしています。Excel 2016を使っている場合は、IF関数を入れ子にして書きます。

結果のセルに0が表示されます

=IF(B2>=60,"合格",)のように最後のカンマの後を空にすると、B2が60未満の場合に0が表示されます。「不合格」と表示したい場合は、=IF(B2>=60,"合格","不合格")のように、カンマの後に表示したい値を入れてください。

まとめ

ExcelのIF関数の使い方とAND・ORでの複数条件の判定を整理してわかりやすく案内している様子の七海と大介

IF関数は、=IF(論理式, 値が真の場合, 値が偽の場合)の形で、条件に合うかどうかで結果を分けます。論理式には比較演算子を使い、表示したい文字列は引用符で囲みます。複数の条件では、すべて満たすときはAND、1つ以上満たすときはORを、IF関数の中で使います。

3つ以上に分けたいときは、IF関数の入れ子か、Excel 2019以降で使えるIFS関数を使います。0や#NAME?が表示されるときは、引数の不足や、つづり、引用符を確かめてください。関数の画面や対象バージョンは更新されることがあるため、最新の情報はMicrosoftの公式情報もあわせてご確認ください。ほかの関数は、Excel 関数・機能 総合インデックス|やりたいことから探せる関数・集計・自動化の索引から探せます。

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執筆・監修:PC STORE編集部|各メーカーの公式情報をもとに調査・執筆しています。図解は、数式のしくみや結果の違いを説明するために制作しています。

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