最終更新日:2026年9月11日
Excelの困った解決ガイド
CSVをExcelで開くと文字化けする・先頭の0が消える|インポート時の設定
システムから書き出したCSVをExcelで開いたら、日本語が記号の羅列になっていた。郵便番号や電話番号の先頭の0が消えていた。長い会員番号が「1.23E+15」のような表示になっていた——。これらは、Excelが自動的にデータを変換した結果として説明がつく現象です。防ぐ鍵は、ファイルを「開く」のではなく「インポートする」ことにあります。この記事では、Microsoft公式の情報をもとに、確認する順番を整理します。
IT初心者の七海さん
大介先輩、システムから出したCSVをExcelで開いたら、日本語が文字化けしていて、郵便番号の先頭の0まで消えているんです。データが壊れてしまったんでしょうか…?
IT上級者の大介先輩
画面上の表示と、ファイルの中身は別のものだよ。ダブルクリックで開くと、Excelが文字コードや列の種類を自動で判断してしまうんだ。そこで①「開く」のではなく「データの取得」でインポートする ②文字コードを指定する ③0を残したい列を文字列に変える。この順で、取り込む前に必要な指定をしよう。
この記事でわかること
- 文字化けや0落ちが起きる仕組み
- 「開く」と「インポート」で結果が変わる理由
- UTF-8のCSVを正しく読み込む2つの方法
- 先頭の0を保持したまま取り込む手順
- すでに開いてしまった場合の考え方
結論
ダブルクリックで開かず、「データの取得」からインポートします
先頭の0が消える理由について、MicrosoftはExcelでは、自動的に先頭のゼロが削除され、大きな数値が1.23E+15などの指数的表記に変換されて、数式や算術演算が使用できるようになりますと説明しています。Excelが数値として解釈した結果です。
文字化けについては、UTF-8でエンコードされたCSVファイルは、BOM(バイトオーダーマーク)で保存されている場合、通常どおり開くことができますとされ、そうでない場合の開き方としてPower Query(データの取得)と「テキストからデータを取得」オプションの2つが案内されています。どちらも、ダブルクリックで開くのとは別の経路です。
なぜ文字化け・0落ちが起きるのか

CSVは、値を区切って記録するテキスト形式のファイルです。そのため、どの文字コードで書かれているかと各列をどう解釈するかを、開く側が判断することになります。ここで自動的に判断された結果が、意図と違う形で表れます。
Microsoftは、Excelの自動データ変換機能の説明のなかで、既定で行われる変換として次を挙げています。
- 数値テキストから先頭のゼロを削除して数値に変換する
- 数値データを15桁の精度に切り捨て、指数表記で表示される数値に変換します
- 文字「E」を囲む数値データを指数形式に変換する
- 連続した文字と数字の文字列を日付に変換します
※図解は説明用に作成したものです。操作画面は、Microsoftの公式情報および公開資料をもとに再現した説明用画像です。実際の表示は、Excelのバージョンや設定などにより異なる場合があります。
郵便番号・電話番号・製品コード・会員番号のように、数字だが計算には使わないデータで起こります。Microsoftも例として、社会保障番号、電話番号、クレジットカード番号、製品コード、アカウント番号、郵便番号を挙げています。(参考:Microsoft公式サポート「先頭のゼロおよび大きい数値の保持」)
「開く」と「インポート」は別の経路
ここが分かれ道です。同じCSVでも、ダブルクリックで開くのと、Excelからインポートするのとでは、途中の扱いが変わります。
ダブルクリックで開く場合、文字コードを選ぶ画面も、列ごとの種類を決める画面も出てきません。Excelが判断した結果が、そのまま表示されます。
一方、インポートの経路では、取り込む前に確認と指定ができます。Microsoftが案内している方法は2つです。
- データの取得(Power Query):「データ」タブから「データの取得」>「ファイルから」>「テキスト/CSVからデータを取得」に移動します
- 「テキストからデータを取得」オプション:Microsoftは、このオプションについてテキストインポートウィザードが開きます。ブックへの外部リンクは作成されませんと説明しています
PC STORE編集部からの補足|元のファイルは変わっていません
画面上で文字化けしていても、CSVファイル自体の中身が書き換わったわけではありません。表示のうえで正しく解釈できていない状態です。ただし、その状態で上書き保存すると、表示されているとおりの内容で保存されます。文字化けや0落ちに気づいたら、保存せずにいったん閉じて、インポートで取り込み直してください。
(参考:Microsoft公式サポート「ExcelでCSV UTF-8ファイルを正しく開くには」)
UTF-8のCSVを正しく読み込む

文字化けは文字コードの解釈に関わります。Microsoftは、UTF-8でエンコードされたCSVファイルは、BOM(バイトオーダーマーク)で保存されている場合、通常どおり開くことができますとしたうえで、それ以外の場合は、次のいずれかの方法で開くことができますとして2つを挙げています。
方法1:データの取得(Power Query)から
「データ」タブから「データの取得」>「ファイルから」>「テキスト/CSVからデータを取得」に移動します。
方法2:「テキストからデータを取得」オプションから
Microsoftは、このオプションは、「操作アシスト」とリボンで使用できますとし、選ぶとテキストインポートウィザードが開きますと説明しています。あわせてブックへの外部リンクは作成されませんとも案内されています。
PC STORE編集部からの補足|2つの方法の違い
Microsoftの説明で明示されている違いは、「テキストからデータを取得」ではブックへの外部リンクが作成されないという点です。Power Queryで取り込んだ場合は、元のファイルとのつながりが残ります。Microsoftは、Power Queryで取り込んだデータについて今後データが変更された場合は、「データ」>「更新」に移動すると、Excelによってデータが自動的に更新され、変換が適用されますとしています。同じCSVを定期的に受け取る作業であれば、この違いが判断材料になります。
(参考:Microsoft公式サポート「ExcelでCSV UTF-8ファイルを正しく開くには」)
先頭の0を保持して取り込む
文字コードを指定できても、列の種類が数値のままでは0が消えます。Microsoftは、Excelの「データの取得と変換(Power Query)」操作環境を使用して、データのインポート時に個々の列を文字列として書式設定しますという方法を案内しています。
手順は次のとおりです。
- 「データ」タブを選択し、「データの取得」ボタンの横にある「テキスト/CSVから」を選択します。「データの取得」ボタンが表示されない場合は、「新しいクエリ」>「ファイルから」>「テキストから」に移動し、テキストファイルを参照してから「インポート」を押します
- プレビューウィンドウにデータが読み込まれます。プレビューウィンドウの「編集」を押して「クエリエディター」を読み込みます
- テキストに変換する必要がある列の列ヘッダーをクリックして選択し、「ホーム」>「変換」>「データ型」>「テキスト」を選択します
- 「列の種類の変更」ダイアログで「現在を置換」を選択すると、選択した列がテキストに変換されます
- 「閉じて読み込む」を選択すると、クエリデータがワークシートに返されます
Microsoftは、複数列をまとめて指定する場合についてCtrlキーを押しながら左クリックして、複数の列を選択できますとしています。郵便番号と電話番号のように、対象が複数ある場合に使えます。
Power Queryそのものの活用は「Excelで動く経営ダッシュボードの作り方」でも解説しています。(参考:Microsoft公式サポート「先頭のゼロおよび大きい数値の保持」)
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開いたあとに書式で対処する場合

Microsoftは、他のプログラムでデータソースとして使用されていないため、ブック内でだけ問題を解決する場合の方法として、ユーザー定義の表示形式を案内しています。これは、16桁未満の数値コードに適用されます。
手順は、書式設定するセルまたは範囲を選択し、Ctrl+1キーを押して「セルの書式設定」ダイアログを開き、「表示形式」タブで「分類」から「ユーザー設定」を選択して、「種類」ボックスに表示形式を入力します。Microsoftが挙げている例では、5桁の郵便番号なら00000です。「特殊」から「郵便番号」「電話番号」などを選ぶ方法も案内されています。
PC STORE編集部からの補足|消えた0は戻りません
Microsoftは、この方法について書式設定する前に削除された先頭のゼロは復元されません。書式設定を適用した後に入力される数値にのみ適用されますと明記しています。すでに0が消えた状態のデータに書式を当てても、元には戻らないということです。0が消えていることに気づいた時点で、CSVから取り込み直すのが基本の対処になります。
16桁以上の数値については、MicrosoftはExcelの有効桁数の最大桁数は15桁とし、16桁以上の番号コードの場合は、テキスト形式を使用する必要がありますとしています。方法は、列をテキストとして書式設定するか、数値の前にアポストロフィ(')を入力するかの2つです。
ただしMicrosoftは、列をテキストとして書式設定する場合について既に入力されている数値は変更されません。書式設定を適用した後に入力される数値にのみ適用されますとも注記しています。(参考:Microsoft公式サポート「先頭のゼロおよび大きい数値の保持」)
自動データ変換の設定を見直す
Excelの自動変換そのものを設定で変えられる場合があります。Windows版では、「ファイル」>「オプション」>「データ」>「自動データ変換」から、変更したい変換を選びます。Microsoftは、この機能についてExcel for Microsoft 365、Excel for Microsoft 365 for Mac、Excel 2024、Excel 2024 for Macで使用できますとしています。買い切り版のExcel 2021以前では利用できません。
Microsoftの説明では、Excelの自動データ変換機能を使用して、次の自動データ変換のExcelの既定の動作を変更しますとされ、対象は前章で挙げた4つの変換です。詳しい手順は、Microsoft公式サポートの「自動データ変換を設定する」で案内されています。
ただし、Power Queryでインポートしたデータには、この設定は直接影響しません。Power Queryで先頭の0を残したい列は、前章の手順どおりクエリエディターでデータ型を「テキスト」に指定します。
お使いのExcelがどのバージョンかによって、選べる手段が変わります。Excelの基本的な操作は「はじめてのExcel・基本操作」、機能の索引は「Excel 関数・機能 総合インデックス」にまとめています。
よくある質問

文字化けしたCSVは、データが壊れてしまったのですか?
画面上の表示と、ファイルの中身は別のものです。CSVは文字とカンマでできたテキストファイルで、開く側がどの文字コードかを解釈して表示します。その解釈が合わないと、文字化けした状態で表示されます。Microsoftは、UTF-8でエンコードされたCSVファイルについて、BOM(バイトオーダーマーク)で保存されている場合は通常どおり開くことができるとし、それ以外の場合の開き方として「データの取得」からのインポートと「テキストからデータを取得」オプションの2つを案内しています。ただし、文字化けした状態で上書き保存すると、表示されているとおりの内容で保存されます。気づいたら保存せずに閉じて、取り込み直してください。
すでに先頭の0が消えたファイルを、あとから戻せますか?
書式設定では戻りません。Microsoftは、ユーザー定義の表示形式について、書式設定する前に削除された先頭のゼロは復元されません、書式設定を適用した後に入力される数値にのみ適用されます、と明記しています。列をテキストとして書式設定する場合も同様に、既に入力されている数値は変更されない、とされています。元のCSVファイルが手元にあれば、そちらから取り込み直します。「データ」タブの「データの取得」>「テキスト/CSVから」を使い、クエリエディターで対象の列のデータ型を「テキスト」に変えてから読み込みます。
会員番号が「1.23E+15」のように表示されます。
桁数が関係しています。Microsoftは、Excelの有効桁数の最大桁数は15桁であり、クレジットカード番号など16桁以上の数値については、15桁を超える数値はゼロに切り捨てられる、としています。そのうえで、16桁以上の番号コードの場合はテキスト形式を使用する必要がある、と案内されています。方法は2つで、データ範囲を選択してCtrl+1キーで「セルの書式設定」を開き「表示形式」タブで「文字列」を選ぶか、数値の前にアポストロフィ(')を入力する方法です。ただし、すでに切り捨てられた数値は書式設定では戻らないため、元のファイルから取り込み直してください。
「データの取得」と「テキストからデータを取得」は、どちらを使えばいいですか?
Microsoftの説明で明示されている違いは、外部リンクの有無です。「テキストからデータを取得」オプションについては、テキストインポートウィザードが開き、ブックへの外部リンクは作成されない、とされています。一方、Power Queryで取り込んだ場合は元のファイルとのつながりが残り、今後データが変更された場合は「データ」>「更新」に移動すると、Excelによってデータが自動的に更新され、変換が適用される、と案内されています。同じCSVを毎月受け取るような作業ならPower Query、その場限りの取り込みなら「テキストからデータを取得」という使い分けができます。
毎回この作業をするのが手間です。
2つの方向があります。ひとつは、Power Queryで取り込んでおく方法です。Microsoftは、今後データが変更された場合は「データ」>「更新」に移動すると、Excelによってデータが自動的に更新され、変換が適用される、としています。列をテキストに変える設定も保持されます。もうひとつは、Excelの自動データ変換の設定を見直す方法です。ただしMicrosoftは、この機能はExcel for Microsoft 365、Excel for Microsoft 365 for Mac、Excel 2024、Excel 2024 for Macで使用できる、としています。お使いのExcelがこれに当てはまるかを先に確認してください。
まとめ
CSVをExcelで開いたときの文字化けや0落ちは、Excelが文字コードと列の種類を自動的に判断した結果として説明がつきます。Microsoftは、自動データ変換の既定の動作として、数値テキストから先頭のゼロを削除して数値に変換すること、15桁の精度に切り捨てて指数表記に変換することなどを挙げています。防ぐ鍵は、ダブルクリックで開くのではなく、インポートの経路を使うことです。
文字コードについては、UTF-8のCSVがBOM付きで保存されていれば通常どおり開けるとされ、そうでない場合は「データの取得(Power Query)」または「テキストからデータを取得」の2つが案内されています。先頭の0を残すには、クエリエディターで対象の列のデータ型を「テキスト」に変えてから読み込みます。すでに消えた0は書式設定では戻らないため、元のCSVから取り込み直すのが基本です。文字化けや0落ちに気づいたら、上書き保存する前に閉じてください。
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