最終更新日:2026年9月7日
Macトラブル解決ガイド
Macでダウンロードしたアプリが開けない時の確認
ダウンロードしたアプリをダブルクリックしたとき、「開発元を確認できない」などのメッセージが表示されて開けないことがあります。こうした場合は、macOSのGatekeeperによる確認が関係している可能性があります。ただし、表示されるメッセージにはいくつか種類があり、意味も対処も異なります。この記事では、Apple公式の情報をもとに、メッセージの意味と確認する順番を整理します。
IT初心者の七海さん
大介先輩、ダウンロードしたアプリが開けないんです。開発元を確認できない、というメッセージが出て…。設定を変えれば開けると聞いたんですが。
IT上級者の大介先輩
そこは順番を守ろう。Appleは、設定を無効化して開くのはMacがマルウェアに感染する最も一般的な方法だとしている。まず①App Storeに新しい版がないか調べる ②別のアプリを探す ③開発元に問い合わせる。この3つが先。設定を変えるのは、入手先が確かだと言い切れる場合の最後の手段だよ。
この記事でわかること
- アプリが開けないときに働いているGatekeeperの仕組み
- 表示されるメッセージの種類と、それぞれの意味
- 設定を変える前に試す3つのこと
- マルウェアが検出された場合の扱い(別の対処になります)
- 「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」の設定
結論
設定を変える前に、App Storeの新しい版と代わりのアプリを探します
Appleは、開発元が不明なアプリについてセキュリティ設定を無効化してアプリを開くのは、Macがマルウェアに感染する最も一般的な方法ですとし、そのアプリが主要な開発元から提供されているように見えても、セキュリティ設定を無効化しないでくださいと案内しています。そのうえで最も安全なのは、MacのApp Storeにあるバージョンのアプリを探すか、代わりのアプリを探すことですとしています。
設定を無視して開く手順もAppleは示していますが、条件が付いています。アプリが信頼できるソースから入手したものであり、改ざんされていないことが確かな場合です。この条件を自分で確認できないうちは、先に進まないほうがよい場面です。
なぜアプリが開けないのか

ダウンロードしたアプリを開く際に「開発元を確認できない」などのメッセージが表示される場合は、Gatekeeperによる確認が関係している可能性があります。Appleによると、macOSはGatekeeperというテクノロジーを採用しています。信頼できるソフトウェアだけがMacで実行されるように徹底してくれる技術です。
入手先によって、確認のされ方が変わります。Appleは、Mac用のアプリの入手先として最も安全なのはApp Storeとし、App Storeで提供するアプリをひとつひとつ審査した上で署名し、改ざんされたり不正改良されたりしたものがないよう徹底している、と説明しています。
App Store以外から入手した場合はどうか。Appleは、macOSはデベロッパIDの署名を調べて、ソフトウェアが確認済みの開発元のものであることや、改ざんされていないことを確かめますとしています。さらにmacOS Catalina以降では、デフォルトで、ノータリゼーション(公証)を受けることがソフトウェアに義務付けられましたと説明されています。
※図解は説明用に作成したものです。操作画面は、Appleの公式情報および公開資料をもとに再現した説明用画像です。実際の表示は、macOSのバージョン、機種、設定などにより異なる場合があります。なお、警告のダイアログそのものは再現していません。
Appleは、公証を受けたアプリについてAppleによるチェックで悪質なソフトウェアが一切検出されなかったということですと説明し、あわせてノータリゼーション(公証)を受けていない未署名のソフトウェアを実行すると、コンピュータや個人情報がマルウェアのリスクにさらされ、Macに害を及ぼしたりプライバシーを侵害したりするおそれがありますとしています。(参考:Apple公式サポート「Macでアプリを安全に開く」)
表示されるメッセージの種類
ひとくちに「開けない」といっても、Appleは複数のパターンを挙げています。以下に表示されている警告メッセージは一例です。ここには表示されていない類似メッセージが表示される場合がありますともされているため、文言が完全に一致しない場合もあります。
インターネットからダウンロードされたアプリであるという警告
Appleは、確認済みのデベロッパの新しいアプリをApp Store以外からダウンロードし、Macではじめて開く際は、開いてもよいか確認するメッセージが表示されますとしています。これは確認済みの開発元のアプリで、初回の確認にあたります。
悪質なソフトウェアかどうかをAppleで確認できないという警告
Appleが挙げている対処は3つです。アプリの開発元に詳細を問い合わせる、アップデートされたバージョンがないかApp Storeで調べるか、別のアプリを検索する、そしてアプリが信頼できるソースから入手したものであり、改ざんされていないことが確かな場合は、Macのセキュリティ設定を一時的に無視して、そのアプリを開くことができますという順です。
アプリの開発元を検証できないという警告
Appleは、アプリの開発元を検証できない場合や、macOS Catalina以降では、アプリがAppleによるノータリゼーションを受けていない場合、アプリにマルウェアが含まれていないことをmacOSで検証できませんと説明しています。対処は前項と同じく、App Storeで新しい版を調べるか別のアプリを探す、条件を満たす場合のみ設定を一時的に無視する、という並びです。
App Storeからダウンロードされたものではないという警告
Appleは、「プライバシーとセキュリティ」の設定でApp Storeからのアプリしか許可されていない場合、App StoreからダウンロードされていないアプリはmacOSで開きませんとしています。これは設定によるもので、後述の実行許可の設定を確認する場面です。
コンピュータが破損する、またはアプリが破損しているという警告
この種類だけは扱いが異なります。次章で分けて説明します。
(参考:Apple公式サポート「Macでアプリを安全に開く」)
設定を変える前に試すこと

この記事では、設定を変えずに確認できる3つを、次の順で整理します。
1つ目は、App Storeで新しいバージョンを調べることです。Appleは、アップデートされたバージョンがないかApp Storeで調べるよう案内しています。同じアプリの新しい版が、公証を受けた状態で提供されている場合があります。
2つ目は、別のアプリを探すことです。Appleは最も安全なのは、MacのApp Storeにあるバージョンのアプリを探すか、代わりのアプリを探すことですとしています。同じ目的を果たせるアプリが、App Storeにあるかもしれません。
3つ目は、開発元への問い合わせです。Appleは、悪質なソフトウェアかどうかを確認できないという警告について、アプリの開発元に詳細を問い合わせるよう案内しています。公証を受けた版を配布する予定があるかどうかは、開発元にしか分かりません。
PC STORE編集部からの補足|「有名なアプリだから」では判断できません
Appleは、そのアプリが主要な開発元から提供されているように見えても、セキュリティ設定を無効化しないでくださいと明記しています。名前を知っているアプリでも、手元のファイルが本物で改ざんされていないかは別の確認が必要です。Appleの案内どおり、設定を無効化する前に、App Storeにあるバージョンや代わりのアプリを探してください。(参考:Apple公式サポート「開発元が不明なMacアプリを開く」)
マルウェアが検出された場合
「コンピュータが破損する」「アプリが破損している」という内容の警告は、これまでの種類とは扱いが異なります。設定を変えて開く対象ではありません。
Appleは3つのケースを挙げています。macOSで悪質なコンテンツを含むソフトウェアが検出された場合や、何らかの理由で承認が失効した場合は、そのアプリを開くとコンピュータが破損するという通知が表示されます。ソフトウェアが変更されている、または破損していることがmacOSで検出された場合、アプリを開くことができないという通知が表示されます。そしてmacOSが既知のマルウェアを検出した場合、Macはアプリを開くことができないという通知を表示し、アプリをゴミ箱に移動します。
最後のケースについてAppleは、macOSのセキュリティ強化に役立てるために、匿名でマルウェアのコピーをAppleと共有するよう求められる場合がありますとし、共有を選んだ場合はmacOSはマルウェア実行可能ファイル自体(または実行可能ファイルがバンドルに含まれている場合は、含まれているアプリバンドル)のみをアップロードし、他には何もアップロードしませんと説明しています。
PC STORE編集部からの補足|この表示が出たら開こうとしない
この種類の通知は、macOSが問題を検出した結果です。前章の「確認できない」とは意味が違います。開く方法を探すのではなく、そのファイルを使わない判断に切り替えてください。Macのセキュリティ設定全般の見直しは「Macのセキュリティ設定」、中古PCを使い始める際の対策は「中古パソコンとウイルス対策」で解説しています。
(参考:Apple公式サポート「Macでアプリを安全に開く」)
それでも開く必要がある場合

ここからは、Appleが条件付きで示している手順です。前提を先に確認してください。Appleが挙げている条件は、開きたいアプリが信頼できるソースから入手したものであり、改ざんされていないことが確かな場合です。
あわせてAppleは、セキュリティ設定を無効化してアプリを開くのは、Macがマルウェアに感染する最も一般的な方法ですと明記しています。この2つを踏まえたうえで進む場面です。
手順は、アプリを開くことを試みた後に行います。
- 「システム設定」を開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックし、「セキュリティ」に移動して「開く」をクリックします。
- 続く確認画面で「このまま開く」をクリックし、ログインパスワードを入力して「OK」をクリックします。
Appleは、「このまま開く」についてアプリを開こうとした後、約1時間の間使用できますと説明しています。見当たらない場合は、先にアプリを開こうと試みたかどうかを確認してください。
この操作の結果について、Appleはこのアプリはセキュリティ設定の例外として保存されるため、その後は、ほかの認証済みのアプリと同じようにダブルクリックして開けるようになりますとしています。一度きりの操作ではなく、そのアプリが例外として登録される点は知っておきたいところです。(参考:Apple公式サポート「開発元が不明なMacアプリを開く」)
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実行許可の設定を確認する
「App Storeからダウンロードされたものではない」という警告が出る場合は、設定側で許可の範囲が絞られています。Appleが案内している確認手順は次のとおりです。
システム設定で「プライバシーとセキュリティ」をクリックし、下にスクロールして「セキュリティ」を表示します。「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」で、次のいずれかを選びます。
- App Store:App Storeからダウンロードしたアプリのみを許可します
- App Storeと確認済みの開発元からのアプリを許可:App Storeと、Appleによる確認済みの開発元からダウンロードしたアプリを許可します
Appleは注記として、Macがシステム管理者やIT部門によって管理されている場合、これらの設定は利用できない可能性がありますとしています。会社や学校から貸与されたMacで設定が変更できない場合は、管理部門に確認してください。(参考:Apple公式サポート「Macでアプリを安全に開く」)
よくある質問

このメッセージが出たアプリは、ウイルスに感染しているということですか?
そうとは限りません。Appleは、確認済みの開発元によるアプリをApp Store以外から初めて開くと、開いてよいか確認するメッセージが表示されると案内しています。これは必ずしもアプリに問題があるという意味ではありません。ただし、判断できないうちは、App Storeで新しい版を探すか、代わりのアプリを探すことを検討してください。
「このまま開く」ボタンが見つかりません。
Appleは、このボタンについてアプリを開こうとした後、約1時間の間使用できます、と説明しています。まだアプリを開こうと試みていない場合や、試みてから時間が経っている場合は表示されないことがあります。手順としては、先にアプリを開こうとしてから、「システム設定」の「プライバシーとセキュリティ」を開き、下にスクロールして「セキュリティ」の欄を確認します。なお、会社や学校のMacでは、管理者の設定によってこれらの操作が利用できない可能性があるとも案内されています。
一度「このまま開く」を選ぶと、次からも聞かれますか?
Appleは、この操作の結果について、アプリはセキュリティ設定の例外として保存されるため、その後はほかの認証済みのアプリと同じようにダブルクリックして開けるようになります、と説明しています。つまり、そのアプリについては次回以降ブロックされません。一度きりの許可ではなく例外として登録される操作である点を理解したうえで選んでください。
アプリをゴミ箱に移動されました。どうすればいいですか?
Appleは、macOSが既知のマルウェアを検出した場合、Macはアプリを開くことができないという通知を表示し、アプリをゴミ箱に移動します、としています。これは「開発元を確認できない」という表示とは意味が異なり、macOSが問題を検出した結果です。取り出して開こうとするのではなく、そのファイルを使わない判断に切り替えてください。あわせて、匿名でマルウェアのコピーをAppleと共有するよう求められる場合があり、共有を選んだ場合にアップロードされるのはマルウェア実行可能ファイル自体のみで、他には何もアップロードしないと説明されています。
設定を「App Store」だけにすると不便ではありませんか?
選択肢は2つあり、Appleは「App Store」と「App Storeと確認済みの開発元からのアプリを許可」を挙げています。後者は、Appleによる確認済みの開発元からダウンロードしたアプリも許可する設定です。仕事で使うアプリがApp Store以外で配布されている場合は、後者が現実的な選択肢になります。どちらを選ぶかは使うアプリによって変わるため、いま何を許可する必要があるかを基準に決めてください。会社や学校から貸与されたMacでは、管理者の方針が優先されます。
まとめ
アプリが開けないのは、macOSのGatekeeperが確認を求めている状態です。表示されるメッセージには種類があり、「確認済みの開発元の初回確認」「悪質かどうかを確認できない」「開発元を検証できない」「App Store以外のため設定で開けない」「マルウェアを検出した」で、それぞれ意味が違います。まず自分の画面がどれに当てはまるかを確かめるところからです。
設定を変える前に確認できることを、この記事では次の順として整理しました。App Storeで新しいバージョンを調べる、代わりのアプリを探す、開発元に問い合わせる。Appleは、設定を無効化して開くのはMacがマルウェアに感染する最も一般的な方法だとし、主要な開発元から提供されているように見えてもセキュリティ設定を無効化しないよう案内しています。設定を一時的に無視する手順は、入手先が信頼でき改ざんされていないと確かめられる場合に限られます。マルウェアが検出された通知が出た場合は、開く方法を探す場面ではありません。
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