最終更新日:2026年8月15日
iPhone活用ガイド
iPhoneが充電できない・充電が遅い時の対処法
朝起きたらiPhoneが充電できていなかった、ケーブルを挿しても電池が増えない、以前より充電に時間がかかる——。あわてて修理に出したくなりますが、その前に確認したいことがあります。実は「故障ではないのに充電が止まって見える」ケースがいくつかあり、設定が原因の場合は、確認・変更で解決します。この記事では、Apple公式が案内する対処の手順に沿って、故障ではない場合の見分け方、ケーブル・電源・充電ポートの確認方法、液体を検出したときの注意、そして修理を検討すべき判断基準まで、順を追って解説します。
IT初心者の七海さん
大介先輩、朝起きたらiPhoneが充電できていなくて…。ケーブルはちゃんと挿していたのに、電池がほとんど増えていないんです。これって故障でしょうか?すぐ修理に出したほうがいいですか?
IT上級者の大介先輩
あわてなくて大丈夫。実は、故障ではないのに充電が止まって見えることがあるんだ。まず①ケーブルと電源を替えてみる ②充電口のホコリを確認する ③設定の充電上限を見る。この順で試して、それでも改善しなければ修理を検討する、という流れだよ。Apple公式の手順に沿って解説するね。
この記事でわかること
- 故障ではないのに充電が止まって見える3つのケース
- Apple公式が案内する、充電できない時の対処手順
- 「低速充電」と表示される・充電が遅い場合の原因
- 充電ポートの異物への対処と、液体検出時の注意
- 修理を検討する判断基準と、その前に確認すること
結論
まず「故障ではないケース」を除外し、次に電源・ケーブル・充電口を順に確認します
iPhoneが充電できない・遅いと感じたとき、いきなり修理に出す必要はありません。最初に確認したいのは、そもそも故障ではない可能性です。iPhoneには、バッテリーを長持ちさせるために意図的に充電を制限する仕組みがいくつかあり、それが「充電が止まった」ように見えることがあります。80パーセントで止まる、上限を設定している、本体が熱くなっている——この3つに当てはまるなら、正常な動作です。
これらに当てはまらない場合は、Apple公式が案内する手順で切り分けます。別の電源につなぐ、再起動する、ケーブルやアダプタの損傷を確認する、接続を確かめる、充電ポートの異物を取り除く、30分充電する、強制再起動する、さらに30分充電する——この順です。それでも改善しない場合は、修理サービスが必要なことがあります。なお、充電ポートの異物への対処と、液体を検出した警告が出たときの注意点も、この記事で確認してください。
導入漫画:充電できず故障を心配する七海が、「ケーブルと電源・充電口・設定の順に確認し、それでも改善しなければ修理を検討する」と大介から教わります。
故障ではない3つのケース
修理を考える前に、まず確認してほしいことがあります。iPhoneには、バッテリーの劣化を遅らせるために、あえて充電を制限する仕組みが備わっています。次の3つに当てはまる場合、それは故障ではなく正常な動作です。
※操作画面は、各メーカーの公式情報および公開資料をもとに再現した説明用画像です。実際の表示は、OS・アプリのバージョン、端末、契約状況などにより異なる場合があります。
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80パーセントで止まる|バッテリー充電の最適化
iOS 13以降には「バッテリー充電の最適化」という機能があり、フル充電のまま放置される時間を減らして劣化を遅らせます。iPhoneが毎日の充電の傾向を学習し、80パーセントまで充電したあとは、使い始める直前まで残りの充電を保留します。長時間の充電が予測されるときにだけ働く仕組みです。この機能が働いているときは、いつ頃フル充電されるかを知らせる通知がロック画面に表示されます。すぐにフル充電したい場合は、この通知を長押しして「今すぐ充電」をタップしてください。
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設定した上限で止まる|充電上限の設定
iPhone 15以降のモデルでは、充電の上限を80〜100パーセントの間で5パーセント刻みに設定できます。設定した上限に達すると充電が停止するため、意図せず低い上限になっていると「充電が進まない」と感じることがあります。変更は「設定」→「バッテリー」→「充電」から行えます。なお「バッテリー充電の最適化」は、充電上限が100パーセントのときに利用できます。
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本体が熱いときに止まる|温度による制限
充電中にiPhoneが熱を帯びることがあります。バッテリーの寿命を守るため、熱くなりすぎるとソフトウェアが80パーセント以上の充電を制限することがあります。温度が下がれば再び充電されるので、iPhoneと充電器を涼しい場所に移してしばらく待ちましょう。
iPhone 15以降は「設定」→「バッテリー」→「充電」で、①充電上限と②「バッテリー充電の最適化」をまとめて確認できます。
最適化が働いているときは、フル充電される予定を知らせる通知が表示されます。長押しして「今すぐ充電」をタップすれば、すぐにフル充電できます。
この3つに当てはまらない場合は、次の章へ
電池が増えない、充電マークが出ない、そもそも画面が反応しない、といった場合は、次の章のApple公式の手順で切り分けていきます。焦らず、上から順に試してください。(参考:Apple公式サポート「iPhoneやiPod touchが充電されない場合」)
Apple公式の対処手順
Appleは、充電できない場合の対処手順を公式に案内しています。1つ試すごとに、充電できるようになったかを確認しながら進めてください。
破損したアクセサリは使わないでください
手順3で確認したときに、ケーブルの被覆が破れている、内部の線が見えている、端子が曲がっている、といった損傷があれば、そのケーブルやアダプタは使わないでください。Appleも「破損したアクセサリは使わないでください」と明記しています。無理に使い続けると、発熱や故障の原因になります。
強制再起動の方法(機種によって操作が違います)
手順7の強制再起動は、機種ごとに操作が異なります。データが消える操作ではありませんが、念のため落ち着いて行ってください。
- iPhone 8以降・iPhone SE(第2世代以降):音量を上げるボタンを押してすぐ離す→音量を下げるボタンを押してすぐ離す→サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで押し続ける
- iPhone 7・7 Plus:サイドボタン(またはトップボタン)と音量を下げるボタンを同時に、Appleロゴが表示されるまで押し続ける
- iPhone 6s以前・iPhone SE(第1世代):サイドボタン(またはトップボタン)とホームボタンを同時に、Appleロゴが表示されるまで押し続ける
強制再起動は「音量を上げる」「音量を下げる」を順に押し、サイドボタンを押し続けます(iPhone 8以降・SE第2世代以降)。
充電が遅い・「低速充電」と表示される場合
「充電はできるけれど、以前より時間がかかる」という場合、原因は本体だけとは限りません。なお「低速充電」は、より高いワット数の充電器を使うことで充電を改善できる可能性がある場合に表示されます。次のような条件で充電速度が落ちることがあります。
- 電源アダプタの出力が小さい(古いアダプタ、パソコンのUSBポート、出力の弱いモバイルバッテリーなど)
- 負荷の高いアプリやゲーム、カメラを使いながら充電している
- 高画質の動画を再生している(特に画面を最も明るくしている場合)
- 本体が熱を持っている(極端な温度では充電が一時的に保留されることがあります)
- 電源パススルー対応のアクセサリを経由しており、iPhoneに届く電力が減っている
- ワイヤレス充電中に、有線のアクセサリを接続している
「低速充電」は、より高いワット数の充電器を使うことで充電を改善できる可能性がある場合に表示されます。
速く充電したいときのコツ
急いで充電したい場合は、コンセントに直接つないだ電源アダプタを使い、充電中は負荷の高いアプリの使用を控えるのが基本です。ワイヤレス充電を使う場合は、有線のアクセサリを外し、充電器の中央に正しく置いてください。厚みのあるケースや金属製の部品、カード類が挟まっていると、充電を妨げることがあります。(参考:Apple公式サポート「iPhoneの充電速度について」)
充電ポートの異物と、液体検出の警告
Appleは、充電ポートに異物があれば取り除くよう案内していますが、具体的な除去方法は示していません。無理に奥の異物をかき出さず、自分で取り除けない場合は、Apple正規サービスプロバイダなどの専門窓口に相談してください。
「液体検出」の警告が出たときの注意
充電しようとしたときに液体を検出した旨の警告が表示された場合は、充電せずに乾かしてください。このとき、綿棒やペーパータオルなどをコネクタに入れない、エアダスターなど外部の熱源や圧縮空気を使わない、米の袋に入れないようAppleが案内しています(米の粒子で損傷する恐れがあります)。完全に乾いているのに充電できない場合は、ケーブルをアダプタから外し、アダプタをコンセントから抜いて、接続し直してみてください。特定のケーブルやアクセサリを接続するたびに警告が表示される場合は、そのケーブルやアクセサリが破損している可能性があります。(参考:Apple公式サポート「iPhoneで液体検出の警告が表示された場合」)
充電アクセサリがサポートされていない/認定されていないという警告
充電しようとすると、アクセサリがサポートされていない、または認定されていない、という警告が表示されることがあります。この場合の対処は次のとおりです。
- アダプタなどを挟まず、iPhoneを充電器に直接つなぐ
- 充電ポートの異物を取り除く
- iPhoneを再起動する
- 別のケーブルや充電器を試す
- iOSが最新バージョンかを確認する
この警告が出る理由としては、充電ポートの汚れや破損、充電アクセサリの不具合や損傷、そもそもそのUSB充電器がiPhoneを充電する設計になっていない、といったことが考えられます。特定のケーブルでだけ警告が出るなら、そのケーブルに問題がある可能性があります。(参考:Apple公式サポート「iPhoneやiPod touchが充電されない場合」)
修理を検討する判断基準
Apple公式の手順をひととおり試しても、電源が入らない、充電されない、という場合は、修理サービスの検討段階です。次のような状態なら、自分で対処を続けるより、専門窓口に相談するほうが安全です。
- 手順を最後まで試しても、まったく充電されない
- 充電ポートに、目視で分かる破損や変形がある
- ケーブルの角度を変えたときだけ充電される(接触が不安定)
- 充電中に異常に熱くなる、変形している、膨らんでいる
- 液体を検出した警告が繰り返し表示される
修理に出す前に、バックアップを
修理では、端末の初期化や交換が必要になる場合があります。可能であれば、修理に出す前にバックアップを取っておいてください。ただし、充電できない状態ではバックアップ自体が難しいこともあります。だからこそ、ふだんから自動バックアップを設定しておくことが備えになります。方法は「iPhoneのバックアップのやり方」で解説しています。写真だけでもパソコンへ移しておきたい場合は「iPhoneの写真・動画をパソコンに取り込む方法」をご覧ください。
バッテリーの劣化が原因で電池のもちが悪い場合は、バッテリー交換という選択肢もあります。現在の状態は、iPhone 15以降なら「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」、iPhone 14以前なら「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」の「最大容量」で確認できます。なお、AppleCare+に加入している場合、プラン期間中に蓄電容量が当初仕様の80%未満まで低下していれば、無償交換の対象になります(参考:AppleCare+規約)。
iPhone 15以降は「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」で「最大容量」を確認できます。
買い替えを考えるタイミング
修理費用が高額になる場合や、購入から年数が経っている場合は、買い替えも選択肢に入ります。判断の目安は次のとおりです。
- 修理費用が、同等の中古端末の価格に近い、または上回る
- その機種が最新iOSのサポート対象から外れている(最新機能や一部アプリの要件に影響する可能性があるため、購入・利用時点の対応状況と更新提供状況を確認しましょう)
- 充電以外にも、動作の遅さや画面の不具合など、複数の問題が出ている
- バッテリー交換をしても、他の部分に不安が残る
中古のiPhoneに買い替える場合は、確認すべき点があります。ネットワーク利用制限、アクティベーションロック、バッテリーの状態、返品条件——これらの確認方法は「中古iPhoneの選び方と購入前チェック」で詳しく解説しています。買い替え後のデータ移行に備えて、「iPhoneの容量を空ける・ストレージ管理」もあわせてご覧ください。
買い替えをご検討の方へ
PC STOREでは中古スマートフォンも取り扱っています
中古パソコンと同じく、スタッフが1台ずつ確認したうえで、保証をつけてお届けしています。状態や条件についてのご質問は、購入前にお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
充電が80パーセントで止まります。故障ですか?
故障ではない可能性があります。iOS 13以降の「バッテリー充電の最適化」が働いている可能性があります。これは、フル充電のまま置かれる時間を減らしてバッテリーの劣化を遅らせる機能で、80パーセントまで充電した後、使い始める直前まで残りを保留します。また、iPhone 15以降では充電の上限を設定でき、その上限で停止します。さらに、本体が熱くなりすぎているときにも、80パーセント以上の充電が制限されることがあります。80パーセント以上まで充電したい場合は、充電上限の設定を確認し、本体が熱いときは涼しい場所に移してみてください。
充電ポートに異物がある場合、どうすればいいですか?
Appleは充電ポートに異物があれば取り除くよう案内していますが、奥の異物をかき出す具体的な方法は案内していません。取れない異物がある場合や、目視で異物が確認できるのに取り除けない場合は、無理をせずApple正規サービスプロバイダなどの専門窓口に相談してください。なお、液体を検出した警告が表示されている場合は、綿棒やペーパータオルをコネクタに入れる、エアダスターを使う、米の袋に入れる、といった方法を避けるようAppleが案内しています。
「低速充電」と表示されるのはなぜですか?
「低速充電」は、より高いワット数の充電器を使うことで充電を改善できる可能性がある場合に表示されます。古い小出力のアダプタ、パソコンのUSBポート、出力の弱いモバイルバッテリーなどを使っていると、本来の速度が出ません。また、電源パススルー対応のアクセサリを経由している場合や、ワイヤレス充電中に有線アクセサリを接続している場合も、供給される電力が減ることがあります。急いで充電したいときは、コンセントに直接つないだ電源アダプタを使い、負荷の高いアプリの使用を控えてください。
どこまで自分で試して、いつ修理に出せばいいですか?
Apple公式の手順(別の電源につなぐ、再起動、ケーブルとアダプタの点検、接続の確認、ポートの異物除去、30分充電、強制再起動、さらに30分充電)を最後まで試しても改善しない場合は、修理サービスの検討段階です。また、充電ポートに目視で分かる破損がある、充電中に異常に熱くなる、本体が膨らんでいる、液体検出の警告が繰り返し出る、といった場合は、自分で対処を続けず専門窓口に相談してください。無理に分解したり、非公式の道具で充電口をいじったりすると、状態を悪化させる恐れがあります。
まとめ
iPhoneが充電できない・遅いと感じたら、まず「故障ではないケース」を除外することから始めます。80パーセントで止まる(バッテリー充電の最適化)、設定した上限で止まる(iPhone 15以降)、本体が熱くて制限されている——この3つは正常な動作です。当てはまらない場合は、Apple公式の手順で、別の電源、再起動、ケーブルとアダプタの点検、接続の確認、ポートの異物除去、30分充電、強制再起動、さらに30分充電、と順に切り分けます。
充電ポートに異物がある場合、無理にかき出そうとせず、取れないときは専門窓口に相談してください。液体検出の警告が出ているときは、綿棒やペーパータオル、エアダスター、米の使用を避けます。手順を試しても改善しない場合や、破損・異常な発熱・膨らみがある場合は、無理をせず専門窓口へ。修理費用が中古端末の価格に近づくようなら、買い替えも現実的な選択肢です。PC STOREでは中古スマートフォンも取り扱っていますので、買い替えを検討される際はお気軽にご相談ください。
PC STOREは、買い替えのご相談も承ります
PC STOREでは、中古パソコンに加えて中古スマートフォンも取り扱っています。スタッフが1台ずつ確認し、保証をつけてお届けしています。「修理と買い替え、どちらがよいか」「予算内でどの機種が選べるか」といったご相談も、用途とご予算に合わせて正直にご提案します。
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中古iPhone・Android・パソコンをまとめてお選びいただけます
状態を確認した中古端末を、保証つきでご用意しています。用途とご予算に合わせてお選びください。
執筆・監修:PC STORE編集部|各メーカーの公式情報をもとに調査・執筆しています。操作画面は公式情報および公開資料を照合し、説明用に再現しています。