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2025.6.14

PowerPointでナレーション付きスライドを作成する方法

Officeのお役立ち情報

【2025年版】PowerPointでナレーション付きスライドを作成する方法
悩む女性

オンラインでのプレゼンや研修用の動画を作りたいんですけど、PowerPointのスライドに自分の声でナレーションを入れることってできるんでしょうか?
ただスライドをめくるだけじゃなくて、もっと分かりやすく伝えたいんです。

解説する男性

良い質問ですね。
もちろんです。
現在のPowerPointには、非常に高機能なナレーション録音機能が備わっていて、まるでテレビ番組のような解説付きスライドショーが簡単に作れるんですよ。
今日は、基本的な録音方法から、プロが使うような編集テクニック、さらには動画として書き出す際の最適な設定まで、このテーマを日本一詳しく、そして分かりやすく解説していきますね。

ナレーション録音の基本 - 「記録」機能の徹底活用

PowerPointでのナレーション作成は、「記録」タブに集約された機能を使えば、驚くほど直感的に行えます。

録音前の重要な準備【マイクと環境】

高品質なナレーションの鍵は、録音そのものよりも事前の準備にあると言っても過言ではありません。

まずマイクですが、PC内蔵マイクは手軽な一方で環境音を拾いやすいため、よりクリアな音質を求めるならUSB接続の外付けマイクや、口元との距離が一定に保てるヘッドセットマイクの使用を強く推奨します。

また、録音する部屋はできるだけ静かな環境を選び、話す内容をまとめた原稿を手元に用意しておくと、スムーズで聞き取りやすいナレーションを収録できます。

「記録」タブからの録音開始手順

準備が整ったら、PowerPointのリボンメニューから「記録」タブを開きます。

「記録」ボタンをクリックすると、録音を開始する範囲を「先頭から」または「現在のスライドから」選べます。

選択すると、専用のレコーディング画面に切り替わります。

画面左上の「録音」ボタン(赤い丸)を押すと、3秒のカウントダウン後に録音が開始されます。

この画面では、ペンの色を変えたり、レーザーポインターで注目箇所を示したりしながら、視覚的にも分かりやすい解説を加えることが可能です。

スライドごとの録音とタイミングの調整

ナレーションはスライドごとに音声ファイルとして保存されます。

そのため、特定のスライドだけを録り直したい場合は、そのスライドに移動して再度録音ボタンを押すだけで簡単に入れ替えが可能です。

スライドショーのアニメーションも、ナレーションを録音しながらクリック操作をすることで、話すタイミングに合わせて動かすことができます。

この「タイミング」もナレーションと一緒に記録されるため、再生時には完全に自動で同期されたプレゼンテーションが実現します。

【上級者向け】録音後の編集テクニックとカスタマイズ

PowerPointでは、録音したナレーションを後から細かく編集することもできます。

これにより、録り直しを最小限に抑え、より完成度の高いコンテンツを作成できます。

ナレーションのトリミングと分割

各スライドに録音されたナレーションは、一つの音声クリップとして扱われます。

スライドの右下に表示されるスピーカーアイコンを右クリックし、「トリミング」を選択すると、音声波形が表示され、開始点と終了点をドラッグして調整できます。

これにより、「あっ…」といった言い間違いや、録音開始時の不要な無音部分を簡単にカットできます。

PowerPoint内で音声を分割する直接的な機能はありませんが、トリミング機能を応用して必要な部分だけを抜き出すことは可能です。

音声ファイルの個別設定【音量調整と再生オプション】

スピーカーアイコンを選択した状態でリボンに表示される「再生」タブでは、さらに高度な設定が可能です。

「音量」メニューから個別のスライドの音量を調整したり、「フェードイン/フェードアウト」でナレーションの始まりと終わりを自然にしたりできます。

また、外部のICレコーダーなどで録音した高音質の音声ファイルがある場合は、「挿入」タブの「オーディオ」からMP3やWAVファイルを直接スライドに配置し、同様にタイミングを合わせることもプロのテクニックの一つです。

完成したスライドの書き出しと活用法

ナレーションの記録と編集が完了したら、目的に合わせて最適なファイル形式で保存・書き出しを行います。

ナレーション付きスライドショー(.ppsx)として保存

完成したプレゼンテーションをそのままの形で誰かに見てほしい場合は、.ppsx形式PowerPoint Show形式のファイル。ダブルクリックすると編集画面を経由せず、直接スライドショーが開始されるため、プレゼン発表や配布に適しています。での保存が便利です。

「ファイル」→「名前を付けて保存」で、ファイルの種類を「PowerPoint スライド ショー (*.ppsx)」に変更して保存します。

このファイルを受け取った人は、ダブルクリックするだけで、記録されたタイミングとナレーション通りに再生されるスライドショーを体験できます。

ビデオ(MP4/MOV)としてエクスポート【最重要】

オンライン講座やYouTube、LMSLearning Management System(学習管理システム)の略。eラーニングの教材配布や成績管理などを行うためのプラットフォームです。などで共有する場合は、ビデオファイルとして書き出すのが一般的です。

「ファイル」→「エクスポート」→「ビデオの作成」を選択します。

ここで最も重要なのが、画質の選択とナレーション設定です。

画質は「Full HD (1080p)」が標準的で、ほとんどの用途で十分な品質です。

そして、必ず「記録されたタイミングとナレーションを使用する」が選択されていることを確認してください。

ここが「記録されたタイミングとナレーションを使用しない」になっていると、せっかく録音した音声が入らないビデオになってしまうので注意が必要です。

ファイルサイズを圧縮するためのヒント

高画質なビデオはファイルサイズが大きくなりがちです。

サイズを抑えたい場合は、エクスポート時に画質を「HD (720p)」に下げるのが最も効果的です。

また、スライド内で使用している画像自体を圧縮することも有効です。

画像を選択し、「図の形式」タブから「図の圧縮」を選び、「電子メール用 (96 ppi)」などを選択すると、見た目を大きく損なうことなくファイルサイズを削減できます。

よくある質問(FAQ)とトラブルシューティング

ナレーション機能を使う上で、よくある質問とその解決策をまとめました。

  • Q1: 録音中にマイクが認識されません。

    A: まず、USBマイクなどがPCに正しく接続されているか確認します。

    次に、WindowsやmacOSのプライバシー設定で、PowerPointにマイクへのアクセス許可が与えられているかを確認してください。

    特にmacOSでは、この許可がないとマイクを使用できません。

  • Q2: スライドを切り替える時の「カチッ」という音を消したいです。

    A: それはスライドの切り替え効果(画面切り替え)のサウンドです。

    「画面切り替え」タブを開き、右側にある「サウンド」のドロップダウンメニューを「サウンドなし」に設定してください。

    すべてのスライドに適用するのをお忘れなく。

  • Q3: ビデオに書き出したらナレーションが入りませんでした。

    A: ビデオのエクスポート設定画面で「記録されたタイミングとナレーションを使用する」が選択されているか、もう一度確認してください。

    また、特定のスライドの音声だけが入らない場合は、そのスライドのスピーカーアイコンが誤ってミュート(消音)に設定されていないか、「再生」タブで確認しましょう。

まとめ

今回は、PowerPointの「記録」機能を使って、ナレーション付きの本格的な解説スライドやビデオコンテンツを作成する方法を、基礎から応用まで網羅的に解説しました。

  1. 1. 準備が肝心:

    クリアな音声を録るために、外部マイクと静かな環境を用意しましょう。

  2. 2. 録音と編集:

    「記録」機能でスライドごとに録音し、タイミングを合わせます。

    トリミング機能で不要な部分をカットすれば、プロ並みの仕上がりになります。

  3. 3. 最適な書き出し:

    用途に応じて「.ppsx形式」での保存や、「.mp4形式」のビデオとしてエクスポートを使い分けましょう。

PowerPointさえあれば、特別な動画編集ソフトを使わなくても、非常に高品質な動画教材やオンラインプレゼン資料が作成できます。

ぜひこの機能を活用して、あなたの伝えたいことをより効果的に表現してみてください。

もし、操作方法で分からない点があったり、より高度な動画編集についてのご相談があれば、いつでもお気軽に当店のサポートカウンターまでお越しください。

専門スタッフが、お客様のコンテンツ制作を力強くサポートいたします。

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