
Office付きノートパソコンとは?Officeが付くメリット・デメリットもご紹介!
Officeのお役立ち情報

この記事の最終更新日:2025年6月28日
新しいノートパソコンを選んでいるんですけど、商品説明に「Office付き」って書かれているモデルがたくさんあって…。
これって、WordとかExcelが最初から入っていてお得ってことですよね?
でも、なんだか種類があるみたいだし、本当に自分にとってベストな選択なのか、よく分からなくて…。
その疑問、PC選びで非常に重要なポイントです。
多くの方が「Office付き」という言葉だけで判断してしまい、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔することがあるんですよ。
ご安心ください。
「Office付き」には、実は大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれにメリットと、知っておかないと損をするデメリットが存在します。
今日は、そのライセンス形態の根本的な違いから、どちらがお得なのかというコストパフォーマンスの真実、そしてAI時代における決定的な差まで、日本一詳しく、そして分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたにとって最高のPCとOfficeの組み合わせが、はっきりと見えているはずですよ。
【大原則】「Office付き」の正体 - 2つのライセンス形態を理解する
まず、PC選びで失敗しないために、最も重要な知識からお伝えします。
「Office付き」と一口に言っても、その中身は一つではありません。
2025年現在、PCに付属するOfficeには、根本的に思想が異なる2つのタイプが存在します。
タイプ1:買い切り版 (永続ライセンス) - 「Office Home & Business 2021」など
これは、従来からある、最も分かりやすい形態です。
PCメーカーが、MicrosoftからOEMライセンスOriginal Equipment Manufacturerの略。PCメーカーなどが自社製品に組み込んで販売するための、特別なライセンス形態です。通常、そのPCでのみ使用が許可されます。として供給された、特定のバージョンのOffice(例えば「Office Home & Business 2021」)を、PCにプリインストールして販売するモデルです。
ユーザーは、PCの購入代金に上乗せされた形でOfficeのライセンス料金を一度だけ支払うことで、そのバージョンのWord、Excel、PowerPointなどを、永続的に(PCが壊れるまで)使い続ける「権利」を購入します。
これは、ソフトウェアを物理的な「モノ」として“所有”する、という考え方に近いです。
タイプ2:サブスクリプション版 (年間ライセンス) - 「Microsoft 365 Basic / Personal」
近年の主流となりつつあるのが、こちらの形態です。
これは、PCに「Microsoft 365 Personal」などのサブスクリプションサービスの**「1年間の利用権」**が付属してくるモデルです。
ユーザーは、購入後1年間は追加料金なしで、常に最新版のOfficeアプリと、後述する様々なクラウドサービスを利用できます。
しかし、重要なのは、あくまで**1年間の「利用権」**であるという点です。
2年目以降も継続して使いたい場合は、ユーザー自身がMicrosoftに対して、年間のサブスクリプション料金を支払い続ける必要があります。
これは、ソフトウェアを「サービス」として、月額や年額で“利用”し続ける、という考え方です。
どちらのタイプか見分ける方法
PCの販売ページの製品仕様を注意深く確認しましょう。
「付属ソフト」や「オフィスソフト」といった項目に、「Microsoft Office Home & Business 2021」と具体的な年号と共に記載されていれば、それは「買い切り版」です。
一方、「Microsoft 365 Basic」や「Microsoft 365 Personal (1年間ライセンス)」といった記載があれば、それは「サブスクリプション版」ということになります。
この違いを認識せずに購入すると、1年後に突然Officeが使えなくなり、慌てて追加料金を支払うことになりかねません。
【メリット編】それでも「Office付きPC」が選ばれる理由
では、なぜ多くのPCメーカーは「Office付き」モデルを用意し、そして多くのユーザーがそれを選ぶのでしょうか。
そこには、特にPC初心者にとって魅力的な、明確なメリットが存在します。
メリット1:購入後すぐに使える「手軽さ」と「安心感」
Office付きPCの最大のメリットは、その圧倒的な手軽さにあります。
PCの箱を開けて、最初の初期設定さえ済ませてしまえば、デスクトップにはWordやExcelのアイコンが並んでおり、すぐに使い始めることができます。
自分でOfficeのパッケージを購入し、ライセンスキーを入力して、インストールして…といった一連の作業が一切不要です。
また、プリインストールされているOfficeは、当然ながら100%正規のライセンスです。
ネット上で安価に販売されている、出所の怪しいプロダクトキーを購入してしまい、後でライセンスが無効になる、といったトラブルに巻き込まれる心配もありません。
この「何もしなくても、最初から入っている」という安心感は、PCのセットアップに不安を感じる方々にとって、非常に大きな価値を持ちます。
メリット2:割安な「OEMライセンス」による価格的なお得感
PCメーカーは、MicrosoftからOfficeのライセンスを、我々個人が購入するよりもはるかに安い、特別な「OEM価格」で、何十万、何百万という単位で大量に仕入れています。
そのスケールメリットによって生まれたコストダウン分が、PC本体の価格に反映されています。
そのため、多くの場合、**「PC単体」と「Officeのパッケージ版」を別々に購入するよりも、「Office付きPC」を最初から購入した方が、合計金額は安く**なります。
【コスト比較の例】
- ・A社のPC(Officeなしモデル): 120,000円
- ・買い切り版Office Home & Business 2021(単体購入): 約40,000円
- ・**合計: 160,000円**
これに対し、
- ・A社のPC(Office付きモデル): **140,000円**
このように、同じPCでも、Office付きモデルを選ぶだけで、実質的に2万円もお得になる、といったケースは珍しくありません。
純粋に、PCと買い切り版Officeの両方を新規に必要としているユーザーにとっては、経済的なメリットは確かにあるのです。
【デメリット編】知らずに選ぶと損をする「Office付きPC」の罠
しかし、物事には必ず裏表があります。
「手軽」で「お得」に見えるOffice付きPCですが、その選択が、長期的にはあなたの生産性を下げ、結果的に損をしてしまう「罠」となる可能性も秘めているのです。
罠1:【最大の罠】実はOfficeが不要な人の「無駄な出費」
これが、Office付きPCを選ぶ際に、最も多くの人が陥る、そして最も避けるべき罠です。
あなたは、本当に「有料の」Microsoft Officeが必要でしょうか。
特に、**大学や専門学校に通う学生の方**は、ここで一度立ち止まってください。
現在、日本の非常に多くの大学・教育機関が、在籍する学生と教職員のために、Microsoftと**「Microsoft 365 Education」**という包括ライセンス契約を結んでいます。
これにより、学生は、**在学期間中、常に最新版のWord、Excel、PowerPointといったフル機能のOfficeアプリケーションを、個人負担ゼロで、無償で利用できる**のです。
ご自身が入学する大学のウェブサイト(新入生向け情報、情報基盤センターなどのページ)を調べ、「Microsoft 365」や「Office 365」が無償で提供されるかを確認してください。
もし提供されるのであれば、あなたが数万円も高い「Office付きPC」を購入することは、全く同じものを二重に買うようなものであり、その数万円は完全に無駄な出費となってしまいます。
その予算があれば、PCのメモリを8GBから16GBに増やしたり、SSDの容量を256GBから512GBに増やしたりと、4年間のPCの快適さを左右する、より本質的な性能アップに投資できたはずなのです。
罠2:買い切り版Officeの罠 - あなたのOfficeは「2021年」で時が止まる
Office付きPCにプリインストールされている、買い切り版の「Office Home & Business 2021」。
この「2021」という数字は、単なるバージョンの識別番号ではありません。
それは、**あなたのOfficeの機能が、2021年に開発された時点のままで、未来永劫、完全に固定される**ことを意味します。
Microsoftは、サブスクリプション版のMicrosoft 365には、毎月のように新しい便利な関数(ExcelのXLOOKUPなど)や、AIを活用したデザイン機能(PowerPointのデザインアイデアなど)を追加し続けています。
しかし、買い切り版のOffice 2021には、こうした**新機能は一切提供されません。**
提供されるのは、セキュリティ上の問題点を修正する、最低限のセキュリティ更新のみです。
数年後、あなたの同僚や友人が、AIが自動で生成したグラフや文章を使って効率的に作業している横で、あなたは時代遅れになった機能で、手作業を続けることになります。
買い切り版を選ぶということは、この急速なテクノロジーの進化から、自ら取り残されることを選択する、ということでもあるのです。
罠3:サブスクリプション版Officeの罠 - 「1年後」から始まる継続的な支払い
PCに「Microsoft 365 Personal (1年間ライセンス)」が付属しているモデルも、一見するとお得に思えます。
しかし、これはあくまで「最初の1年間」だけのお試し期間です。
2年目以降も継続してOfficeの全機能を使いたい場合は、あなたは毎年、Microsoftに対して**年間14,900円(2025年6月時点)**の利用料金を支払い続けなければなりません。
もし支払いを止めれば、Officeアプリは「機能制限モード」となり、ファイルの閲覧はできても、編集や新規作成はできなくなります。
この将来にわたって発生する「ランニングコスト」を理解した上で選ばないと、「最初の1年だけ安かったけど、5年間で計算したら、結局ものすごく高くついた」という事態に陥りかねません。
罠4:ライセンスの柔軟性のなさ - PCと運命を共にする「OEM版」
PCにプリインストールされているOfficeのライセンス(OEM版)は、そのPC本体と固く結びついています。
原則として、**そのライセンスを、別の新しいPCに移管して使うことはできません。**
つまり、3年後にあなたが新しいPCに買い替えた場合、古いPCと共に、Officeのライセンスも手放すことになるのです。
新しいPCでもOfficeを使いたいなら、また新たにOfficeを購入する必要があります。
一方で、自分で別途契約したMicrosoft 365のサブスクリプションや、単体で購入したパッケージ版Officeは、あなた個人のMicrosoftアカウントに紐づいているため、PCを買い替えても、新しいPCでサインインし直すだけで、継続して利用することが可能です。
【結論】2025年、あなたにとって最適な選択は?
これまでのメリット・デメリットを踏まえ、あなたの状況に合わせた、最も賢い選択肢を提案します。
「Office付きPC」を選ぶべきではない人
以下のいずれかに当てはまる方は、「Office付きPC」を選ぶメリットはほとんどなく、むしろ**「Officeなし」のPC単体モデルを購入し、その分、本体のスペックアップに予算を回す**ことを強く推奨します。
- ・1. 大学や専門学校から、Microsoft 365が無償で提供される学生・教職員の方
これは絶対です。
無償で使える、より高機能なサービスがあるのに、わざわざお金を払って、機能の劣る買い切り版を手に入れる理由はありません。
- ・2. すでに、個人または家族でMicrosoft 365を契約している方
あなたのMicrosoft 365のライセンスは、複数のPCにインストールできます。
新しく購入するPCにも、追加料金なしでインストール可能です。
- ・3. 主にGoogleドキュメントやスプレッドシートなど、無料のWebアプリで作業が完結する方
WordやExcelをほとんど使わないのであれば、当然、有料のOfficeは不要です。
- ・4. 常に最新の機能やAI(Copilot)を活用し、複数のデバイスで作業したい方
あなたの求めるものは、買い切り版Officeでは提供されません。
PC単体モデルを購入し、別途Microsoft 365を契約するのが、唯一の正解です。
「Office付きPC」を選んでも良い人
では、「Office付きPC」は、どのような人にとって合理的な選択となるのでしょうか。
それは、以下のすべての条件を満たす、比較的限定的なケースです。
- ・1. 上記の「選ぶべきではない人」のいずれにも当てはまらない。
- ・2. PCの用途が、今後数年間、文書作成や表計算といった、基本的な作業に限定されることが明確である。
- ・3. AI(Copilot)などの新しい機能には興味がなく、今後も使う予定がない。
- ・4. クラウドストレージや、複数デバイスでの利用も必要としない。
- ・5. 毎月・毎年支払いが発生するサブスクリプションという形態に、強い抵抗がある。
これらの条件をすべて満たすのであれば、PCとOfficeを別々に買うよりも総額が安くなる「Office Home & Business付きPC」は、シンプルで分かりやすい選択肢となり得ます。
まとめ - Office選びは、PC本体の購入と切り離して考える
「Office付きパソコン」という言葉の響きは、一見すると非常にお得で魅力的に聞こえます。
しかし、その実態は、あなたの使い方や状況によっては、不必要なコストを支払わされたり、将来の可能性を狭めたりする「罠」にもなり得る、ということをご理解いただけたかと思います。
- 1. まずライセンスの有無を確認する:
PCを選ぶ前に、まず自分が学生割引などでMicrosoft 365を無償で利用できないか、徹底的に確認しましょう。
これが最も重要な最初のステップです。
- 2. 「所有」か「利用」かを決める:
もし有料でOfficeを手に入れる必要があるなら、一度きりの支払いで機能が固定される「買い切り版(所有)」と、継続的な支払いで常に進化するサービスとAI機能、大容量クラウドを手に入れる「Microsoft 365(利用)」の、どちらが自分の価値観に合っているかを考えましょう。
- 3. PC本体の価値を最大化する:
Officeが不要だと判断した場合、その分の予算をメモリやSSDといった、後から変更が難しいPC本体の性能向上に充てるのが、最も賢明な投資です。
2025年現在、私たちの結論は明確です。
PC選びとOffice選びは、一度切り離して考えるべきです。
まず、あなたの用途に最適なPC本体を選び、その上で、あなたに本当に必要なライセンス形態のOfficeを選択する。
この二段階のプロセスを踏むことが、後悔のない、最高のPC購入体験に繋がります。
もし、あなたの使い方にとって最適なPCとOfficeの組み合わせに迷ったら、いつでもお気軽に、私たちPCのプロにご相談ください。
お客様一人ひとりの状況を丁寧に伺い、最高のソリューションをご提案させていただきます。
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