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2025.6.12

OneDriveのファイル復元機能を使ったトラブル対応法

Officeのお役立ち情報

OneDriveのファイル復元機能を使ったトラブル対応法【2025年版】
悩む女性

助けてください!
さっき、大事なレポートファイルをうっかり上書き保存しちゃって…。
しかも、別のファイルは間違えて消してしまったみたいなんです。
ごみ箱にもなくて…。
もう元には戻せないんでしょうか?

解説する男性

それは大変でしたね。
でも、落ち着いてください。
もしファイルをOneDriveに保存していたなら、諦めるのはまだ早いですよ。
OneDriveには、そういった万が一の事態に備えた、非常に強力なファイル復元機能がいくつも用意されているんです。
今日は、その機能を使って大切なデータを取り戻すプロの技を、一つずつ丁寧に解説していきますね。

OneDriveの復元機能とは? - 2つの強力なセーフティネット

OneDriveは単なるファイル置き場ではありません。

データの安全性を確保するための、二重、三重のセーフティネットが張られています。

その中核をなすのが「ごみ箱」と「バージョン履歴」という2つの基本機能です。

ごみ箱からの復元【基本の「き」】

ファイルを削除すると、まずOneDrive上の「ごみ箱」に移動します。

これはWindowsのデスクトップにあるごみ箱と似ていますが、クラウド上に独立して存在するのが特徴です。

つまり、PCのごみ箱を空にしても、OneDriveのごみ箱にはファイルが残っている可能性があります。

復元するには、WebブラウザでOneDriveにアクセスし、左側のメニューから「ごみ箱」を開いて、目的のファイルを選択し「復元」をクリックするだけです。

ただし、ごみ箱のファイルは永久に保管されるわけではありません。

通常、個人向けアカウントでは30日間(またはごみ箱の容量が上限に達するまで)保持されますので、気づいたら早めに対応することが肝心です。

バージョン履歴からの復元【上書き保存の救世主】

「うっかり上書き保存してしまった」という、最も多いトラブルを解決してくれるのが「バージョン履歴」機能です。

WordやExcel、PowerPointなどのOfficeドキュメントは、編集・保存するたびに、その時点の状態が過去のバージョンとして自動的に記録されています。

復元方法は簡単です。

エクスプローラーでファイルを右クリックし「バージョン履歴」を選択するか、Web版OneDriveでファイル名の横にある三点リーダーから「バージョン履歴」をクリックします。

すると、過去の保存バージョンが一覧で表示され、任意の時点のファイルを開いたり、復元したりできます。

この機能はOfficeファイルだけでなく、テキストファイルや画像ファイルなど、多くのファイル形式で利用できる非常に強力な味方です。

【上級者向け】OneDriveを完全に復元する - まるごと時間を巻き戻す最終手段

個別のファイルではなく、OneDrive全体が大きなダメージを受けた場合に使用するのが「OneDriveの復元」機能です。

これは個人のタイムマシンのようなもので、指定した過去の任意の時点に、OneDrive内のすべてのファイルとフォルダーを丸ごと復元できます。

「OneDriveの復元」機能の概要

この機能は、主にランサムウェアコンピューターウイルスの一種。感染するとPC内のファイルが勝手に暗号化され、元に戻すことと引き換えに金銭(身代金)を要求されます。による被害や、大規模なファイルの破損、同期トラブルからの回復を目的としています。

過去30日以内であれば、特定の日時の状態にOneDrive全体を巻き戻すことが可能です。

ただし、この強力な機能は、Microsoft 365のサブスクリプション(PersonalまたはFamilyなど)をご契約のユーザーのみが利用できるプレミアム機能となっています。

復元手順の徹底解説

この機能を使うには、Web版OneDriveにアクセスし、画面右上の設定(歯車アイコン)から「オプション」を選び、左側のメニューから「OneDriveの復元」を選択します。

復元ページでは、ドロップダウンメニューから「昨日」「1週間前」などを選ぶか、アクティビティグラフを直接操作して、ファイルの状態を戻したい正確な日時を指定します。

復元ポイントを選択すると、その変更によって影響を受けるファイル操作のリストが表示されるので、内容をよく確認してから復元を実行してください。

復元処理中、OneDriveはロックされ、完了するとメールで通知が届きます。

どんな時に使うべきか? - 具体的なシナリオ

「OneDriveの復元」は非常に強力ですが、影響範囲が大きいため、利用は慎重に行うべきです。

  • ケース1: ランサムウェアに感染した

    多くのファイルが一度に暗号化されてしまった場合、感染前の時点に復元することで被害を最小限に食い止められます。

  • ケース2: 同期トラブルで大量のファイルが消えた

    PCの操作ミスやアプリの不具合で、意図せず大量のファイルが削除または変更されてしまった場合に、トラブル発生前の状態に一括で戻せます。

  • ケース3: 大規模な整理作業をやり直したい

    フォルダ構成を大幅に変更したものの、やはり元の状態に戻したくなった、という場合にも活用できます。

トラブルを未然に防ぐ!OneDriveの賢い運用術

復元機能は万能ですが、そもそもトラブルが起きないように日頃から設定を見直しておくこともプロの知恵です。

「重要なPCフォルダーのバックアップ」の活用

OneDriveの設定には、「重要なPCフォルダーのバックアップ」という項目があります。

これを有効にすると、通常はPC本体にのみ保存されている「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」の3つのフォルダーを、自動的にOneDriveと同期・保護してくれます。

これにより、PCが故障した場合でも、新しいPCでサインインするだけで、使い慣れたデスクトップやドキュメントを即座に再現できます。

空き領域の確保と「ファイルオンデマンド」の理解

ファイルオンデマンドOneDrive上のファイルをPCのストレージに保存せず、クラウド上にのみ存在させることで、PCの空き容量を節約する機能です。は、OneDriveのデータを効率的に扱うための重要な機能です。

エクスプローラーの状態アイコンを見れば、ファイルが「クラウドのみ(雲マーク)」「ローカルに存在(緑のチェックマーク)」「常に保持(白抜きの緑チェックマーク)」のどれなのか一目でわかります。

普段使わないファイルは「空き領域を増やす」でクラウドのみの状態にしておけば、PCのストレージ容量を圧迫することなく、大容量のクラウドストレージを活用できます。

まとめ

今回は、OneDriveが持つ強力なファイル復元機能について、基本的なものから上級者向けの最終手段までを詳しく解説しました。

  1. 1. 日常のミス:

    削除したファイルは「ごみ箱」から、上書きしたファイルは「バージョン履歴」から簡単に復元できます。

  2. 2. 大規模な災害:

    ランサムウェア被害や大量のファイル破損時は、Microsoft 365ユーザーなら「OneDriveの復元」で全体を過去の状態に戻せます。

  3. 3. 事前の備え:

    「重要なPCフォルダーのバックアップ」を有効にし、「ファイルオンデマンド」を理解して使うことで、より安全で快適なデータ管理が可能です。

予期せぬトラブルは誰にでも起こり得ます。

しかし、OneDriveの機能を正しく理解し、適切に設定しておけば、あなたの大切なデータは決して失われることはありません。

もし、ご自身でのデータ復元に不安がある場合や、OneDriveの最適な設定についてのご相談があれば、いつでも当店の専門スタッフにお声がけください。

お客様のデータとPC環境を、プロの視点からしっかりとサポートさせていただきます。

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