
【神復活】Windows 11のタスクバーでアイコンの結合を解除し、ラベルを表示する方法|“あの頃の使いやすさ”を取り戻す全設定
Windowsのお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年9月25日

ピー太さん、Windows 11のタスクバーにどうしても馴染めなくて…。Excelファイルをいくつか開いている時、Windows 10だとそれぞれのファイル名がタスクバーに表示されていて、一目でどのウィンドウか分かったんです。
でも11だと、全部一つのExcelアイコンにまとめられてしまって、目的のファイルに切り替えるのにいちいちマウスを重ねてプレビューから選ばないといけません。この「アイコンの結合」をやめて、昔みたいにウィンドウごとのラベルを表示させることってできないのでしょうか?あの頃の使いやすさが恋しいです。

その悩み、Windows 10から移行してきた全てのパワーユーザーが最初にぶつかる巨大な「壁」ですね。ウィンドウのタイトルが一目で分かるあの「ラベル表示」、効率的なマルチタスクには欠かせない機能でしたよね。
スト子さん、素晴らしいお知らせがあります。Windows 11のリリース当初この機能は廃止されてしまい世界中のユーザーから悲鳴が上がったのですが…。その声に応えて、Microsoftは後のアップデートで**この機能を公式に復活させた**のです!
多くの人がまだその事実を知らないか、あるいは設定場所が分からずに諦めてしまっています。この記事では、そのタスクバー設定の奥深くに眠る「隠しスイッチ」の場所を示し、たった数クリックであなたのタスクバーにあの頃の輝きと生産性を取り戻すための全手順を解説します。
タスクバーの哲学:「シンプルさ」を追求したMicrosoftと、「情報密度」を愛したユーザーとの対話
Windows 11の中央揃えのタスクバーと結合されたアイコン。そのデザインの背後には、よりモダンでクリーンで、そしてタッチ操作にも親和性の高いユーザーインターフェースを目指すMicrosoftの明確な設計思想があります。アイコンを結合しラベルを非表示にすることでタスクバーはスッキリとし、視覚的なノイズが減少します。これはMacやChromeOSのアプローチに近いものであり、多くのライトユーザーにとっては歓迎すべき「シンプルさ」かもしれません。
しかし、WindowsというOSを長年にわたり仕事の道具として使い込んできた私たちパワーユーザーにとって、タスクバーは単なるアプリの起動装置ではありません。それは、現在開かれている全てのウィンドウの「状態」を一覧で把握するための重要な「情報パネル」なのです。どのExcelファイルが開かれているのか、どのWord文書を編集しているのか。その「ラベル」が表示されていることで、私たちは脳を使うまでもなく瞬時にウィンドウを識別し切り替えることができました。アイコンの結合は、この「**情報密度の高さ**」と「**ワンクリックでのアクセス性**」を犠牲にしてしまったのです。
これから私たちが行うのは、Microsoftが後にユーザーの声に応えて復活させた設定を通じて、この失われた「古き良き効率性」を現代のWindows 11に取り戻すという、正当な権利の行使なのです。
第一章:公式設定 - たった3クリックでアイコンの結合を解除する
かつてはレジストリの編集やサードパーティ製のツールを使わなければ実現できなかったこのカスタマイズ。しかし、23H2以降のアップデートが適用された現在のWindows 11では、驚くほど簡単に公式な設定画面から変更することが可能です。
-
タスクバーの設定を開く:
まず、タスクバーの何もない場所で右クリックし、「**タスクバーの設定**」を選択します。 -
「タスクバーの動作」へ:
表示された設定画面の一番下にある、「**タスクバーの動作**」という項目をクリックして展開します。 -
運命のドロップダウンメニュー:
その中に、全ての鍵を握る設定項目があります。「**タスクバー ボタンを結合し、ラベルを非表示にする**」というドロップダウンメニューを見つけてください。
このメニューには3つの選択肢が用意されています。
- 常に: これがWindows 11のデフォルト設定です。同じアプリのウィンドウは常に一つのアイコンに結合され、ラベルは表示されません。
- タスクバーがいっぱいの場合: これはWindows 7や10でお馴染みの設定です。タスクバーにスペースがある間はアイコンは結合されずラベルも表示されますが、ウィンドウが増えてスペースがなくなると自動的に結合されます。
- なし: これこそが私たちが求めていた究極の選択肢です。この「なし」を選択した瞬間、お客様のタスクバーは懐かしいWindows 10の姿へと回帰します。全てのウィンドウは個別のボタンとして表示され、そのタイトル(ラベル)も表示されます。
たったこれだけの操作で、お客様の長年のイライラは完全に解消されるはずです。
第二章:さらなる高みへ - サードパーティ製ツールで完全な自由を手に入れる
アイコンの結合解除とラベル表示は公式設定で可能になりました。しかし、「タスクバーを画面の上や横に移動させたい」「スタートメニューをWindows 7風に戻したい」といった、より踏み込んだカスタマイズを望むユーザーもいるでしょう。残念ながらこれらの機能は、2025年現在のWindows 11にはまだ搭載されていません。しかし、その願いを叶えるための強力なサードパーティ製のカスタマイズツールが存在します。
【注意】サードパーティ製のUIカスタマイズツールは、Windowsのシステムファイルを深く変更するため、将来のWindows Updateによって不具合が発生するリスクも伴います。必ず信頼できる公式サイトからダウンロードし、自己責任で利用してください。
- StartAllBack: Windows 11のタスクバー、スタートメニュー、そしてエクスプローラーを驚くほど忠実にWindows 10や7のスタイルに「復元」してくれる、非常に人気の高いツールです。タスクバーの位置変更や透明度の調整など、公式設定にはない多彩なカスタマイズが可能です。
- ExplorerPatcher: よりマニアックで詳細なカスタマイズを求める上級者向けのオープンソースツールです。Windows 10のリボンUIの復活など、OSのあらゆる挙動を自分好みに変更することができます。
これらのツールは、Microsoftが提供する新しいデザイン思想とは異なる道を歩むことを選択するユーザーのための、最後の砦です。
まとめ:あなたの「使いやすさ」は、あなた自身が定義する
Windows 11の新しいインターフェースは、一見すると過去のバージョンからの大きな変化に戸惑うかもしれません。しかし、その洗練されたデザインの奥深くには、私たち長年のユーザーのための無数のカスタマイズの可能性が眠っています。デフォルトの設定を受け入れるのではなく、お客様自身の手で最も快適な作業環境を築き上げていく。それこそが、WindowsというOSと長く深く付き合っていくための極意なのです。
- 全ての鍵は「タスクバーの動作」にあり: 「設定」>「個人用設定」>「タスクバー」>「タスクバーの動作」。このパスを忘れない。
- 「結合しない」は「なし」と覚える: ドロップダウンメニューから「なし」を選択する。たったこれだけの操作が、あなたの日々のクリックを一つ減らす。
- 「タスクバーがいっぱいの場合」も賢い選択肢: 画面スペースと情報量をバランスさせたいなら、この伝統的な設定も依然として魅力的である。
- 公式設定に満足できないならツールの力を借りる: StartAllBackのようなツールが、タスクバーの位置変更といったさらなる自由をあなたに与える。
お客様が最も集中でき、最も速く作業できる環境。それこそが、あなたにとっての「正解」です。ぜひWindows 11を、あなただけの最高の仕事道具へとチューニングしてください。

パソコン購入のためのお役立ち情報
パソコン選びがよく分からない方、ご不安のある方、悩む前に!お気軽にご相談ください!
専門スタッフが、性能・ご予算・お好みなどご希望に合ったパソコンをお探しします!
