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2025.10.13

Macのスクリーンセーバーを“お気に入りの写真”にする方法|自作スライドショーで、世界に一つだけの癒やし空間を作ろう

MacOSのお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年9月25日

質問するスト子
スト子

ピー太さん、Macに標準で入っている空撮のスクリーンセーバー、すごく綺麗で気に入っているんです。でも、最近ふと思って…。

私のMacの「写真」アプリには、旅行先で撮った思い出の風景写真や、飼っているペットの可愛い写真がたくさん入っています。

この自分だけのお気に入りの写真たちを、スクリーンセーバーとしてスライドショーで表示させることができたら、もっと素敵な癒やしの空間になるんじゃないかなって。そんな夢のような設定って、簡単にできるものなのでしょうか?

解説するピー太
ピー太

その「夢」、Appleはもちろん叶えてくれますよ。しかも、驚くほど簡単な手順でです。Macのスクリーンセーバーは単なる「画面保護」のための機能ではありません。それは、お客様のMacが眠っている時間をあなただけの思い出やインスピレーションで満たすための、パーソナルな「**デジタル・アートギャラリー**」へと変えるためのキャンバスなのです。

お客様が「写真」アプリに大切に保存しているアルバムをそのままギャラリーのコレクションとして指定することもできますし、あるいはFinder上の特定のフォルダを指定することも可能です。

この記事では、そのあなただけのギャラリーをオープンするための全ての手順と、その展示をより美しく演出するためのプロのテクニックまで、徹底的に解説していきます。さあ、あなたのデスクを世界に一つだけの癒やしの空間へと変えましょう。

スクリーンセーバーの哲学:それは「機能」から「表現」へ、PCの新しい役割

かつてブラウン管(CRT)モニターが主流だった時代、スクリーンセーバーは同じ画面を長時間表示し続けることで画面に焼き付きが発生するのを防ぐという、極めて実用的な「機能」でした。しかし、液晶やOLED(有機EL)ディスプレイが当たり前となった現代において、その技術的な重要性はほとんど失われています。

では、なぜ今もなおスクリーンセーバーは存在し続けるのでしょうか?その答えは、その役割が純粋な「機能」から、ユーザーの感性や思い出を映し出す「**表現**」のためのキャンバスへと進化したからです。PCがアイドル状態にあるその「何もしない時間」を、無味乾燥な黒い画面ではなく、あなたにとって価値のある美しいビジュアルで満たす。それは、あなたのワークスペースの雰囲気を豊かにし、ふとした瞬間にあなたにインスピレーションや癒やしを与えてくれる、新しい環境デザインの形なのです。お気に入りの写真でスライドショーを自作するという行為は、この新しいキャンバスにあなた自身の物語を描き出すという、創造的な自己表現に他なりません。


第一章:学芸員の仕事 - 2つの方法で展示作品を選定する

あなただけのギャラリーを開くための最初のステップは、展示する「作品(写真)」を選ぶことです。Macでは主に2つの方法でスライドショーのソース(源泉)となる写真を指定することができます。

方法1(推奨):Appleエコシステムの真骨頂 - 「写真」アプリのアルバムを使う

もしお客様が普段からiPhoneで撮影した写真をMacの「写真」アプリで管理しているのであれば、これが最もスマートでシームレスな方法です。

  1. 「写真」アプリで専用アルバムを作成する:
    まず「写真」アプリを起動します。左側のサイドバーで、「マイアルバム」の横にある「+」ボタンをクリックし、「アルバム」を選択します。「スクリーンセーバー用」といった分かりやすい名前を付けて、新しい空のアルバムを作成してください。
  2. 写真の選定:
    フォトライブラリの中からスクリーンセーバーで表示したいお気に入りの写真を選び、先ほど作成した「スクリーンセーバー用」アルバムへとドラッグ&ドロップしていきます。
  3. システム設定での指定:
    次に「システム設定」>「スクリーンセーバー」を開きます。上部に並んでいるスライドショー形式のスタイル(クラシック、折り紙、フォトモビールなど、お好きなものを選んでください)のいずれかを選択します。
  4. ソースの選択:
    プレビュー画面の下にある「ソース」のドロップダウンメニューをクリックし、「フォトライブラリ...」を選択します。すると「写真」アプリ内のアルバムが一覧表示されるので、先ほど作成した「スクリーンセーバー用」アルバムを選択し、「選択」をクリックします。

これで設定は完了です。この方法の最大のメリットはiCloud写真との連携です。今後お客様のiPhoneで撮影した新しいお気に入りの写真をこの「スクリーンセーバー用」アルバムに追加すれば、それは自動的にMacのスクリーンセーバーのラインナップにも加わるのです。

方法2:シンプルで確実 - Finder上の「フォルダ」を使う

「写真」アプリを使わずに、Finder上のフォルダで直接画像を管理しているユーザー向けの方法です。

  1. 専用フォルダを作成し写真を集める:
    「ピクチャ」フォルダの中など分かりやすい場所に新しいフォルダを作成し(例:「スクリーンセーバー写真」)、そこに表示させたい画像ファイルをコピーして集めます。
  2. システム設定での指定:
    「システム設定」>「スクリーンセーバー」を開き、同様にスライドショー形式のスタイルを選択します。
  3. ソースの選択:
    「ソース」のドロップダウンメニューから、「フォルダを選択...」をクリックします。Finderのダイアログが表示されるので、先ほど作成した「スクリーンセーバー写真」フォルダを選択し、「選択」をクリックします。

この方法はiCloudとの連携はありませんが、より直接的でファイル管理がシンプルなのがメリットです。


第二章:演出家の視点 - あなたのギャラリーをより美しく見せる

作品を選んだら、次は、その「見せ方(演出)」にこだわりましょう。スクリーンセーバーの設定画面には、お客様のギャラリーをより魅力的にするための、いくつかのオプションが用意されています。

スライドショーのスタイルを選ぶ

macOSには、複数の美しいスライドショーエフェクトが標準で用意されています。

  • クラシック、Ken Burns: 写真をゆっくりとパン(横移動)したりズームしたりしながら滑らかに切り替えていく、最もオーソドックスで美しいスタイルです。故スティーブ・ジョブズが愛した演出としても有名です。
  • フォトモビール、写真の壁: 複数の写真をまるで壁に飾られた写真のように、あるいは天井から吊るされたモビールのように立体的に配置し表示します。
  • 折り紙: 写真を折り紙のように折りたたみながら次の写真へと切り替えていく、ユニークで遊び心のあるスタイルです。

ぜひそれぞれのスタイルを「プレビュー」で試し、あなたの写真の雰囲気に最も合った演出を見つけてください。

プロのTips:最高の画質と体験のために

  • 高解像度の写真を使う: スクリーンセーバーはモニターの解像度そのままに表示されます。最高の画質を得るためには、できるだけ高解像度の元画像を用意しましょう。
  • 写真の向きを合わせる: 横長のPCモニターに対してスマートフォンで撮影した縦長の写真をそのまま表示させると、左右に大きな黒い帯が表示されてしまいます。スライドショーに使う写真はあらかじめ横長にトリミングしておくか、あるいは横長の写真だけを選ぶと、より没入感の高い体験が得られます。
  • 「ホットコーナー」で瞬時に起動する: 「システム設定」>「デスクトップとDock」>「ホットコーナー...」で、画面の四隅のいずれかに「スクリーンセーバーを開始する」を割り当ててみてください。マウスカーソルをその隅に移動させるだけで、いつでも瞬時にあなただけのギャラリーを開くことができます。

まとめ:スクリーンセーバーは、あなたの「物語」を映し出す窓である

Macのスクリーンセーバーをお気に入りの写真にカスタマイズする。その簡単な一手間が、お客様のPCとの関係をよりパーソナルで愛着のあるものへと変えてくれます。Macがスリープしているその静かな時間は、もはや単なる「待機時間」ではありません。それは、あなたの旅の記憶、愛する家族やペットの笑顔、そしてあなた自身が切り取った美しい風景が次々と映し出される、あなただけの「物語」を上映するための特別な時間へと変わるのです。

  1. まず「写真」アプリで専用アルバムを作る: これがAppleのエコシステムを最大限に活用する最もスマートな方法。
  2. あるいはFinderの「フォルダ」でシンプルに管理する: お客様が慣れ親しんだ方法で自由に写真を選ぶ。
  3. 「システム設定」>「スクリーンセーバー」があなたの美術館: ここでコレクション(ソース)と展示方法(スタイル)を決定する。
  4. 「Ken Burns」エフェクトでプロの演出を加える: 静的な写真を動きのある感動的な映像へと変える、Apple伝統の美学を体験する。
  5. 「ホットコーナー」でいつでも物語の世界へ: マウス一つで瞬時に日常から癒やしの空間へとエスケープする。

ぜひ、お客様も今日の仕事の終わりに、お気に入りのコーヒーを淹れ、あなただけの写真展のキュレーションを始めてみてはいかがでしょうか。

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