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2025.10.10

“使いにくい”と感じるWindows 11のエクスプローラーを、設定変更で“サクサク快適”に戻すための厳選カスタマイズ術7選

Windowsのお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年9月25日

質問するスト子
スト子

ピー太さん、Windows 11にアップデートしてから、どうもエクスプローラーが使いにくくて…。今までリボンにあった「切り取り」とか「コピー」のボタンが小さなアイコンになってしまったり、一番イライラするのが右クリックメニューです。

圧縮ソフトのメニューとか、よく使う項目が全部「その他のオプションを確認」の中に隠れてしまって、毎回ワンクリック余計に操作が必要なんです。毎日使うものだからこそ、この小さなストレスが積もり積もって…。Windows 10の時の、あのサクサクで快適なエクスプローラーに戻す方法ってないんでしょうか?

解説するピー太
ピー太

その気持ち、長年のWindowsユーザーほど共感できる「魂の叫び」ですよ。Microsoftが目指した新しい「シンプルさ」が、私たちパワーユーザーが愛した「効率性」と衝突してしまった典型的な例ですね。

ですが、朗報があります。私たちはMicrosoftが用意したデフォルト設定に従う必要はないのです。Windows 11の内部には、あの古き良き時代の快適さを取り戻すための「隠しスイッチ」がいくつも用意されています。

この記事では、お客様のエクスプローラーを「お仕着せの服」から「あなただけのオーダーメイドスーツ」へと作り変えるための、7つの厳選されたカスタマイズ術を伝授します。特に、あの憎き「その他のオプションを確認」を永遠に葬り去る魔法の呪文もご紹介しますよ。

エクスプローラーの哲学:Microsoftの「シンプルさ」と、あなたの「効率性」の調和点を探る

Windows 11の新しいファイルエクスプローラーは、タッチ操作にも配慮した、よりクリーンでモダンなデザインへと生まれ変わりました。かつて無数のボタンが並んでいた「リボン」インターフェースは、主要な機能だけを抜き出したシンプルな「コマンドバー」へと姿を変え、右クリックメニューも使用頻度の高い項目だけを優先的に表示するように再設計されました。

この変更は、PCに不慣れなユーザーにとっては確かに「分かりやすさ」の向上に繋がったかもしれません。しかし、その代償として長年のWindowsユーザーが身体で覚えてきた「筋肉の記憶(マッスルメモリー)」と、プロフェッショナルな作業に不可欠な「情報密度の高さ」や「アクセスの速さ」が少なからず犠牲になりました。

私たちがこれから行うカスタマイズは、新しいデザインを否定するものではありません。それは、Microsoftが提供する新しい「美学」と私たちが求める「効率性」との間で、お客様にとって最も心地よい「調和点」を見つけ出すための知的な対話なのです。


第一章:厳選カスタマイズ術7選 - あなたのエクスプローラーを“サクサク快適”に

それでは、お客様のエクスプローラーをストレスフリーなツールへと変える、7つの具体的な設定変更を見ていきましょう。

①【最重要】右クリックメニューを“一発表示”のクラシック形式に戻す

あの憎き「その他のオプションを確認」を葬り去り、Windows 10までの全ての項目が一覧表示されるメニューを復活させます。これにはレジストリというWindowsの中枢設定を編集する必要がありますが、手順は簡単です。

【警告】レジストリの編集は自己責任で行う必要があります。作業前にシステムの復元ポイントを作成することを強く推奨します。

  1. 「`Win + R`」キーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「`regedit`」と入力してレジストリエディタを起動します。
  2. アドレスバーに `HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\` と入力して移動します。
  3. `CLSID` キーを右クリックし、「新規」>「キー」を選択。キーの名前を `{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}` にします。
  4. 今作成したキーを右クリックし、同様に「新規」>「キー」で、`InprocServer32` という名前のキーを作成します。
  5. `InprocServer32` キーを選択し、右側の「(既定)」の値をダブルクリック。値のデータは空のまま「OK」をクリックします。
  6. PCを再起動すれば完了です。

② 隠しファイルと拡張子を常に表示する

パワーユーザーにとって、ファイルの拡張子や隠しファイルの表示はセキュリティと作業効率の基本です。エクスプローラーを開き、上部のコマンドバーから「表示」>「表示」と進み、「ファイル名拡張子」と「隠しファイル」の両方にチェックを入れます。これにより、意図しないファイル形式の実行を防ぎ、システムファイルの確認も容易になります。

③ 行間を詰めて「コンパクトビュー」にする

Windows 11のエクスプローラーは、タッチ操作を意識して各ファイル間の余白が広めに設定されています。これにより一覧性が低下していると感じる場合は、ワンクリックで解消できます。「表示」メニューから「コンパクトビュー」を選択してください。ファイルリストの行間が詰まり、Windows 10のように、より多くの情報を一度に表示できるようになります。

④ エクスプローラーの起動時に「PC」を表示する

エクスプローラーを起動した際、デフォルトでは「ホーム」が表示されますが、これを従来の「PC」(Cドライブなどが一覧表示される画面)に変更します。コマンドバーの「…」(もっと見る)から「オプション」を選択。「フォルダーオプション」の「全般」タブで、「エクスプローラーで開く」の項目を「ホーム」から「PC」に変更します。

⑤ サイドバーに全てのドライブとフォルダを表示する

Windows 11のナビゲーションウィンドウ(左側のサイドバー)はデフォルトでスッキリと整理されていますが、全ての項目に素早くアクセスしたい場合には不便です。「フォルダーオプション」の「表示」タブを開き、詳細設定の中から「ナビゲーションウィンドウ」のセクションにある「すべてのフォルダーを表示」にチェックを入れてください。これにより、コントロールパネルやネットワークドライブなども含め、PCの全ての階層がサイドバーに表示されるようになります。

⑥ 昔ながらの「リボンUI」を部分的に復活させる

Windows 10の多機能なリボンが恋しいという方も多いでしょう。完全な復活はサードパーティ製のツールが必要ですが、フォルダオプションの設定である程度その精神を取り戻すことができます。「フォルダーオプション」の「表示」タブで、「常にメニューを表示する」にチェックを入れてください。これによりエクスプローラーの上部に常に「ファイル」「編集」「表示」といったクラシックなメニューバーが表示され、リボンUIに近い感覚で詳細な機能にアクセスできるようになります。

⑦ クイックアクセスツールバーを徹底的に活用する

リボンはなくなりましたが、ウィンドウの左上に表示される「クイックアクセスツールバー」は健在です。ここには、お客様の好きなコマンドを自由に追加できます。コマンドバーであまり使わないボタンを右クリックして「クイックアクセスツールバーから削除」し、逆によく使う機能(例えばフォルダオプションの奥深くにある機能など)は右クリックから「クイックアクセスツールバーに追加」しましょう。あなただけの最強のコマンドパレットを作り上げることができます。

まとめ:Windows 11は、あなた好みに「育てる」OSである

Windows 11の新しいインターフェースは、一見すると過去のバージョンからの大きな変化に戸惑うかもしれません。しかし、その洗練されたデザインの奥深くには、私たち長年のユーザーのための無数のカスタマイズの可能性が眠っています。デフォルトの設定を受け入れるのではなく、お客様自身の手で最も快適な作業環境を築き上げていく。それこそが、WindowsというOSと長く深く付き合っていくための極意なのです。

  1. 右クリックメニューは「呪文」で解き放つ: レジストリの一行が、あなたの日々のワンクリックを永遠に削減する。
  2. 「コンパクトビュー」で情報密度を取り戻す: タッチ操作のための広い余白が不要なら、迷わずこの設定をオンにする。
  3. 「表示」設定で全てを白日の下に: ファイルの「拡張子」と「隠しファイル」は常に表示する。それがパワーユーザーの嗜みである。
  4. 「フォルダーオプション」は宝の山: 起動時の画面からサイドバーの表示まで。エクスプローラーの挙動のほとんどはここで制御できる。

この記事で紹介したテクニックを活用し、Windows 11という新しいパートナーを、お客様にとって最高の相棒へと育て上げてください。

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