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2023.10.7

Windows 11 へのアップグレードの条件は?確認の方法も解説

Windowsのお役立ち情報

Q:Windows 11 への無償アップグレードがリリースされていますが、アップグレードを行うための要件は何でしょうか。Windows 11 へのアップグレードの可否を判断できず、悩む方は多いです。

A:Windows 11 へアップグレードするには、システム要件を満たしている必要があり、一定のスペックが求められます。まずは、システム要件に該当しているか確認します。なお、パソコンのみならず周辺機器の影響もあるので、システム要件を満たしているにも関わらずアップグレードが完了しない場合は確認が必要です。本記事では、Windows 11 へアップグレードするための要件について解説します。

1.Windows 11 へアップグレードするためのシステム要件

Windows 11へアップグレードするには、パソコンがシステム要件を満たしているか確認が必須です。パソコンがシステム要件を満たしていない場合、Windows 11 を利用するにはパソコンの買い替えが必要となります。

ここでは、Windows 11 にアップグレードするために最低限必要な要件について解説します。まずは、パソコンのWindows 11へのアップグレードの適用を確認しましょう。 

①プロセッサ     

 Windows 11 にアップグレードするためには、一定の処理能力が必要になります。

プロセッサは以下のいずれかの条件が必要となります。

●1ギガヘルツ (GHz) 以上かつ 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサ
システム・オン・チップ 

②メモリ

メモリは、パソコンの保存容量であり、Windows 11 へのアップグレードでは4 GB以上必要です。

③ストレージ     

ストレージは補助記憶装置であり、データの長期保管に関連します。

Windows 11 を最新状態でキープするために、64 GB 以上が必要です。 

④システム ファームウェア         

システム ファームウェアは、システム制御のためのソフトです。   

Windows 11 へのアップグレードには、「UEFI、セキュア ブート対応」という要件を満たしているか確認が必要です。

⑤トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM)

トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) はデータ保護に関連する機能です。

「 TPMバージョン 2.0」が、Windows 11 へのアップグレードの必須条件となっています。 

⑥グラフィックス カード             

 グラフィックス カードは画面出力に関連します。

「DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー)」 に対応していることが要件です。

⑦ディスプレイ 

ディスプレイはパソコンの画面です。

以下の条件を満たす必要があります。

対角サイズ9インチ以上
8ビットカラーの高解像度 (720p)

⑧バージョン

Windows11にアップグレードするには、「Windows 10、バージョン 2004 以降」のバージョンである必要があります。

⑨インターネット接続

Windows 11 へのアップグレードには、インターネット接続が必要です。インターネット環境を整えておきましょう。 

⑩Microsoft アカウント

 Windows 11にアップグレードし、一部機能を利用する際、Microsoft アカウントが必要となります。 

2.Windows11のアップグレード要件を満たしているか確認する方法

使用しているパソコンがWindows11のアップグレード要件を満たしているか把握できていないケースもあるでしょう。パソコンが必要な要件を満たしているかは、パソコンの仕様の確認もしくはPC正常性チェックアプリの利用により確認できます。

ただし、パソコン自体の要件の確認なので、周辺機器は別途対応する必要があります。

①PC正常性チェックアプリの活用

Microsoft社は、「PC正常性チェックアプリ」を提供しています。ダウンロードは無料であり、Windows11へのアップグレード要件を満たしているか確認できます。

まずは、ホームページより「PC正常性チェックアプリ」をダウンロードしましょう。ダウンロードが完了したらアプリを起動し、チェックを開始します。

結果の解釈と対応方法について解説します。

(1)このPCはWindows11の要件を満たしています

Windows11へアップグレードが可能なパソコンの場合、「このPCはWindows11の要件を満たしています」と表示されます。

ただし、PC正常性チェックアプリでは、パソコンのみの診断であり、周辺機器の確認には対応していません。

万一トラブルが発生したときにスムーズに進められるよう、サポート体制についても把握しておきましょう。 

(2)このPCは現在、Windows11システム要件を満たしていません

Windows11へのアップグレードの条件をみたしていない場合、「このPCは現在、Windows11システム要件を満たしていません」と表示されます。

表示されるマークの色によって、要件を満たすためのハードルが異なります。

・黄色の注意マーク

黄色の注意マークが表示されている場合、現状ではWindows11へアップグレードできないものの、要件を満たすのにそれほどハードルが高くない状態です。必要な項目が表示されるので、対応可能か確認しましょう。

自力で解決するのが難しい場合、メーカーにサポートを依頼するのも手段です。

・赤い警告マーク

赤い警告マークが表示されている場合、現状ではWindows11へアップグレードすることができません。また、黄色の注意マークが表示される場合よりも、要件を満たすハードルが高くなっています。

まずは、要件を満たすための対応が可能か確認しましょう。判断が難しい場合は、メーカーに対応できるか確認するのも手段です。 

②パソコンの仕様を参照する

PC正常性チェックアプリを使用せずに、パソコンの仕様を参照してWindows11のアップグレード要件を満たしているか確認することもできます。

パソコンの仕様を見るには、スタートボタンより設定をクリックし、更新とセキュリティのWindows Updateを開きます。

通常、「ダウンロードしてインストール」というボタンが表示されるパソコンは、Windows11のシステム要件を満たしています。 

3.Windows11のアップグレード要件ぎりぎりの場合は注意が必要

Windows11のアップグレード要件をご紹介しましたが、スペックがぎりぎりの場合は注意が必要です。スペックが下限ギリギリの場合、Windows11へアップグレードできたとしても正常作動しない可能性があります。

また、古いソフトやアプリケーションはWindows11に対応していないこともあります。Windows11へアップグレードする前には、動作環境が整っているかの確認が必要です。

4.まとめ

Windows 11 へアップグレードするには、システム要件を満たしているか確認する必要があります。とはいえ、システム要件の項目は多数あるので、判断できないケースもあるでしょう。

初心者の方でもスムーズにWindows 11 へのアップグレードの可否を確認するには、「PC正常性チェックアプリ」の活用が有用です。

ただし、Windows 11 へのアップグレードの要件を満たしているパソコンであっても、トラブルなく使用するには動作確認が必要です。

あらかじめパソコンのスペックを把握し、Windows 11 へアップグレード可能か判断しましょう。

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