
【最終警告】Windows 10サポート終了後も“使い続ける”ための全知識|絶対にネットに繋ぐな?リスクを最小化する5つの設定と最終手段
Windowsのお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年10月15日
ピー太さん、ついにこの日が来てしまいましたね…。私の愛用しているWindows 10のサポートが、昨日で完全に終了してしまったんです。
でも、このPC、Windows 11のシステム要件を満たしていなくてアップグレードできないんです。長年使ってきた愛着のあるPCだし、まだ十分に動くのに、もう使い続けるのは危険なのでしょうか?
「絶対にインターネットに繋いではいけない」と言われていますが、どうしても調べ物などで使いたい時もあります。このままWindows 10を使い続けるリスクと、そのリスクを少しでも減らすための、何か最後の「延命措置」のような方法はないのでしょうか?
スト子さん、そのお気持ち、痛いほど分かります。一つの偉大なOSとの「別れの時」が来てしまったのですね。
まず結論から申し上げます。Windows 10をサポート終了後も使い続けることは「**極めて高いリスクを伴う行為**」です。それは例えるなら、最新の地図もGPSも持たず、海賊が横行する危険な海域に丸腰で航海に出るようなもの。
しかし、お客様がそのリスクの本質を正しく理解し、船の全ての扉に鍵をかけ航海ルートを限定するという「覚悟」を持つならば、その「延命」は不可能ではありません。
この記事では、その航海がいかに危険なものであるかという現実を直視した上で、それでもなお進むことを選ぶあなたのために、そのリスクを最小限に抑えるための5つのプロフェッショナルな「防衛術」と、そして最終的な「脱出路」について解説します。
サポート終了の哲学:それは「死」ではなく、守護を失った「丸腰」の状態である
Windows 10のサポートが終了した2025年10月15日。この日を境に、お客様のWindows 10が突然動かなくなるわけではありません。WordもExcelもこれまで通り起動しますし、インターネットを見ることもできます。
では、一体何が変わったのか?それは、あなたのPCを日々進化し続ける外部の脅威から守ってくれていたMicrosoftという名の「**守護者**」が、その盾を置いて立ち去ってしまったという事実です。
これまでMicrosoftは毎月、「セキュリティ更新プログラム」という名の新しい「鎧」を私たちに提供し、ハッカーたちが発見した新しい攻撃方法(脆弱性)からPCを守ってくれていました。しかし、今日この日からその鎧の供給は完全に断たれます。
世界中のハッカーたちは、サポートが終了したOSを「**ゼロデイ攻撃(まだ対策が存在しない未知の攻撃手法)**」の最も美味しい「実験場」として狙ってきます。サポートが終了したWindows 10をインターネットに接続して使い続けるという行為は、この無防備な丸腰の状態で最新兵器で武装した敵の群れの中に自ら飛び込んでいくのと同義なのです。この絶対的なリスクを理解することこそが、全ての議論の出発点です。
第一章:5つの延命措置 - リスクを最小化するためのデジタルな籠城術
それでもなお、特定の古いソフトを動かすためなど、やむを得ない事情でWindows 10を使い続けなければならないお客様へ。そのリスクをゼロにすることは不可能ですが、最小限に抑えるための5つの「籠城術」を伝授します。
①【究極の安全策】インターネットからの物理的な隔離
これが最も安全で確実な方法です。LANケーブルを抜き、Wi-Fiをオフにし、そのPCをインターネットという危険な外界から完全に「**物理的に隔離**」します。この「オフライン」の状態で使い慣れた古い会計ソフトや、特定の業務用ソフトウェアを動かす専用機として余生を送らせる。これが最も賢明でプロフェッショナルな延命措置です。
②【最後の防衛準備】全てのアップデートを適用し、「ローカルアカウント」に切り替える
もしどうしてもインターネットに接続する可能性があるのであれば、籠城の準備を完璧に行います。まずサポート終了日までにリリースされた最後の「Windows Update」を全て適用し、OSを最も堅固な状態にします。次に、MicrosoftアカウントでのサインインからPC内部だけで完結する「**ローカルアカウント**」へと切り替えます。これにより、万が一お客様のMicrosoftアカウントが乗っ取られてもPCへの直接的な侵入を防ぐ防壁となります。
③ ウイルス対策ソフトの限界を知る
「ウイルス対策ソフトを入れていれば安全」と考えるのは危険な誤解です。多くのセキュリティソフトメーカーはOSのサポート終了と共に、そのOS向けの製品サポートも段階的に終了させていきます。たとえ定義ファイルが更新され続けたとしても、OSの根幹に見つかった新しい脆弱性を突く攻撃(ゼロデイ攻撃)をウイルス対策ソフトだけで完全に防ぐことは不可能です。
④ ブラウザは「Firefox」などサポートが継続されるものを使う
Microsoft EdgeやGoogle Chromeは、OSのサポート終了後、比較的早い段階でWindows 10向けのアップデートを停止します。しかし、Mozillaが開発する「**Firefox**」は歴史的に古いOSのサポートを比較的長く継続してくれる傾向にあります。どうしてもWebブラウジングが必要であれば、セキュリティアップデートが提供され続けるブラウザを使うことがリスク軽減に繋がります。
⑤ 不要なサービスの無効化とファイアウォールの強化
攻撃者が侵入する「扉」の数を減らすため、お客様が使っていないWindowsのネットワークサービス(例:ファイル共有など)は可能な限り無効化します。また、Windows Defender ファイアウォールの設定を見直し、「受信接続をすべてブロックする」など、より厳格な設定に変更することも有効な防衛策です。
第二章:最後の手段 - Linuxへの「転生」、または新しい「器」への乗り換え
これらの延命措置は、あくまで対症療法に過ぎません。お客様の大切なデータを本当に守り、快適なデジタルライフを続けるための根本的な解決策は2つしかありません。
① Linuxへの「魂の入れ替え」
お客様が愛用してきたPCの「肉体(ハードウェア)」はそのままに、その「魂(OS)」だけを新しく、そして未来永劫無料で安全に使い続けられる「**Linux**」へと入れ替えるという選択肢です。「Linux Mint」や「Zorin OS」といったWindowsに酷似した操作感を持つディストリビューションをインストールすれば、あなたはほとんど違和感なくWebブラウジングやメール、文書作成といった日常的な作業を続けることができます。これは、あなたの愛機に「第二の人生」を与える最も賢明でサステナブルな選択です。
② 新しい「器」への乗り換え
そして最もシンプルで確実な解決策が、PCそのものをWindows 11が快適に動作する新しい「器」へと買い替えることです。私たちPC STOREでは、厳しい基準をクリアした高品質なWindows 11 Pro搭載の「**リファービッシュPC**」を驚くほどの低価格で提供しています。数年前に企業向けに設計されたこれらの高性能なPCは、同価格帯の新品PCを遥かに凌駕するパフォーマンスと耐久性を誇ります。Windows 10と別れを告げ、新しい時代のOSが提供する最高の体験へとステップアップする絶好の機会です。
まとめ:Windows 10との別れは、新しい「冒険」の始まりである
サポートが終了したWindows 10を使い続けることは、常にリスクと隣り合わせの緊張を強いられる茨の道です。その道を進む覚悟を決める前に、お客様が取るべき行動を再確認しましょう。
- 「丸腰」の意味を知る: サポート終了とはセキュリティの「鎧」が剥がされること。インターネットはもはや戦場である。
- 最強の防衛は「オフライン」: ネットから物理的に切り離すことこそがデータを守る唯一完璧な方法。
- 延命措置は「気休め」と心得る: ウイルス対策ソフトやブラウザの工夫も、OSの根源的な脆弱性の前では無力化する可能性がある。
- 真の解決策は「魂の入れ替え」にあり: 無料で安全なLinuxへとOSを入れ替えることで、あなたの愛機は再び輝きを取り戻す。
- 最も賢明な道は「新しい器」への旅立ち: 過去に囚われず、Windows 11が快適に動作する新しい(あるいは高品質な中古の)PCへと乗り換える。
長年連れ添ったOSとの別れは寂しいものです。しかしそれは同時に、お客様のデジタルライフをより安全で快適な新しいステージへと進めるための絶好の機会でもあるのです。
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