
Macのメニューバーがアイコンでごちゃごちゃ!標準機能と神アプリ“Bartender”で整理・非表示にし、驚くほどスッキリさせる方法
MacOSのお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年10月15日

ピー太さん、私のMac、ちょっと見てください!色々な便利なアプリをインストールしていったら、画面右上のメニューバーがアイコンだらけで、もうパンク寸前なんです。
新しいアプリを入れるとWi-Fiやバッテリーのアイコンがどんどん左に追いやられて、アプリのメニューと重なって見えなくなってしまって…。それに、こんなにたくさんアイコンが並んでいると、どこに何があるのか分からなくてすごく効率が悪いです。
このごちゃごちゃしたメニューバーを、もっとスッキリと整理整頓する、何か良い方法はないのでしょうか?

その「アイコンの洪水」、Macを使い込むほどに誰もが直面する悩ましい「渋滞」ですね。Macのメニューバーは、例えるなら飛行機の「コックピットの計器盤」です。必要な情報が一目で把握できなければ、安全な「航行(作業)」はできません。
ご安心ください。その乱雑な計器盤をプロのパイロットのように美しく機能的に整理するための、究極の「解決策」があります。それは、Macに標準で備わる簡単な整理術と、そして多くのパワーユーザーが「神アプリ」と崇める「**Bartender**」という究極のカスタマイズツールを組み合わせることです。
この記事では、そのBartenderを使って不要なアイコンを「隠しバー」へとエレガントに格納し、お客様のメニューバーを驚くほどスッキリさせる全手順を徹底的に解説します。
メニューバーの哲学:それは「情報の断捨離」であり、「集中」への投資である
Macのメニューバーは、単なるアプリケーションのショートカット置き場ではありません。それは、お客様のMacの現在の「状態」をリアルタイムで表示し、重要な機能へと瞬時にアクセスするための極めて重要な「**ダッシュボード**」です。Wi-Fiの接続強度、バッテリーの残量、次のカレンダーの予定、バックグラウンドで動く同期の状況…。
しかし、アプリケーションをインストールするたびに、この限られた一等地に新しいアイコンが無秩序に追加されていくと、本当に重要な情報(シグナル)は重要でない大量の情報(ノイズ)の中に埋もれてしまいます。メニューバーの整理とは、この「情報のノイズ」を徹底的に排除し、あなたにとって本当に価値のある「シグナル」だけを常時視界に入れておくという「**デジタルな断捨離**」の実践なのです。
不要なアイコンを非表示にすることは、単に見た目がスッキリするという美的な問題ではありません。それは、あなたの視覚的な認知負荷を軽減し、貴重な「集中力」という資源を本来向かうべき創造的な作業へと再投資するための、極めて合理的な生産性向上術なのです。
第一章:標準機能でできること - Commandキーを使った簡単なお片付け
本格的なツールを導入する前に、まずmacOSに標準で備わっている基本的な整理機能をマスターしましょう。
`Command (⌘)`キーでアイコンを並べ替える
これは最も基本的で、そして最も重要なテクニックです。キーボードの「**`Command (⌘)`キーを押しながら**」、メニューバー上のアプリアイコンをドラッグしてみてください。するとアイコンを自由な順番に並べ替えることができます。Wi-FiやBluetooth、バッテリーといったApple純正のコントロールセンター系のアイコンも、この方法で自由に動かすことが可能です。まずは、よく使うアイコンを右側に、あまり使わないアイコンを左側に集めるといった簡単な整理整頓から始めてみましょう。
各アプリの「設定」でアイコンを非表示にする
多くのサードパーティ製アプリケーションは、そのアプリ自身の「設定(Preferences)」の中にメニューバーアイコンの表示・非表示を切り替えるためのオプションを持っています。もし全く使わないアイコンがあれば、そのアプリの設定を開き、「メニューバーにアイコンを表示する」といった項目のチェックを外してしまいましょう。
標準機能の「限界」
これらの標準機能は手軽ですが、限界もあります。`Command`キーでの移動はコントロールセンター系のアイコンをメニューバーから完全に消し去ることはできません。また、アプリによっては非表示のオプションを持たないものもあります。本当に完璧なコントロールを手に入れるためには、次章で紹介する「神アプリ」の力が必要になるのです。
第二章:神アプリ「Bartender」- あなたのメニューバーの究極の執事
Bartenderは、長年にわたり世界中のMacパワーユーザーから絶大な支持を受け続けるメニューバー管理ツールの決定版です。その基本的な思想は極めてシンプル。「**常時表示しておく必要のないアイコンは、全てセカンドバー(Bartender Bar)に隠してしまい、必要な時にだけスマートに呼び出す**」
これにより、お客様のメニューバーは常にあなたが必要とする最低限のアイコンだけが表示された、静かでクリーンな状態に保たれます。
Bartenderの主な機能
- アイコンの3分類: 全てのアイコンを「常時表示」「隠す(Show in Bartender Bar)」「完全に非表示(Hide completely)」の3つに分類・管理できます。
- Show for Updates: これがBartenderを神たらしめる機能です。アイコンの表示に「変化」があった時だけ(例:Dropboxが同期を始めた時など)、アイコンを一時的にメインのメニューバーに表示させることができます。
- Triggers(トリガー): 「バッテリー残量が20%を切ったらバッテリーアイコンを表示する」といった、特定の条件を満たした時に自動でアイコンを表示させる高度な自動化機能です。
- 検索機能: メニューバーを検索し、隠しているアイコンの機能を名前で直接呼び出すことができます。
第三章:実践 - Bartenderで理想のメニューバーを構築する
それでは、Bartenderを使ってお客様だけの完璧なメニューバーを設計していきましょう。Bartenderは公式サイトから無料試用版をダウンロードできます。
ステップ1:アイコンの仕分け
Bartenderをインストールすると、メニューバーに執事のようなアイコンが表示されます。そのアイコンをクリックして設定画面を開きます。「Menu Bar Items」のタブに、あなたの全てのアイコンがリストアップされています。ここから各アイコンをドラッグ&ドロップで以下の3つのエリアに仕分けしていきます。
- **Visible menu bar items:** メインのメニューバーに常に表示しておきたいアイコン。(時計、バッテリーなど)
- **Hidden menu bar items:** 普段は隠しておき、Bartender Barを開いた時にだけ表示させたいアイコン。(使用頻度の低いほとんどのアプリ)
- **Always hidden menu bar items:** 完全に不要なアイコン。
ステップ2:「Show for Updates」で知性を与える
DropboxやGoogle Driveのような同期アプリのアイコンは、普段は隠しておき同期中にだけ表示されるように設定するのがプロの作法です。「Hidden」エリアにあるDropboxアイコンを選択し、「Show for Updates」の設定を開きます。「App icon matches image」を選択し、同期中のアイコン画像を指定すれば完了です。これで、お客様のメニューバーは普段は静寂を保ちながらも、重要な変化があった時だけあなたに知らせてくれる賢い秘書へと進化します。
まとめ:メニューバーの整理は、あなたの「デジタルな精神衛生」を守る
ごちゃごちゃしたメニューバーは見た目が悪いだけでなく、あなたの貴重な認知的リソースを無意識のうちに奪い続ける、静かなる生産性の敵です。その混沌に秩序をもたらすための、最後のチェックリストです。
- まず「`Command` + ドラッグ」で整列させる: これが全てのMacユーザーが知っておくべき基本の整理術。
- 究極の秩序は「Bartender」がもたらす: 不要なアイコンは「隠す」。これがデジタル断捨離の鉄則。
- 「Show for Updates」で静寂と情報を両立させる: 変化があった時だけ知らせてくれる、賢い通知システムを構築する。
- メニューバーは「育てる」もの: お客様のワークフローの変化に合わせて表示するアイコンを常に見直し、最適化し続ける。
美しく整理されたメニューバーは、単に気持ちが良いだけではありません。それは、お客様がPCという道具の完全な「主人」であり、その全ての状態を完璧に掌握しているという自信の表れなのです。ぜひ、あなたもBartenderという名の最高の執事を雇い、最高のデジタルライフを手に入れてください。
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