最終更新日:2025年12月26日
【2025年版】「メモリ8GBで十分」は嘘?Windows 11環境で「8GB」が許される用途と、絶対に「16GB」選ぶべき人の決定的な違い
メモリは「足りなくなってから気づく」パーツです。Windows 11は、ブラウザ多タブ・オンライン会議・クラウド同期・セキュリティ機能が当たり前になり、 8GBで“動く”と“快適”の差が広がりがちです。 この記事では、8GBで許される用途、16GBが必要になる決定打、購入前に迷いを消すチェック、今のPCで軽くする実践手順まで、一本道で整理します。
Windows 11のPCを買おうと思うんですけど、メモリって8GBで十分なんですか?
価格も違うし、余計な出費はしたくないけど、買ってから遅い・固まるのも困ります…。
結論から言うと「用途次第」だけど、8GBがギリギリになる場面が増えてる。ポイントは“同時に開くものの数”と“裏で動くもの”だよ。
今日は、8GBが許される用途、16GBが必須になる決定打、買う前の見分け方、今のPCを軽くする手順まで、迷いゼロで決められるように案内するね。

目次
まず結論:Windows 11で「8GBが許される人」「16GBが必要な人」

同じWindows 11でも、メモリ8GBで快適に使える人と、すぐに苦しくなる人がはっきり分かれます。境目は「同時に開く量」と「重い処理をするか」です。
- 8GBが許される人:ブラウザは少タブ、会議はたまに、軽いOffice、同時作業が少ない
- 16GBが必要な人:ブラウザ多タブ、Teams/Zoom頻繁、複数アプリ同時、画像編集、開発、生成AI、仮想環境など
迷ったら16GBに寄せる方が、後からのストレスと買い直しリスクを減らしやすいです。反対に、用途が明確で“軽さを守れる人”は8GBでも成立します。
そもそもメモリ不足だと何が起きる?体感が悪化する仕組み

メモリ(作業机の広さのイメージ)が足りないと、Windowsはストレージ(SSD)を一時的な置き場として使います。これが「ページング(退避)」で、体感が急に遅くなる原因になりやすいです。
具体的には、次のような症状が出ます。
- アプリ切り替えが重い(切り替えるたびに待つ)
- ブラウザのタブが勝手に再読み込みされる
- オンライン会議中に画面共有がカクつく
- Excelが固まる、コピーが遅い、保存が長い
- 起動後しばらくずっと重い(裏で同期やスキャンが動く)
8GBは「少ない机で整理しながら仕事する」状態になりやすく、16GBは「机が広く、同時作業が崩れにくい」状態に寄せられます。
8GBで許される用途(条件付きでOK)
8GBでも成立する用途はあります。ただし「同時に開きすぎない」「常駐を増やさない」など、運用の条件がつきます。
ライト作業:ネット・動画・メール
ブラウザが中心で、タブが少なめなら8GBでも動きます。動画視聴やメール、家計簿などもこの範囲です。
- タブは必要最小限(開きっぱなしを減らす)
- 同時に大量アプリを起動しない
- クラウド同期が重い日は、作業が終わるまで待つ
Office中心:資料作成が主、同時作業が少ない
WordやPowerPoint中心で、複数ファイル・複数アプリを同時にガンガン回さないなら8GBでも成立しやすいです。
ただし、Excelで大きい表(行が多い、関数が多い、ピボットが重い)や、画像貼り込みが多い資料は、16GB側に寄っていきます。
学校・家庭の共用:1人ずつ使う前提
家族で共用でも「同時にログインしない」「用途が軽い」なら8GBでも回ります。逆に、同じPCで複数人がガンガン使う、タブが増える、会議アプリも使う、となると16GBの方が安定します。
16GBを選ぶべき「決定的な違い」7つ

ここに1つでも強く当てはまるなら、16GBを選ぶ理由になります。
- ブラウザのタブを20枚以上開きがち(調べ物・比較・業務)
- Teams/Zoom/Meetを日常的に使う(会議しながら資料編集・画面共有)
- Officeを同時に複数開く(Excel+PowerPoint+PDF+ブラウザなど)
- Photoshop系や画像編集、動画の簡単な編集をする
- 生成AIや画像生成をローカルで試したい、AI系アプリを触る
- 開発(VS Codeなど)や仮想環境(WSL、仮想マシン)を使う
- 「常に軽快さが欲しい」タイプ(待ち時間がストレスになる)
16GBは“余裕を買う”というより、“同時作業を壊さない保険”に近いです。
NG:8GBで買うと後悔しやすい典型パターン

8GBで後悔する人は、だいたい「自分の作業の実態」を軽く見積もっています。よくあるパターンを挙げます。
- 会議は「たまに」と思っていたが、結局毎日になった
- ブラウザは少タブのつもりが、調べ物で増えていく
- OneDriveなど同期が裏で走り、常に重い時間帯がある
- Excelが重い業務に当たった(大きい表、帳票、集計)
- 買ったPCがメモリ増設不可だった(後から逃げ道がない)
「8GBで十分」という言葉は、“使い方が軽い人”には当てはまりますが、“増えがちな人”には危険ワードです。
用途別おすすめ(8GB / 16GB / 32GBの目安)

| 用途 | 8GB | 16GB | 32GB |
|---|---|---|---|
| ネット・動画・メール中心 | 条件付きでOK | 快適になりやすい | 不要になりやすい |
| Office中心(軽め) | 成立しやすい | 安定しやすい | 重いExcelがあるなら候補 |
| オンライン会議+資料編集 | 重くなりやすい | おすすめ | 常に複数会議・複数作業なら候補 |
| 画像編集・軽い動画編集 | 厳しい | 最低ラインになりやすい | 快適さ重視なら候補 |
| 開発・仮想環境・AI系 | 非推奨 | 入口 | 現実的におすすめ |
購入前チェック:8GBでも戦えるPC、戦えないPCの見分け方

同じ8GBでも、戦える個体と、最初から厳しい個体があります。見分けのポイントはここです。
- ストレージがSSDである(HDDは体感が崩れやすい)
- ストレージ容量に余裕がある(空きが少ないとさらに遅くなる)
- メモリ増設の可否(スロットあり、交換可、増設可)
- GPU共有メモリが多く取られない構成(内蔵GPUはメモリを使う)
- メーカーの構成が“省エネ特化”でない(極端に低電力だと余裕が減りやすい)
迷うなら、メモリを増やせない機種で8GBを選ぶのが一番の地雷になりやすいです。増やせるなら、最悪あとで逃げられます。
今の8GB PCを軽くする実践(作業・設定)

今すぐ買い替えられない人向けに、8GBでも体感を上げやすい順にまとめます。目的は「同時に載せる量を減らす」です。
- ブラウザのタブを整理する(使わないタブは閉じる、拡張機能も減らす)
- スタートアップ(起動時に勝手に立ち上がるアプリ)を減らす
- クラウド同期(OneDrive等)のタイミングを見直す(作業中に走らせない)
- 会議中は不要アプリを閉じ、画面共有の解像度を下げる
- 常駐系(チャット、ランチャー、クリーナー)を減らす
この対策で「なんとかなる」なら、8GBでも運用できている状態です。逆に、対策しても重いなら、16GBの方がストレスを削れます。
増設できる?できない?失敗しないメモリ増設の考え方

増設の前に最重要なのは「そのPCが増設できる設計か」です。最近はメモリが基板に固定(オンボード)で、増設できないモデルも多いです。
- 増設できる:メモリスロットがあり、規格と上限が合う
- 増設できない:オンボード固定で交換不可(買い替えで解決)
中古PCを検討するなら、最初から16GB搭載の個体を選ぶのが手堅いケースが多いです。増設前提で安い個体を買う場合は、対応規格と上限を先に確定してから動くのが安全です。
チェックリスト:あなたは8GBでOK?16GBが必要?

迷ったらここだけ確認してください。YESが多い方が、あなたの現実の使い方です。
8GBでもOK寄り
- ブラウザのタブは10枚以下が多い
- 会議アプリは使っても週1〜2回程度
- 同時に開くのはブラウザ+1アプリくらい
- Excelで巨大な表や重い集計はほぼ扱わない
- PCが多少待っても気になりにくい
16GBが必要寄り
- ブラウザのタブが20枚以上になりがち
- 会議しながら資料を作る、画面共有もする
- 複数アプリを同時に開きっぱなし
- 画像編集、動画編集、開発、AI系を触る
- 遅い時間が積み重なるのがストレス
よくある質問

Q8GBのPCにした場合、何を気をつければ長く使えますか?
Aブラウザのタブを増やしすぎない、常駐アプリを増やさない、クラウド同期や更新が走る時間帯に重い作業を避ける、の3点が効きます。
Q16GBにすると速さはどれくらい変わりますか?
A単純な起動速度が劇的に変わるというより、同時に開いても崩れにくくなり、待ち時間が減りやすいです。会議+資料編集、ブラウザ多タブなどで差が出やすいです。
Q中古PCなら、8GBよりCPUやSSDを優先するべき?
ASSDは最優先になりやすいです。次にメモリです。CPUがそこそこでも、メモリ不足で同時作業が崩れると体感が落ちます。用途が軽いなら8GBでも成立しますが、迷うなら16GBが安全側です。
Qメモリ増設は自分でやっても大丈夫ですか?
A増設できる設計で、対応規格と上限が合っていて、手順に自信があるなら可能です。ただしオンボード固定で増設不可の機種も多いので、事前確認が必須です。
まとめ
-
Windows 11は、同時作業が増えるほど8GBが苦しくなりやすいです。
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8GBが許されるのは、軽い用途で“増やさない運用”ができる人です。
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ブラウザ多タブ、会議+資料、画像編集、開発、AI系があるなら16GBが安全側です。
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買う前に「SSD・空き容量・増設可否」を確認すると、失敗が減ります。






