
Windows 11の標準ブラウザEdgeの隠れた機能とカスタマイズ方法
Windowsのお役立ち情報

この記事の最終更新日:2025年7月10日

最近、パソコンを新しくしたらWindows 11になって、標準ブラウザがMicrosoft Edgeになりました!
今まではなんとなく別のブラウザを使っていたんですけど、最近のEdgeはすごく高機能になったって聞きました。
ただネットを見るだけじゃもったいないような、何か特別な「隠れた機能」や、自分好みに使いやすくするカスタマイズ方法ってあるんでしょうか?
上級者でも満足できるような、ディープな使い方があれば知りたいです!

その通り!素晴らしい点に気づきましたね。
現在のMicrosoft Edgeは、ブラウザの心臓部がGoogle Chromeと同じChromiumGoogleが主導して開発しているオープンソースのウェブブラウザプロジェクト。ChromeやEdgeなど多くのブラウザの基盤技術となっています。ベースになって以来、驚くほど多機能で高性能なブラウザに進化したんです。
特にWindows 11との深い連携は、他のブラウザにはない大きな魅力です。
この記事では、基本的な便利機能から、知る人ぞ知る隠れた機能、そして上級者向けの究極のカスタマイズ方法まで、徹底的に解説していきます。
あなたのEdgeが最強の仕事パートナーになりますよ。一緒にその奥深い世界を探検していきましょう。
なぜ今、改めてMicrosoft Edgeなのか? その進化と魅力
かつてのInternet Explorerのイメージから、Microsoft Edgeを敬遠している方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、現在のEdgeは全くの別物へと生まれ変わっています。
その最大の転機は、ブラウザの心臓部であるエンジンを「Chromium」ベースに移行したことです。
これにより、Webサイトの表示互換性が劇的に向上し、Chromeウェブストアで提供されている豊富な拡張機能の多くが利用可能になりました。
さらに、Microsoftは単に模倣品を作ったわけではありません。
Chromiumの優れた基盤の上に、Windows 11とのシームレスな統合、独自の省電力技術、そしてAI機能「Copilot」をはじめとする革新的な機能を追加しました。
パフォーマンス面でも、特にメモリ使用量の最適化や「スリープタブ」機能により、多くのタブを開いても軽快に動作するよう設計されています。
このように、現在のEdgeは互換性、パフォーマンス、機能性、セキュリティの全てにおいて高いレベルを誇る、Windows 11ユーザーにとって最適なブラウザと言えるのです。
【第一章:生産性向上編】業務効率を劇的に上げる標準機能
Edgeには、日々の情報収集や業務の生産性を飛躍的に高めるための強力な機能が標準で搭載されています。
これらの機能を個別に使うだけでなく、組み合わせて活用することで、その真価を発揮します。
垂直タブの徹底活用術
数十個のタブを同時に開くと、目的のタブを探すだけで一苦労です。
「垂直タブ」機能は、タブを画面左側に縦一列で表示することで、ページのタイトルを省略せず一覧性を格段に向上させます。
さらに「タブグループ」機能と組み合わせ、プロジェクトごとにタブを色分けしてまとめ、不要なグループは折りたたむことで、画面は常にスッキリ。思考の整理にも繋がります。
「コレクション」機能の応用
「コレクション」は、Webページや画像をテーマごとにまとめて保存できる、ブックマークの上位互換機能です。
その真価はOffice連携にあります。
収集した情報をワンクリックでWordやExcelにエクスポートでき、引用元リンク付きのレポートや比較表の骨子を瞬時に作成可能。
これは、単なるコピペ作業とは比較にならないほどの効率化を実現します。
AIアシスタント「Copilot in Edge」
サイドバーに統合されたAI「Copilot」は、表示中のWebページやPDFの内容を認識し、要約、翻訳、分析などを対話形式で行えます。
「このページの要点を3つにまとめて」と尋ねるだけで、瞬時に日本語で的確な答えを返してくれます。
上級テクニックとして、Copilotに「あなたは優秀なマーケティングアナリストです」のように役割を与えることで、より専門的で質の高い回答を引き出すことも可能です。
複数プロジェクトを同時進行する「ワークスペース」
「ワークスペース」は、タブ、お気に入り、履歴のセットを一つの「作業空間」として保存し、チームでリアルタイムに共有できる革新的な機能です。
誰かがタブを追加・変更すると即座に全員の画面に反映されるため、共同作業の効率が飛躍的に向上します。
【第二章:カスタマイズ編】Edgeを極限まで自分好みにする
標準機能だけでも強力ですが、さらに高度なカスタマイズでEdgeを自分だけの最強ツールに仕上げましょう。
【警告】これからの作業は、ブラウザの動作を不安定にする可能性があります。内容をよく理解し、自己責任において実行してください。
実験的機能の宝庫「edge://flags」
アドレスバーにedge://flags
と入力すると、開発中の実験的な機能の有効/無効を切り替えることができます。
例えば、以下のような設定が可能です。
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Parallel downloading:
ファイルを複数接続で並行ダウンロードし、速度を向上させます。
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Smooth Scrolling:
マウスホイールでのスクロールをより滑らかにし、目の疲れを軽減します。
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GPU rasterization:
ページのレンダリングWebページの設計情報(HTMLやCSS)を解釈し、人間が見ることのできる視覚的なピクセル情報に変換して画面に表示する処理のこと。にGPUのパワーも利用し、描画速度を向上させます。
設定を変更した後は、ブラウザの再起動が必要です。
レジストリによる究極のカスタマイズ(超上級者向け)
Windowsのシステム設定データベースである「レジストリ」を直接編集することで、UI設定では不可能なレベルのカスタマイズが可能です。
これは最も強力ですが、操作を誤ればシステムに深刻なダメージを与えるリスクも伴います。
例えば、新しいタブページに表示されるコンテンツの完全な無効化や、特定の拡張機能のインストールをブロックするなど、企業ポリシーで使われるような細かい制御を個人環境で実現できます。
【第三章:セキュリティ編】プライバシーを鉄壁にする設定術
インターネットを安全に利用するため、Edgeのセキュリティ機能を最大限に活用しましょう。
「追跡防止」機能の深掘り
Webサイトによる閲覧行動の追跡(トラッキング)をブロックする機能です。
「基本」「バランス」「厳重」の3段階から選べますが、「厳重」に設定するとプライバシー保護は最大化される一方、一部サイトで不具合が起きることも。
上級テクニックとして、普段は「厳重」にしつつ、問題が発生したサイトだけを「例外」に登録することで、安全性と利便性の両立が可能です。
DNS over HTTPS (DoH)で通信を秘匿化
通常、暗号化されていない「どのサイトにアクセスしようとしているか」というDNS通信を、HTTPS化して秘匿する技術です。
「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「セキュリティ」セクションにある「セキュア DNS」を有効にし、信頼できるサービスを選択することで、プライバシー保護をさらに一段階強化できます。
まとめ - Edgeはあなたと共に進化する「最高の相棒」である
Microsoft Edgeは、もはや単なる標準ブラウザではありません。
Windows 11と深く連携し、あなたの生産性と安全性を最大化するために設計された、インテリジェントなツールなのです。
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1. まずは標準機能を使いこなせ:
「垂直タブ」「コレクション」「Copilot」「ワークスペース」。これらを組み合わせるだけで、日々の作業効率は劇的に向上します。
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2. 次に自分だけの最強ツールに育てよ:
「flags」で未来の機能を先取りし、必要ならレジストリで究極のカスタマイズを施す。Edgeはあなたの探求心に応えてくれます。
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3. そして鉄壁の要塞を築き上げよ:
追跡防止やDoHといった機能を深く理解し設定することで、あなたは安全なインターネットの海を安心して航海できます。
この記事で紹介した機能は、ほんの一部に過ぎません。
ぜひ、あなた自身の手で様々な機能を試し、あなただけの最高の「パートナー」へとEdgeを育て上げてください。
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