暗号化|中身を守る
本命の備えです。
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Win
デバイスの暗号化/BitLocker。 -
Mac
FileVaultをオンに。
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最終更新日:2026年6月17日
PCセキュリティガイド
ノートパソコンを持ち歩く機会が増えると、気になるのが盗難・紛失です。もし落としたり盗まれたりしたら、中の大事なデータはどうなるのか——考えると不安になりますよね。対策の基本は、「なくす前の備え」です。そして正直にお伝えすると、「PCを探す」機能は大切ですが、それだけでは万全ではありません。本当に大事なのは、中身を見られないようにする備えです。この記事では、初めての方にもわかるように、やるべき対策を、過信せず正直に解説します。専門用語には折りたたみの用語解説をつけました。
ノートパソコンを持ち歩くことが増えたんですけど、もし落としたり盗まれたりしたら…って考えると、すごく不安で。中に大事なデータも入ってるし…。なくす前に、何かやっておけることってあるんですか?
備えが大事だよ。やることは3つ。「探す」機能をオンにする。データを暗号化する。強力なパスワードでロックする。正直に言うと、「探す」機能は万能じゃない。電源を切られたら追えないこともある。だからこそ、見られて困るデータを暗号化しておくことが、いちばん肝心なんだ。順番に教えるね。
結論
ノートPCの盗難・紛失対策は、「なくしてから」ではなく「なくす前」の準備がすべてです。やるべきことは3つ。第一に、「探す」機能を、あらかじめオンにしておくこと。Windowsなら「デバイスの検索」、Macなら「探す」です。これで、紛失時に位置を確認したり、遠隔でロックしたりできます。
第二に、これがいちばん大事なのですが、データの暗号化です。正直にお伝えすると、「探す」機能や遠隔でのデータ消去は、万能ではありません。パソコンの電源を切られたり、インターネットにつながっていなかったりすると、位置も分からず、遠隔操作も届きません。実際、遠隔でのデータ消去は、必ず成功するとは限らない、という調査もあります。だからこそ、「見つける」ことだけに頼らず、「たとえ盗まれても、中身を見られないようにしておく」ことが、最も確実な防御になります。それが暗号化です。第三に、強力なパスワードでのロック。この3つを「なくす前」に備えておけば、万一のときも、被害を最小限にできます。なお、これらはすべて、ご自身のデバイスを守るための、正規の機能です。この記事で、具体的な設定を解説します。

具体的な設定の前に、大切な考え方をお伝えします。盗難・紛失対策で、本当に守るべきものは何か、ということです。
「PCを探す」と聞くと、なくしたパソコンを取り戻すことを思い浮かべます。もちろん、それも大切です。でも、いちばん守るべきは、パソコン本体よりも、中に入っている「データ(個人情報)」です。本体は買い直せても、流出した情報は取り戻せません。だから対策は、「見つける」ことと同じくらい、いえ、それ以上に、「中身を守る」ことが重要なのです。
正直にお伝えすると、盗まれたノートパソコンが、無事に手元に戻ってくる可能性は、高くありません。だからこそ、戻ってこなくても被害が出ないように、「中のデータを見られない・使われない」状態にしておくことが、対策の本質です。この記事では、「探す」機能の設定も紹介しますが、最終的には「暗号化」という、中身を守る備えがいちばん大切、という前提で読んでください。データ消去の考え方はパソコンを売る前のデータ消去の方法とも通じます。

まずは、基本の「探す」機能。これは、なくす前にオンにしておかないと使えないので、今すぐ設定しておきましょう。WindowsとMac、それぞれ説明します。
| 項目 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| 機能名 | デバイスの検索 | 探す(Find My) |
| 必要なもの | Microsoftアカウント | Apple Account(iCloud) |
| 前提 | 位置情報オン・管理者 | iCloudサインイン |
| 確認場所 | アカウントのWebページ | iCloud.com・探すアプリ |
Windowsでは、Microsoftアカウントでサインインし、設定から「デバイスの検索」をオンにします(位置情報をオンにし、管理者である必要があります)。Macでは、Apple Account(iCloud)でサインインし、設定の「探す」をオンにします。どちらも、紛失する前にオンにしておくことが必須です。あとからではできません。アカウント管理でつまずく場合はMicrosoftアカウントにサインインできない時の対処もどうぞ。
パソコンやスマートフォンを紛失・盗難した際に、その位置を地図上で確認したり、遠隔でロックしたりできる機能です。Windowsでは「デバイスの検索」、Macやその他のApple製品では「探す(Find My)」と呼ばれます。利用には、それぞれMicrosoftアカウント、Apple Account(iCloud)でのサインインと、機能の有効化が必要です。重要なのは、紛失する「前」に、あらかじめオンにしておく必要があること。なくしてから設定することはできません。

では、実際になくしてしまったとき、「探す」機能で何ができるのか。位置の確認だけでなく、遠隔での操作もできます。
「探す」機能をオンにしてあれば、別のデバイスやWebブラウザから、自分のアカウントにサインインして、紛失したパソコンを操作できます。地図で位置を確認するほか、遠隔でロックをかけて他人が使えないようにしたり、画面に連絡先のメッセージを表示したり、最終手段として、中のデータを遠隔で消去(リモートワイプ)したりできます。
紛失に気づいたら、まずは位置を確認し、遠隔ロックをかけるのが基本です。すぐ見つかりそうなら、紛失モードで連絡先を表示して待ちます。盗難の可能性が高い、または戻ってこないと判断した場合に、最終手段として、データの遠隔消去を検討します。ただし、この遠隔消去には、次の章で説明する大事な注意点があります。Macの場合は、アクティベーションロックにより、勝手に初期化して使われることを防げます。
「紛失モード」は、紛失したデバイスを遠隔でロックし、画面に拾い主への連絡メッセージなどを表示できる機能です(Macなどの「探す」の機能)。他人に使われるのを防ぎつつ、善意の拾い主からの連絡を促せます。「リモートワイプ(遠隔消去)」は、遠隔操作で、デバイス内のデータを消去する機能です。情報漏えいを防ぐ最終手段ですが、デバイスの電源が入っていて、インターネットに接続されている必要があり、必ず成功するとは限りません。

ここは、いちばん正直にお伝えしたい部分です。「遠隔でデータを消せるなら安心」と思いがちですが、それは過信かもしれません。
遠隔でのデータ消去(リモートワイプ)は、便利な機能ですが、確実ではありません。遠隔操作が届くには、紛失したパソコンの電源が入っていて、インターネットにつながっている必要があります。悪意を持って盗んだ人が、すぐに電源を切ったり、ネットにつながない状態でデータを抜き取ろうとしたりすれば、遠隔消去は実行できません。実際に、企業の運用で、リモートワイプの成功率が低かったという調査もあります。
正直にお伝えすると、「いざとなったら遠隔で消せる」と安心しきるのは危険です。電源オフ・オフライン・初期化などで、消去が間に合わないことは、十分にあり得ます。では、どうすればいいか。答えが、次の章の「暗号化」です。あらかじめデータを暗号化しておけば、遠隔消去が間に合わなくても、そもそも中身を読み取れません。遠隔消去は「できれば実行したい備え」、暗号化は「それが効かなくても守ってくれる本命の備え」と考えてください。

盗難・紛失対策の本命が、この「暗号化」です。少し難しそうな言葉ですが、考え方はシンプル。「中身を、鍵がないと読めない状態にしておく」ことです。
データを暗号化しておくと、たとえパソコンを盗まれ、ストレージ(データの保存部分)を取り出されても、正しいパスワードや鍵がなければ、中身を読み取れません。Windowsには「デバイスの暗号化」や「BitLocker」、Macには「FileVault」という、標準の暗号化機能があります。これをオンにしておくことが、データ保護の最も確実な方法です。
本命の備えです。
強力なものに。
回復キーを保管。
暗号化と、強力なパスワード(やロック)は、セットで効果を発揮します。暗号化でデータを読めなくし、パスワードで入口を固める。これで、盗まれても中身は守られます。ただし、注意点も正直に。暗号化の回復キー(鍵)を忘れると、自分でもデータを取り出せなくなります。回復キーは、必ず安全な場所に控えておきましょう。万一に備えるバックアップも忘れずに。Windowsのセキュリティ全般はパソコンのウイルス対策とセキュリティの基本、MacはMacのセキュリティ設定とデータ保護もどうぞ。
データを、特定の鍵(パスワードなど)がないと読み取れない状態に変換する技術です。Windowsには「デバイスの暗号化」や「BitLocker(ビットロッカー)」、Macには「FileVault(ファイルボルト)」という標準の暗号化機能があります。これをオンにしておくと、パソコンを盗まれ、内部のストレージを直接取り出されても、正しい鍵がなければ中身を読めません。盗難・紛失時のデータ保護として、最も確実な方法のひとつです。なお、暗号化の「回復キー」を忘れると、自分でもデータを取り出せなくなるため、安全に保管しておくことが重要です。

最後に、デジタルな対策に加えて、物理的な備えと、もしものときの動き方も確認しておきましょう。当たり前のことほど、効果があります。
物理的な対策としては、そもそも盗まれない・なくさない工夫が基本です。カフェや図書館で席を離れるとき、パソコンを放置しない。これだけで、多くの盗難は防げます。長時間同じ場所で使うなら、机などに固定する「セキュリティワイヤー」も有効です。そして、もし盗難・紛失にあってしまったら、速やかに行動することが大切です。
正直にお伝えすると、どんな高度な対策より、「目を離すときに放置しない」という基本が、最も効果的な予防策です。そのうえで、万一なくしたら、慌てず、しかし速やかに。位置確認とロック、パスワード変更、警察や勤務先への連絡を、順に行いましょう。とくに仕事用のパソコンは、自己判断せず、まず会社のルールに従って報告することが大切です。なお、本記事の対策は、すべてご自身のデバイスを守るためのものです。中古PCを安心して使い始める準備は中古パソコンの初期設定とソフト導入もどうぞ。
ノートパソコンを、机などに物理的に固定するための、鍵付きのワイヤー(ケーブル)です。多くのノートパソコンには、このワイヤーを取り付けるための専用の差し込み口(セキュリティスロット)があります。カフェやオフィス、図書館など、人の出入りがある場所で、一時的に席を離れる際などに、パソコンの持ち去りを防ぐのに役立ちます。手軽で効果的な、物理的な盗難対策のひとつです。ただし、根本的には、貴重品を放置しないことが大切です。
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いいえ、それだけでは万全ではありません。「探す」機能(Windowsのデバイスの検索、Macの探す)は大切な備えですが、パソコンの電源が切られたり、ネットにつながっていなかったりすると、位置確認も遠隔操作もできません。遠隔でのデータ消去も、必ず成功するとは限りません。だから、「探す」機能に加えて、データの暗号化と強力なパスワードで、「盗まれても中身を見られない」状態にしておくことが重要です。
消去が成功すれば有効ですが、過信は禁物です。遠隔でのデータ消去(リモートワイプ)は、パソコンの電源が入り、ネットにつながっている必要があります。盗んだ人がすぐ電源を切ったり、オフラインでデータを抜こうとしたりすると、消去は実行できません。確実に情報を守るには、遠隔消去だけに頼らず、あらかじめデータを暗号化しておくこと。そうすれば、消去が間に合わなくても、中身を読み取られません。
標準機能を使えば、設定は難しくありません。Windowsの「デバイスの暗号化」や「BitLocker」、Macの「FileVault」は、設定からオンにするだけで利用できます。一度オンにすれば、あとは意識せず使えます。ただし、注意点として、暗号化の「回復キー(鍵)」を忘れると、自分でもデータを取り出せなくなります。回復キーは、必ず安全な場所に控えておきましょう。これさえ守れば、強力な備えになります。
位置確認・ロック、パスワード変更、連絡です。まず「探す」機能で位置を確認し、遠隔ロックをかけます。次に、そのパソコンでログインしていた重要なアカウント(メールやSNSなど)のパスワードを、別のデバイスから変更します。盗難なら警察に届け出を。仕事用のパソコンなら、自己判断せず、まず勤務先のIT担当や管理者に連絡し、会社のルールに従ってください。素早い初動が、被害を抑えます。
「放置しない」ことと、セキュリティワイヤーです。最も効果的なのは、カフェなどで席を離れるとき、パソコンを放置しないという基本です。どうしても席を離れるなら、机などに固定する「セキュリティワイヤー」が手軽で有効です。多くのノートパソコンには取り付け用の差し込み口があります。ただし、根本的には、貴重品から目を離さないことが、いちばんの対策です。

ノートPCの盗難・紛失対策は、「なくす前の備え」がすべてです。まず、「探す」機能(Windowsはデバイスの検索、Macは探す)を、あらかじめオンにしておきましょう。紛失時に、位置確認や遠隔ロック、データの遠隔消去ができます。ただし、正直にお伝えすると、これらは万能ではありません。電源を切られたり、オフラインだったりすると、位置も追えず、遠隔消去も間に合わないことがあります。「探せば見つかる」「消せば安心」と過信しないことが大切です。
だからこそ、本命は「暗号化」です。Windowsのデバイス暗号化やBitLocker、MacのFileVaultをオンにしておけば、たとえ盗まれても、正しい鍵がなければ中身を読めません。これに強力なパスワードを組み合わせるのが、最も確実な備えです。回復キーの保管だけは忘れずに。加えて、「席を離れるとき放置しない」という基本と、セキュリティワイヤーなどの物理対策も有効です。万一の際は、位置確認とロック、パスワード変更、警察や勤務先への連絡を、速やかに。すべては、ご自身の大切なデータを守るための、正規の備えです。落ち着いて、できることから準備しておきましょう。
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