最終更新日:2026年9月14日
Excelの基本操作ガイド
Excelの見出し行を固定してスクロールする|ウィンドウ枠の固定
行数の多い表を下へスクロールしていくと、いつのまにか上の見出しが画面から消えて、どの列が何の項目だったか分からなくなる——。Excelには、指定した行や列を画面に残したまま、残りの部分だけをスクロールする「ウィンドウ枠の固定」があります。押す場所は「表示」タブの1か所だけですが、その前にどのセルを選んでおくかで、固定される範囲が決まります。この記事では、Microsoft公式の情報をもとに、基準となるセルの選び方から、解除の手順、ウィンドウ枠の分割との使い分けまでを整理します。
IT初心者の七海さん
行数の多い表を下にスクロールしていたら、上の見出しが見えなくなって、どの列が何の項目だったか分からなくなってしまって…。見出しの行だけ、画面に残したまま下を見ていく方法ってあるんでしょうか?
IT上級者の大介先輩
あるよ。Windows版のExcelなら、①固定したい行の下・列の右のセルを選ぶ ②「表示」タブの「ウィンドウ枠の固定」を選ぶ ③戻したい時は「ウィンドウ枠の固定解除」を選ぶ。この3つが基本だよ。選んだセルの上と左が固定される、と覚えておくといい。Microsoftも、選択したセルの上の行と左側の列が固定される、と説明している。
この記事でわかること
- 固定される範囲は、押す前に選んでいるセルで決まること
- 見出し行だけを残すときに選ぶセル
- 行と列を同時に固定するときに選ぶセル
- 固定を解除する手順
- ウィンドウ枠の分割との違いと使い分け
結論
固定したい範囲のすぐ下・すぐ右にあるセルを選んでから操作します
Microsoftは、ウィンドウ枠の固定について、選択したセルの上の行と左側の列を固定すると説明しています。つまり、押すボタンは1つでも、その前に選んでいるセルの位置によって、固定される範囲が変わります。
手順として案内されているのは、スクロール時に表示されたままにする行の下と、列の右で交差するセルを選択し、「表示」から「ウィンドウ枠の固定」、さらに「ウィンドウ枠の固定」を選ぶ、という流れです。解除するときは、同じ「表示」タブから「ウィンドウ枠の固定」を開き、「ウィンドウ枠の固定解除」を選びます。
この記事が対象にするExcel

本記事の操作画面と手順は、Windows版のExcel for Microsoft 365を対象にしています。Microsoftは、ウィンドウ枠の固定について、WindowsとMacで別のページを用意しています。Mac版はボタンの構成が異なるため、Mac版のExcelでの操作で別に案内します。
ウィンドウ枠の固定を使うには「表示」タブを開きます。Microsoftは、この「表示」タブが表示されない場合はExcel Starterを使用している可能性があり、Excel Starterではすべての機能がサポートされているわけではない、と注記しています。タブが見当たらないときは、まずお使いのExcelの種類をご確認ください。
(参考:Microsoft公式サポート「ウィンドウ枠を固定して行と列をロックする」)
固定される範囲は、選んでいるセルで決まる
この機能でつまずきやすいのは、ボタンの場所ではなく、押す前にどのセルを選んでおくかです。Microsoftは、ウィンドウ枠の固定は選択したセルの上の行と左側の列を固定する、と説明しています。
※図解は、Microsoftの公式情報をもとに作成した説明用の画像です。実際の画面表示は、Excelのバージョン、設定、画面幅などにより異なる場合があります。
言い換えると、残したい範囲のすぐ外側にあるセルを選ぶということです。上に2行残したいなら3行目のセル、左に1列残したいなら2列目のセル、という考え方になります。
Microsoftが挙げている例のひとつが、先頭の2列を固定する場合です。手順は、3番目の列を選択してから、「表示」から「ウィンドウ枠の固定」、さらに「ウィンドウ枠の固定」を選ぶ、というものです。3列目を選ぶと、その左にあるA列とB列が固定される、という関係になります。
PC STORE編集部からの補足|途中の行だけを残すことについて
公式の説明は「選択したセルの上の行と左側の列を固定する」という形です。この考え方に沿うと、固定される範囲は常に表の上端・左端から始まることになります。5行目だけを画面に残して1行目から4行目をスクロールさせる、という使い方は、この説明からは読み取れません。離れた2か所を同時に見比べたい場合は、ウィンドウ枠の分割が用意されています。
見出しの行を残してスクロールする
まずは、1行目の見出しを残して下へスクロールする形から見ていきます。基準となるセルは、固定したい行のすぐ下にあります。
- 見出しが1行なら2行目、見出しが2行なら3行目のセルを選択します。
- 「表示」を選びます。
- 「ウィンドウ枠の固定」を選びます。
- もう一度「ウィンドウ枠の固定」を選びます。
手順の3番目と4番目で同じ名前が続きますが、これは「ウィンドウ枠の固定」というメニューの中に、同じ名前の項目があるためです。Microsoftの手順も、この順で案内されています。
PC STORE編集部からの補足|印刷は別の機能です
ウィンドウ枠の固定は、公式ページでは、ワークシートをスクロールしたときの画面表示について説明されている機能です。印刷したときに各ページの上部へ見出しを繰り返す操作は、別の機能として扱われています。印刷まわりの設定は「Excelの印刷がはみ出る・ずれる時の対処法」で解説しています。
行と列を同時に固定する
横にも長い表では、上の見出しだけでなく、左端の項目名も残したくなります。この場合も考え方は同じで、残したい行の下と、残したい列の右が交差するセルを選びます。
Microsoftの手順は、スクロール時に表示されたままにする行の下と列の右で交差するセルを選択し、「表示」から「ウィンドウ枠の固定」、さらに「ウィンドウ枠の固定」を選ぶ、というものです。
- 1行目と A列を残したい場合は、B2のセルを選びます
- 上2行と左1列を残したい場合は、B3のセルを選びます
- 上4行と左3列を残したい場合は、D5のセルを選びます
選ぶセルが1つずれると、固定される範囲も1行または1列ずれます。思ったとおりにならなかったときは、いったん解除して、基準のセルを選び直してから操作し直します。
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固定を解除して元に戻す
固定した状態をやめたいときは、設定したときと同じ場所から操作します。Microsoftが案内している手順は、「表示」タブから「ウィンドウ枠の固定」を開き、「ウィンドウ枠の固定解除」を選ぶ、というものです。
設定するときは「ウィンドウ枠の固定」、解除するときは「ウィンドウ枠の固定解除」を選びます。基準のセルを変更する場合は、いったん「ウィンドウ枠の固定解除」を選び、あらためて基準のセルを選んで「ウィンドウ枠の固定」を選びます。
(参考:Microsoft公式サポート「ウィンドウ枠を固定して行と列をロックする」)
ウィンドウ枠の分割との使い分け

「表示」タブには、ウィンドウ枠の固定とは別に「分割」もあります。Microsoftは、ウィンドウを分割すると同じワークシートのウィンドウを別々に作成できる、と説明しています。
分割の手順は、分割したい行の下の行を選び、「表示」から「ウィンドウ」、「分割」を選ぶ、という流れです。Microsoftの説明では、13行目を選ぶとワークシートが12行目の下で分割されます。列で分割したい場合は、分割したい列の右側の列を選んでから同じ操作をします。行と列の両方で分割することもでき、たとえばD5を選ぶと、その左のA列からC列と、上の1行目から4行目が分割によって固定されます。
分割を元に戻すには、もう一度「表示」から「ウィンドウ」、「分割」を選びます。分割のページで示されている適用先は、Excel for Microsoft 365、Excel 2024、Excel 2021です。表の上端を常に見えるようにしたいなら固定、離れた2か所を並べて見比べたいなら分割、という使い分けになります。
2つの表を突き合わせて差を確認する方法は「Excelで2つのシートや表を比較して差分を見つける方法4選」で扱っています。(参考:Microsoft公式サポート「ウィンドウ枠を分割して行や列をワークシートの別の部分にロックする」)
Mac版のExcelでの操作
Mac版のExcelでは、「表示」タブに「先頭行の固定」と「最初の列の固定」というボタンが用意されています。Microsoftは、それぞれを選ぶだけで先頭行または先頭列を固定できる、と案内しています。
先頭行と先頭列を同時に固定したい場合は、セルB2を選んでから「ウィンドウ枠の固定」を選びます。複数の行や列を固定する場合は、固定したい最後の行の下、または最後の列の右側を選んでから「ウィンドウ枠の固定」を選びます。Microsoftは、固定する行や列の数に制限はないが、常に先頭行または先頭列から開始するとしています。
固定できたかどうかの見え方についても記載があります。Mac版のページでは、行と列を固定すると、固定した最後の行の下と最後の列の右に表示される境界線が少し太く表示される、と説明されています。なお、ボタンが灰色で表示されている場合は「表示」タブで「標準」を選ぶよう案内されています。解除は「ウィンドウ枠の固定解除」です。
(参考:Microsoft公式サポート「ウィンドウ枠を固定してExcel for Macの最初の行または列をロックします」)
PC STORE編集部からの補足|Windows版のボタン構成について
「先頭行の固定」「先頭列の固定」にあたる項目は、Mac版のページには明記されていますが、Windows版のページでは、本記事の作成時点では確認できませんでした。Windows版のページで案内されているのは、セルを選択してから使う「ウィンドウ枠の固定」です。本記事は、公式に記載のある手順に沿って構成しています。実際のメニューの表示は、お使いのExcelでご確認ください。
よくある質問

見出しが2行あります。どのセルを選べばよいですか。
3行目のセルを選んでから操作します。Microsoftは、ウィンドウ枠の固定について、選択したセルの上の行と左側の列を固定する、と説明しています。3行目を選べば、その上にある1行目と2行目が固定の対象になります。手順は、セルを選択したうえで「表示」から「ウィンドウ枠の固定」を開き、さらに「ウィンドウ枠の固定」を選ぶ、という流れです。見出しが3行なら4行目、というように、残したい行のすぐ下の行を選ぶ、と考えると分かりやすくなります。
思っていた範囲と違う場所が固定されました。
基準にしたセルの位置がずれている可能性があります。固定されるのは、選んでいたセルの上の行と左側の列です。たとえば、A2ではなくB2を選んで操作すると、1行目に加えてA列も固定されます。直したいときは、いったん「表示」から「ウィンドウ枠の固定」を開いて「ウィンドウ枠の固定解除」を選び、基準のセルを選び直してから、もう一度「ウィンドウ枠の固定」を選びます。設定と解除は同じメニューにあるので、何度でも選び直せます。
固定できているかどうかを、どう確認すればよいですか。
実際に下や右へスクロールして、残したい行や列が画面に残るかどうかで確認できます。見た目の目印については、Mac版のページに記載があります。行と列を固定すると、固定した最後の行の下と最後の列の右に表示される境界線が少し太く表示される、という説明です。この境界線の説明はMac版のページのものなので、Windows版での表示はお使いの画面でご確認ください。スクロールしても位置が変わらなければ、固定されている状態です。
「表示」タブが見当たりません。
Microsoftは、「表示」タブが表示されない場合はExcel Starterを使用している可能性がある、と注記しています。あわせて、Excel Starterではすべての機能がサポートされているわけではない、とも記載されています。お使いのExcelの種類をご確認ください。なお、この記事で扱っている手順の適用先として、公式ページに挙げられているのは、Excel for Microsoft 365、Excel 2024、Excel 2021、Excel 2019、Excel 2016です。ウィンドウ枠の分割については、Excel for Microsoft 365、Excel 2024、Excel 2021が挙げられています。
印刷したときも、各ページに見出しを出せますか。
ウィンドウ枠の固定は、公式ページでは、ワークシートの別の領域へスクロールしたときに特定の領域を表示し続けるための機能として説明されています。画面表示についての機能で、印刷時に各ページの上部へ見出しを繰り返す操作は、別の機能として扱われています。表が複数ページにわたる場合の印刷の設定については、印刷まわりをまとめた記事で解説しています。まずは画面上で見やすくしたいのか、印刷物を見やすくしたいのかを分けて考えると、必要な設定が選びやすくなります。
まとめ
ウィンドウ枠の固定は、押すボタンよりも、押す前に選んでいるセルが大切な機能です。Microsoftは、選択したセルの上の行と左側の列を固定する、と説明しています。残したい範囲のすぐ下・すぐ右にあるセルを選んでから、「表示」を開き、「ウィンドウ枠の固定」を選び、さらに「ウィンドウ枠の固定」を選びます。見出しが1行なら2行目のセル、1行目とA列の両方を残したいならB2のセルが基準になります。
解除は、同じ「表示」タブの「ウィンドウ枠の固定」から「ウィンドウ枠の固定解除」を選びます。基準のセルを選び直したいときも、いったん解除してからやり直します。表の上端や左端を常に見えるようにしたい場合は固定、離れた2か所を同時に見比べたい場合は分割、という使い分けになります。Mac版では「先頭行の固定」「最初の列の固定」というボタンが用意されており、操作が一部異なります。Excelの機能の索引は「Excel 関数・機能 総合インデックス」にまとめています。
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