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2025.6.24

【2025年版】Microsoft 365と買い切り版Office 2024はどっちを買うべき?料金・機能・AIの違いを徹底比較

Officeのお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年7月14日

質問する若い女性
Officeソフト、どれを買えばいいの?

新しいパソコンにWordやExcelを入れたいのですが、調べてみると選択肢が複雑でよく分かりません。

毎月料金を支払う「Microsoft 365」というサブスクリプションと、一度だけ購入する「買い切り版Office」があるみたいです。

月々の支払いは何となく損な気がして買い切り版の方が良いのかなと思うのですが、もし買い切り版を選んだら機能的に大きな差があったり、何か損をしたりするのでしょうか?

特に最近話題のAI機能(Copilot)が使えるかどうかも気になります。

長期的に見てどちらを選ぶのが一番賢い選択なのか、プロの視点から徹底的に比較・解説してほしいです。

解説する博識な男性
PC STORE スタッフ

その疑問は、現代のソフトウェア選びにおける非常に本質的で重要なポイントですね。

もはやこれは、単なる製品の購入ではありません。

それは「**常に進化し続ける、クラウド中心の『サービス』を利用する権利**」を選ぶのか、それとも「**特定時点の完成された『道具』を所有する権利**」を選ぶのかという、お客様自身の働き方や価値観に関わる、根本的な「哲学」の選択なのです。

そしておっしゃる通り、その選択がお客様の生産性を左右する決定的な違いを生み出します。

特に、Copilotという革命的な「AI副操縦士」の存在が、その差を絶対的なものにしました。

この記事では、その2つの選択肢を「コスト」「機能」「連携性」「AI」「アプリ構成」という5つの視点から徹底的に比較検討します。

お客様のワークスタイルに最適なパートナーを見つけ出すための、完全な判断材料を提供いたします。

Office選びの哲学:「所有」から「利用」へ、変化するソフトウェアの価値

買い切り版Office 2024の物理的なパッケージと、Microsoft 365のクラウドのロゴが天秤の上でバランスを取ろうとしている象徴的な画像

かつてソフトウェアは、家電製品のように「購入して所有する」のが当たり前でした。

一度手に入れたバージョンの機能を何年も使い続ける。それが、買い切り版(永続ライセンス版)の基本的な考え方です。

このモデルは初期投資は高額ですが、追加費用が発生しないというシンプルで分かりやすい魅力があります。

一方、Microsoft 365に代表されるサブスクリプションモデルは、ソフトウェアを「サービス」として捉えます。

ユーザーは月額あるいは年額の利用料を支払うことで、常に最新の状態にアップデートされ続けるアプリケーションと、それに関連する様々なクラウドサービスを利用する「権利」を得ます。

これは単なる支払い方法の違いではありません。

「静的な完成ツール」を選ぶのか、それとも「動的に成長し続けるエコシステム」を選ぶのか。その根本的な価値観の選択なのです。

そして2025年現在、AIという巨大な変革の波が、この2つのモデル間の価値のバランスを大きく揺さぶり始めています。


5回戦比較:Microsoft 365 vs 買い切り版Office 2024

それでは、具体的な5つの比較軸に沿って両者の違いを詳細に見ていきましょう。

ここでは、買い切り版の最新版として2025年現在最も新しい「Office 2024」を想定して解説します。

第一回戦:コスト - TCO(総所有コスト)で考える本当の「お得」

多くの方がまず気にするのが価格でしょう。

初期費用だけを見れば、買い切り版は数万円という大きな出費であるのに対し、Microsoft 365 Personalは月々2,000円弱、年間契約なら1万5千円程度から始められます。

しかしここで重要なのは、「**TCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)**」という長期的な視点です。

Officeの買い切り版は、約3年ごとに新しいバージョンがリリースされる傾向にあります。

もしお客様が常に最新の機能を追いかけたいと考えるなら、3年ごとに新しいパッケージを買い直す必要があります。

仮に、買い切り版の「Office Home & Business 2024」が約4万円、Microsoft 365 Personalの年間契約が約1万5千円だとしましょう。

3年間で比較すると、買い切り版が約4万円、Microsoft 365が約4万5千円となり、コストは近しくなります。

3年以上同じバージョンを使い続けるのであれば、買い切り版の方が総コストは安くなります。

しかし、もし3年以内に新しい機能やAIの進化に魅力を感じて乗り換えるのであれば、常に最新版が提供されるサブスクリプションの方が結果的に割安になる可能性が高いのです。

お客様が一つの道具をどれくらいの期間使い続けたいと考えているのか。その時間軸がコストの損得分岐点を決定します。

第二回戦:機能とアップデート - 「成長する道具」と「時が止まった道具」

これが両者の決定的な違いの一つです。

買い切り版のOffice 2024は、その名の通り2024年時点で完成されたソフトウェアです。

セキュリティに関する更新は提供されますが、新しい便利な機能が追加されたり、UIが改善されたりすることはありません。

その機能は購入したその瞬間に「凍結」されます。

一方、Microsoft 365は「生きている」ソフトウェアです。

Microsoftが開発した新しい関数、便利なアニメーション効果、そして後述するAI機能の進化は、毎月のようにアップデートを通じてお客様のOfficeに自動で届けられます。

お客様のOfficeは購入後も、ユーザーのフィードバックや技術の進化を取り込みながら、常に成長し賢くなり続けるのです。

安定した不変の使い心地を求めるか、それとも常に最先端の生産性を享受したいか。ここにもお客様のワークスタイルが問われます。

第三回戦:クラウドとマルチデバイス - 「個人」から「生態系」へ

現代の働き方は、もはや一台のPCだけでは完結しません。

Microsoft 365は、このマルチデバイス時代に完璧に対応しています。

一つのサブスクリプション契約で、一人のユーザーがWindows、Mac、タブレット、スマートフォンといった**最大5台のデバイス**に、最新のデスクトップ版Officeをインストールできます。

さらに特典として**1TB(テラバイト)もの大容量OneDriveクラウドストレージ**が付与されます。

これにより、お客様が自宅のPCで作成した文書は自動でクラウドに保存され、外出先のノートパソコンやスマートフォンでその続きをシームレスに編集することが可能になります。

対して、買い切り版Office 2024のライセンスは、原則として「**一台のPCまたはMac**」にのみ紐付けられています。

複数デバイスでの利用は想定されておらず、1TBのOneDriveストレージのような強力なクラウド連携の恩恵もありません。

お客様の仕事場が、一つの机の上だけで完結しているのか、それとも家、オフィス、そして移動中のあらゆる場所へと広がっているのか。その活動範囲の広さが選ぶべきライセンスを決定します。

第四回戦:AI能力 - Copilotという決定的な知能の差

そしてこれこそが、2025年現在、2つの選択肢の間に存在する最も大きく、そして決定的な違いです。

Word文書の要約や下書き、Excelでのデータ分析やグラフ作成、そしてPowerPointでのプレゼン資料の自動生成といった革命的なAIアシスタント機能、「**Copilot for Microsoft 365**」。

このお客様の生産性を別次元へと引き上げる強力なAI副操縦士は、**Microsoft 365のサブスクリプション契約者だけが利用できる、クラウド連携の限定機能**なのです。

買い切り版のOffice 2024にも一部の基本的なAI機能は搭載されるかもしれませんが、クラウド上の巨大な言語モデルと連携し、文書の文脈を深く理解して動作するCopilotの高度な生成・分析能力は提供されません。

AIを単なるおもちゃとしてではなく、日々の業務に不可欠な知的パートナーとして本格的に活用したいと考えるのであれば、もはや選択肢はMicrosoft 365一択と言っても過言ではないでしょう。

第五回戦:含まれるアプリ - パッケージ内容の比較

最後に、含まれるアプリケーションの違いも確認しておく必要があります。

Microsoft 365 Personal/Businessのサブスクリプションには、基本的に**Word, Excel, PowerPoint, OneNote, Outlook**が全て含まれています。

一方、買い切り版のOffice 2024には、いくつかのエディションが存在します。

例えば、より安価な「**Office Personal 2024**」には、プレゼンテーションソフトである**PowerPointが含まれていません**(Word, Excel, Outlookは含まれます)。

仕事や学校でPowerPointを利用する必要があるのであれば、**PowerPointが含まれる「Office Home & Business 2024」**を選ぶか、Microsoft 365を契約する必要がありますので、購入時にはエディションの内容を注意深く確認してください。

まとめ:あなたの「働き方の未来」に投資する

Microsoft 365と買い切り版Office 2024。その選択は単なるソフトウェアの購入ではなく、お客様がどのような「働き方の未来」を選択するのかという自己投資の問題です。

以下に、お客様の意思決定を助けるための最終的な判断基準を示します。

  1. 「コスト」の時間軸で考える: 3年以上、同じ機能を使い続けるか。それとも2~3年後には新しい機能やAIの進化に乗り換えたいと思うか。お客様の投資回収期間が損得を分けます。
  2. 「クラウド」と「複数デバイス」は必須か: お客様の仕事場は一台のPCに限定されていますか。それとも複数のデバイスを渡り歩くモダンなスタイルですか。後者であればMicrosoft 365のエコシステムは圧倒的に魅力的です。
  3. 「AI(Copilot)」の力を信じるか: AIを未来の仕事の中心的なパートナーとして位置づけ、その生産性革命の恩恵を最大限に享受したいか。もし答えがYESであるならば、選択肢は自ずと決まります。
  4. 「所有」という価値観を重視するか: 月々の支払いに心理的な抵抗があり、機能が固定されていても「自分のもの」として永久に使えるという安心感を求めるか。

2025年というAIが全ての仕事を再定義し始める時代の転換点において、どちらの選択がよりお客様の未来の価値を高めることになるのか。

ぜひこの記事を参考に、お客様にとって最高の決断を下してください。

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