「WPS Office」と「Microsoft Office」の違いは?特徴や選び方のポイントを解説
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Q:「WPS OfficeとMicrosoft Officeはどう違う?」「オフィスソフトの選び方のポイントを知りたい」オフィスソフトとしては、WPS OfficeとMicrosoft Officeがよく使用されていますが、どちらを使用するか迷う方もいるでしょう。
A:WPS OfficeはMicrosoft Officeの互換ソフトとしての扱いであり、通常の操作であれば、違和感なく使用できます。とはいえ、WPS OfficeはMicrosoft Officeとでは価格はもちろん、機能やフォントなど、細かい部分の違いがあります。使用するソフトを選ぶ際は、それぞれの特徴を把握した上で、使いやすいものを選ぶことが大切です。本記事では、WPS OfficeはMicrosoft Officeの特徴や選び方のポイントなどについて解説します。
1.WPS Officeとは
WPS Officeとは、キングソフト社より提供されているオフィスソフトです。Microsoft Officeと互換性があり、以下で構成されています。
・Writer:文章作成ソフト
・Spreadsheets:表計算ソフト
・Presentation:プレゼンテーションソフト
Microsoft Officeに操作性は似ており互換性も高く、マイクロソフト社公認ソフトです。
Microsoft Officeと完全に同じものではなく、それほど需要のない機能を削減し、新たな機能を加えるなど工夫されています。
2.Microsoft Officeとは
Microsoft Officeとは、アメリカのMicrosoft社より開発されたオフィスソフトであり、以下のようなソフトがあります。
Word:文書作成ソフト
Excel:表計算ソフト
PowerPoint:プレゼンテーションソフト
使いやすいこともあり広く普及しており、多くのパソコンに付属されています。
3. WPS OfficeとMicrosoft Officeの違い
「WPS Office」と「Microsoft Office」は類似しており、互換性のある部分が多いですが、違いもあります。
いずれを選ぶか検討する際は、違いを把握しておくことが大切です。
価格やソフト、機能など、それぞれの特徴をご紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。
(1)価格の違い
WPS OfficeとMicrosoft Officeとでは、価格が異なります。
Microsoft Officeが約4万円で販売されているのに対し、WPS Officeは約6千円とリーズナブルな価格で販売されています。
Microsoft Officeは高額なので、コスト重視の方は、WPS Officeの利用を検討することをおすすめします。
(2)ソフトウェア使用におけるライセンスの違い
WPS OfficeとMicrosoft Officeとでは、ライセンスに違いがあります。
WPS Office:1つの製品で3つの機器にインストール可能
Microsoft Office:使用するデバイスごとにユーザーライセンスが必要
複数のデバイスで使用予定がある場合は、 WPS Officeが便利です。
(3)速度の違い
速度に関しては大きな違いはないですが、 WPS Officeの方が機能が少ないため、つくりがシンプルで速いと言われています。
機能はそれほど求めず、 速度を重視したい場合は、 WPS Officeを利用するのも手段です。
(4) デザインの違い
慣れたら問題になることは少ないですが、 WPS Officeと Microsoft Officeでは、ツールバーの位置や色合いなどに違いがあります。
Microsoft Officeの方が使い慣れている方が多いので、 WPS Officeに切り替えると違和感を感じることがあります。
(5)機能性の違い
WPS Officeと Microsoft Officeの機能は類似しており基本的な操作をする上ではそれほど気にならないですが、多少違いがあります。
とくに、マクロ機能の有無が大きな違いであり、Microsoft Officeにはマクロ機能がありますが、WPS Officeにはありません。
マクロ機能を使用しない方にはそれほど影響がないですが、使用する機会のある方は、Microsoft Officeを選ぶのがおすすめです。
(6)デバイスへのアクセスの違い
WPS Officeと Microsoft Officeとでは、デバイスへのアクセスが異なります。
WPS Officeはモバイルデバイスからアクセスできるのに対し、Microsoft Officeは「Office Mobile」を購入しなければアクセスできません。
使い方も考慮し、選ぶことをおすすめします。
(7)フォントの違い
WPS Officeと Microsoft Officeとでは、フォントの種類の数が異なります。
WPS OfficeよりもMicrosoft Officeの数は多くなっています。
WPS Officeでは日本語のフォントが少なめなので、フォントにこだわりがある場合は使用したいフォントがあるか確認して購入する必要があります。
Microsoft Officeは価格が高価なので、パソコンには搭載されていないことが多く、価格の安いWPS Officeが搭載されているパソコンもあります。
パソコンを選ぶ際にも、オフィスソフトの確認は重要です。
4.【ソフト別】WPS OfficeとMicrosoft Officeの違い
WPS OfficeとMicrosoft Officeのそれぞれのソフト別の違いについて解説します。
それぞれの違いを把握した上で、使用しやすいタイプを選びましょう。
(1)WPS WriterとWord
「WPS Writer」と「Word」は、いずれも、文書作成のためのソフトです。
いずれのソフトでも、資料作成や原稿作成など、文書関連の作業を行うことができます。
Microsoft Wordはコストがかかるので、WPS Writerを検討する方もいますが、気になるのは機能面でしょう。
基本的な操作性に関しては、WPS WriterとWordとではほとんど違いがなく、両者とも違和感なく使えるケースが多いです。
見た目もほとんど差はないですが、使用できるフォントの差はあります。
WPS Writerはフォントの数が少ないので、頻繁に使用するフォントが入っていない場合は、不便に感じる可能性があります。
とはいえ、一般的な日本語フォントは入っているので、特別なこだわりがないのであれば問題なく使用できます。
WPS Writerがおすすめな方
・コストを抑えて利用したい
・特殊なフォントは必要ない
・使う頻度が少ない
(2)WPS SpreadsheetsとMicrosoft Excelとの違い
WPS SpreadsheetsとExcelは、表計算ソフトです。
Microsoft Excelがよく使用されるソフトではありますが、コストがかかるので、機能に問題がない場合はWPS Spreadsheetsを使用するのも手段です。
操作の方法や表示はいずれもほとんど違いがないので、いずれを使用していたとしても違和感なく使用できます。
ただし、WPS SpreadsheetsはMicrosoft Excelに類似しているとはいえ、同一のものではなく、数式やマクロで使用できないものもあります。
そのため、Excelで作成した後にWPS Spreadsheetsで開く場合、再現できないこともあります。
・表計算ソフトを使う頻度が少ない
・機能の制限があってもコストを抑えたい
・特殊な関数やマクロは必要ない
(3)WPS PresentationとMicrosoft PowerPointの違い
WPS Presentationは、Microsoft PowerPointと互換性が高く、ほとんど機能は変わりません。
見た目もほとんど同じなので、いずれも違和感なく使用することができます。
価格はWPS Presentationが圧倒的に安いので、コスト重視の方はWPS Presentationを利用してみると良いでしょう。
ただし、使用できるフォントには違いがあるので、こだわりのあるスライドを作りたい場合は、必要なものが揃っているか確認が必要です。
5.WPS Officeが向いている方
WPS Officeは、以下のような方に向いています。
・コストを最も重視したい
・速度の速いソフトを使用したい
・単純な作業しか行わないので機能は求めていない
・業務では使用せずちょっとしたプライベートで使用する
WPS Officeは価格が安いので、コスト重視の方におすすめです。
ただし、コストが安い分、機能性は少なめなので、業務で使用するなど機能が重要な場合は不便に感じることもあります。
そのため、単純な作業しか行わない場合や、プライベートのみで使用する場合に適しています。
なお、機能が少ない動きは速いので、速度重視の方は満足できるでしょう。
6.Microsoft Officeが向いている方
Microsoft Officeは、以下のような方に向いています。
・複雑な作業を行うので機能が重要
・ビジネスシーンで使用する
・複数のパソコンで使用したい
・フォントにこだわりたい
・マクロ機能が必要
Microsoft Officeは機能性が高く広く普及しているので、ビジネスシーンでは使用しやすいソフトです。
複数のパソコンで開く場合や、フォントにこだわりがある場合など、Microsoft Officeの方が便利なケースもあります。
なお、マクロ機能はWPS Officeにはないので、使用する場合は、Microsoft Officeを選ぶ必要があります。
ただし、コストがかかるので、予算を考慮して選ぶことが大切です。
7.オフィスソフトを選ぶ際の着眼点
オフィスソフトを選ぶ際の着眼点をご紹介します。
オフィスソフトを選ぶ際は、問題なく使えるかの確認が必要です。
(1)機能を確認する
オフィスソフトを選ぶ際は、必要な機能を満たしているかの確認が必要です。
WPS OfficeとMicrosoft Officeとでも機能が異なるので、実際に使用するシーンをイメージして問題なく使用できるか検討することが大切です。
たとえば、表計算ソフトであっても利用するソフトによって細かい機能には違いがあり、できることも変わってきます。
細かい計算をしたい場合は、採用されている関数の違いなどについても着目することをおすすめします。
(2)互換性を確認する
WPS OfficeとMicrosoft Officeは互換性は高いですが100%ではないので、確実に不具合を避けたい場合は、Microsoft Officeが安心です。
ビジネスシーンにおいては、Microsoft Officeの方が普及しているので、安心して使用できると感じる方が多いです。
取り引き先とのファイスのやり取りが多い場合など、トラブルを避けたい場合は、使用する機能やフォントなどで互換性があるか確認した上で選ぶ必要があります。
たとえば、特殊なフォントを使用する場合に、ずれることがあります。
とくに表計算ソフトは、WPS Officeに搭載されていない機能や関数があるので、正常に作動せずビジネスシーンで支障を来すこともあるので注意が必要です。
互換性による影響が大きい使い方をする場合はMicrosoft Officeを選ぶなど、状況に応じて検討しましょう。
(3)管理のしやすさを確認する
オフィスソフトを選ぶ際は、管理のしやすさも重要です。
ビジネスシーンでは、オフィスソフトの設定を管理する機能を使用するケースがあります。
ソフトによってライセンスの管理方法が異なり、インストール型のオフィスソフトの場合、端末単位で管理することとなります。
そのため、端末が変わるとライセンス関連の手続きも必要になり、煩雑であり、ライセンスの数が多い場合は負担になるでしょう。
WPS OfficeとMicrosoft Officeとでは、ライセンスが異なり、WPS Officeは1つの製品で3つの機器にインストールするのに対し、Microsoft Officeは使用するデバイスごとにユーザーライセンスが必要となっています。
複数のデバイスで使用するのであれば、 WPS Officeの方が使いやすいと感じるケースが多いです。
(4)予算の範囲内で使用できるか確認する
オフィスソフトを利用する場合は、予算の範囲内で利用できるかの確認が必要です。
WPS OfficeとMicrosoft Officeとの最大の違いはコスト面であり、数万円の違いがあります。
多くの端末で利用する場合など、いずれを選ぶかによって、コスト面が大きく異なります。
Microsoft Officeはコストが高いので、特別な機能やフォントを使用しないのであれば、WPS Officeで十分と感じるケースもあるでしょう。
問題なく使用できることが前提ではありますが、あらかじめ予算を決めておくと、選びやすくなります。
(5)デスクトップアプリかブラウザ版かを選ぶ
オフィスソフトを選ぶ際は、デスクトップアプリかブラウザ版かを決めるとスムーズです。オフィスソフトには2種類あり、デスクトップアプリはパソコンにインストールするタイプであり、ブラウザ版はウェブ上で使用するタイプです。
デスクトップアプリは操作がしやすいことや、オフライン状態でも使用できるのがメリットです。
ただし、ソフトを使用できるのは、インストールしたパソコンのみとなります。
一方、ブラウザ版はインターネット環境があればどの端末からも使用できますし、パソコンの故障などの影響を受けないのがメリットです。
ただし、使用するにはインターネット環境が必要です。
メリット・デメリットを把握した上で、使いやすい方を選択しましょう。
まとめ
WPS OfficeとMicrosoft Officeは、通常の使用においては互換性が高くほとんど違いがないので、単純な作業しかしない方は、リーズナブルな価格の WPS Officeを使用するのも手段です。
ただし、WPS OfficeはMicrosoft Officeと完全に互換性があるわけではないので、ビジネスシーンで使用する場合やこだわりがある場合など、問題なく使用できるか確認が必要です。
使用方法や求める機能などにより、適しているソフトは異なるので、希望条件を整理して選ぶことが大切です。
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