
Wordで文書の章ごとに異なるページ番号を設定する方法
Officeのお役立ち情報

Q:「章ごとにページ番号を変えるって、どうやるの?」
A:「Wordではセクション区切りを使えば、章ごとに異なるページ番号を設定できるんだ。慣れれば簡単じゃよ。やってみるかね?」
Wordで章ごとにページ番号をリセットする方法
章単位でページ番号をリセットしたい場合、「セクション区切り」と「ページ番号の再設定」を活用します。単なる改ページとは異なる処理が必要になるため、操作を正確に行うことが重要です。
Wordで章ごとにページ番号をリセットする正しい方法
長文ドキュメントを作成する際、章単位でページ番号を「1」からスタートさせたい場面は多い。Wordではそのために「セクション区切り」と「ページ番号の再設定」を組み合わせる必要がある。改ページだけでは構造を分けることはできないため、正確な手順を理解しておくことが重要だ。
ページ番号をリセットすることで、章ごとの独立性を持たせたり、印刷・PDF化した際に読みやすい資料に仕上げたりすることができる。以下では、操作方法を詳しく解説しながら、よくあるトラブルの回避策も紹介する。
セクション区切りの意味と使い方
Wordでは、文書をセクションで分けることで、各ブロックに異なる設定を適用できる。章単位でページ番号を切り替えるには、まず物理的にセクションを分割する必要がある。
セクションと改ページの違い
● 改ページ
→ ページを分けるだけ。設定は前のページから引き継がれる
● セクション区切り(次のページ)
→ ページを分けつつ、設定を独立させることができる
章ごとのページ番号制御には、必ず「次のページからのセクション区切り」を使用する。
セクション区切りの挿入手順
● 分けたい章の直前にカーソルを置く
● 「レイアウト」タブを選択
●「区切り」→「次のページからのセクション区切り」を選ぶ
この操作により、前後の章が別のセクションとして扱われるようになる。
ページ番号を個別に制御するための準備
セクションを分けただけでは、ページ番号は前のセクションと同じ状態になっている。設定を独立させるには、ヘッダーとフッターのリンクを解除する必要がある。
リンク解除の操作方法
● 対象セクションの先頭ページを表示
● ページ番号部分(ヘッダーまたはフッター)をダブルクリック
● 「ヘッダーとフッター」タブで「前と同じ」をクリックして無効化
このリンク解除ができていないと、ページ番号の変更が前のセクションにも影響し、リセットが反映されない。
ページ番号の再設定方法
リンク解除後は、そのセクション内だけでページ番号を設定できるようになる。ここで番号を「1」にリセットする。
ページ番号の再設定手順
● ページ番号の上で右クリック
●「ページ番号の書式設定」を選択
●「開始番号」にチェックを入れて「1」と入力
●「OK」をクリックして確定
これで、選択したセクションのページ番号が「1」から始まる。
書式やスタイルを章ごとに変える応用
ページ番号の書式をセクションごとに変えることも可能。章ごとにローマ数字やアルファベットで表記することもできる。
● アラビア数字(1, 2, 3...)
● ローマ数字(i, ii, iii...)
● アルファベット(A, B, C...)
書式を変更したい場合も、「ページ番号の書式設定」画面で変更できる。章によって体裁を変える必要がある資料や論文にも対応可能だ。
注意すべきポイントとトラブル対策
セクションとページ番号の設定は、少しのミスで全体のレイアウトが崩れる原因になる。以下の点に注意すると作業が安定する。
● セクション区切りが「連続」になっていないか確認する
● リンク解除が正しくできているかを編集モードで再確認
● 編集記号の表示をオンにし、セクション区切りの位置を可視化する
● ナビゲーションウィンドウで章構成を確認しながら作業するとミスを防げる
また、変更後はPDFに出力してページ番号が正しく反映されているかチェックしておくと安心だ。
章ごとの体裁を完全に分離する方法
章ごとに用紙サイズやヘッダー情報、段組設定も変えたい場合は、セクション単位でそれらも個別に設定できる。たとえば、次のような応用が可能。
● 第1章は縦向き、第2章は横向き
● 章ごとに異なる見出しフォーマットを使用
● セクションごとに別テンプレートのフッターを適用
ページ番号だけでなく、全体の構成にこだわる場合は、こうした分割を視野に入れると、完成度が高まる。
結論
Wordで章ごとにページ番号をリセットするには、「セクション区切り」と「ページ番号の再設定」の2つの操作が必要になる。改ページだけでは構造を分けられず、設定も共有されたままになるため、セクション管理が必須となる。
各章の先頭にセクション区切りを入れ、リンクを解除し、開始番号を明示的に「1」に設定すれば、ページ番号が章ごとに独立する。体裁の異なる資料、分冊形式の文書、論文構成など、応用範囲も広い。
操作に慣れていないうちはミスが起こりやすいため、編集記号の表示やナビゲーション機能を活用し、構造を可視化しながら慎重に作業を進めることが重要だ。適切なセクション制御により、Word文書の自由度と完成度は大きく向上する。
セクション区切りを挿入する
まず、章が切り替わるタイミングで「セクション区切り(次のページから)」を挿入します。
● 対象のページの先頭にカーソルを置く
● 「レイアウト」→「区切り」→「次のページからのセクション区切り」を選択
これで前章と次章が別セクション扱いになります。
Wordでセクション区切り(次のページ)を正しく挿入する方法
長文のWord文書では、章ごとにページ番号、ヘッダー、フッター、用紙サイズなどを切り替える必要が出てくる。こうした構成を実現するための基本操作が「セクション区切りの挿入」だ。特に「次のページからのセクション区切り」は、章単位のレイアウト変更に最もよく使われる設定である。
単なる改ページでは設定の独立性が保てないため、正しい位置に適切な種類の区切りを入れることが重要になる。
セクション区切りとは何か
Wordの文書は、セクションという単位で構成されており、各セクションには個別のレイアウト設定が適用できる。1つの文書内で複数の用紙設定やページ番号ルールを使い分けたい場合には、必ずセクション区切りを利用する必要がある。
主な用途は次のとおり。
● 章ごとにページ番号を1からリセット
● ヘッダー・フッターを章単位で変更
● 特定の章だけ用紙を横向きに設定
● ページの余白や段組みを章単位で切り替える
これらを実現するには、正確な位置でセクションを分けることが前提になる。
セクション区切り(次のページから)を使う理由
Wordには複数の区切り機能があるが、「章ごとに設定を切り替えたい」場合に使うべきなのは「次のページからのセクション区切り」一択だ。
区切りの種類と違い
● 改ページ
→ ページは変わるが、レイアウト設定は維持される(セクション分離不可)
● セクション区切り(連続)
→ 同一ページ内で設定を切り替える。段組みやカラムの切り替えに使う
● セクション区切り(次のページ)
→ ページを改めて、かつ設定を独立させる。章構成に適している
間違って「連続」の区切りを使うと、ページ番号の再設定やヘッダーの切り替えが思ったように反映されないため注意が必要。
セクション区切りの挿入手順
正確に区切りを入れるためには、カーソルの位置と操作順が重要になる。
操作手順
● 新しい章を開始したい位置の直前(多くの場合は見出しの前)にカーソルを置く
● 上部の「レイアウト」タブを開く
●「区切り」をクリック
●「次のページからのセクション区切り」を選択
これでカーソル位置の次のページから新しいセクションが始まるようになる。
セクションの存在を確認する方法
区切りを挿入しただけでは、見た目では判断しづらい。操作の確認には編集記号の表示を活用する。
●「ホーム」タブで「編集記号の表示」ボタン(¶マーク)をオンにする
● セクション区切りが挿入されている位置に「セクション区切り(次のページ)」と表示される
この表示を使えば、章の切れ目や構成の意図を明確に把握しながら作業できる。文書が複雑になるほど、目視確認の重要性は増す。
セクション単位の設定変更が可能になる項目
セクションを分けたあとには、そのセクションだけに適用される設定が有効になる。以下は、セクションごとに独立して設定できる主な項目。
● ページ番号(開始番号、書式、位置)
● ヘッダー・フッターの内容(ロゴ、章タイトル、日付など)
● 印刷の向き(縦・横)
● 用紙サイズ(A4、B5など)
● ページの余白(上下左右の寸法)
● 段組み設定(1段、2段、3段など)
設定変更後に「すべてのセクションに適用」などの選択肢が表示される場合は、該当セクションだけに適用されているかを確認すること。
よくあるミスとその対処法
セクション区切りの操作で多いのが、意図と異なる区切りを使ってしまうケースや、カーソルの位置を誤ることで構成が乱れるケースだ。
● 区切りを「連続」にしてしまった
→ ページ番号の再設定が効かない。削除して「次のページから」に差し替える
● 区切りを章の途中に入れてしまった
→ レイアウトが崩れる原因になる。編集記号を表示し、位置を正確に調整する
● セクションが複雑になりすぎて設定が反映されない
→ ナビゲーションウィンドウで構成を確認し、章単位の設計を見直す
セクションの管理は、文書全体の構造を正しく理解していないと混乱しやすいため、意識的に整理しながら作業することが重要。
ナビゲーション機能を併用して作業を効率化
長い文書では、章構成の確認や移動に時間がかかる。そんなときはナビゲーションウィンドウを使うと効率的に作業できる。
● 「表示」タブで「ナビゲーションウィンドウ」にチェックを入れる
● 左側に章見出しがツリー形式で表示される
● セクションの構成確認、ジャンプ、修正が容易になる
これにより、どの章に区切りが入っているか、見出しが正しく設定されているかを視覚的に確認できる。
結論
Word文書を章単位で構成するには、「セクション区切り(次のページ)」の正しい挿入が必須となる。この区切りによって、各章が独立したレイアウトやページ番号設定を持てるようになり、より柔軟な文書構成が可能になる。
誤った区切りタイプや位置のミスを防ぐには、編集記号やナビゲーション機能を併用しながら、構造を明確に管理することが重要だ。章ごとにページ番号をリセットしたり、ヘッダーを切り替えたりする設定は、すべてこのセクション分けが土台となる。上級者向けの編集を正確に行うためにも、セクション操作の基本をしっかり押さえておきたい。
ページ番号のリンクを解除する
Wordはデフォルトで、前のセクションとページ番号が連動しています。これを解除し、個別設定できるようにします。
● 「挿入」→「ページ番号」→「ページの下部(または上部)」を選択
● ページ番号部分をダブルクリックしてヘッダー・フッター編集モードへ
● 「前と同じヘッダー/フッター」のリンクボタンをクリックして解除
リンク解除をしないと、ページ番号の設定が前セクションと同じになってしまいます。
Wordでページ番号のリンクを解除してセクションごとに独立設定する方法
Word文書を章ごとに構成する際、セクション単位でページ番号を切り替える必要がある。しかしWordは初期状態でセクション間がリンクされており、ページ番号を変更しても前のセクションと連動してしまう。これを回避するためには、「前と同じヘッダー/フッター」のリンクを手動で解除しなければならない。
セクションごとのページ番号リセットや異なる書式設定を行うには、このリンク解除が不可欠となる。以下に具体的な操作手順と注意点を詳しく解説する。
セクション区切りとリンクの関係を理解する
Wordはセクションを単位としてページ構成を管理しており、章や部ごとに独立したレイアウトを設定できる。しかし、デフォルトでは新しいセクションも前のセクションと同じヘッダー・フッターを共有している状態で開始される。
この共有状態のままでは、ページ番号を再設定しても前のセクションに影響が及び、意図通りの設定が反映されない。
● 前のセクションとリンクされている状態では、変更内容が全体に波及する
● リンクを解除することで、現在のセクションだけに設定が適用される
セクションを活用したページ番号の制御を行うには、このリンクを明確に切る必要がある。
ページ番号リンク解除の操作手順
操作の順序を間違えると正しく設定が反映されないため、以下の手順通りに進めることが重要になる。
ステップ1:ページ番号を挿入する
● 上部メニューから「挿入」タブをクリック
●「ページ番号」→「ページの下部」または「ページの上部」を選ぶ
● 任意のデザインを選んでクリックし、ページ番号を挿入する
この時点では、ページ番号は前のセクションとリンクしている状態になっている。
ステップ2:ヘッダーまたはフッターを編集モードで開く
● 挿入したページ番号の領域(ヘッダーまたはフッター)をダブルクリック
●「ヘッダーとフッター」編集モードが表示される
リボン上部には「前と同じ」と表示され、前のセクションとリンクしていることが確認できる。
ステップ3:「前と同じ」を解除する
● 「ヘッダーとフッター」タブ内にある「前と同じリンク」または「前と同じヘッダー/フッター」のボタンをクリック
● ボタンが非アクティブになれば、リンクは解除された状態になる
解除されたことで、現在のセクション内だけでヘッダー・フッターの内容やページ番号が独立して設定できるようになる。
リンク解除後にできる設定
リンク解除を行ったあと、対象セクションで自由にページ番号の設定を変更できる。以下のような応用が可能になる。
● ページ番号の開始を「1」に設定して章ごとにリセット
● ページ番号の書式(アラビア数字、ローマ数字、アルファベット)をセクションごとに変更
● 特定の章でページ番号を非表示にする
ページ番号の再設定方法
● ページ番号上で右クリックし、「ページ番号の書式設定」を選択
●「開始番号」にチェックを入れ、「1」など任意の値を入力
●「OK」をクリックして反映する
こうすることで、リンク解除されたセクションだけに設定が適用され、他のセクションには影響しない。
トラブルを防ぐためのチェックポイント
リンク解除が正しく行われていないと、以下のような問題が起きやすい。
● ページ番号が前のセクションと同じままになる
● 異なる章で同じヘッダーが表示される
● 書式を変更しても全体に影響してしまう
これらの問題はほとんどが「リンク解除忘れ」によるもの。操作前後には必ず以下を確認する。
● 編集モード中に「前と同じ」という表示が消えているか
● 各セクションの先頭ページで、ヘッダー・フッターを確認
● 編集記号の表示をオンにして、セクションの区切りを目視する
ナビゲーションウィンドウも活用すれば、章構成の見落としも防げる。
応用:ヘッダーとフッターを章ごとに個別編集する
ページ番号の制御と合わせて、ヘッダーやフッターの内容を章ごとに切り替えたい場合にも、リンク解除が必須になる。
● 章ごとに異なるタイトルや日付、セクション名を表示する
● ページ下に異なる注釈や文言を記載する
● フッターに章名とページ番号を組み合わせて表示する(例:第2章 - 3ページ)
こうした用途にも「前と同じ」の解除は欠かせない。解除後にヘッダー・フッターの内容を書き換えても、他のセクションには影響しないため、構造の明確な資料が作れる。
結論
Wordでセクション単位にページ番号やヘッダー・フッターの内容を管理するには、「前と同じリンク」の解除が必須になる。デフォルトではすべてのセクションが連動しているため、リンクを解除しないままでは、ページ番号の再設定や書式変更が正しく機能しない。
操作は単純だが、位置や手順を誤ると意図しない表示や構成崩れが起きる。セクション区切りの確認、編集モードでの表示チェック、「前と同じ」の解除を確実に行い、構造を明確にコントロールすることが、文書全体の完成度を高めるポイントとなる。上級者にとっては必須スキルのひとつとして、確実にマスターしておきたい操作である。
ページ番号を1からに再設定する
次に、ページ番号のスタートを「1」に設定し直します。
● ページ番号上で右クリック→「ページ番号の書式設定」
● 「開始番号」に「1」を指定
これで、そのセクションのページ番号が「1」からスタートします。
Wordでページ番号を1から再設定する方法
複数の章やセクションを含むWord文書では、章ごとにページ番号を「1」から始めたいケースが多い。特にレポート、マニュアル、技術資料などでは、各章を独立した構成で整理することで、読者の理解や参照性が向上する。
そのためには、セクション単位でページ番号のリセット設定を行う必要がある。ページ番号を1から再設定する操作は単純だが、事前に適切なセクション区切りとリンク解除ができていることが前提になる。以下に詳細な手順と応用例を解説する。
ページ番号を1から開始するための前提条件
再設定作業の前に、以下の2点が適切に処理されているかを確認する必要がある。
● 対象の章が「セクション区切り」で分かれている
●「前のセクションとのヘッダー・フッターのリンク」が解除されている
この2点が未処理のままでは、ページ番号を変更しても他のセクションにも影響し、正しく機能しない。
ページ番号を1からに再設定する操作手順
正しくセクションが分割され、リンクも解除されている状態であれば、次の手順でページ番号の再設定ができる。
手順1:対象セクションの先頭ページに移動
● 章ごとにページ番号をリセットしたいページを表示
● そのページのフッター、またはヘッダー部分をダブルクリックして編集モードへ入る
手順2:「ページ番号の書式設定」を開く
● ページ番号を右クリック
● 表示されるメニューから「ページ番号の書式設定」を選択
または、ヘッダー&フッターのリボン上にある「ページ番号」→「ページ番号の書式設定」からもアクセス可能。
手順3:「開始番号」を指定
● 「ページ番号の書式設定」ダイアログが開いたら、「開始番号」にチェックを入れる
● 数値を「1」と入力
●「OK」をクリックして確定
この操作により、現在のセクションの最初のページが「1ページ目」としてカウントされ、以降のページ番号も順に繰り上がる。
ページ番号書式のカスタマイズも可能
書式設定では、単に開始番号を変えるだけでなく、表示スタイルも調整できる。ドキュメントの種類や章構成に応じて適切な形式を選ぶと、より整理された印象になる。
書式設定で選べるオプション
● アラビア数字(1, 2, 3...)
● ローマ数字(I, II, III...)
● アルファベット(A, B, C...)
また、章番号を含めた表示も可能。たとえば「2-1」「2-2」のように、章番号とページ番号を組み合わせた形式にしたい場合は、アウトライン番号の設定と連動させて「章番号を含める」にチェックを入れる。
再設定後に確認すべきポイント
操作後、思ったとおりにページ番号が表示されない場合、以下のチェックを行うと原因が特定しやすい。
● ページ番号がリセットされず連番のまま
→ セクション区切りが存在しない、またはリンク解除が未実施
● 設定したはずの開始番号が反映されない
→ 開始番号ではなく「前と同じ」に戻っている可能性あり
● 他のセクションのページ番号も一緒に変更される
→ ヘッダー・フッターのリンクが残っている状態
● 目次とページ番号が合わなくなる
→ 目次更新時は「全体を更新」を選択してページ番号を再反映する
作業後は、PDF出力または「印刷プレビュー」で番号の流れを確認することで、ミスを事前に防げる。
応用テクニック:ページ番号非表示との併用
章ごとにページ番号をリセットする際、表紙や目次など一部のページにはページ番号を非表示にしたい場合がある。このような場合にも、セクションと開始番号の再設定を組み合わせることで対応できる。
● 表紙をセクション1として区切り、ページ番号を非表示
● セクション2でページ番号を「1」から再設定し表示開始
● 以降の章ごとにセクションを区切り、必要に応じて番号リセットや書式変更を行う
これにより、洗練された構造を持つドキュメントに仕上がる。
結論
Wordでページ番号をセクション単位にリセットするには、「開始番号」の設定を明示的に行う必要がある。セクション区切りとヘッダー・フッターのリンク解除が正しく処理されていれば、任意の位置からページ番号を「1」や任意の数値に設定することが可能になる。
この機能を活用すれば、章ごとにページ番号を整理した文書や、異なる書式でページを管理する複雑なドキュメントの作成にも対応できる。細部にわたる構成制御が求められるプロフェッショナルな文書において、ページ番号の再設定は不可欠なスキルとなる。正確な手順と構造理解を持って運用すれば、トラブルを避けながら高品質な資料が作成できる。
注意すべきポイント
設定が反映されない場合や、意図しない場所でページ番号が変わることがあります。その原因と対処法をいくつか挙げます。
● セクション区切りを誤って「連続」にしていないか確認する
● リンク解除を忘れると、番号リセットが反映されない
● ヘッダー・フッターの編集時に他の書式が変わることがあるので注意
複雑な構成の文書では、ナビゲーションウィンドウを使って章構成を確認しながら作業するとミスが減ります。
Wordでページ番号設定が反映されない原因と対処法
Wordでページ番号をセクションごとに設定する際、意図どおりに反映されないことがある。章ごとに番号をリセットしたつもりでも連番のままになる、意図しないページで番号が変わる、ヘッダーが崩れるといったトラブルは珍しくない。原因は設定漏れや操作手順の誤りによるものが多い。
複数のセクションを含む文書では構造の把握と細かな操作が必要になる。ここでは、よくあるミスとその回避策、作業効率を上げる方法まで具体的に解説する。
セクション区切りの種類を誤っている
Wordには複数の区切り形式があるが、ページ番号のリセットに使うべきは「次のページからのセクション区切り」である。これを「連続」などにしてしまうと、設定が正常に機能しない場合がある。
セクション区切りの正しい挿入方法
● 区切りたい章の直前にカーソルを置く
● 「レイアウト」タブを開く
●「区切り」メニューをクリック
●「次のページからのセクション区切り」を選択
「連続」を選ぶとページ自体が変わらないため、ページ番号をリセットしても見た目上の効果がない。見開きページや章区切りで使う場合は、必ず「次のページから」を選ぶこと。
ページ番号のリンク解除を忘れている
セクションを分けただけでは、ヘッダーやページ番号は前のセクションと連動している。ページ番号を個別に制御するには「前と同じヘッダー/フッター」のリンクを手動で解除する必要がある。
リンク解除の操作手順
● ページ番号を変更したいセクションの先頭ページを開く
● ヘッダーまたはフッターをダブルクリックして編集モードに入る
● 「ヘッダーとフッター」タブにある「前と同じ」ボタンをクリックして解除
この操作を行わない限り、ページ番号の開始番号や書式を変更しても他のセクションと同期されてしまい、リセットが反映されない。
ヘッダー・フッター編集時に他の書式が崩れる
ページ番号を挿入・編集する際に、他の情報が含まれるヘッダーやフッターが一緒に書き換わることがある。とくにリンク解除が不完全な状態で編集を加えると、全セクションのヘッダーが上書きされる可能性がある。
トラブルを防ぐための確認手順
● 編集前に「前と同じ」が解除されているかを再確認
● 編集記号の表示をオンにして、セクションの境界を把握
● 編集後は他のセクションに影響が出ていないかを確認する
一度編集ミスが起きると、文書全体に影響するため、作業前にファイルを複製しておくと安心。
意図しないページでページ番号が変わる
セクションや改ページの位置がズレている場合、章の途中でページ番号がリセットされたり、章冒頭で変わらなかったりすることがある。
原因となる操作ミスの例
● セクション区切りではなく、通常の改ページを使用している
● セクション区切りを章末ではなく章の途中に挿入してしまった
● ページ番号の書式設定で「継続番号」が選ばれている
章構成を正しく維持するには、構造全体を把握しながら操作することが重要になる。
ナビゲーションウィンドウを活用する
複雑な構成の文書では、目視やスクロールだけで構造を把握するのは限界がある。章構成や見出しレベルを一括で管理できるナビゲーションウィンドウを使うと、ミスの検出と修正が効率的に行える。
ナビゲーションウィンドウの表示方法
● 「表示」タブをクリック
●「ナビゲーションウィンドウ」にチェックを入れる
左側に見出し階層が表示され、章の構成が一覧で確認できる。章間違いによるセクション区切りの挿入ミスや、構成のズレに早期に気づけるため、作業効率が向上する。
その他の注意点
複雑な文書構造では、Wordの自動処理が思わぬ結果を招くことがある。以下の点も事前に把握しておくと安全に作業が進められる。
● セクションを削除すると、それに紐づく設定(ページ番号、ヘッダーなど)も失われる
● ページ番号の書式変更(例:ローマ数字)はセクションごとに再設定が必要
● 「章番号+ページ番号」形式を使う場合、アウトラインレベルの設定が正しく行われているか確認する
また、WordのバージョンによってはUIの表記や操作パスが異なるため、作業環境の違いも考慮して手順を調整する必要がある。
結論
Wordでセクションごとにページ番号を設定する際、思い通りに反映されない場合の多くは、操作手順の抜けや設定ミスが原因となっている。正しいセクション区切りの挿入、ヘッダー・フッターのリンク解除、書式設定の見直しといった基本操作を正確に行うことが重要だ。
文書が長くなればなるほど、構造の把握が難しくなるため、ナビゲーションウィンドウや編集記号表示などの補助機能を活用して視覚的に確認する工夫も必要になる。作業の前後で文書全体を確認し、不要な影響が及んでいないかをチェックすることで、トラブルを防ぎ、意図通りの構成に仕上げられる。構造の制御を正確に行えるかどうかが、Word文書の品質と完成度を大きく左右する。
よくある応用例
この設定は、次のような用途でも役立ちます。
● 報告書や提案書などの章ごとに独立性を持たせたい場合
● 取扱説明書やマニュアルで、章単位でPDF出力を予定している場合
● 学術論文などで章ごとに別の体裁が必要な場合
Wordは見た目以上に細かい設定が可能なソフトです。上級者がよく使う機能のひとつが、この「セクションごとのページ番号設定」です。
セクションごとのページ番号設定が活きる応用シーン
Wordでセクション単位にページ番号を管理する機能は、文書の構造を柔軟に制御したいときに非常に効果的だ。特に章ごとに体裁を変えたり、ページ番号をリセットしたりしたいケースでは、この機能を理解して使いこなせるかどうかが成果物の完成度を大きく左右する。
ここでは、実務や学術でよくある応用シーンを具体的に紹介し、操作手順や注意点も含めて詳しく解説する。
報告書や提案書で章ごとに独立性を持たせたい場合
業務で提出する報告書や企画書では、構成の明確さが求められる。複数の部署が担当するドキュメントや、章ごとに意味合いが異なる資料では、各章が独立した構成であることが求められる。
● 章の冒頭に表紙を設け、ページ番号は「1」から始める
● 各章ごとに異なるヘッダーを設定し、章タイトルを表示
● ページ番号の形式も章ごとに変更可能(例:1-1、2-1)
このようなケースでは、以下の手順を押さえておくと効果的に設定が行える。
操作手順の流れ
● 章ごとに「次のページからのセクション区切り」を挿入
● 各セクションの先頭ページで「前と同じ」リンクを解除
● ページ番号の書式設定で「開始番号:1」を選択
● ヘッダーに章名を入れる場合は、セクションごとに個別編集
ドキュメント全体の整合性を保ちながら、章単位で独立性を持たせることができる。
取扱説明書やマニュアルで章単位にPDF出力したい場合
製品マニュアルや手順書などでは、章ごとにPDF化して別ファイルで配布したり、印刷単位を分けたりする運用が多い。こうした用途では、章ごとにレイアウトやページ番号が切り替わる必要がある。
● 章ごとにページ番号を1からスタート
● 各章に異なる用紙サイズ・余白を設定
● ユーザーごとに必要な章だけPDFで抽出できるように構成
章単位で出力する際には、PDFのページ番号と印刷物の表記が一致するようにしておくと、閲覧者の混乱を避けられる。
実践のコツ
● 印刷設定で「セクションごとに出力」を選択
● 各セクションの末尾に区切りを入れ、次の章の始まりと明確に分ける
● セクションごとにPDF出力すれば、独立した体裁が維持される
印刷トラブルを防ぐだけでなく、ページ番号の見た目を揃えることで資料全体の統一感も出せる。
学術論文で章ごとに異なる体裁を適用したい場合
論文や研究報告書では、本文、参考文献、付録など、それぞれで書式ルールが異なるのが一般的だ。章によってページ番号の形式を変えたり、表示自体を切り替えたりするには、セクションの概念を正しく使う必要がある。
● 本文:アラビア数字でページ番号を表示(1, 2, 3...)
● 参考文献:ローマ数字(i, ii, iii...)で表記
● 付録:ページ番号を非表示にするか、独自形式で管理
こういった構成を作成するには、以下のような手順が必要になる。
設定方法のポイント
● 各章の開始ページに「セクション区切り(次のページから)」を挿入
● セクションごとに「ページ番号の書式設定」で形式を変更
● 表紙や目次はページ番号を表示しない設定にする
さらに、目次と連動させる場合は、ページ番号の形式に応じてスタイルや目次フィールドの更新が必要になる。書式が混在する文書ほど、セクションごとのページ番号設定は重要な役割を果たす。
高度な活用例:章番号を含めたページ番号
技術資料や分冊形式の資料では、ページ番号に章番号を含めることで、ドキュメント内の位置を明確に示すことができる。
● 1-1、1-2、2-1、2-2のように章とページを組み合わせた表記
● セクションごとに章番号を反映するため、アウトラインと連携させる必要あり
● 自動化された番号管理で目次との整合性も維持できる
この形式を実現するには、アウトライン番号の設定を行ったうえで、ページ番号書式設定で「章番号を含める」にチェックを入れる。
操作の流れ
● スタイルで見出し1に章番号を設定(見出しレベルを明示)
● 「ページ番号の書式設定」で「章番号を含める」を有効化
● 接続文字を「-」に指定し、1-1形式に統一する
こうすることで、章をまたいだ資料でも読者にとって位置がわかりやすくなり、引用や参照もしやすくなる。
結論
Wordの「セクションごとのページ番号設定」は、単に番号を分けるだけの機能ではない。章ごとに構造を整理し、ページ番号、レイアウト、ヘッダー情報まで細かく制御できるため、実務でも学術分野でも幅広く活用されている。
報告書、マニュアル、論文といった文書では、章単位の体裁制御が求められる場面が多く、この機能を使いこなせるかどうかで完成度に大きな差が出る。ページ番号の書式変更や開始番号の再設定、PDF出力との整合性まで含めて設計すれば、読者にとって見やすく、構造が明確なドキュメントが作成できる。
上級者にとっては必須のスキルであり、Wordの本来の機能を引き出すための基本的な操作として習得しておきたい。
まとめ
Wordで章ごとにページ番号をリセットするには、「セクション区切り」と「ページ番号の開始番号の再設定」が必須です。ページ番号の変更を正しく行うには、次の3点を守る必要があります。
● セクション区切り(次のページから)を正しく挿入する
● ヘッダー・フッターのリンクを解除する
● ページ番号の開始番号を「1」に設定する
この操作は、複数のドキュメントをまとめた資料やマニュアル制作時に欠かせません。Wordを深く使いこなしたい方にとって、必須のテクニックです。
設定が複雑に感じられる場合は、当店のサポートまでお気軽にご相談ください。
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