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最終更新日:2026年6月15日

AI活用ガイド

【2026年版】Excel・WordのCopilotプロンプトの作り方|AIの精度を上げる命令文の4つのコツ

AIに仕事を頼んでみたら、ピントのずれた答えばかりで、うまく使えなかった——そんな経験はありませんか。実はそれ、AIの性能ではなく「頼み方」が原因かもしれません。AIへの命令文(プロンプト)には、精度をぐっと上げるコツがあります。この記事では、初めての方にもわかるように、そして仕組みから知りたい方にも役立つように、Excel・WordのCopilotで使えるプロンプトの作り方を、4つのコツに整理して解説します。専門用語には折りたたみの用語解説をつけました。

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  • プロンプト
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IT初心者の七海さん IT初心者の七海さん

AIに仕事を頼んでみたんですけど、なんだかピントのずれた答えばかりで…うまく使えなくて。「メールを書いて」ってお願いしただけなんですけど、AIってもっと賢いものだと思ってました。

IT上級者の大介先輩 IT上級者の大介先輩

それはね、頼み方にコツがあるんだ。ポイントは3つ。役割を与える。背景と目的を伝える。出力の形を指定する。AIは賢いけれど、こちらの頭の中までは読めない。具体的に頼むほど、ちゃんと応えてくれるよ。順番に教えるね。

この記事でわかること

  • プロンプトとは何か、なぜ精度が変わるのか
  • 良い命令文の「4つの要素」フレーム
  • コツ1|AIに役割を与える
  • コツ2|背景と目的を伝える
  • コツ3|出力の形式を指定する
  • コツ4|一度で完璧を求めず対話で磨く

結論

プロンプトは「役割・背景・具体的な指示・出力形式」の4要素で、精度が大きく変わります

プロンプトとは、AIに出す命令文・指示のことです。同じAIでも、頼み方ひとつで、返ってくる答えの質はまるで変わります。なぜなら、AIはとても論理的ですが、あなたの頭の中にある前提や文脈までは、自動では読み取れないからです。漠然と「メールを書いて」と頼めば、漠然とした答えしか返りません。

そこで役立つのが、良いプロンプトに共通する4つの要素です。覚えやすいように、ここでは頭文字をとって「CORE(コア)」と呼びます。Character(役割)、Object(背景・目的)、Request(具体的な指示)、Expression(出力形式)の4つです。「あなたは編集者です(役割)。新商品の案内を作りたい(背景・目的)。300字で案内文を書いて(具体的な指示)。箇条書きで3案ください(出力形式)」というように、この4つを意識するだけで、Copilotの応答の精度はぐっと上がります。難しい専門知識は要りません。要は「人に丁寧に仕事を頼むときと同じ」です。この記事では、4つのコツを具体例とともに解説します。

Excel・WordのCopilotプロンプトの作り方を七海が大介に相談している導入漫画
AIをうまく使えない七海さんに、大介先輩が「役割を与える・背景と目的を伝える・出力の形を指定する」という命令文のコツを整理します。

プロンプトとは何か

プロンプトとは何かを初心者向けに七海と大介がわかりやすく案内している様子

まず、言葉を整理しましょう。プロンプトとは、AIに「何をしてほしいか」を伝える命令文や指示のことです。WordやExcelのCopilotに話しかける、その文章そのものがプロンプトです。

大切なのは、AIが「文脈を持たない」ことを理解することです。AIは膨大な知識を持っていますが、あなたが今どんな状況で、何のために、誰に向けて作業しているのかは、伝えなければ分かりません。だから、頼み方が曖昧だと、的外れな答えが返ってくるのです。逆に言えば、伝え方を工夫すれば、AIの実力を引き出せます。

「AIに使われる」のではなく「AIを使いこなす」

プロンプトのコツを身につけると、AIのアウトプットの質を、自分でコントロールできるようになります。これは特別な才能ではなく、練習で身につく技術です。CopilotをExcelやPowerPointで具体的に使う例はMicrosoft CopilotのExcel・PowerPoint活用とプロンプト例もあわせてどうぞ。

プロンプト

AIに対して出す、命令文や指示のことです。「〜してください」「〜を作って」といった、AIへの依頼の文章そのものを指します。Copilotやその他の生成AIは、このプロンプトの内容を手がかりに答えを生成します。そのため、プロンプトが具体的で分かりやすいほど、返ってくる答えの精度も高くなります。AIとの対話の「入口」にあたる、最も重要な要素です。

Copilot(コパイロット)

Microsoftが提供するAIアシスタントです。Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsなどのアプリ内で使え、文章の作成、データの分析、資料づくりなどを手伝ってくれます。利用にはMicrosoft 365 Copilotなどの対応プランが必要な機能もありますが、無料で試せるCopilotのAIチャットもあります。「副操縦士」という名前のとおり、あなたの作業を補助する役割を担います。

良い命令文の4要素「CORE」

良いプロンプトの4要素COREを七海と大介が慎重に確認している様子

良いプロンプトには、共通する要素があります。ここでは覚えやすいように、4つの要素を「CORE(コア)」という頭文字で整理します。この4つを意識するだけで、答えの質が変わります。

頭文字 要素 伝えること
C Character(役割) AIにどんな立場で答えてほしいか
O Object(背景・目的) なぜ・誰のために必要か
R Request(具体的な指示) 何をしてほしいか
E Expression(出力形式) どんな形で返してほしいか

全部を完璧に入れなくてもいい

4要素は「意識する枠組み」であって、毎回すべてを盛り込む必要はありません。簡単な依頼なら一部だけでも十分です。ただ、「答えがいまいちだな」と感じたときに、この4つのどれが足りなかったかを振り返ると、すぐに改善できます。まずは枠組みとして覚えておきましょう。次の章から、ひとつずつ見ていきます。

プロンプトエンジニアリング

AIから望ましい答えを引き出すために、プロンプト(命令文)を工夫・設計する技術のことです。「エンジニアリング」というと難しそうですが、実際は「AIに伝わるように、具体的で分かりやすく頼む」という、コミュニケーションの工夫が中心です。役割や背景、出力形式を明確にするなど、いくつかのコツを押さえるだけで、専門家でなくても十分に実践できます。

コツ1|役割を与える

プロンプトでAIに役割を与えるコツを七海と大介が用途別に案内している様子

1つ目のコツは、AIに「役割(立場)」を与えることです。冒頭で「あなたは〜です」と立場を指定すると、その専門性に沿った答えが返りやすくなります。

たとえば「あなたはベテランの経理担当です」と伝えれば経理の視点で、「あなたはプロの編集者です」と伝えれば文章のプロの視点で、答えてくれます。同じ質問でも、役割が違えば答えの切り口が変わります。AIに「どの帽子をかぶって答えるか」を教えてあげるイメージです。

「誰として答えてほしいか」を最初に

役割を与えるのは、プロンプトの冒頭が効果的です。「あなたは○○の専門家です。」と一文添えるだけで、回答の専門性と一貫性が高まります。Excelの作業を頼むなら「あなたはExcelに詳しいアシスタントです」、文章なら「あなたは丁寧なビジネス文書のプロです」といった具合です。Wordの基本操作とあわせて使うならWord初心者向けの基本操作ガイドも参考になります。

コツ2|背景と目的を伝える

プロンプトで背景と目的を伝えるコツを大介が七海に説明している様子

2つ目のコツは、背景と目的を伝えることです。「何のために」「誰に向けて」を添えるだけで、AIは的を射た答えを出せるようになります。

たとえば、ただ「案内文を書いて」ではなく、「新製品の発売を、既存のお客様に知らせるための案内文を書いて」と伝える。すると、相手や目的に合ったトーンと内容になります。背景情報は、AIにとっての「地図」です。地図があれば、迷わず目的地にたどり着けます。

  • 対象読者|誰が読むのか(社内・顧客・初心者など)
  • 目的|何のためか(告知・依頼・お礼・説明など)
  • 状況|どんな場面で使うか(会議・メール・資料など)
  • 前提|踏まえてほしい情報(製品名・日付・条件など)

「すべきこと」を肯定形で伝える

もうひとつのコツは、「〜しないで」より「〜してください」と、してほしいことを肯定形で伝えることです。否定形より肯定形のほうが、AIには伝わりやすい傾向があります。「難しい言葉を使わないで」より「中学生にも分かる言葉で」と言うほうが、狙った結果に近づきます。

コツ3|出力形式を指定する

プロンプトで出力形式を指定するコツを七海と大介が比較しながら整理している様子

3つ目のコツは、出力の形式を指定することです。どんな形で答えてほしいかを伝えると、後の手直しがぐっと減ります。

1

形を指定|箇条書きや表

見せ方を指定すると整います。


  1. 「箇条書きで」「表にまとめて」。
  2. 効果
    そのまま使える形で返ります。
2

量を指定|文字数や個数

分量を決めると過不足が減ります。


  1. 「300字で」「案を3つ」。
  2. 効果
    狙った分量で返ります。
3

調子を指定|語調や丁寧さ

トーンを決めると印象が揃います。


  1. 「丁寧な敬語で」「親しみやすく」。
  2. 効果
    場面に合った文体になります。

「数」を指定するとアイデアを厳選できる

アイデア出しを頼むとき、AIは提案の数がまちまちになりがちです。「3つ提案して」と数を指定すると、厳選された案が得られ、比較もしやすくなります。文字数や形式の指定とあわせて使えば、Copilotの答えは、そのまま資料やメールに使える完成度に近づきます。Excelの効率化と組み合わせる方法はExcelで作業効率アップ|便利なショートカットキーまとめも参考になります。

コツ4|対話で磨く

プロンプトを対話で磨くコツを七海と大介が落ち着いて整理している様子

4つ目のコツは、一度で完璧を求めないことです。最初の答えが思い通りでなくても、追加で指示を出して、対話しながら理想に近づけていきます。

AIとのやり取りは、一回勝負ではありません。「もう少し簡潔に」「3番目の案を詳しく」「もっとやわらかい表現に」と、キャッチボールを重ねるほど、答えは磨かれていきます。これは、人に仕事を頼んで、フィードバックしながら仕上げていくのと同じです。

「草案→修正→改善」のラリーを前提に

最初から100点を狙うより、「まず草案を出してもらい、対話で直す」と考えると、気が楽になり、結果的に質も上がります。一度の指示で完璧を求めて長い注文を書くより、短いやり取りを重ねるほうが、うまくいくことも多いです。AIを、根気よく付き合ってくれる相棒だと思って、気軽に話しかけてみてください。業務の自動化までAIを活用するならPower AutomateでOffice業務を自動化もどうぞ。

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よくある質問

Copilotのプロンプトに関するよくある質問を七海が確認し大介が答えている様子
プロンプトを変えるだけで、本当に答えが変わりますか?

はい、大きく変わります。AIはとても賢いですが、こちらの状況や意図までは自動では読み取れません。だから、役割・背景・具体的な指示・出力形式を伝えるだけで、返ってくる答えの的確さがぐっと上がります。「メールを書いて」より「取引先へのお礼メールを、丁寧な敬語で200字で書いて」と頼むほうが、はるかに使える答えが返ってきます。

「CORE」の4要素は、毎回すべて入れる必要がありますか?

いいえ、毎回すべてを入れる必要はありません。COREは「意識しておく枠組み」です。簡単な依頼なら、一部の要素だけでも十分に通じます。大切なのは、答えがいまひとつだったときに、役割・背景・指示・出力形式のどれが足りなかったかを振り返り、補えること。慣れてくると、自然と必要な要素を盛り込めるようになります。

否定形(〜しないで)で指示してはいけませんか?

使ってはいけないわけではありませんが、肯定形のほうが伝わりやすい傾向があります。「専門用語を使わないで」より「中学生にも分かる言葉で」と、してほしいことを前向きに伝えるほうが、狙った結果に近づきやすいです。AIに「何をすべきか」を明確に示すことが、精度を高めるコツです。どうしても避けたい表現がある場合は、肯定形の指示と組み合わせるとよいでしょう。

一度で良い答えが出ません。長い指示を書くべきですか?

必ずしも長く書く必要はありません。最初から完璧な長文を書くより、まず草案を出してもらい、「もう少し簡潔に」「ここを詳しく」と対話で磨いていくほうが、うまくいくことが多いです。AIとのやり取りはキャッチボールです。短い指示を重ねて理想に近づける、と考えると、気負わず使えます。

Copilotを使うには、有料の契約が必要ですか?

機能によります。Word・ExcelなどのアプリにAIが組み込まれた本格的な機能は、Microsoft 365 Copilotなどの対応プランが必要です。一方、Copilotのチャットには無料で試せる範囲もあります。まずは無料で使えるAIチャットでプロンプトのコツを練習し、必要を感じたら対応プランを検討する、という進め方が現実的です。

まとめ

Excel・WordのCopilotプロンプトの作り方を整理してわかりやすく案内している様子の七海と大介

AIから良い答えを引き出せるかどうかは、AIの性能よりも「頼み方」で決まることが多いものです。プロンプト(命令文)に、役割(Character)、背景・目的(Object)、具体的な指示(Request)、出力形式(Expression)という4つの要素「CORE」を意識して盛り込むと、Copilotの答えの精度はぐっと上がります。

コツをおさらいすると、AIに役割を与え、背景と目的を伝え、出力の形を指定し、一度で完璧を求めず対話で磨く、の4つです。どれも特別な技術ではなく、「人に丁寧に仕事を頼むときと同じ」感覚です。否定形より肯定形で、数や文字数も指定すると、さらに使いやすい答えが返ります。最初はうまくいかなくても、キャッチボールを重ねるうちに、自然とコツがつかめます。AIを賢い相棒にできるかは、あなたの頼み方しだい。ぜひ、今日から試してみてください。

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