
中古パソコンの動作が遅いと感じたときの原因と解決策
パソコン全般のお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年7月11日
少し前に、在宅ワーク用に中古のデスクトップPCを購入したんです。
購入した当初は、すごく快適に動いていたのですが、最近、何をするにも動作が「もっさり」と感じるようになってきました。
特に、PCの起動や、アプリケーションを開くのに、すごく時間がかかります。
もしかして、中古だから、もう寿命が近いのでしょうか?
何か、この「遅い」状態の原因を突き止めて、できれば、お金をあまりかけずに、元のサクサクした状態に戻すための、体系的な診断方法や、解決策はありませんか?
そのお悩み、中古パソコンを使いこなす上で、誰もが一度は通る道です。
ご安心ください。
PCの「遅さ」は、単一の原因で起こるものではなく、様々な要因が複雑に絡み合った「症状」です。
そして、我々の仕事は、医者が患者を診断するように、その症状から、根本的な「病因」を、体系的に、そして正確に突き止めることです。
その病因は、日々の利用で溜まった「デジタルな汚れ」(ソフトウェアの問題)かもしれませんし、あるいは、特定の部品の「経年劣化」(ハードウェアの問題)かもしれません。
この記事では、まず、誰でも簡単にできるソフトウェア上の診断と治療法から始め、徐々に、ハードウェアの健康診断という、より深層の原因究明へと進んでいきます。
プロが実践する、この体系的なトラブルシューティングのプロセスを学べば、あなたのPCを、再び若々しいパフォーマンスへと、あなた自身の手で蘇らせることができるでしょう。
PCが遅くなる哲学:それは「単一の病気」ではなく「複合的な生活習慣病」である
パソコンのパフォーマンスが低下する、という現象は、多くの場合、たった一つの原因によって引き起こされるわけではありません。
それは、人間の身体が、不規則な生活や、栄養の偏り、運動不足といった、複数の要因の積み重ねによって、徐々に「生活習慣病」に陥っていくプロセスと、非常によく似ています。
PCの世界における「不規則な生活」とは、不要なソフトウェアのインストールや、無秩序なファイルの保存。
「栄養の偏り」とは、メモリやストレージといった、特定の資源の慢性的な不足。
そして、「運動不足」とは、ホコリの蓄積による排熱不良や、旧世代のハードウェアを使い続けることによる、性能の陳腐化です。
したがって、この問題を解決するためには、対症療法的に、目についた部分だけを修正するのではなく、ソフトウェア、OS、そしてハードウェアという、複数の階層にわたって、体系的に原因を診断し、一つずつ、着実に問題を解決していく、という、総合的なアプローチが不可欠となります。
この診断プロセスこそが、あなたのPCを、真の健康体へと導くための、唯一の正しい道筋なのです。
第一章:ソフトウェアの診断と治療 - デジタルな「大掃除」と「整理整頓」
まず、最も簡単で、かつ、多くのケースで効果が見られる、ソフトウェアレベルでの改善策から着手します。
これは、いわば、散らかった部屋を、きれいに掃除し、整理整頓する作業です。
ステップ1:タスクマネージャーによる「犯人」の特定
PCの動作が遅い、と感じた時、まず最初に開くべきなのが、「タスクマネージャー」(`Ctrl + Shift + Esc`キーで起動)です。
「プロセス」タブを開き、「CPU」「メモリ」「ディスク」の各列のヘッダーをクリックして、使用率が高い順に並べ替えてみてください。
もし、特定のアプリケーションが、常にCPUやメモリを90%以上も占有しているならば、そのアプリこそが、パフォーマンス低下の直接的な原因である可能性が非常に高いです。
また、ディスクの使用率が、何もしていないのに、常に100%に近い状態で張り付いている場合、それは、後述する、ストレージ自体の問題や、バックグラウンドでの過剰なディスクアクセスを示唆する、重要なサインです。
タスクマネージャーは、あなたのPCの内部で、今、誰が、どれだけのリソースを消費しているのかを、リアルタイムで監視するための、最高の計器パネルなのです。
ステップ2:スタートアップとバックグラウンドプロセスの無効化
あなたが意図していなくても、PCの起動と同時に、多くのアプリケーションが、バックグラウンドで自動的に活動を開始し、貴重なCPUパワーとメモリを、静かに消費し続けています。
タスクマネージャーの「スタートアップアプリ」タブ(あるいは、「設定」>「アプリ」>「スタートアップ」)を開き、一覧を確認しましょう。
セキュリティソフトや、クラウドストレージの同期アプリといった、常時稼働が必要なもの以外は、そのほとんどが、無効化しても問題ありません。
特に、「影響:大」と表示されているものを無効化する効果は絶大です。
ステップ3:ディスクの空き容量の確保
システムドライブ(通常はCドライブ)の空き容量が、全体の10%~15%を下回ってくると、Windowsは、仮想メモリ(※注釈:メモリ不足を補うため、ストレージの一部をメモリとして利用する仕組み)のための領域や、一時ファイルを生成するためのスペースを十分に確保できなくなり、システム全体の動作が、著しく不安定になります。
Windows 11の「ストレージセンサー」機能や、伝統的な「ディスククリーンアップ」ツールを使い、不要な一時ファイルや、古いWindows Updateの残骸、そして、ダウンロードフォルダ内の不要なファイルを、定期的に削除する習慣をつけましょう。
第二章:OSの健康診断 - システムファイルの「破損」と「不整合」を修復する
長年の利用や、不適切なシャットダウン、あるいはマルウェアの感染などによって、OSの中核をなす、重要なシステムファイル自体が、破損してしまっている場合があります。
これは、いわば、身体の「骨格」や「神経系」に、異常が生じている状態です。
Windowsには、このシステムの健全性を、自己診断し、修復するための、強力なコマンドラインツールが、標準で備わっています。
まず、スタートボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell (管理者)」を選択して、管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
そして、以下のコマンドを、順番に実行していきます。
【システムファイルチェッカー(SFC)】
これは、保護されている全てのシステムファイルをスキャンし、破損しているファイルを、キャッシュされている正常なコピーで置き換えるコマンドです。
sfc /scannow
スキャンには、しばらく時間がかかります。
「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」と表示されれば、問題ありません。
もし、エラーが検出され、修復された、あるいは修復できなかった、というメッセージが表示された場合は、次のステップに進みます。
【展開イメージのサービスと管理(DISM)】
DISMは、SFCが修復に使用する、システムイメージそのものが破損していないかをチェックし、修復するための、より強力なツールです。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
このコマンドは、Windows Updateを通じて、正常なファイルを取得し、ローカルのシステムイメージを修復します。
この処理が完了した後、再度、「`sfc /scannow`」を実行することで、システムの整合性を、より確実なものにすることができます。
第三章:ハードウェアの特定健診 - 中古PCにおける「三大ボトルネック」
ソフトウェア的な対策を全て行っても、まだ動作が遅いと感じる場合。
その原因は、いよいよ、ハードウェア自体の、物理的な性能限界や、経年劣化にある可能性が高まります。
特に、中古パソコンにおいては、以下の三つの部品が、パフォーマンスの「ボトルネック(隘路)」となっているケースが、圧倒的に多いです。
最有力容疑者①:旧世代のハードディスクドライブ(HDD)
もし、あなたのPCのシステムドライブが、SSDではなく、旧来の回転式HDDであるならば、動作の遅さの、ほぼ全ての原因は、ここにある、と断定しても過言ではありません。
HDDは、物理的なヘッドが、高速で回転する円盤上のデータを読み書きするため、ランダムなデータアクセス速度が、SSDに比べて、絶望的に遅いのです。
OSの起動、アプリの起動、ファイルの読み込みといった、あらゆる動作の応答性が、このHDDの物理的な速度によって、頭打ちになってしまいます。
CrystalDiskInfoのような、S.M.A.R.T.情報(※注釈:ストレージの自己診断機能)を読み取るツールを使えば、そのHDDの健康状態を確認できます。
「代替処理済のセクタ数」や「回復不可能セクタ数」といった項目に、0以外の数値が表示されている場合、そのHDDは、物理的な寿命が近づいているサインです。
**【解決策】**:この問題を解決するための、唯一にして、最も効果的な方法は、**HDDを、新しいSSDに換装(交換)すること**です。
ディスククローン作成ツールを使い、現在の環境を丸ごとSSDに移行すれば、あなたのPCは、まるで新品のように、劇的に生まれ変わります。
最有力容疑者②:メモリ(RAM)の絶対的不足
メモリは、PCの「作業机の広さ」です。
現代のWindows 11や、多くのアプリケーション、特にWebブラウザは、この作業机を、非常に広く使います。
搭載されている物理メモリが、8GB未満の場合、複数のアプリやタブを開いただけで、机の上は、すぐに一杯になります。
そして、机の上が一杯になると、PCは、低速なストレージ(仮想メモリ)に、データを頻繁に退避させ始め、これが、システム全体のパフォーマンスを、著しく低下させるのです。
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブで、メモリの使用率が、常に90%以上に張り付いていないか、そして、リソースモニターで、「ハードフォールト/秒」が、頻繁に発生していないかを確認してください。
これらが頻発している場合、あなたのPCは、慢性的なメモリ不足に陥っています。
**【解決策】**:メモリの増設です。お使いのノートパソコンの仕様を確認し、メモリスロットに空きがあれば、8GBを16GBに、あるいは16GBを32GBに増設することで、作業机の広さは、文字通り、倍になります。
最有力容疑者③:冷却不全によるサーマルスロットリング
長年使われた中古PCは、内部の冷却ファンや、ヒートシンク(放熱板)に、ホコリがびっしりと詰まっていることが珍しくありません。
これにより、CPUやGPUから発生する熱を、効率的に排出できなくなり、内部の温度が、危険なレベルまで上昇します。
すると、PCは、自身の焼損を防ぐために、CPUやGPUの動作クロックを、強制的に低下させます。
これが、「サーマルスロットリング」です。
ゲームなどをしている際に、最初はスムーズなのに、10分ほど経つと、急にカクカクし始める、といった症状は、この典型的な例です。
**【解決策】**:PC内部の、物理的なクリーニングです。エアダスターを使い、通気口のホコリを、慎重に、しかし徹底的に吹き飛ばします。分解・清掃は、より高い効果がありますが、相応の知識とリスクを伴うため、自信がない場合は、我々のような専門家にご依頼ください。
まとめ:遅いPCの診断とは、可能性を一つずつ潰していく、論理的な推理ゲームである
中古パソコンの動作が遅い、という、漠然とした問題に直面した時、闇雲に対策を打つのは、賢明ではありません。
それは、ソフトウェア、OS、そしてハードウェアという、複数の階層にわたる、論理的な推理ゲームです。
この記事で解説した、体系的な診断フローチャートに従って、可能性の高い、そして、コストの低い原因から、一つずつ、潰していくのです。
- ・【ステージ1:ソフトウェア衛生】 まずは、タスクマネージャーで、暴走しているアプリがないかを確認し、不要なスタートアッププログラムを無効化する。これが、最も簡単で、最初に試すべき手順です。
- ・【ステージ2:OSの健康状態】 次に、`sfc /scannow` と `DISM` コマンドを使い、OSの骨格である、システムファイルの健全性を確認・修復する。
- ・【ステージ3:ハードウェアの特定健診】 それでも改善しない場合、いよいよ、中古PCにおける三大容疑者、「HDDの遅さ」「メモリ不足」「排熱不良」を疑う。診断ツールで、その健康状態を数値として可視化し、物理的な原因を特定する。
- ・【最終手段:アップグレードまたは初期化】 ハードウェアに根本的な性能限界がある場合は、SSDへの換装や、メモリの増設という、最も効果的な「外科手術」を検討する。あるいは、ソフトウェアの汚れが蓄積しきっている場合は、OSのクリーンインストールという、「完全なリセット」が、最終的な解決策となる。
あなたのPCが発している「遅い」というサインは、あなたに、自身の道具と、より深く向き合うことを求めている、メッセージなのかもしれません。
その声に耳を傾け、正しい知識で、適切な処置を施してあげれば、あなたの中古パソコンは、きっと、かつての輝きと、快適なパフォーマンスを、取り戻してくれるはずです。
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