
中古パソコンの“買い時”はいつ?1年で最も安くなる時期をプロが暴露!企業のPC入れ替えサイクルから狙い目の時期を徹底解説
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記事の最終更新日:2025年9月26日
ピー太さん、賢くお得に中古パソコンを手に入れたいんです。洋服や家電みたいに、中古パソコンにも「セール時期」というか、1年の中で特に「安くなる時期」ってあるのでしょうか?
どうせなら一番良いタイミングで最高の一台を見つけたいんです。プロだけが知っているような狙い目の「買い時」があれば、こっそり教えてください!
その探求心、素晴らしいですね。まさに賢い買い物客の視点です。ええ、もちろんありますよ。中古PC市場の価格を支配する明確な「**季節性**」が。
そして、その秘密のカレンダーの鍵を握っているのが、実は日本中の「**大企業**」なのです。彼らがリースで使っている何万台もの高品質なビジネスPCが、契約満了と共に一斉に市場へと放出されるタイミング。その「供給の大洪水」こそが価格を大きく押し下げる、私たちプロが虎視眈々と狙う最高の「買い時」なのです。
この記事では、その企業のPC入れ替えサイクルから導き出される、1年で最も美味しい「**2つの黄金の窓**」の存在を、お客様だけに暴露します。
買い時の哲学:それは、企業の「PC入れ替えサイクル」という見えざる川の流れを読むこと
中古パソコンの価格は需要と供給のバランスで決まります。そして私たちが主戦場とする高品質な「中古ビジネスPC」の市場において、その供給の大部分を担っているのが大企業から放出される「**リースアップ品**」です。
多くの企業は3年~5年といったリース契約でPCを導入し、その契約期間が満了すると新しいPCへと一斉に入れ替えます。この「企業のPC入れ替え」という巨大な川の流れが、中古PC市場という海に大量の栄養(高品質な在庫)を運び込むのです。
賢い買い物とは、この川が最も勢いよく流れ込むタイミング、すなわち市場に在庫が溢れ供給過多となる瞬間を狙って投網を打つことです。そのタイミングでは、私たちのような販売店も豊富な在庫の中からより状態の良い個体を厳選し、かつ競争力のある価格で提供することが可能になります。中古PCの買い時とは世間のセール時期に合わせることではありません。それは、この企業の経済活動という見えざるサイクルを読み解き、市場の本質的なリズムに身を委ねることなのです。
第一章:1年で最も安くなる「2つの黄金の窓」
企業の決算期や事業計画と密接に連動するこのPC入れ替えサイクルから導き出される、最高の「買い時」は年に二回訪れます。
黄金の窓①:4月~6月(年度末の大放出期)
**1年で最も大きく、そして最も質の高い「供給の波」が訪れる最高のシーズンです。**
日本の多くの企業は3月末を年度末としています。新しい年度の開始と共に新しいIT予算が執行され、PCの大規模な入れ替えがこの時期に集中します。3年~5年前に導入された何万、何十万台というリース品のPCが3月末の契約満了と共にリース会社へと返却され、それが4月以降私たちのような再生事業者(リファービッシャー)の元へと流れ込んでくるのです。
市場には豊富な在庫が溢れ、供給が需要を上回るため、価格は自然と下落傾向に入ります。また、大量の在庫の中からより状態の良い「美品」を選び抜くことができるという点でも、この時期はまさにゴールデンタイムと言えるでしょう。
黄金の窓②:10月~12月(下半期の放出と年末商戦の準備期)
上半期ほどではありませんが、これもまた非常に「狙い目」の時期です。9月末を中間決算期とする企業も多く、このタイミングでPCの入れ替えを行うケースがあります。そのリースアップ品が市場に出回るのが10月以降です。
さらに私たち販売店側も、年末のボーナス商戦や年始のセールに向けて在庫を確保し、かつ魅力的な価格設定で販売の準備を始める時期でもあります。春の大放出期を逃してしまった場合でも、この秋から冬にかけてのシーズンは再びお得な一台に出会える大きなチャンスとなるでしょう。
第二章:少し注意が必要な「買い控え」の時期
逆に、少しだけ購入を待った方が賢明かもしれないという時期も存在します。
1月~3月:需要のピーク期
この時期は、卒業や入学、そして新社会人としての新生活を控えた学生やフレッシャーズのPC需要が1年で最も高まるピークシーズンです。需要が供給を上回るため、中古市場全体の価格もやや強気に推移する傾向があります。また人気のモデルは品薄になりがちで、選択肢も限られてきます。もちろん、この時期にしかPCを購入できないという事情もあるでしょう。しかし、もしお客様が購入時期を自由に選べるのであれば、この需要のピークが過ぎ去り、4月以降の「供給の大洪水」を待つのが最も賢い戦略です。
第三章:季節以外の「買い」のシグナル
企業のサイクルだけでなく、テクノロジーの進化のサイクルも中古PCの価格に大きな影響を与えます。
シグナル①:OSのメジャーアップデート後
Windows 10から11への移行がそうであったように、新しいOSが登場しその公式サポート対象から外れた旧世代のPCの中古価格は大きく下落します。例えばWindows 11のサポート対象外であるIntel 第7世代CPU以前のPCは、今や驚くほどの低価格で取引されています。もしお客様がOSのバージョンにこだわらず、特定の用途(例えばLinuxをインストールして使うなど)を考えているのであれば、この「世代交代」のタイミングは高性能なハードウェアを格安で手に入れる絶好の機会となります。
シグナル②:新しいCPUの発表後
IntelやAMDが新しい世代のCPUを発表すると、新品市場の主役が交代し一つ前の世代のPCの価格が下がります。この価格下落の波は、少し遅れて中古市場にも確実に到達します。テクノロジーニュースにアンテナを張り、市場全体の価格トレンドが動くきっかけを知っておくことも、賢い買い物術の一つです。
まとめ:中古PCの最高の「買い時」は、春と秋にやってくる
中古パソコンの購入は情報戦です。その価格を支配する市場の大きなサイクルを知っているか、どうか。その知識の有無が、お客様の支出を大きく左右します。最高の一台を最高のタイミングで手に入れるための、最終的な行動原則です。
- 企業の「年度末」があなたの「買い時」の始まり: 日本企業の3月末の決算。これが中古PC市場に最大の供給をもたらす。狙うべきは、その直後の「4月~6月」。
- 秋の訪れもまたチャンス: 9月末の中間決算も見逃せない。年末商戦前の「10月~12月」は、第二の黄金の窓である。
- 需要のピークは静かに見送る: 新生活需要が高まる「1月~3月」は、少しだけ価格が高騰する。急いでいなければ、嵐が過ぎ去るのを待つ。
- 「世代交代」の波に乗る: 新しいOSや新しいCPUの登場は、旧世代の名機たちの価格を押し下げる。その瞬間を価値ある機会と捉える。
このインサイダー(内部関係者)だけの秘密のカレンダーを手に、お客様も中古PC市場という広大な海原で、最も価値のある大物を釣り上げてください。
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