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2025.5.20

中古パソコンで安全にオンラインバンキングを利用する方法

パソコン全般のお役立ち情報

Q:「中古パソコンでネットバンキングを使っても大丈夫なんですか?最近、中古のノートパソコンを買ったんですけど…。ネットバンキングってセキュリティが心配で…。中古でも安心して使える方法ってありますか?」

A:「適切な初期設定とセキュリティ対策をしておけば、中古でも十分に安全だよ。むしろ新品でも対策をしていなければ同じこと。大事なのは“使う前の整備”と“使い方の習慣”だね」


中古パソコンでもオンラインバンキングは可能

中古パソコンだからといって、必ずしもリスクが高いわけではありません。

大切なのは「状態の確認」と「安全な使い方」です。


● 信頼できる販売店で購入することが前提
● OSやソフトウェアが最新の状態かを確認
● セキュリティ対策が適切に施されているかチェックすることが重要

これらの条件が整っていれば、中古PCでも安全にネットバンキングを利用できます。

中古パソコンでも安全にオンラインバンキングを使うためのチェックポイント

中古パソコンの利用において、オンラインバンキングは「避けたほうがいい」と思われがちです。しかし、実際にはセキュリティ対策をしっかり施せば、新品パソコンと同様に安全に利用できます。大切なのは「購入先の信頼性」と「使用前のチェック体制」です。

ここでは、中古パソコンでオンラインバンキングを行う際に押さえておきたいポイントを、実践的な視点から詳しく解説します。


信頼できる販売店を選ぶ理由

初期設定の安全性と内部コンディションの差

中古パソコンは、誰がどのように使っていたか分からない以上、最初に重要になるのが「販売元の信頼性」です。個人売買やフリマアプリなどでは内部のセキュリティ状況が不明なまま手に入ることが多く、非常にリスキーです。

● 専門の中古PC業者を利用する(保証あり・再整備済み)
● 可能ならOSをクリーンインストール済みの機種を選ぶ
● Windows正規ライセンスが付属していることを確認

企業向けリース落ちなどは、比較的管理が行き届いており、ビジネス用途にも耐えるスペックが整っていることが多いです。


OSとソフトウェアの更新状況を確認する

「最新版」かどうかがセキュリティの基本

中古PCにおいて最も大事なのが、Windowsや各種ソフトウェアが最新状態になっているかという点です。セキュリティパッチが適用されていないOSは、ウイルスやスパイウェアの侵入口になります。

● Windows Updateを手動で確認し、すべての更新を適用する
● サポート終了OS(例:Windows 8.1以前)はオンラインバンキングに不向き
● ブラウザはMicrosoft EdgeまたはGoogle Chromeの最新バージョンを利用

また、Adobe ReaderやJavaなどの補助ソフトも、バージョンが古いと脆弱性の温床になります。使用するソフトはなるべく絞り込み、不要なものはインストールしないのが安全です。


セキュリティ対策ソフトの導入と設定

無償の対策だけでは不十分な場合もある

中古パソコンではセキュリティソフトが削除されていたり、旧バージョンがそのまま残っていたりすることがあります。まずは不要なソフトをアンインストールしたうえで、信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入しましょう。

● Windows Defenderは標準装備だが、オンラインバンキング向けには補強が望ましい
● ESETやカスペルスキー、ウイルスバスターなど、フィッシング対策機能を備えたソフトがおすすめ
● ブラウザ保護・USB監視・ファイアウォール機能が充実しているものを選ぶ

セキュリティソフトを入れているからといってすべてが防げるわけではないため、ログイン操作時はパスワードの入力ミスなどにも細心の注意を払いましょう。


ブラウザのセキュリティ設定を見直す

標準設定では守り切れない項目もある

オンラインバンキングに使うブラウザは、安全性を最優先に設定しておく必要があります。とくに以下の項目は手動で確認しておきましょう。

● HTTPS以外の接続をブロックする設定に変更
● 保存済みのパスワード機能をオフにする
● 不要な拡張機能(アドオン)はすべて削除または無効化
● サンドボックス機能が有効か確認(Edge、Chromeは標準対応)

オンラインバンキング専用ブラウザやプロファイルを作成し、それ以外の用途と明確に分離することで、誤操作やフィッシング被害のリスクを減らせます。


二段階認証・専用アプリの活用

銀行側のセキュリティ機能も積極的に使う

銀行のオンラインバンキングサービスでは、ログイン認証に追加の手順を設けることができます。PC側の対策だけでなく、サービス側の強化も積極的に活用しましょう。

● ワンタイムパスワード認証を有効化する
● スマホ連携のアプリ認証(例:三井住友銀行の「アプリ認証」)を使う
● 登録端末を定期的に確認し、不要な端末は削除

これにより、仮にIDやパスワードが漏れても、第三者によるアクセスを防ぐ確率が格段に高まります。


利用後のログアウト・履歴管理も忘れずに

セッション切断と履歴クリアで情報を残さない

ログイン後のセキュリティだけでなく、ログアウト時にも注意が必要です。特に共有環境や持ち運びが多いノート型の中古PCでは、痕跡を残さない配慮も必要です。

● セッションタイムアウト前に自らログアウトする
● ブラウザの「キャッシュ」「履歴」「Cookie」を定期的に削除
● ローカルにパスワードやメモを保存しない

また、定期的にブラウザプロファイルの再作成を行い、軽量化とセキュリティ維持を両立させましょう。


結論

中古パソコンであっても、適切な手順と環境整備を行えば、オンラインバンキングを安全に利用することは十分可能です。重要なのは、信頼できる販売店から購入すること、OSやソフトウェアが最新の状態であること、そしてセキュリティ対策が実施されていることです。

ハードウェアの状態よりも、ソフトウェアと運用の整備こそがリスクの大小を決める要因です。日々の更新確認や設定の見直しを怠らず、安全意識を保つことで、中古PCでも安心して金融サービスを活用できます。


利用前に行うべき初期設定

パソコンを受け取ったら、まずは環境の整備から始めましょう。


OSとソフトの更新

● Windows Updateを実行し、最新のセキュリティパッチを適用
● 使用しているブラウザ(Edge、Chromeなど)を最新版にする
● 古いソフトや不要なアプリを削除し、リソースを最適化


セキュリティソフトの導入

● 市販のウイルス対策ソフトか、Windows Defenderを有効に
● ファイアウォールが有効になっていることを確認
● 詐欺サイトブロック機能があるソフトを選ぶとより安全


BIOS設定と起動メディアの確認

● BIOSがパスワードで保護されているかを確認
● 起動ドライブが意図しないデバイスに設定されていないかチェック
● Secure Bootが有効になっていることも望ましい

パソコンを受け取ったら最初に行うべき初期設定ガイド

中古パソコンや新しい端末を使い始める際には、まず環境整備が不可欠です。外観は整っていても、内部ソフトウェアの状態が古いままでは、性能も安全性も十分に発揮されません。とくにオンラインバンキングや仕事で使う場合は、初期設定が甘いと情報漏洩のリスクすら生じます。

ここでは、パソコンの利用を始める前に実施すべき代表的な初期設定を、項目ごとに詳しく解説します。


OSとアプリケーションの更新

セキュリティ対策の第一歩は「最新化」

まず行うべきはWindowsとソフトウェアのアップデートです。これを怠ると、過去の脆弱性が残った状態で使うことになり、マルウェア感染や外部からの侵入のリスクが高まります。

● 「設定」→「Windows Update」から更新を確認し、すべてインストール
● 「詳細オプション」→「更新プログラムの提供を最適化」でP2P共有を無効化
● 使用するブラウザ(Edge、Chrome、Firefoxなど)は手動でも最新版を確認

一度更新しても、追加のパッチが数日後に配信されることがあります。セットアップ後は数日間にわたって再起動と確認を繰り返しましょう。


不要なアプリケーションの削除と整理

動作を軽くし、管理対象を最小限に

中古パソコンには、前の所有者が使用していたアプリケーションや、プリインストールの不要なソフトが残っている場合があります。これらを放置すると、バックグラウンドでリソースを消費し続け、パフォーマンス低下やセキュリティリスクにつながります。

● 「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」で精査
● 見覚えのないツールバー、フリーソフト、ゲーム関連は原則削除
● Adobe Reader、Java、Flash Playerなどは使用目的に応じて残すか判断

クリーンインストールがされていない端末では、リセット作業も検討しましょう。


セキュリティソフトとファイアウォールの設定

自衛手段を確実に整える

オンラインバンキングや個人情報のやり取りがある場合、セキュリティソフトは必須です。Windows標準のDefenderも悪くありませんが、詐欺対策や高度なファイアウォール制御が必要な場合は市販ソフトを検討するとよいでしょう。

● Windows Defenderを有効にし、「ウイルスと脅威の防止」→「リアルタイム保護」がオンか確認
● 追加導入する場合は、ESET、ノートン、カスペルスキーなどが信頼性高
● 詐欺サイト・フィッシング対策機能が付いた製品を選ぶと安心

さらに、「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール」の状態も確認しておくと、より安全です。


BIOS設定と起動メディアの確認

セキュリティはハードウェアレベルでも重要

中古PCを扱う上で見落としがちなのが、BIOS(UEFI)の設定です。悪意のあるユーザーが起動メディアを差し替えて侵入することを防ぐには、以下の設定が適切にされている必要があります。

● BIOS(またはUEFI)に管理者パスワードを設定
● 「起動順序」をHDD/SSD優先に設定し、USB起動を無効にする
● Secure Bootを有効化し、署名付きOS以外からの起動を拒否

BIOS画面には、起動時に「F2」「DEL」「ESC」などのキーを押すことで入れます。メーカーによって異なるため、事前に確認が必要です。


システム復元とバックアップ体制の構築

トラブル時の復旧手段を準備しておく

予期せぬトラブルやマルウェア被害に備え、最初の正常な状態を保存しておくのも重要な作業です。

● 「コントロールパネル」→「システム」→「システムの保護」から「復元ポイント」を作成
● バックアップは「ファイル履歴」や外付けドライブを利用して構築
● OneDriveやGoogleドライブといったクラウド連携も活用

外部ストレージに一度フルバックアップをとっておけば、何かあっても安心です。


ネットワークとブラウザの保護設定

接続環境の確認とプライバシー保護をセットで行う

公衆Wi-Fiを使う予定がある場合、VPNやDNSフィルタリングなどの強化も検討対象になります。また、ブラウザごとの設定も最適化しましょう。

● Microsoft EdgeまたはChromeの「セキュリティとプライバシー」設定でトラッキング防止を有効化
● 「HTTPS優先モード」をオンにして、暗号化されていない通信を防ぐ
● 無線LANでは「既知のネットワーク自動接続」を無効にしておくとリスク低減

ブラウザごとにアカウントを分離し、用途別に使い分ける運用も効果的です。


結論

パソコンを使い始める際の初期設定は、安全性と快適性の両立に直結する重要なプロセスです。OSやソフトウェアの更新、不要アプリの整理、セキュリティ対策、BIOSのチェックといった項目を一つひとつ丁寧に確認することで、トラブルのリスクを大幅に下げることができます。

とくに中古PCの場合は、ハードウェアだけでなくソフトウェア面での整備が不十分なことも多く、ユーザー自身が積極的に安全な状態を作る必要があります。少しの手間を惜しまず、最初の準備をしっかり行っておくことが、安心で快適なPCライフの第一歩になります。


日常的に心がけたい安全な使い方

オンラインバンキングの際は、操作環境も大きな影響を与えます。


ブラウザ操作の注意点

● ブラウザは公式サイトからダウンロードしたものを使用
● アドレスバーに鍵マーク(HTTPS)があることを確認
● ブラウザの拡張機能は最低限に抑える


ネットワークの安全確保

● フリーWi-Fiでは絶対にバンキングを行わない
● 自宅のWi-FiはWPA2またはWPA3で暗号化されていること
● 可能ならVPN(仮想プライベートネットワーク)を使うとさらに安全


入力や操作の工夫

● パスワードは定期的に変更し、使い回さない
● 二段階認証を必ず設定する(SMS認証や認証アプリ)
● 一時的な作業は「ゲストユーザー」や「仮想環境」で行うのも有効

オンラインバンキングを安全に利用するための日常習慣

オンラインバンキングは便利な反面、サイバー攻撃や情報漏洩の対象にもなりやすいため、日々の使い方に細心の注意が必要です。特に中古パソコンを利用している場合は、ソフト面の安全対策だけでなく、操作やネットワークの使い方まで丁寧に管理することが求められます。

ここでは、安全にバンキングを利用するための具体的な注意点を「ブラウザ」「ネットワーク」「操作習慣」の3つに分けて整理します。


ブラウザ利用時の注意点

不正サイトやスパイウェアを防ぐ基本ルール

バンキングに使うブラウザは、見た目の使いやすさではなく、信頼性とセキュリティを基準に選ぶべきです。また、日常のWeb閲覧と用途を分けることで、不要なリスクを減らすことができます。

● ブラウザは必ず公式サイトからダウンロード(Chrome、Edge、Firefoxなど)
● 常に最新版に更新し、セキュリティパッチを反映させておく
● アドレスバーに「鍵マーク(HTTPS)」が表示されていることを確認
● 拡張機能(アドオン)は必要最小限に抑える。とくに広告ブロックや翻訳以外は注意
● JavaScriptやCookieの制御ができるプラグインを導入すると安全性が高まる

信頼性に不安がある拡張機能や、出所の不明なテーマは絶対にインストールしないようにしましょう。バンキング用に「専用プロファイル」を作ることも有効です。


安全なネットワークの選択と設定

通信内容が傍受されない環境を整える

どれだけパソコン側で対策していても、ネットワークが不安定・非暗号化では、オンラインバンキングの安全性は大きく損なわれます。公共Wi-Fiやカフェのフリーアクセスポイントは避け、自宅や専用回線のみを利用するのが基本です。

● 公衆Wi-Fiでのログイン・入力操作は絶対に避ける
● 自宅Wi-FiはWPA2以上(可能ならWPA3)で暗号化されていることを確認
● ルーターの管理画面にパスワードを設定し、ファームウェアを定期的に更新
● VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して、通信経路を暗号化
● スマートフォンのテザリング利用も、暗号化が確保できれば安全な選択肢

VPNはExpressVPNやNordVPNなどの信頼性のある有料サービスを選びましょう。無料VPNには広告挿入やログ保存のリスクがあるため要注意です。


入力・ログイン操作の工夫

パスワード管理と二段階認証で防御力を高める

人間側の操作ミスや管理の甘さも、情報漏洩の一因になります。とくにパスワードの使い回し、短すぎる暗証番号、共用パソコンでのログインなどは大きなリスクとなるため、避けるべき行動です。

● パスワードは12文字以上、英数字・記号を混在させた複雑なものを使用
● 同じパスワードを複数のサービスで使い回さない
● 「二段階認証(2FA)」を必ず有効にする(認証アプリやSMSを利用)
● 一時的なログインは「ゲストユーザー」や「仮想マシン」で行うと痕跡が残りにくい
● オートコンプリート(自動入力)機能は原則無効にする
● パスワード管理にはBitwardenや1Passwordなどの専用ツールを使用

二段階認証の際は、スマホアプリ(Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticator)がSMSよりも安全です。SIMスワップなどの被害から守る意味でも効果的です。


日常的なチェックとトラブル回避の習慣

セキュリティは「一度設定すれば終わり」ではない

安全な使い方を日常に取り入れることで、ちょっとした異常にもすぐに気づけるようになります。

● ログイン履歴やアカウントのアクセス状況を定期的に確認
● バンキング利用時は必ずウィンドウを閉じてログアウトする
● パソコンの画面を離れるときはロック(Windows:Win+L、Mac:Control+Command+Q)
● OSのログ(イベントビューアやアクティビティモニタ)を時々確認して異常を検出

このような運用を習慣化することで、ウイルス対策ソフトでは拾えない「ヒューマンエラー」を自分自身で減らすことができます。


結論

オンラインバンキングを安全に使い続けるには、技術的な対策だけでなく、日常の意識と操作習慣が重要です。とくに中古パソコンを使う場合は、環境整備だけではなく、普段の使い方にも工夫が求められます。

● ブラウザは公式から入手し、拡張機能は最小限に
● フリーWi-Fiは使わず、自宅やVPN環境でのみアクセス
● パスワードは複雑かつ使い回さず、二段階認証を併用
● 利用履歴やログを定期的にチェックし、異常に早く気づける体制を作る

「いつも通り」が最大の油断につながらないよう、日々の行動にセキュリティ意識を織り込んでいくことが、長期的に安全なオンラインバンキング環境を守るカギとなります。


より強固な対策をしたい方向けのポイント

上級者向けに、さらにセキュリティを高める方法を紹介します。


専用ブラウザを使う
 → 銀行が推奨する「セキュリティブラウザ」を使うことで、画面キャプチャや不正操作をブロック

仮想マシン環境でバンキング専用OSを使う
 → VirtualBoxやHyper-V上で隔離環境を構築することで、本体OSへの影響を最小化

物理的に分離された環境を作る
 → バンキング専用の中古PCを1台用意し、他の用途には一切使わないという方法もある

上級者向け:オンラインバンキングをより強固に守るための実践的対策

オンラインバンキングのセキュリティを万全にしたいという人にとって、一般的なウイルス対策や二段階認証だけでは物足りないかもしれません。特に高額取引や法人アカウントを扱う場合、さらなる強化策を導入しておくことで、未知の攻撃にも備えることが可能になります。

ここでは、上級者を対象にした、より堅牢なオンラインバンキング対策を3つの具体的な方法で紹介します。


セキュリティ特化型ブラウザの活用

不正な動作や改ざんをブロックする専用環境

一部の銀行では、トランザクション認証を含む専用のセキュアブラウザ(例:Rapport、SaAT Netizen、Trusteerなど)を提供しています。これは通常のブラウザとは異なり、金融取引に特化した防御機能を備えています。

● 専用ブラウザはキーロガー対策や画面キャプチャブロック機能を内蔵
● 改ざん検出機能により、ネットワーク経路の中間者攻撃を防止
● 銀行側との通信のみ許可し、他アプリとの干渉を遮断
● 不要な拡張機能が一切入っておらず、軽量で堅牢な構成

セキュリティブラウザはOSと密に連携するため、導入時には再起動が必要な場合があります。また、一般のWeb閲覧には使わず、バンキング専用として用途を分けるのが基本です。


仮想マシンでの隔離環境構築

システムを分離してリスクを限定する

仮想マシン(VM)を使ってオンラインバンキング専用の仮想環境を構築する方法は、非常に強力な対策です。本体OSとは完全に独立したシステム内で取引を行うため、万が一マルウェアに感染していても、影響がVM内に限定されます。

● 無料ツールなら「VirtualBox」、Windows Pro以上では「Hyper-V」が利用可能
● 仮想OSには軽量なLinuxディストリビューション(Ubuntu、Zorin OSなど)を使うと起動も早く扱いやすい
● ゲストOSは用途をオンラインバンキングのみに限定し、他の操作は一切行わない
● VMのスナップショット機能で、常に初期状態に戻せるようにしておくと安全性が向上

なお、仮想環境にはリソース(メモリやCPU)の割り当てが必要なため、ホストマシンのスペックがある程度高いことが前提となります。


専用パソコンの物理分離運用

完全に用途を切り分けることでリスクゼロに近づける

セキュリティを最重視するなら、オンラインバンキング専用の物理マシンを1台用意し、それ以外の用途には使わないという方法があります。法人やフリーランスで経理を扱う人には特におすすめの方法です。

● 中古PCで構わないが、再インストール済みで余計なソフトが入っていない機種を選ぶ
● セキュリティソフトとVPNだけを導入し、メール・SNS・Web閲覧などは一切禁止
● 通信内容のログを定期的に確認し、異常アクセスがないかをチェック
● 外部メモリやUSBポートはBIOSレベルで無効にしておくとさらに安全

この方法では、日常のブラウジングや作業と完全に分離するため、人的ミスによる情報漏洩のリスクも大幅に下がります。


その他の補強策

より細かく設定して、総合的な防御体制を構築する

上記の3つの方法に加えて、次のような補助的な対策も合わせて導入すると、堅牢性がさらに高まります。

● BIOSにパスワードを設定し、USBブートやCDブートを禁止
● Windowsの「制限付きユーザー」アカウントで運用し、管理者権限を持たない状態でログイン
● パスワードの代わりにハードウェアトークンやYubikeyなどの物理デバイスを使用
● 入力操作はオンスクリーンキーボードを活用してキーロガーを回避

物理・ソフト両面からの多層防御が構築されていれば、万が一の侵入にも迅速に対処できます。


結論

オンラインバンキングの安全性を突き詰めたいなら、「使い方の工夫」だけでは限界があります。システム自体を分離・限定することで、構造的に攻撃を防ぐのが上級者向けのセキュリティ戦略です。

● セキュリティブラウザは、銀行とのやり取りを安心して行うための第一歩
● 仮想マシンは、本体を汚さずに安全な作業空間を構築できる最も柔軟な方法
● 専用パソコンは、あらゆる用途を切り離した究極の安全対策

これらを状況に応じて組み合わせることで、自分のバンキング環境を最も安全な状態に保つことができます。手間はかかりますが、それ以上に得られる安心感は大きく、長期的な資産管理において強力な武器となるでしょう。


まとめ

中古パソコンでも、正しく対策すればネットバンキングは安全に使えます。

● OS・ブラウザ・セキュリティソフトを最新の状態に保つ
● 信頼できるネットワークでのみ操作を行う
● パスワード管理と二段階認証を徹底する
● 必要に応じて仮想環境や専用PCで隔離する

最も重要なのは「何を使うか」より「どう使うか」です。

当店では中古パソコンの整備だけでなく、セキュリティ設定やVPN導入のサポートも行っております。オンラインバンキングを安全に活用したい方は、ぜひご相談ください。

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