最終更新日:2026年6月19日
Word活用ガイド
【2026年版】Wordの脚注番号をページごと・章ごとに1から振り直す方法|セクション区切りを使った正しい設定
論文やレポートで、脚注の番号が、最後まで通し番号で増え続けてしまう。ページごと、あるいは章ごとに、1から振り直したい。Wordなら、これは設定で変えられます。ただ、正直にお伝えすると、ページごとは設定一つで簡単ですが、章ごとに振り直すには「セクション区切り」という、少しつまずきやすい準備が必要です。この記事では、ページごと・章ごとに脚注番号をリセットする正しい手順を、つまずきポイントとあわせて正直に解説します。専門用語には折りたたみの用語解説をつけました。
レポートの脚注番号が、最後まで通し番号で増え続けて…。章ごとに1から振り直したいんですけど、できますか?ページごとに1からにしたい時もあって。設定でできるんでしょうか?
どちらもできるよ。ポイントは3つ。①ページごとに1からなら、「番号の付け方」を変えるだけで簡単 ②章ごとなら、まず章の区切りに「セクション区切り」を入れる ③そのうえで「セクションごとに振り直し」を選ぶ。注意したいのは、ただの改ページだけでは振り直されないこと。ここが、いちばんのつまずきポイントなんだ。順番に説明するね。
この記事でわかること
- 脚注番号の3つの付け方
- 設定画面の開き方
- ページごとに振り直す手順
- 章ごとに振り直す手順
- セクション区切りという要点
- 提出先の書式ルールの優先
結論
ページごとは設定一つ。章ごとは「セクション区切り」が必要
Wordの脚注番号は、初期設定では、文書全体を通した連続番号(1、2、3…と最後まで増える)になっています。これを変えるには、脚注と文末脚注の設定画面で、「番号の付け方」を選び直します。選べるのは、「連続」(文書全体で通し番号)、「ページごとに振り直し」(ページが変わるたびに1から)、「セクションごとに振り直し」(セクションが変わるたびに1から)の3つです。ページごとに1から振り直したいだけなら、この「ページごとに振り直し」を選ぶだけで完了します。とても簡単です。
問題は、「章ごと」に振り直したいときです。ここで、正直にお伝えしたいつまずきポイントがあります。Wordには「章ごとに振り直し」という選択肢は、ありません。章ごとに振り直すには、「セクションごとに振り直し」を使うのですが、その前提として、章の区切りに「セクション区切り」を挿入しておく必要があります。よくある失敗が、章の変わり目に、ただの「改ページ」を入れているケースです。改ページだけでは、Wordは「同じセクションのまま」と認識するので、番号は振り直されません。章=セクションになるように、セクション区切りを入れることが、章ごとリセットの鍵です。この記事で、ページごと・章ごとの手順を、順に解説します。
脚注番号の3つの付け方

まず、脚注番号の「付け方」には、どんな種類があるのかを知っておきましょう。これが分かると、自分の目的に合う設定を選べます。
Wordの脚注番号の付け方には、3つの選択肢があります。第一に「連続」。これは初期設定で、文書全体を通して、1、2、3…と最後まで番号が増え続けます。第二に「ページごとに振り直し」。ページが変わるたびに、脚注番号が1から始まります。第三に「セクションごとに振り直し」。文書を区切る「セクション」が変わるたびに、1から始まります。章ごとに振り直したい場合は、この「セクションごと」を使い、章=セクションになるようにします。
「連続・ページごと・セクションごとの3つから選ぶ」
つまり、自分が「どの単位で1に戻したいか」によって、選ぶ設定が決まります。文書全体で通し番号のままでよければ「連続」、ページが変わるごとに戻したいなら「ページごと」、章(など、まとまり)ごとに戻したいなら「セクションごと」です。このうち、「セクションごと」だけは、後述する「セクション区切り」の準備が必要、という点を覚えておいてください。Wordの基本操作に不安があれば、Word初心者向けの基本操作もあわせてどうぞ。
脚注と文末脚注
「脚注」は、本文中の語句に番号を付け、そのページの下部に、補足や出典などを記す注のことです。「文末脚注」は、同様の注を、ページの下ではなく、文書(またはセクション)の末尾にまとめて記すものです。論文やレポートでよく使われます。どちらも、本文に上付きの番号が付き、その番号に対応する注が表示されます。Wordでは、この脚注・文末脚注の番号の付け方(連続・ページごと・セクションごと)や、番号の書式(数字・ローマ字など)を、設定で変更できます。脚注と文末脚注は、それぞれ別々に設定できます。
設定画面の開き方

番号の付け方を変えるには、専用の設定画面(ダイアログ)を開きます。少し場所が分かりにくいので、開き方を押さえておきましょう。
Wordの上部のリボンから、「参考資料」タブをクリックします。その中に「脚注」というグループ(脚注の挿入などのボタンが集まった区画)があります。このグループの右下に、小さな斜め矢印のアイコン(ダイアログ起動ツール)があるので、それをクリックします。すると、「脚注と文末脚注」というダイアログボックスが開きます。ここに、「場所」「脚注のレイアウト」「書式」といった設定があり、「書式」の中の「番号の付け方」が、今回変更したい項目です。
「参考資料タブ→脚注グループ右下の小さなアイコン」
この「ダイアログ起動ツール」は、小さくて見落としやすいので、「参考資料」タブの「脚注」グループの右下の角を、よく見てください。ここを開けば、脚注に関する設定がまとまっています。なお、この設定画面で変更した内容を、どの範囲に適用するか(文書全体か、そのセクションか)も、ダイアログ下部の「変更の対象」で選べます。基本は「文書全体」で問題ないことが多いですが、セクションごとに違う設定にしたい場合は、ここも意識しましょう。次の章から、具体的な手順に入ります。
参考資料タブとダイアログ起動ツール
「参考資料タブ」は、Wordのリボン(上部のメニュー)にあるタブの一つで、脚注、目次、引用文献、図表番号など、論文やレポートで使う機能がまとまっています。「ダイアログ起動ツール」は、リボンの各グループの右下にある、小さな斜め矢印のアイコンです。これをクリックすると、そのグループに関する、より詳しい設定画面(ダイアログボックス)が開きます。脚注の番号の付け方を変えるには、「参考資料」タブの「脚注」グループの、このダイアログ起動ツールをクリックして、「脚注と文末脚注」の設定画面を開きます。小さいので、見落とさないように注意しましょう。
ページごとに振り直す手順

まずは簡単な「ページごと」から。これは、設定を一つ変えるだけで完了します。セクション区切りなどの準備は要りません。
先ほどの手順で、「脚注と文末脚注」のダイアログボックスを開きます。「書式」の中にある「番号の付け方」のドロップダウンメニューをクリックし、「ページごとに振り直し」を選びます。最後に「適用」をクリックすれば、完了です。これで、脚注番号は、ページが変わるたびに、自動的に「1」から始まるようになります。1ページに収まる注の数が少ない場合や、ページ単位で注を管理したい場合に便利な設定です。
「番号の付け方を『ページごとに振り直し』にするだけ」
ページごとの振り直しは、このように、セクション区切りなどの下準備が不要で、設定一つで済むのが利点です。脚注を選んだ状態で「適用」すれば脚注に、文末脚注を選べば文末脚注に、それぞれ反映されます。もし、思ったとおりに振り直されない場合は、「番号の付け方」が正しく「ページごとに振り直し」になっているか、また「変更の対象」が意図した範囲になっているかを、確認してみてください。次は、少し準備が必要な「章ごと」の手順です。文書の構成全般はWordでセクションごとに異なるページ番号を設定する方法も参考になります。
番号の付け方と番号書式
「番号の付け方」は、「脚注と文末脚注」の設定画面にある項目で、脚注番号を、どの単位でリセットするかを決めます。「連続」(文書全体で通し番号)、「ページごとに振り直し」(ページごとに1から)、「セクションごとに振り直し」(セクションごとに1から)の3つから選べます。「番号書式」は、脚注番号を、どんな文字で表すかの設定です。通常のアラビア数字(1、2、3)のほか、ローマ数字(i、ii、iii)、アルファベット(a、b、c)、記号などに変更できます。論文の規定で番号の形式が決まっている場合は、ここで合わせられます。これらは脚注と文末脚注で個別に設定できます。
章ごとに振り直す手順

次は「章ごと」です。こちらは、2段階の作業になります。先に「セクション区切り」を入れ、それから「セクションごとに振り直し」を選ぶ、という流れです。
まず、第一段階として、章の区切り(章が変わる場所)に、「セクション区切り」を挿入します。手順は、章の終わり(次の章が始まる直前)にカーソルを置き、「レイアウト」タブ→「区切り」→「セクション区切り」の中から「次のページから開始」を選びます。これを、すべての章の区切りで行います。第二段階として、「脚注と文末脚注」のダイアログボックスを開き、「番号の付け方」を「セクションごとに振り直し」に変更して、「適用」します。これで、新しい章(セクション)が始まるたびに、脚注番号が「1」から振り直されます。
「セクション区切りを入れてから、セクションごとに振り直し」
ポイントは、必ず「セクション区切りを入れる」→「セクションごとに振り直しを選ぶ」の順で行うことです。セクション区切りがないまま「セクションごとに振り直し」を選んでも、文書全体が一つのセクションのままなので、振り直されません。逆に、セクション区切りさえ正しく入っていれば、各章が独立した単位になり、番号がきれいにリセットされます。セクション区切りは、章ごとにページ番号や書式を変えるときにも使う、長文作成の基本機能です。その詳しい挿入方法や考え方は、Wordでセクションごとに異なるページ番号を設定する方法で詳しく解説しています。
セクション区切りとセクション
「セクション」は、Wordの文書を、書式の面で分割する単位です。セクションごとに、ページ番号、余白、用紙の向き、そして脚注の番号の付け方などを、別々に設定できます。「セクション区切り」は、文書を複数のセクションに分けるために挿入する、特殊な区切りです。「レイアウト」タブの「区切り」から挿入できます。見た目は改ページのように見えますが、その前後で書式を独立して設定できる点が、ただの改ページとの大きな違いです。章ごとに脚注番号を振り直すには、章の区切りにこのセクション区切りを入れて、各章を別々のセクションにする必要があります。
改ページではダメな理由

ここは、いちばんつまずきやすいポイントなので、もう少し詳しく説明します。「改ページ」と「セクション区切り」の違いを理解すると、失敗しなくなります。
章の変わり目で、次の章を新しいページから始めるために、「改ページ」を使っている方は多いと思います。改ページは、そこから先を次のページに送る機能で、見た目はきれいに章が分かれます。しかし、改ページは、あくまで「ページを変える」だけで、文書の構造としては、前後が「同じセクション」のままです。脚注の「セクションごとに振り直し」は、セクションが変わったときに番号を1に戻すので、同じセクションのままだと、番号は振り直されません。
「改ページは同じセクション・区切るにはセクション区切り」
だからこそ、章ごとに脚注番号を振り直すには、章の区切りに、改ページではなく「セクション区切り」を入れる必要があるのです。見た目は似ていても、Wordの中での意味が違う、という点が、この機能の分かりにくさであり、つまずきの原因です。もし、すでに改ページで章を分けている文書なら、その改ページを削除して、代わりにセクション区切りを入れ直す、という作業になります。少し手間ですが、ここを正しく行えば、章ごとの振り直しは確実に動きます。文書の見た目を整える編集記号の確認には、編集記号の表示をオンにすると、区切りの種類が見えて便利です。
提出先の書式ルールを優先

最後に、論文やレポートを書く方に、正直にお伝えしておきたいことがあります。脚注の付け方は、自分の好みより、提出先のルールが優先、という点です。
脚注番号を、連続にするか、ページごと・章ごとに振り直すか、また番号の書式をどうするかは、技術的にはこの記事のとおり自由に設定できます。しかし、学術論文や、大学の卒業論文、学会への投稿、社内の規定文書などでは、脚注のスタイルが、投稿規定や執筆要領で、細かく決められていることがよくあります。たとえば「脚注は通し番号」「章ごとに振り直す」「この書式で」といった指定です。この場合、自分の好みや、見やすさよりも、その規定に従うことが、何より大切です。
「規定があれば、自己流より規定に従う」
ですから、設定を変える前に、まず、提出先の投稿規定・執筆要領・テンプレートを確認してください。指定があれば、それに合わせて、この記事の手順(ページごと/セクションごと)を使います。指定がとくになければ、読みやすさを考えて、自分で選べばよいでしょう。技術的な「できる」と、規定上の「すべき」は、別の話です。とくに評価や採否に関わる文書では、規定の確認を最優先にしてください。この一手間が、内容で勝負するための土台になります。文書の校正・確認にはWordの変更履歴とコメントも役立ちます。
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よくある質問

ページごとに1から振り直すには、どうしますか?
設定一つで簡単にできます。「参考資料」タブの「脚注」グループ右下の小さなアイコン(ダイアログ起動ツール)をクリックして、「脚注と文末脚注」の設定画面を開きます。「書式」の中の「番号の付け方」を「ページごとに振り直し」に変更し、「適用」をクリックすれば完了です。これで、ページが変わるたびに、脚注番号が1から始まります。セクション区切りなどの準備は不要なので、ページ単位で振り直したいだけなら、この方法がいちばん手軽です。
章ごとに振り直したいのに、うまくいきません。
章の区切りに「セクション区切り」が入っているか確認しましょう。章ごとの振り直しには、「セクションごとに振り直し」を使いますが、その前に、各章の区切りに「セクション区切り」を挿入しておく必要があります。よくある失敗が、章を「改ページ」だけで分けているケースです。改ページだけでは、前後が同じセクションのままなので、番号は振り直されません。「レイアウト」タブの「区切り」から「セクション区切り(次のページから開始)」を、各章の区切りに入れてから、「セクションごとに振り直し」を選んでください。
改ページとセクション区切りは、何が違いますか?
文書の構造を分けるかどうかが違います。「改ページ」は、そこから先を次のページに送るだけで、前後は「同じセクション」のままです。一方「セクション区切り」は、その前後で、文書を別々のセクションに分割します。セクションごとに、ページ番号や脚注の振り直しなどを、独立して設定できます。見た目はどちらも章が新しいページから始まって似ていますが、脚注を章ごとに振り直すには、構造を分ける「セクション区切り」が必要です。編集記号を表示すると、どちらが入っているか見分けられます。
脚注と文末脚注は、別々に設定できますか?
はい、別々に設定できます。「脚注と文末脚注」の設定画面では、上部で「脚注」か「文末脚注」かを選んでから、番号の付け方や書式を設定します。脚注は「ページごとに振り直し」、文末脚注は「連続」にする、といった具合に、それぞれ独立して設定できます。論文で、脚注と文末脚注を使い分けている場合は、それぞれの目的に合わせて、別々に設定してください。設定後の「適用」も、選んでいるほう(脚注または文末脚注)に反映されます。
番号を、1ではなく別の数字から始められますか?
はい、開始番号を指定できます。「脚注と文末脚注」の設定画面の「書式」にある「開始番号」で、何番から始めるかを指定できます。たとえば、前の文書からの続きで「5」から始めたい、といった場合に使えます。ただし、論文やレポートでは、通常は1から始めるのが一般的です。また、番号の書式(数字・ローマ数字・アルファベットなど)も、同じ設定画面の「番号書式」で変更できます。提出先の規定で形式が決まっている場合は、それに合わせて設定してください。
まとめ

Wordの脚注番号は、初期設定では文書全体の通し番号ですが、「脚注と文末脚注」の設定画面で、「番号の付け方」を変えれば、ページごと・章ごとに1から振り直せます。設定画面は、「参考資料」タブの「脚注」グループ右下の、小さなダイアログ起動ツールから開きます。ページごとに振り直したいだけなら、「番号の付け方」を「ページごとに振り直し」にするだけで、すぐに完了します。準備は要りません。
一方、章ごとに振り直すには、ひと手間が必要です。Wordには「章ごと」という選択肢はなく、「セクションごとに振り直し」を使います。そのため、まず章の区切りに「セクション区切り」を挿入して、各章を別々のセクションにしてから、「セクションごとに振り直し」を選びます。いちばんのつまずきポイントは、ただの「改ページ」では振り直されないことです。改ページは前後が同じセクションのままなので、構造を分ける「セクション区切り」を使うのが正解です。そして、論文やレポートでは、技術的な設定の自由さよりも、提出先の投稿規定・執筆要領が優先です。設定を変える前に、まず規定を確認しましょう。正しい設定を知って、中身の執筆に集中できる環境を整えてください。
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