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2025.6.5

Windows 11でのOneDrive活用術:クラウドストレージの便利な使い方

Windowsのお役立ち情報

女性の質問 「最近Windows 11にアップグレードしたんですけど、OneDriveって最初から入ってるみたいなんです。これってどうやって使うんですか?あと、セキュリティとか大丈夫なんでしょうか?」

男性の回答 「OneDriveはMicrosoftが提供しているクラウドストレージサービスで、Windows 11には標準で組み込まれているんです。基本的には、インターネット上に自分専用の保管場所があって、そこにファイルを保存できるサービスですね。無料で5GBまで使えますし、Microsoft 365を契約すれば1TBまで利用できるようになります。

セキュリティについては、Microsoftが高度な暗号化技術を使用していて、データ転送時も保管時も保護されています。ただし、パスワードの管理や共有設定には注意が必要です。それでは、具体的な使い方を説明していきますね。」


OneDriveとは何か

OneDriveは、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスです。2007年に「SkyDrive」という名前でサービスが開始され、現在は世界中で利用されています。Windows 11には標準でインストールされており、ファイルやフォルダをインターネット上に保存し、どこからでもアクセスできるようにするサービスです。

主な特徴

  • ⚫︎マルチデバイス対応:PC、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスからアクセス可能
  • ⚫︎自動同期機能:ファイルの変更が自動的に他のデバイスに反映
  • ⚫︎共同編集機能:複数人で同じファイルを同時に編集可能
  • ⚫︎バージョン管理:過去のバージョンに戻すことが可能
  • ⚫︎オフライン利用:ファイルをダウンロードしておけば、インターネット接続なしでも利用可能

Windows 11でのOneDriveの基本設定

初期設定の手順

  1. 1.OneDriveへのサインイン

    • タスクバーの雲アイコンをクリック
    • Microsoftアカウントでサインイン
    • 同期するフォルダを選択
  2. 2.同期フォルダの設定

    • デスクトップ、ドキュメント、ピクチャなどの標準フォルダを選択
    • 必要に応じてカスタムフォルダを追加
  3. 3.ファイルオンデマンドの設定

    • ストレージ容量を節約するため、必要なファイルのみローカルに保存
    • 設定方法:OneDrive設定 → 「ファイルオンデマンド」をオン

最新のアップデート情報(2025年5月時点)

OneDrive for Windows のダウンロード - バージョン 25.075.0420.0002 (2025 年 5 月 12 日) OneDrive 同期 アプリの信頼性とパフォーマンスを向上させるために、製品の問題を解決しました。

最新版では、以下の機能が追加されています。

  • ⚫︎ファイルエクスプローラーの色付きフォルダー対応
  • ⚫︎共有ファイル削除時の確認ダイアログ
  • ⚫︎ファイル名の末尾のスペース自動トリミング
  • ⚫︎Windows 10エクスプローラーリボンへの同期状態表示

OneDriveの便利な活用方法

1. ファイルの自動バックアップ

OneDriveを使用することで、重要なファイルを自動的にバックアップできます。

設定方法

  1. 1.OneDrive設定を開く
  2. 2.「バックアップ」タブを選択
  3. 3.「重要なフォルダーのバックアップ」をクリック
  4. 4.バックアップしたいフォルダを選択

2. 複数デバイス間での同期

職場のPCと自宅のPC、スマートフォンなど、複数のデバイス間でファイルを簡単に同期できます。

活用例

  • ⚫︎自宅で作成したプレゼン資料を、出社時にすぐに利用
  • ⚫︎外出先からスマートフォンで資料を確認
  • ⚫︎タブレットで撮影した写真を、PCで編集

3. 共同編集機能の活用

Onedrive では Word や Excel・PowerPoint といったファイルの「共同編集」機能が備わっているため、チームで1つのファイルに同時作業ができる点も強みです。

共同編集の手順

  1. 1.共有したいファイルを右クリック
  2. 2.「共有」を選択
  3. 3.共有相手のメールアドレスを入力
  4. 4.編集権限を設定(編集可能/閲覧のみ)

4. ファイルのバージョン管理

OneDriveでは、ファイルの過去のバージョンを保存しており、必要に応じて復元できます。

バージョン履歴の確認方法

  1. 1.ファイルを右クリック
  2. 2.「バージョン履歴」を選択
  3. 3.復元したいバージョンを選択

5. Power Automateとの連携

OneDriveのファイルやフォルダから、Power Automateを利用した自動化のフローが作成できます。

自動化の例

  • ⚫︎特定のフォルダに新しいファイルが追加されたら通知
  • ⚫︎ファイルの承認ワークフローを自動化
  • ⚫︎定期的なバックアップの実行

セキュリティ機能と安全な利用方法

OneDriveの主要なセキュリティ機能

  1. 1.データの暗号化

    • 転送時:TLS/SSL暗号化
    • 保存時:AES 256ビット暗号化
  2. 2.二要素認証

    • Microsoftアカウントで二要素認証を有効化
    • 不正アクセスを防止
  3. 3.ゼロスタンディングアクセス OneDriveでは、アクセス制御システムとして"ゼロスタンディングアクセス"ポリシーを掲げています。これはゼロトラストとも呼ばれるもので、アクセスが必要になった場合に「信頼性がないこと」を前提に考える方式を指します。

  4. 4.個人用Vault(金庫)

    • 追加の本人確認が必要な保護領域
    • 重要なファイルを安全に保管

セキュリティを高める設定

  1. 1.外部共有の制限

    • 管理者が外部共有を制限可能
    • 共有リンクの有効期限設定
    • パスワード保護付き共有リンク
  2. 2.デバイス管理

    • 信頼できるデバイスのみアクセス許可
    • 紛失したデバイスからのアクセスを遮断
  3. 3.監査ログの活用

    • ファイルへのアクセス履歴を確認
    • 不審なアクティビティの検知

セキュリティリスクと対策

主なリスク

  • ⚫︎フィッシング攻撃
  • ⚫︎不正アクセス
  • ⚫︎人為的ミス(誤った共有設定など)

対策方法

  1. 1.強固なパスワードの使用
  2. 2.二要素認証の有効化
  3. 3.定期的なアクセス権限の見直し
  4. 4.共有設定の確認
  5. 5.不審なメールへの注意

上級者向けの活用テクニック

1. コマンドラインでの操作

PowerShellを使用してOneDriveを管理できます。

# OneDriveの同期状態を確認
Get-ODStatus

# 特定のフォルダの同期を開始
Start-ODSync -Path "C:\Users\Username\OneDrive\Documents"

2. グループポリシーでの管理

企業環境では、グループポリシーを使用してOneDriveの設定を一元管理できます。

設定可能な項目

  • ⚫︎同期可能なファイルサイズの上限
  • ⚫︎特定のファイルタイプの同期制限
  • ⚫︎外部共有の制限

3. APIを使用した自動化

Microsoft Graph APIを使用して、OneDriveの操作を自動化できます。

活用例

  • ⚫︎定期的なレポートの自動アップロード
  • ⚫︎ファイルの自動整理
  • ⚫︎カスタムバックアップソリューションの構築

4. 大容量ファイルの効率的な管理

ファイルオンデマンドの活用

  • ⚫︎必要なファイルのみローカルに保存
  • ⚫︎ストレージ容量を大幅に節約
  • ⚫︎必要時に自動ダウンロード

差分同期の活用

  • ⚫︎変更された部分のみを同期
  • ⚫︎帯域幅の節約
  • ⚫︎高速な同期処理

トラブルシューティング

よくある問題と解決方法

  1. 1.同期が進まない

    • インターネット接続の確認
    • OneDriveアプリの再起動
    • Windows Updateの実行
  2. 2.容量不足のエラー

    • 不要なファイルの削除
    • ストレージプランのアップグレード
    • ファイルオンデマンドの活用
  3. 3.ファイルの競合
    標準では変更をマージするか、両方のコピーを維持するかを選択する設定になっていますが、基本的にマージ作業は人間が目で見て判断した方が確実です。

  4. 4.大量削除の通知

    • アクティビティ履歴の確認
    • セキュリティ設定の見直し
    • 必要に応じてファイルの復元

OneDriveの再インストール

問題が解決しない場合は、OneDriveの再インストールを検討してください。

手順

  1. 1.設定 → アプリ → インストールされているアプリ
  2. 2.Microsoft OneDriveをアンインストール
  3. 3.Microsoftの公式サイトから最新版をダウンロード
  4. 4.インストールして再設定

ビジネスでの活用方法

OneDrive for Businessの特徴

ビジネス向けOneDriveの公式サイト
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/onedrive-for-business

主なプラン

  • ⚫︎OneDrive for Business (Plan 1):1TB/ユーザー
  • ⚫︎OneDrive for Business (Plan 2):無制限ストレージ
  • ⚫︎Microsoft 365 Business Basic:OneDrive + Teams + Web版Office
  • ⚫︎Microsoft 365 Business Standard:上記 + デスクトップ版Office

ビジネスでの活用シーン

  1. 1.チームでのファイル共有

    • プロジェクトフォルダの共有
    • リアルタイムでの共同編集
    • バージョン管理による変更履歴の追跡
  2. 2.モバイルワークの実現

    • 外出先からのファイルアクセス
    • オフライン編集と自動同期
    • スマートフォンからの資料確認
  3. 3.セキュリティ対策

    • 情報漏洩防止(DLP)ポリシー
    • アクセス権限の細かな制御
    • 監査ログによる利用状況の把握

最新機能と今後の展望

2025年の最新機能

Windows 11の新しいBeta版およびDev版のアップデートで、OneDriveユーザーにとって革新的な機能が追加された。モバイルデバイスで編集したファイルをPCでシームレスに再開できる仕組みが導入され、作業効率が飛躍的に向上する。

新機能の詳細

  • ⚫︎モバイルとPCの連携強化
  • ⚫︎AIを活用したファイル整理
  • ⚫︎高度な検索機能
  • ⚫︎自動タグ付け機能

今後期待される機能

  1. 1.AI統合の強化

    • ファイル内容の自動要約
    • スマート検索の精度向上
    • 自動分類機能
  2. 2.セキュリティの更なる強化

    • 量子暗号化への対応
    • 行動分析による異常検知
    • ゼロトラストアーキテクチャの完全実装
  3. 3.パフォーマンスの向上

    • 同期速度の高速化
    • より効率的な差分同期
    • 5G/6G対応による高速転送

まとめ

Windows 11でのOneDriveは、単なるクラウドストレージサービスを超えて、生産性向上のための重要なツールとなっています。無料で5GBから始められ、必要に応じて容量を拡張できる柔軟性、高度なセキュリティ機能、そして様々なデバイスとの連携機能により、個人利用からビジネス利用まで幅広く対応できます。

特に2025年の最新アップデートでは、モバイルとPCの連携がさらに強化され、どこにいても効率的に作業を継続できるようになりました。セキュリティ面でも、ゼロトラストアーキテクチャの採用や高度な暗号化技術により、安心して利用できる環境が整っています。

OneDriveを効果的に活用するためには、基本的な設定から始めて、徐々に高度な機能を使いこなしていくことが重要です。ファイルオンデマンドによるストレージの節約、共同編集による効率的なチームワーク、Power Automateとの連携による自動化など、様々な機能を組み合わせることで、作業効率を大幅に向上させることができます。

今後もMicrosoftは、AIの統合やセキュリティの強化、パフォーマンスの向上など、継続的な改善を行っていくことが予想されます。Windows 11ユーザーであれば、ぜひOneDriveを積極的に活用して、より快適で効率的なデジタルライフを実現してください。

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