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クイックアクション。
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最終更新日:2026年6月18日
Mac活用ガイド
Windowsでは当たり前だった「右クリック→新規作成→テキストファイル」。Macに乗り換えたら、その項目がなくて戸惑った方も多いはずです。じつはこれは故障でも欠陥でもなく、Macの設計思想の違いです。標準にはありませんが、Macに付属する「Automator」を使えば、似た機能を自作できます。ただ、正直にお伝えすると、手順は少し多めで、環境によってつまずく点もあります。この記事では、作り方と、注意したい点を、誇張せず正直に解説します。専門用語には折りたたみの用語解説をつけました。
Windowsだと右クリックで新規ファイルが作れたのに、Macにはその項目がなくて…。なくなっちゃったんですか?毎回アプリを開いて保存するの、地味に手間で。右クリックでパッと作れたら便利なのにって。
それはなくなったんじゃなくて、Macにはもともと無いんだ。Windowsとは考え方が違って、Macはアプリから作る発想。でも、自分で追加することはできるよ。大事なのは3つ。①標準には無い機能だと知る ②Automatorの「クイックアクション」で追加する ③手順は少し多めで、環境によって動きも違う。無理なく試していこう。順番に教えるね。
結論
まず、安心してください。Macの右クリックに「新規ファイル作成」がないのは、不具合ではありません。Finder(Macのファイル管理)には、もともと「空のファイルを作る」という操作が用意されていないのです。これは、Windowsとの設計思想の違いです。Macは、ファイルを先に作るのではなく、アプリ(テキストエディットなど)で内容を作ってから保存する、という発想が基本になっています。どちらが良い・悪いではなく、考え方の違いです。
とはいえ、「右クリックでサッと空ファイルを作りたい」という使い方が便利なのも事実です。そこで使えるのが、Macに標準で付属する「Automator(オートメーター)」という自動化アプリです。Automatorで「クイックアクション」という機能を作ると、Finderの右クリックメニューに、自分で作った項目を追加できます。これで、Windowsのような「右クリック→新規ファイル」に近い操作を実現できます。ただ、正直にお伝えすると、手順は数ステップあり、仕組みを少し理解する必要があります。「ボタン一つで5分で」とまではいかないこともあります。また、後で触れるように、環境によって動かない場合(iCloud Drive上など)もあります。この記事で、手順と注意点を、順に解説します。

まず、「なぜMacにはこの機能がないのか」を知っておくと、納得して使えます。これは、Windowsとの考え方の違いに理由があります。
Windowsでは、デスクトップやフォルダで右クリックすると、「新規作成」から、空のテキストファイルやWord文書などを、その場で作れます。いわば「ファイルを先に作って、あとから中身を書く」スタイルです。一方、MacのFinderには、この「空のファイルを作る」操作が、標準では用意されていません。Macは、テキストエディットなどのアプリで内容を作り、それを「保存」するときにファイルが生まれる、という「アプリから作る」スタイルが基本だからです。
大切なのは、これがMacの欠陥や不具合ではなく、設計思想の違いだということです。どちらのスタイルにも良さがあります。ただ、Windowsに慣れていると、「右クリックで空ファイル」が恋しくなるのは自然なことです。幸い、Macはこうしたカスタマイズの余地を残してくれているので、Automatorを使えば、自分の好みに合わせて機能を足せます。Macの基本的な操作にまだ慣れていない方は、Mac OSの基本操作ガイドもあわせてどうぞ。
「Finder(ファインダー)」は、Macで、ファイルやフォルダを管理・操作するための、基本のアプリです。Windowsの「エクスプローラー」に相当します。デスクトップやフォルダを開いて、ファイルを移動・コピー・削除したり、中身を見たりするのに使います。Macを起動すると、常に動いている、いちばん土台となるアプリです。このFinderの仕様として、右クリックメニューに「新規ファイル作成(空のファイルを作る)」が、標準では用意されていません。新規フォルダは作れますが、空のファイルは作れない、という点が、Windowsとの違いです。

では、機能を追加する道具、「Automator」を見てみましょう。難しそうな名前ですが、考え方はシンプルです。
Automatorは、Macに最初から入っている、作業を自動化するためのアプリです。レゴブロックのように、用意された「アクション(動作)」を組み合わせて、一連の処理を作れます。今回作るのは、その中の「クイックアクション」という形式です。クイックアクションとは、Finderの右クリックメニューなどから呼び出せる、自作の機能のことです。これを作れば、右クリックメニューに「新規テキストファイルを作成」といった項目を追加できます。
補足すると、このクイックアクションは、以前のmacOSでは「サービス」と呼ばれていました。古い解説記事では「サービス」と書かれていることがありますが、新しいmacOSでは「クイックアクション」を選びます。Automatorには、ほかにも「アプリケーション」(ドラッグ&ドロップで使う)や「フォルダアクション」(フォルダを監視する)といった形式がありますが、右クリックメニューに足したいときは「クイックアクション」を選ぶ、と覚えておきましょう。Macの操作を効率化するショートカットはMacの隠れたショートカットキーも参考になります。
「Automator(オートメーター)」は、Macに標準で付属する、作業の自動化アプリです。プログラミングをしなくても、用意された「アクション」をドラッグして並べるだけで、自動処理を作れます。「クイックアクション」は、Automatorで作れる形式の一つで、Finderの右クリックメニューや、システムのメニューから呼び出せる機能になります。以前のmacOSでは「サービス」という名前でした。作ったクイックアクションは、ユーザーのライブラリ内の「Services」フォルダに保存され、システム設定の「機能拡張」などで、表示のオン・オフを管理できます。

それでは、いちばんシンプルな「新規テキストファイルを作る」クイックアクションを、作ってみましょう。手順を一つずつ追えば、難しくありません。
新規で。
フォルダに。
touchで。
手順はこうです。Automatorを起動し、「ファイル」→「新規」から「クイックアクション」を選びます。次に、画面上部の「ワークフローが受け取る現在の項目」を「フォルダ」、「検索対象」を「Finder.app」に設定します。続いて、左のライブラリで「シェルスクリプトを実行」を検索し、右の領域へドラッグします。「入力の引き渡し方法」を「引数として」にし、スクリプト欄に、空のファイルを作る `touch` コマンドを使った短い記述を入れます。最後に「command+S」で保存し、分かりやすい名前(例:「新規テキストファイルを作成」)を付けます。この保存名が、右クリックメニューに表示される名前になります。Finderでフォルダを選んで右クリックすると、「クイックアクション」の中に、作った項目が現れます。
「シェルスクリプト」は、コンピュータへの命令(コマンド)を、文字で書いて実行するための仕組みです。Automatorの「シェルスクリプトを実行」アクションを使うと、こうしたコマンドを、自動処理の中に組み込めます。「touch(タッチ)」は、MacのもとになっているUnixという仕組みで、空のファイルを作るための、基本的なコマンドです。「touch ファイル名」と書くと、その名前の空ファイルが作られます(同名のファイルがあれば、更新日時が変わります)。新規ファイル作成のクイックアクションは、この touch コマンドを利用しています。コマンドと聞くと身構えるかもしれませんが、使うのは短い一行です。

基本形ができたら、もう少し便利にする応用です。ファイル名を、その場で指定できるようにしたり、作るたびに連番を付けたりできます。
シンプルな方法だと、作られるファイル名は固定(または日時など)になります。同じ名前があると上書きやエラーになるので、よく使われるのが、「newTextFile_1.txt」のように連番を付け、すでにあれば番号を増やす、という工夫です。さらに進めると、AppleScriptという別のスクリプトを組み合わせて、「ファイル名を入力する小窓を出す」「txt・md・csvなど拡張子を選べるようにする」といった、対話的なクイックアクションも作れます。ネット上に、こうしたスクリプトの作例が公開されています。
正直にお伝えすると、ファイル名を指定したり、拡張子を選べるようにしたりするほど、スクリプトは長く、複雑になります。便利な反面、後から見て「何をしているか分かりにくい」状態にもなりがちです。まずは、基本の「新規テキストファイルを作成」で十分かもしれません。本当に必要になったときに、少しずつ応用を足していくのがおすすめです。公開されている作例をそのまま使う場合も、中身をある程度理解してから使うと、トラブル時に直しやすくなります。
「AppleScript(アップルスクリプト)」は、Macの操作を自動化するための、Apple独自のスクリプト言語です。Finderなどのアプリに「このフォルダのパスを教えて」「この小窓を表示して」といった指示を出せます。Automatorの「AppleScriptを実行」アクションと組み合わせると、シェルスクリプトだけでは難しい、対話的な処理(ファイル名の入力を求める、選択肢を出すなど)を作れます。柔軟で強力ですが、その分、記述は専門的になります。最初は無理に使わず、シンプルなシェルスクリプトで作るのがおすすめです。

ここは正直にお伝えしたい、大切な章です。手順どおりに作っても、「あれ、うまくいかない」となりやすい点が、いくつかあります。先に知っておくと、慌てずに済みます。
第一に、iCloud Drive上のフォルダでは、右クリックしてもクイックアクションのメニューが出ないことがあります。デスクトップや書類フォルダをiCloudに同期している場合、ここでつまずく方が多いです。第二に、macOSのバージョンによって、Automatorの画面や項目の名称が異なります。古い解説記事の「サービス」が、今は「クイックアクション」になっているなど、画面が一致しないことがあります。第三に、思ったとおりに動かないこともあります。その場合は、Automatorの画面で開き、右上の「実行」ボタンを押すと、下のログで、どのステップで問題が起きたか確認できます。
もう一つ、作ったクイックアクションが右クリックメニューに出てこないときは、システム設定(旧システム環境設定)の「機能拡張」やキーボードの項目で、そのクイックアクションが有効(チェックが入っている)か確認しましょう。正直なところ、Automatorのカスタマイズは、環境によって挙動が変わりやすく、一度で完璧に動かないこともあります。うまくいかなくても、それはあなたのミスとは限りません。焦らず、ログを見ながら調整するのが、結局は近道です。Macの動作が重いといった別の不調はMacのパフォーマンスを上げる方法もどうぞ。
「iCloud Drive」は、Appleのクラウドストレージで、デスクトップや書類フォルダのファイルを、ネット上に同期・保存する仕組みです。便利な一方、iCloud上のフォルダでは、一部のクイックアクションが右クリックメニューに表示されないなど、ローカル(Mac本体内)のフォルダとは挙動が異なることがあります。「機能拡張」は、システム設定の中の項目で、Finderの右クリックなどに表示するクイックアクションの一覧を、オン・オフできる場所です。作ったクイックアクションが見当たらないときは、ここで有効になっているかを、まず確認するとよいでしょう。

最後に、少し立ち止まって考えたいことです。そもそも、この機能は、あなたに本当に必要でしょうか。代替手段とあわせて、正直にお伝えします。
たとえば、「ちょっとしたメモを取りたい」だけなら、Macに標準の「メモ」アプリや「テキストエディット」を使うほうが、手軽なこともあります。よく使うアプリをDock(画面下のバー)に置いておけば、ワンクリックで開けます。また、特定のフォルダに、よく使う空ファイルの「ひな形」を一つ置いておき、必要なときに複製(command+D)して使う、という素朴な方法もあります。クイックアクションを作るほどでもないな、と感じたら、こうした方法で十分かもしれません。
正直にお伝えすると、カスタマイズは楽しいものですが、作ること自体が目的になって、かえって時間を使ってしまうこともあります。大切なのは、その機能が、自分の作業を本当に楽にするかどうかです。毎日何度も空ファイルを作る方なら、クイックアクションは大きな時短になります。たまにしか使わないなら、標準アプリや複製で十分でしょう。ご自身の使い方に合わせて、無理なく、必要な分だけ取り入れるのが、いちばん賢明です。Macのファイル整理術はMacのファイル整理とデータ管理も参考になります。
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いいえ、故障ではありません。MacのFinderには、もともと「空のファイルを作る」操作が標準で用意されていません。これは、Windowsとの設計思想の違いです。Macは、テキストエディットなどのアプリで内容を作り、保存するときにファイルが生まれる、という発想が基本だからです。欠陥や不具合ではなく、考え方の違い、と理解してください。どうしても右クリックで作りたい場合は、この記事のように、Automatorのクイックアクションで、自分で追加できます。
いくつか確認してみてください。まず、システム設定(旧システム環境設定)の「機能拡張」やキーボードの項目で、作ったクイックアクションが有効(チェックが入っている)か確認します。次に、操作している場所がiCloud Drive上のフォルダだと、表示されないことがあります。ローカル(Mac本体内)のフォルダで試してみてください。また、Automatorで開いて、右上の「実行」ボタンを押すと、下のログで問題のステップを確認できます。環境によって動作が異なるので、焦らず一つずつ見ていきましょう。
ほぼ同じものです。以前のmacOSでは、今の「クイックアクション」が「サービス」という名前でした。機能としては、Finderの右クリックなどから呼び出せる自作機能、という点で共通しています。古い記事を参考にする場合は、「サービス」を「クイックアクション」と読み替えてください。なお、macOSのバージョンによって、Automatorの画面や項目名が少しずつ違うので、画面が完全に一致しないこともあります。お使いのmacOSの画面に合わせて、進めてみてください。
使うコマンド自体は、空のファイルを作る基本的なものです。新規ファイル作成で使う「touch」コマンドは、指定した場所に空のファイルを作るだけの、安全な基本コマンドです。ただ、ネット上のスクリプトをそのままコピーして使う場合は、中身が何をするものか、ある程度理解してから使うのが安心です。意味の分からない長いコマンドを、よく確認せずに実行するのは避けましょう。この記事で紹介した範囲の、短いシンプルなものから始めれば、過度に心配する必要はありません。
使い方しだいです。毎日、何度も空のファイルを作るような使い方なら、クイックアクションを作っておくと、大きな時短になり、作る価値があります。一方、たまにしか使わないなら、標準の「メモ」アプリやテキストエディットを使う、ひな形ファイルを複製する、といった方法で十分なことも多いです。カスタマイズは楽しいですが、作ること自体が目的にならないよう、ご自身の作業が本当に楽になるかで判断するのがおすすめです。無理に作る必要はありません。

Macの右クリックに「新規ファイル作成」がないのは、故障や欠陥ではなく、Windowsとの設計思想の違いです。Macは「アプリで作って保存する」発想が基本のため、Finderに「空のファイルを作る」操作が標準でないのです。とはいえ、Macに付属する「Automator」の「クイックアクション」を使えば、右クリックメニューに、新規ファイル作成の項目を、自分で追加できます。
基本の手順は、Automatorでクイックアクションを新規作成し、受け取る項目を「フォルダ」・対象を「Finder.app」にして、「シェルスクリプトを実行」で touch コマンドを使い、分かりやすい名前で保存する、という流れです。ファイル名の指定や連番などの応用もできますが、凝るほど複雑になるので、まずは基本形から。正直にお伝えすると、iCloud Drive上では表示されないことがある、macOSのバージョンで画面が違う、一度で動かないこともある、といったつまずきやすい点があります。うまくいかなくても、あなたのミスとは限りません。また、たまにしか使わないなら、標準のメモアプリやひな形の複製で十分なこともあります。凝りすぎず、ご自身の作業が本当に楽になるかを見極めて、無理なく取り入れてください。
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