
【AI仕事術】Microsoft Copilotの神活用事例10選|Excel・PowerPointが一瞬で終わる魔法のプロンプト集
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最近「Copilot(コパイロット)」っていうAIがすごいって聞くんですけど、正直、何がどう便利になるのか、いまいちピンとこなくて…。
ExcelとかPowerPointの作業が本当に楽になるって本当ですか?
なんだか魔法みたいな話に聞こえちゃいます。

その感覚、正しいですよ。
Copilotはまさに「魔法」と呼ぶにふさわしい、仕事のあり方を根本から変える力を持っています。
Excelの複雑なデータ分析や、PowerPointのプレゼン資料作成といった、これまで何時間もかかっていた作業が、本当に一瞬で終わるんです。
今日は、その魔法の正体と具体的な使い方、特にExcelとPowerPointで絶大な効果を発揮する「神活用事例」と、そのまま使える「魔法のプロンプト(指示文)」を、日本一、いや世界一詳しく、そして分かりやすく伝授します。
この記事を読めば、あなたの仕事の生産性は間違いなく数倍、いえ数十倍に跳ね上がりますよ。
Microsoft Copilotとは何か? - AIがあなたの「副操縦士」になる未来
2025年現在、AIは私たちの仕事や生活に急速に浸透していますが、その中でもMicrosoft Copilotは、ビジネスシーンにおける生産性向上の中核を担う存在として、圧倒的な注目を集めています。
しかし、Copilotを単なる「賢いチャットボット」だと考えていると、その真価を見誤ることになります。
Copilotの基本概念 - GPT-4とMicrosoft 365アプリの融合
Copilotの革新性は、世界最高峰の大規模言語モデル(LLM)膨大な量のテキストデータを学習し、人間のように自然な文章を生成したり、要約したり、翻訳したりできるAIモデルのことです。OpenAIのGPTシリーズが有名です。であるGPT-4(およびその後継モデル)が、私たちが日常的に使用しているWord、Excel、PowerPoint、Outlook、TeamsといったMicrosoft 365アプリケーション群と、OSレベルで深く連携(統合)している点にあります。
これは、AIがアプリの外から指示を出すのではなく、アプリの中に「住み着き」、あなたが今開いているExcelシートのデータや、作成中のPowerPointスライドの文脈を完全に理解した上で、最適なサポートを提供してくれることを意味します。
まさに、飛行機の操縦を助ける「副操縦士(Copilot)」のように、あなたの意図を汲み取り、複雑な操作や創造的な作業を代行してくれる、最高のビジネスパートナーなのです。
Copilot ProとCopilot for Microsoft 365の違い
現在、Microsoft Copilotには、主に個人向けの「Copilot Pro」と、法人向けの「Copilot for Microsoft 365」という2つの有償プランが存在します。
- ・Copilot Pro (個人向け)
月額料金で利用できる個人ユーザー向けのプランです。
最新のAIモデルへ優先的にアクセスできる権利や、Designer(旧Bing Image Creator)での高速な画像生成機能に加え、個人またはファミリー向けのMicrosoft 365サブスクリプションをお持ちの場合、Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどのデスクトップアプリ内でCopilotが利用可能になります。
本記事で紹介する活用事例の多くは、このCopilot Proで実践できます。
- ・Copilot for Microsoft 365 (法人向け)
企業や組織向けのプランで、Copilot Proの全機能に加え、組織内のデータを横断的に検索・活用できる「Microsoft Graph」との連携が最大の特徴です。
例えば、「先月のA社とのTeams会議の議事録を要約して、関連するExcel売上データからグラフを作成し、Bさん宛の報告メール案を作成して」といった、アプリを横断した複雑な指示を実行できます。
また、企業の厳格なセキュリティポリシーやコンプライアンス要件に対応した、高度なデータ保護機能も備わっています。
Copilotを最大限に活用するための「プロンプト」の重要性
Copilotの能力を最大限に引き出す鍵、それがプロンプトAIに対して与える「指示」や「命令」のこと。プロンプトの質が、AIの回答の質を直接的に左右します。です。
プロンプトとは、AIに何をしてほしいのかを伝えるための指示文のことです。
AIの世界には「Garbage In, Garbage Out(ゴミを入れれば、ゴミしか出てこない)」という格言があります。
曖昧で質の低いプロンプトでは、AIも当たり障りのない、質の低い回答しか返せません。
逆に、明確で質の高いプロンプトを与えれば、AIは私たちの想像をはるかに超える、驚くべき成果物を生み出してくれます。
良いプロンプトには、[目的]、[文脈]、[役割]、[形式]、[制約]といった要素を具体的に盛り込むことが重要です。
これから紹介する「魔法のプロンプト集」は、まさにこれらの要素を盛り込んだ実践的なお手本です。
ぜひ、ご自身の業務に合わせてカスタマイズしながら活用してみてください。
【Excel編】データ分析と可視化が一瞬で終わる神活用事例 5選
まずは、多くのビジネスパーソンが日々格闘しているであろうExcelでの活用事例です。
これまで複雑な関数やピボットテーブル、マクロを駆使して何時間もかけていた作業が、自然言語の「会話」で完結する世界を体験してください。
活用事例1:複雑なデータ集計と分析を"会話"で実行する
シナリオ:月別・商品カテゴリー別・支店別の膨大な売上データが入力されたテーブル(テーブル名:「T_売上実績」)があります。
このデータから、経営会議で報告するための重要なインサイトを迅速に抽出する必要があります。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:特定の条件でのデータ集計「テーブル'T_売上実績'から、'商品カテゴリー'が'PC周辺機器'で、かつ'支店名'が'東京本社'のデータのみを抽出し、'月'ごとに'売上金額'の合計と'利益'の平均を計算した新しいサマリーテーブルを作成してください。」
プロンプト例 ②:前年同月比の計算「テーブル'T_売上実績'に新しい列として'前年同月比'を追加してください。計算式は、今年の各月の売上を、前年の同じ月の売上で割るものとします。データが存在しない場合は空白にしてください。」
プロンプト例 ③:複数条件でのランキング抽出「テーブル'T_売上実績'のデータに基づき、2025年第2四半期(4月~6月)において、利益額が最も高かった上位5つの取引を、'取引先名'、'商品名'、'利益額'の列を含めてリストアップしてください。」
解説:
従来であれば、SUMIFS、AVERAGEIFS、VLOOKUP、DATEといった複数の関数を組み合わせるか、ピボットテーブルを何度も操作する必要があった複雑な集計・分析作業が、Copilotに「お願い」するだけで完了します。
重要なのは、テーブル名や列名を正確に指定し、何をしたいのかを具体的に記述することです。
これにより、関数を一つも書くことなく、高度なデータ分析が可能になります。
活用事例2:プロレベルのグラフを10秒で自動生成し、修正する
シナリオ:先ほど集計したサマリーデータを基に、プレゼンテーションで使用するための、視覚的に分かりやすいグラフを作成します。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:基本的なグラフの作成「現在選択しているサマリーテーブルのデータを使用して、月別の売上金額推移を示す折れ線グラフと、利益の平均を示す縦棒グラフを組み合わせた複合グラフを作成してください。第1軸に売上金額、第2軸に利益の平均を設定してください。」
プロンプト例 ②:グラフの装飾とスタイリング「先ほど作成したグラフのタイトルを'主要商品の月次売上・利益分析(2025年度)'に変更してください。また、折れ線グラフのマーカーをひし形に変え、データラベル(数値)を表示してください。グラフ全体の配色を青系のグラデーションにしてください。」
プロンプト例 ③:分析に基づいた提案を求める「このグラフから読み取れる傾向について、3つの重要なポイントを箇条書きで指摘してください。また、その傾向を強調するために、グラフにどのような要素(例:傾向線、注釈)を追加すべきか提案してください。」
解説:
Copilotは、単にグラフを作成するだけではありません。
タイトル、軸の書式設定、色の変更、データラベルの追加といった細かなデザイン調整も、すべて対話形式で指示できます。
さらに、生成したグラフのデータを基に、そのグラフが示す意味(インサイト)を文章で説明させたり、より良く見せるための改善提案を求めたりすることも可能です。
これにより、データ可視化のプロセスが劇的に高速化・高度化します。
活用事例3:面倒なデータ整形・クレンジングを自動化する
シナリオ:外部システムからエクスポートした顧客リストは、形式がバラバラで、そのままでは分析に使えません。
氏名、住所、電話番号などのデータを、統一された形式にクレンジング(清掃)する必要があります。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:文字列の分割と結合「'氏名'列のデータを、空白を基準に'姓'と'名'の2つの新しい列に分割してください。逆も可能です。'姓'列と'名'列を結合して、'フルネーム'列を作成してください。」
プロンプト例 ②:正規表現を使った高度な抽出「'住所'列から、正規表現 `(東京都|北海道|(?:京都|大阪)府|.{2,3}県)` を使用して都道府県名だけを抽出し、新しい'都道府県'列を作成してください。」
プロンプト例 ③:形式の統一と不要な文字の削除「'電話番号'列に含まれる半角および全角のハイフン(-、ー)をすべて削除し、半角数字のみの形式に統一してください。また、先頭が'0'でない場合は、先頭に'0'を追加してください。」
解説:
データ分析の作業時間の約8割は、こうした地味なデータ整形・クレンジングに費やされると言われています。
これまで関数(FIND, LEFT, RIGHT, SUBSTITUTEなど)やPower Queryの知識が必要だったこれらの作業を、Copilotは自然言語の指示で代行してくれます。
特に、正規表現のような高度なパターンマッチングを指示できる点は非常に強力で、複雑な非構造化データの整形作業を劇的に効率化します。
活用事例4:Python in Excelで高度な統計分析を実行させる
シナリオ:あなたはデータサイエンティストです。
売上データと広告出稿データの関係性を調べるため、Excel上で高度な統計分析(相関分析、回帰分析など)を実行したいと考えています。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:記述統計と相関分析「Python in Excelを使用して、テーブル'T_分析データ'の'売上'、'広告費'、'Webサイト訪問者数'列の基本的な記述統計量(平均、中央値、標準偏差など)を計算し、DataFrameとして出力してください。また、これらの変数間の相関行列を計算し、seabornライブラリを使ってヒートマップとして可視化してください。」
プロンプト例 ②:機械学習モデルの構築と予測「scikit-learnライブラリを使用して、'広告費'と'Webサイト訪問者数'を説明変数、'売上'を目的変数とする重回帰分析モデルを構築してください。モデルの決定係数と各変数の係数を表示し、新たな広告費と訪問者数のデータ([100, 5000])を与えた場合の売上を予測してください。」
解説:
「Python in Excel」は、Excelのセル内で直接Pythonコードを実行できる画期的な機能です。
Copilotは、この機能と連携し、自然言語の指示を基に複雑なPythonコードを自動生成してくれます。
これにより、データサイエンティストや分析者が普段Jupyter Notebookなどで行っている高度な分析を、使い慣れたExcelのインターフェース上でシームレスに実行できるようになります。
Excelは、もはや単なる表計算ソフトではなく、本格的なデータサイエンスプラットフォームへと進化を遂げたのです。
活用事例5:複雑なVBAマクロを自動生成・デバッグする
シナリオ:毎日行う定型的なレポート作成業務があります。
この作業をボタン一つで完了させるためのVBAマクロを作成したいのですが、VBAの知識はほとんどありません。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:具体的な操作の自動化マクロ生成「以下の手順を実行するVBAマクロを作成してください。1. '元データ'シートのA列の最終行を取得する。2. A2からD列の最終行までの範囲をコピーする。3. '月次レポート'シートを選択し、A列の最終行の次の行に値のみを貼り付ける。4. 貼り付け後、'月次レポート'シートのA列の重複を削除する。5. 完了後、'マクロが完了しました。'というメッセージボックスを表示する。」
プロンプト例 ②:既存コードのデバッグとリファクタリング「以下のVBAコードには、エラー処理が実装されていません。`On Error GoTo`ステートメントを使用して、シートが存在しない場合やデータが空の場合に適切なエラーメッセージを表示するようにコードを修正(リファクタリング)してください。また、変数宣言を強制するために、モジュールの先頭に`Option Explicit`を追加してください。(ここに既存のVBAコードを貼り付け)」
解説:
VBAは今なお多くの企業で利用されている強力な自動化ツールですが、学習コストが高いのが難点でした。
Copilotは、具体的な操作手順を日本語で記述するだけで、その通りの動作をするVBAコードを生成してくれます。
これにより、プログラミング経験のない人でも、自分だけの業務自動化ツールを作成できます。
さらに、既存のマクロのバグを発見させたり、より効率的で読みやすいコードに書き換えさせたり(リファクタリング)といった、保守・改善作業にも絶大な威力を発揮します。
【PowerPoint編】プレゼン資料作成が劇的に変わる神活用事例 5選
次に、企画書や提案書、報告書など、あらゆるビジネスシーンで必須となるPowerPointでの活用事例です。
資料作成の「面倒な部分」をすべてAIに任せ、人間は「伝えるべき内容」に集中できる、新しいプレゼンテーションの作り方を提案します。
活用事例1:Word文書やテキストからプレゼン資料を自動生成する
シナリオ:長文の事業計画書(Wordファイル)を元に、要点をまとめた役員向けプレゼン資料を、今日の午後までに作成しなければなりません。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:ファイルからの自動生成「指定したWordファイル(ローカルパスまたはOneDriveのURLを記述)を読み込み、その内容を要約して、全12スライド構成のプレゼンテーションを作成してください。表紙、アジェンダ、各章の要点、まとめ、質疑応答のスライドを含めてください。」
プロンプト例 ②:テキストからの自動生成「以下のテキストを基に、新商品のプロモーション戦略に関するプレゼンテーションを作成してください。(ここに企画メモのテキストを貼り付け)」
プロンプト例 ③:構成とデザインの指定「先ほど作成したプレゼンテーションのデザインを、当社のコーポレートカラーであるネイビー(#003366)を基調とした、ミニマルで洗練されたデザインに変更してください。また、各スライドの要点にマッチするような、抽象的でスタイリッシュな画像をストックフォトから探して挿入してください。」
解説:
資料作成で最も時間がかかる作業の一つが、元となる情報源(Word、PDF、Webサイトなど)から要点を抜き出し、スライドに再構成するプロセスです。
Copilotは、指定されたファイルを読み込み、その構造や意味を理解し、論理的な流れを持つプレゼンテーションとして自動的に再構築してくれます。
人間がやるべきことは、生成されたドラフト(下書き)を確認し、より伝えたいメッセージが際立つように微調整するだけです。
資料作成の所要時間は、文字通り10分の1以下になるでしょう。
活用事例2:煩雑なスライドデザイン・レイアウトを瞬時に整える
シナリオ:テキスト情報だけを羅列した、いわゆる「読むプレゼン」になってしまっているスライドを、もっと視覚的に、一目で内容が理解できる魅力的なデザインにブラッシュアップしたい。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:レイアウトの変換「このスライドに書かれている5つのステップを、左から右へ流れる矢印型のSmartArtグラフィックに変換してください。各ステップには、内容を象徴するシンプルなアイコンを追加してください。」
プロンプト例 ②:デザインの統一「このプレゼンテーション全体で使用されているフォントを、タイトルは'メイリオ Bold'、本文は'BIZ UDゴシック'に統一してください。また、すべてのスライドの右下に、指定したロゴ画像(/パス/logo.png)を、高さ30ピクセルで配置してください。」
プロンプト例 ③:画像の挿入と配置「このスライドのテーマである'グローバル連携'に合うような、多様な人種の人々が協力している様子の写真を、全画面で背景として設定してください。テキストが読みやすいように、画像の上に半透明の黒いオーバーレイをかけてください。」
解説:
「デザインは苦手」というビジネスパーソンは少なくありません。
Copilotは、あなたの代わりに優秀なデザイナーとして機能します。
テキストの羅列を図解に変換したり、スライド全体のデザインを一括で変更したり、内容に合った画像を自動で探してきたりと、これまで多大な時間とセンスが求められた作業を瞬時に完了させます。
これにより、誰でもプロフェッショナルな見た目の資料を作成できるようになります。
活用事例3:プレゼンの発表者ノート(スピーカーノート)を自動作成する
シナリオ:スライドの見た目は完成したが、実際にプレゼンで何を、どのような順番で、どんな口調で話せばいいのか、発表用の原稿を作成する時間がない。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:全スライドのノート作成「このプレゼンテーションの全スライドについて、それぞれ発表者ノートを作成してください。各スライドで話す時間の目安は2分とし、スライドに書かれていない補足情報や、聴衆に問いかけるような一文も適宜含めてください。口調は、丁寧でありながらも情熱が伝わるようなスタイルでお願いします。」
プロンプト例 ②:特定のスライドの深掘り「このスライドに表示されている複雑なグラフについて、特に強調すべき3つのポイント(最大値、最小値、最も注目すべき変化点)を特定し、そのポイントを軸に、データに馴染みのない聴衆にも分かりやすく解説する発表者ノートを作成してください。」
解説:
優れたプレゼンターは、スライドに書かれていることをただ読み上げるのではなく、スライドを「きっかけ」として、聴衆の心に響くストーリーを語ります。
Copilotは、スライドの視覚情報とその文脈を理解し、説得力のある発表用原稿を自動で生成してくれます。
これにより、プレゼンの準備時間を大幅に短縮できるだけでなく、自分では思いつかなかったような表現や話の展開を発見することもできます。
活用事例4:プレゼンテーション全体を要約し、アジェンダやサマリーを作成する
シナリオ:数十枚に及ぶプレゼンテーションの全体像を、冒頭と最後に簡潔に示したい。
そのための「アジェンダ(目次)」スライドと「まとめ」スライドを効率的に作成したい。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:アジェンダスライドの作成「このプレゼンテーション全体の構成を分析し、各セクションのタイトルを抜き出して、アジェンダ(本日の議題)スライドを1枚作成してください。」
プロンプト例 ②:エグゼクティブサマリーの作成「このプレゼンテーションの目的、主要な提案、期待される効果を抽出し、忙しい経営層向けに30秒で全体像が理解できるような『エグゼクティブサマリー』を、プレゼンテーションの2枚目にテキストとして挿入してください。」
プロンプト例 ③:まとめスライドの作成「全スライドの中から、最も重要なメッセージを3つ抽出し、プレゼンテーションの最後に配置する『本日のまとめ』スライドを、インパクトのある箇条書きで作成してください。」
解説:
Copilotは、プレゼンテーションを個々のスライドの集合としてではなく、一つのまとまった論理構造として捉えることができます。
そのため、資料全体を俯瞰し、その要約や目次といったメタ的な情報を自動で生成することが可能です。
これにより、プレゼンテーションの導入と締めくくりが強化され、聴衆の理解度を格段に高めることができます。
活用事例5:質疑応答の想定問答集を自動作成する
シナリオ:プレゼン発表は完璧に準備できた。
しかし、その後の質疑応答で鋭い質問をされ、しどろもどろになってしまうのが怖い。
事前にあらゆる可能性を想定し、万全の準備で臨みたい。
魔法のプロンプト集:
プロンプト例 ①:一般的な想定問答集の作成「このプレゼンテーションの内容に基づき、聴衆(特に競合他社の視点を持つ人物)から出そうな、厳しめの質問を10個予測してください。それぞれの質問に対して、データを基にした客観的かつ説得力のある回答案も併せて作成してください。」
プロンプト例 ②:特定のリスクに対する深掘り「このプレゼンの提案内容における、潜在的なリスクやデメリットについて、批判的な視点から質問を5つ作成してください。その上で、そのリスクを認識していること、そしてそれに対する具体的な対策や代替案を用意していることを示す、誠実な回答を作成してください。」
解説:
これは、Copilotが単なる作業代行者ではなく、思考を助ける「壁打ち相手」や「優秀なコンサルタント」としても機能することを示す、非常に高度な活用法です。
AIが作成者とは異なる客観的な視点からプレゼンテーションを分析し、論理の穴や説明不足な点を洗い出してくれます。
このプロセスを通じて、プレゼンテーション自体の質も向上し、発表者は何を聞かれても動じない絶対的な自信を持って本番に臨むことができるようになります。
まとめ - Copilotは仕事を「なくす」のではなく「アップグレード」する魔法
今回は、Microsoft Copilotを使って、ExcelとPowerPointの作業を劇的に変える10の神活用事例を、具体的なプロンプトと共に解説しました。
Copilotは、私たちがこれまで「作業」だと考えていたものの多くを自動化してくれます。
しかし、それは決して人間の仕事を「なくす」ためのものではありません。
むしろ、面倒な作業から人間を解放し、より創造的で、より戦略的で、より人間的な仕事に集中させてくれる、私たちの能力を「アップグレード」するための最高のパートナーです。
- 1. Copilotは「副操縦士」:
アプリの文脈を理解し、あなたの意図を汲み取って作業を代行してくれます。
その能力を引き出す鍵は、具体的で質の高い「プロンプト」にあります。
- 2. Excelではデータ分析官に:
複雑な集計、グラフ作成、データ整形、さらにはPythonやVBAのコーディングまで、自然言語で指示するだけで実行できます。
- 3. PowerPointではデザイナー兼コンサルタントに:
資料の自動生成、デザインの統一、発表者ノートの作成、さらには質疑応答のシミュレーションまで、プレゼンに関わるあらゆるプロセスを支援します。
紹介した10の事例とプロンプトは、Copilotの持つ無限の可能性の、ほんの入り口に過ぎません。
ぜひ、これらをベースにご自身の業務に応用し、あなただけの「魔法」を見つけてみてください。
そして、Copilotの真の能力を最大限に引き出すためには、AIの思考をスムーズに処理できるパワフルなPC環境、特にAI処理に特化したNPUNeural Processing Unitの略。AIに関連する計算を専門に行うプロセッサー。NPU搭載PCでは、CopilotなどのAI機能をより高速かつ省電力で実行できます。を搭載した最新PCが重要になってきます。
当店では、Copilot活用に最適なPC選びのご相談から、導入後の効果的な使い方に関するサポートまで、専門スタッフがトータルでお手伝いさせていただきます。
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