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2023.10.1

ノートパソコンを選ぶならメーカーごとの特徴をチェック!【2023年版】

ノートパソコンのお役立ち情報

Q:いまやビジネスシーンでもプライベートでも生活に欠かせなくなったパソコン。大別するとデスクトップパソコン、ノートパソコンがあり、それぞれ種類も豊富なため、用途や好みに応じて選ぶことも可能です。

A:ノートパソコン選びの基準の1つがメーカーではないでしょうか。各メーカーにより製品の傾向は異なっているため、これを把握することで好みの機種に出会える確率が高まるかもしれません。今回はノートパソコンを手掛ける主なメーカーの特徴について簡単に解説します。

FUJITSU

富士通は日本でも有数のオフィス機器メーカーで、パソコン事業にも注力しています。2018年から中国のLenovo傘下へ分離しました。ただし富士通の手を完全に離れたわけではありません。開発拠点は変わらず国内の富士通の工場にもあります。ビジネス向け個人ユース共に豊富なラインナップを揃えているのが特徴で、特に軽量化モデルが充実しています。小型軽量の製品でもキーボードは充分なピッチを確保しているあたり、使いやすさへのこだわりが見えると言えるかもしれません。

NEC

電子機器の分野で揺るぎない地位を獲得しているメーカーです。パソコン事業でも日本最大規模でしたが、富士通と同様にパソコン事業はLenovo傘下に入りました。マニュアルは初心者を意識した分かりやすさを追求していて定評があります。Officeなど基本的なソフトもノートパソコンに予めセットアップされた製品が多いのもビギナーには嬉しい特徴といえるでしょう。サポート体制も充実しているので、パソコンに詳しくない方でも安心してお使いになれます。

TOSHIBA

30年以上も前の1989年、ノートパソコンを世界に先駆けて商品化したメーカーとしても知られています。2020年にシャープへパソコン事業を売却し「Dynabook株式会社」として新たなスタートを切りました。東芝時代からの高い技術力をそのまま継承。デスクトップからノートパソコンまで幅広い製品を製造・販売しています。特徴といえるのはコストパフォーマンスの良さ。高音質スピーカーや、ブルーレイディスク・DVDドライブを搭載したモデルも豊富です。

SONY

もともとは高性能・高級路線が基本でした。2014年にパソコン分門が関連会社の「VAIO株式会社」として独立しました。高い技術力はそのまま引き継ぎましたが、耐久性と信頼性を重視したビジネスモデルへ重点を置くことに主なコンセプトを切り替え、販売数も徐々に拡大。ビジネス仕様だけではなく個人ユースにも進出しています。厳しい耐久・耐振動試験は定評があります。薄型軽量で旧来のイメージを一新しました。

Panasonic

ナショナルというブランド名のほうが馴染みのある方もいらっしゃるかもしれません。いわずと知れた日本有数の家電メーカー。「Let's note(レッツノート)」がビジネス用のノートパソコンとして親しまれています。サイズは14インチまでですが、小型・軽量で高性能と長いバッテリー駆動時間を実現。また、過酷な環境が前提の工事現場などでの使用を考えて耐衝撃・防塵・防滴型の製品「タフブック」を開発。持ち歩きが前提のユーザーから高い支持を集めています。

Apple

Windowsとは一線を画し、基本の互換性がない独自路線を確立しています。Windowsが汎用性を満たす製品として認知されているのに対して、ミュージシャンやイラストレーター、デザイナーなどクリエイティブに携わるユーザーからも根強い支持を集めているのも特徴です。デザインも独特でユニーク。「Mac」という愛称は使用していない人でもほとんどが知っているといっても過言ではないでしょう。タブレットのiPad、スマホのiPhoneとの親和性は当然ですが抜群で、ノートパソコンもタブレット、スマホもAppleという熱烈なファンに支えられて確実なシェアを確保しています。

Microsoft

いまやスタンダードといえるOSWindowsに加えて、やはりほぼ独占といえる揺るぎない地位を築いた汎用ソフトのOfficeを開発・販売するメーカー。2012年にオリジナルのパソコン「Microsoft Surface」を市場に投入しました。この「Surface(サーフェイス)」はMicrosoftの主力シリーズでキーボードを本体から着脱でき、ノートパソコン、タブレットのどちらでも使用できる「2in1」というコンセプトが特徴です。

MicrosoftのノートパソコンですからWindowsOfficeとの親和性はもちろん抜群。小型軽量で携帯性に優れているのが最大の売り物です。駆動時間は8時間を超える製品をラインナップ。12.3インチとサイズが限定されていましたが、13インチや15インチの製品も投入されました。

Lenovo

Lenovoは世界的なコンピュータメーカーのIBMから2004年にパソコン事業を買い取りました。ビジネス仕様に注力していたことから、高い信頼性と安定性、使いやすさを追求するのがIBMの基本方針。Lenovoはその伝統をしっかり受け継いでいます。キーボードのタッチのしやすさはいまでも評判が揺るぎません。納期やセキュリティを問題視する声もありました。しかしFUJISTUのパソコン事業を買収したことやNECパーソナルコンピュータを傘下に置く事業統合を実施したこと、またアメリカでセキュリティに関する不安から政府機関や自治体が使用を見合わせたことへの解決を目指すなどの努力により懐疑の声を払拭。日本向けに関してはNECの日本国内工場でも生産を行っています。

HP

世界でもトップクラスのコンピュータメーカー。大型汎用コンピュータやスーパーコンピュータの開発も行っているため、その技術をノートパソコンへ反映すことで高性能な製品を素早く実現しています。躯体やパーツまで自社開発したものが多いのはその証明といえるでしょう。高い技術力は周辺機器にも及んでいて、プリンタのシェアは世界トップクラスですし、スピーカーの品質にも定評があります。

デザインにもこだわりを持っており、「インテリアの設計」という考え方に基づいて製品を開発しています。2015年頃にはラグジュアリー・モバイルPCも打ち出し、ノートパソコンも嗜好品的な発想を取り入れています。

DELL

やはり世界有数のコンピュータメーカーですが格安製品路線を展開しています。高品質で実用性を追求したノートパソコンには一定の支持が集まっています。マニュアルも簡素・簡潔を旨として価格を抑えることに注力。また24時間体制の非常に整ったサポートも有料で提供しています。 

Acer

施振栄夫妻が1976年に台湾の電子計算機工場として創業。海外のメーカーの部品を生産するOEMが当初は中心でした。しかし1981年には自社製のコンピュータの製造をスタート。エポックとなったのは1983年からApple製パソコンの互換機をイギリスで販売し始めたことです。徐々に知名度を高めていきました。2007年になるとアメリカのパソコンメーカーの買収に成功。世界的な企業へ成長して21世紀には全従業員数はグループ全体で4万人をこえ、技術やサポート体制も世界規模のメーカーとして評価できるレベルに達しています。台湾を代表するパソコンメーカーです。

Asus

こちらも台湾を代表するパソコンメーカーです。製品は一通り揃っていますが、特に定評なのがゲーミングモデル。ゲーム用には欠かせないパーツを開発・販売する強みを活かしています。ゲームに特化したノートパソコンだけではなく、多画面ノートパソコンなど高い技術力を証明する製品もラインナップに投入。もともとパーツメーカーだっただけに組み立てはすべて自社工場で完結。製造コストを抑えつつトラブルが少ない製品を実現できているのが最大の強みといえます。

まとめ

パソコンメーカーで構成される業界団体の一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が発表している国内パソコン出荷統計によると、ノートパソコンは全構成比のうち92.1%を占めています。20219月に発表された数字ですが、ノートパソコンが9割を超えたのはこれが初めてのこと。

リモートワークの定着で画面の大きなデスクトップの人気もジリジリと上昇してきました。ですがオフィスも住宅も狭い傾向にある日本では、よほどの出来事でもない限りこの数字が逆転することはないとの見方もあります。

そんな需要にあわせ進化してきたノートパソコンは、今後も変化していくはずです。ぜひ最新情報をチェックするようにしてください。

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