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2025.5.2

Windows 11でのドライブ管理とディスクパーティションの作成法

Windowsのお役立ち情報

Q:「ドライブを分けるって聞いたんですけど、何のためにやるんですか?パソコンのCドライブしか使ってなくて…。でも『パーティションを分けたほうがいい』って言われて。正直、意味もやり方もよく分からなくて…」

A:「パーティションを分けるのは、データの管理やトラブル対策のためだよ。Windows 11なら標準の機能で簡単にできる。うまく使えば、バックアップや復旧の効率も良くなる」


Windows 11のドライブとパーティションの考え方

Windowsでは、1台の物理ディスクを複数の仮想領域に分割して使うことができます。これが「パーティション」です。


なぜパーティションを分けるのか

● システムとデータを分離できる
● バックアップや初期化がしやすくなる
● データ整理で動作の安定性が保たれる
● トラブル時に一部だけを修復できる

例えば、CドライブにWindowsとプログラム、Dドライブに個人データや作業ファイルを保存する運用が一般的です。


ドライブとパーティションの違い

ドライブはユーザーが操作する領域(C:、D:など)
パーティションはディスク上の物理・論理的な区切り

1つの物理ディスクに複数のパーティションを作れば、複数のドライブとして利用できます。

Windows 11におけるドライブとパーティションの基本理解

Windows 11を使っていると、「Cドライブ」や「Dドライブ」といった表示をよく目にします。これらはすべて「パーティション」と呼ばれるディスクの区画によって成り立っており、パソコン内部の構造を正しく理解するうえで非常に重要な概念です。

ここでは、パーティションとは何か、なぜ分けるのか、そしてどのように設定・活用するのかを上級者目線で整理していきます。


パーティションとは何か

パーティションは、1つの物理ディスク(HDDやSSD)を複数の論理的なブロックに分割する技術です。たとえば、500GBのSSDにCドライブとDドライブを作ると、それぞれが独立した保存エリアとして使えるようになります。

パーティションとドライブの違い

● パーティション
 → ディスク上の物理的な区画または論理的な領域。OSレベルで管理される。
● ドライブ(C:、D:など)
 → パーティションにドライブレターを割り当てたもの。ユーザーが操作する単位。

パーティションがなければ、ディスク全体を一つの領域としてしか使えません。しかし、用途に応じて分割することで、より柔軟で安全な運用が可能になります。


パーティションを分けるメリット

パーティション分割の最大の利点は「データの分離と保護」です。以下のような具体的なメリットが挙げられます。

● システムとデータを分離して管理できる
 → CドライブにWindowsとアプリ、Dドライブに文書や写真を保存
● システムリカバリ時にデータを保持できる
 → Cドライブだけ初期化してもDドライブのファイルはそのまま
● バックアップやクローンが柔軟にできる
 → パーティション単位で処理できるため、時間短縮にもつながる
● 不具合発生時の切り分けがしやすい
 → OSの異常とユーザーデータのトラブルを明確に区別できる
● データ整理が簡単になる
 → ファイルの用途ごとに保存先を分けることで視認性が向上


Windows 11でのパーティション操作方法

Windows 11には「ディスクの管理」という標準ツールが搭載されており、パーティションの作成・削除・拡張・縮小などをGUIで行うことができます。

ディスクの管理を開く手順

  1. 1.Windowsキー+Xを押して「ディスクの管理」を選択

  2. 2.画面下部にディスク構成が表示される

  3. 3.任意の未割り当て領域を右クリックし、「新しいシンプル ボリューム」を選択

  4. 4.ウィザードの手順に従ってパーティションを作成(容量、ドライブレター、フォーマット形式など)

パーティションを縮小して別ドライブを作る方法

  1. 1.Cドライブなど既存のパーティションを右クリックし、「ボリュームの縮小」を選択

  2. 2.縮小可能な容量を指定して実行

  3. 3.空いた未割り当て領域に新しいパーティションを作成

注意点として、縮小可能な容量はディスクの断片化状態によって変動します。縮小できない場合はデフラグの実行やサードパーティー製ツールの利用が必要になることもあります。


よくある活用例

1台のSSDで効率的に使う場合

● Cドライブ:Windows + アプリケーション(約100~200GB)
● Dドライブ:ユーザーデータ、作業ファイル、バックアップ(残りの全容量)

デュアルブート環境の構築

● Cドライブ:Windows 11
● Dドライブ:Linux用パーティション
● Eドライブ:共有データ領域(NTFSフォーマット)

このように、OSやデータ用途ごとに分けることでトラブルにも強く、管理が格段にしやすくなります。


パーティション設計の注意点

便利なパーティションですが、構成の設計を誤ると逆に不便になってしまうこともあります。

● パーティションが細かすぎると空き容量管理が面倒になる
● Windowsの一部システムファイルは別パーティションに保存できない
● 不要なパーティションはドライブレターを割り当てないことで非表示にできる

また、ディスクを複数のパーティションに分けた場合でも、物理的には同じディスク上であることに変わりありません。つまり、ディスクそのものが故障すればすべてのパーティションが影響を受けます。この点を理解したうえで、バックアップの設計も並行して行う必要があります。


結論

Windows 11におけるパーティションの活用は、パソコンの効率的な運用に欠かせない知識です。システムとデータを分けることでトラブル時の影響を最小限に抑えるだけでなく、作業効率の向上やメンテナンスの簡素化にもつながります。

ドライブとパーティションの違いを理解し、適切な設計と運用を行えば、1台のディスクでも非常に柔軟で安定した使い方ができます。これからディスクの構成を見直すという方は、自分の用途や作業スタイルに合ったパーティション設計を意識してみてください。


Windows 11でのパーティション作成手順

Windows 11には標準で「ディスクの管理」ツールが搭載されています。これを使えば専用ソフトなしで操作できます。


パーティション作成の基本手順

  1. 1.「スタート」を右クリック →「ディスクの管理」を選択

  2. 2.Cドライブ(または目的のパーティション)を右クリック

  3. 3.「ボリュームの縮小」を選択

  4. 4.縮小する容量を指定して「縮小」

  5. 5.空き領域を右クリック →「新しいシンプル ボリューム」

  6. 6.ドライブ文字とフォーマット形式(NTFS推奨)を設定して完了


作業時の注意点

● パーティションを縮小するとき、断片化されていると希望サイズまで縮小できない
● 操作前には必ずバックアップを取っておく
● システムファイルが移動不可の場合、縮小に制限が出ることがある

Windows 11でパーティションを新しく作る手順と注意点

パソコンの使い方に応じて、データやシステムの保存先を分けたいと感じることはありませんか?
そんなときに便利なのが、Windows 11に標準搭載されている「ディスクの管理」ツールを使ったパーティションの作成です。特別なソフトをインストールする必要はなく、誰でも簡単にディスクの分割や管理が行えます。

ここでは、パーティションの作成方法と、操作時に気をつけたいポイントを詳しくご紹介します。


パーティション作成に必要な準備

作業の前に、以下の点を確認しておくと安心です。

● ディスクの空き容量が十分にあるか
● 管理者権限のアカウントでログインしているか
● 万一に備えて、重要なデータのバックアップを取っておくか

パーティションを操作する際は、システムに直接関わる領域に変更を加えることになるため、リスクを最小限に抑える準備が欠かせません。


「ディスクの管理」ツールの起動方法

Windows 11では以下の手順でディスク管理ツールにアクセスできます。

  1. 1.タスクバーの「スタート」ボタンを右クリック

  2. 2.表示されたメニューから「ディスクの管理」を選ぶ

  3. 3.ディスクの構成が一覧で表示される

この画面上で、すべての物理ディスクと既存パーティションの情報を確認できます。


パーティション作成の基本ステップ

すでに存在しているドライブ(多くの場合はCドライブ)を縮小し、新たなパーティションを確保するのが一般的な方法です。

1. Cドライブを縮小して空き領域を作成

● 対象のCドライブを右クリックし「ボリュームの縮小」を選択
● システムが自動で縮小可能な最大容量を計算
● 希望する縮小容量(MB単位)を入力して「縮小」をクリック

※この操作により、未割り当ての領域がディスク上に確保されます。

2. 新しいボリュームの作成

● 「未割り当て」と表示されている領域を右クリックし、「新しいシンプル ボリューム」を選択

● ウィザード形式のガイドに従い、以下を順番に設定
 ・ボリュームサイズ
 ・ドライブ文字(例:D、Eなど)
 ・フォーマット形式(NTFSが標準)

● 最後に「完了」をクリックして、パーティションの作成完了

これで、エクスプローラー上にも新しいドライブが表示され、通常のフォルダと同じように使えるようになります。


操作時の注意点

パーティションを扱う際は、以下のような問題が発生することもあります。

縮小できる容量に制限がある

● Cドライブに断片化されたファイルが存在する場合、思うように縮小できないことがあります
● システムファイルがドライブの終盤に配置されていると、移動できずに制限がかかります
● 解決策としては、以下を実行してみましょう
 → ディスククリーンアップ
 → 仮想メモリの一時無効化
 → サードパーティー製のパーティション管理ツールの使用(例:MiniTool、EaseUS)

フォーマット形式に注意

● 通常はNTFSを選択して問題ありませんが、他のOSとデータ共有する場合はexFATなども検討しましょう
● FAT32は古い形式で、ファイルサイズ制限(4GB未満)があります

BIOSとの連携に注意

● パーティションを新しい起動ドライブとして使用する場合は、BIOS(UEFI)でブート順の設定を確認する必要があります


よくある応用例と活用法

パーティションは、単なるデータ保存だけでなく、さまざまな使い方が可能です。

● Dドライブをデータ専用にして、システムクラッシュ時に備える
● 別パーティションにLinuxをインストールしてデュアルブート環境を構築
● 作業ごとにフォルダではなくドライブを分けて整理する

また、外付けHDDやSSDに対しても同様の方法でパーティションを作成できるため、用途別にディスク構成を切り替える運用も便利です。


結論

Windows 11に搭載されている「ディスクの管理」ツールを使えば、専用ソフトを使わずにパーティションの作成や管理が簡単に行えます。作業用と保存用、あるいはOSとデータ領域といった使い分けをすることで、パソコンの安全性や効率性が大きく向上します。

ただし、操作はディスクの構造に関わるため、事前準備やバックアップは必ず行いましょう。用途や運用スタイルに合ったパーティション設計を考えることで、より快適なパソコン環境を構築することができます。


よく使うドライブ構成例

目的に応じて、次のような構成にすると使いやすくなります。


Cドライブ
 → Windows・アプリ専用(100〜200GB)

Dドライブ
 → ユーザーデータ(ドキュメント・画像・動画など)

Eドライブ
 → 仮想マシンや作業用一時データ

用途に応じて分けておくと、バックアップや復旧時に効率が良くなります。

ドライブ構成の最適化でパソコンの運用効率を高める

Windows 11では、1つの物理ディスクを複数の仮想ドライブとして活用できます。これにより、用途ごとにデータを整理しやすくなり、パフォーマンスの向上やバックアップ作業の簡略化が図れます。

特に業務用途や仮想マシン運用が絡む上級ユーザーにとっては、適切なドライブ構成を設計することが重要なスキルとなります。ここでは、目的別に分けたおすすめのドライブ構成例とその作成・運用方法を詳しく解説します。


ドライブ構成を分ける意義とは

ドライブを用途ごとに分割することには、以下のような利点があります。

● システムとユーザーデータを明確に分離できる
● ドライブごとにバックアップやクローンの対象を選べる
● データ破損時の影響範囲を限定できる
● デフラグやウイルススキャンの範囲が限定され、処理が高速化する

上級者向けの運用では、仮想マシン、動画編集、プログラム開発といった用途ごとに専用ドライブを確保することで、作業環境の安定性と生産性が大きく向上します。


よく使われるドライブ構成の例

Cドライブ:システム・アプリケーション用(100〜200GB)

● Windows本体と各種アプリケーションのみをインストール
● なるべく軽量に保ち、起動や更新の速度を維持
● 万が一のシステム不調時に、他ドライブに影響を与えず復元が可能

→ サイズ目安は200GB程度。大規模なアプリを多用しない限り、これで十分です。

Dドライブ:ユーザーデータ保存用(ドキュメント・画像・動画)

● マイドキュメントや写真、音楽、PDFなどの個人ファイルを集約
● Cドライブと切り分けることで、OS初期化時もデータはそのまま保持
● データバックアップや外部ストレージへの同期対象としても扱いやすい

→ 500GB以上の確保が理想。使用頻度の高いファイルはここに集中させます。

Eドライブ:作業領域や仮想マシン用(VM、テンポラリファイル)

● VMwareやHyper-Vの仮想マシンディスク(VHD/VMDK)を保存
● 一時的なファイルや作業中のデータを格納する領域としても活用
● SSDの高速読み書きに対応していれば、開発や分析の処理速度が安定

→ 速度と空き容量のバランスが求められます。NVMe SSDを使う場合は最も効果を発揮します。


実際の構成方法とポイント

パーティションの分割方法(既存ディスクから構成)

  1. 1.スタートメニューを右クリックし、「ディスクの管理」を開く

  2. 2.Cドライブを右クリック →「ボリュームの縮小」を選択

  3. 3.縮小したい容量をMB単位で入力し、空き領域を作成

  4. 4.「未割り当て」領域を右クリック →「新しいシンプル ボリューム」へ進む

  5. 5.ドライブレター(D、Eなど)とファイルシステム(NTFS)を指定して完了

※必要に応じて、パーティションごとにドライブ名を「Data」「Work」などと命名すると整理しやすくなります。


トラブル回避と快適運用のコツ

ドライブ構成を効率よく活かすには、以下の点にも配慮が必要です。

● パーティションの縮小がうまくいかない場合は、事前にディスクのデフラグを実行
● 仮想マシンやテンポラリファイルは高速なドライブ(例:NVMe)へ優先的に配置
● バックアップ対象は、用途別ドライブごとに分けて保存方法を明確化
● 作業用ドライブは定期的に整理・初期化し、容量圧迫を回避

また、バックアップソフトを活用して「Cドライブのみ復元」や「Dドライブはそのまま残す」といった柔軟な運用が可能になる点も、構成を分けるメリットのひとつです。


よくある応用構成の例

パソコンの用途や業務内容に応じて、さらに細分化することもできます。

● Fドライブ:バックアップ用の一時保存先
● Gドライブ:ISOファイルやアーカイブ保管用
● Hドライブ:Linux用パーティションとしてデュアルブート構成

こうした構成により、用途を明確に切り分けることで、予期せぬファイル混在や削除ミスも防げるようになります。


結論

ドライブ構成を計画的に設計しておくことで、日々の作業効率が大幅に改善されるだけでなく、トラブル対応やバックアップの管理もスムーズになります。

CドライブにはWindowsとアプリを、Dドライブにはユーザーデータを、そしてEドライブには仮想環境や作業用データを置くといった運用スタイルは、パフォーマンスと保守性の両立を実現する王道パターンです。

パーティションの設計は、まさにパソコン運用の土台づくり。上級者であればこそ、柔軟な設計力が求められる分野です。用途に合わせて最適な構成を取り入れ、自分に合った使い方を確立していきましょう。


高度なパーティション管理ツールの活用

標準の「ディスクの管理」で対応できないケースもあります。より柔軟な管理には専用ソフトを使うのも有効です。


MiniTool Partition Wizard
AOMEI Partition Assistant
EaseUS Partition Master

これらは、パーティションの結合やフォーマット形式の変更、MBRとGPTの変換などにも対応しています。

標準機能を超えるパーティション管理術

Windows 11に標準搭載されている「ディスクの管理」ツールは、基本的なパーティションの作成や削除には十分ですが、もう少し高度なことをしたいときには機能が足りない場面もあります。

たとえば、システムパーティションを拡張したいときや、ディスクのフォーマット形式を変更したいとき、あるいはMBRからGPTへディスクスタイルを変換したいときなど、標準ツールでは制限がかかることも多いのです。

そんなときに活用したいのが、サードパーティ製のパーティション管理ソフトです。以下では、代表的なツールとその特徴、使い方のポイントをわかりやすく解説します。


より高度なパーティション操作に対応したツール

MiniTool Partition Wizard

ユーザーフレンドリーな操作性と、豊富な無料機能が魅力のツールです。

● パーティションのサイズ変更や結合がドラッグ操作で可能
● OSを別ディスクへ移行する機能(クローン)も搭載
● MBRとGPT間の変換もデータを残したまま実行可能(一部は有料)

インターフェースがシンプルで、初心者でも直感的に使えるのが強みです。

AOMEI Partition Assistant

バックアップやブータブルメディア作成機能も備えた多機能ツールです。

● 既存のシステムパーティションを非破壊で拡張可能
● NTFSからFAT32への変換、逆もワンクリックで対応
● Windows PE起動ディスクの作成で、システムが起動しなくなっても操作可能

特に「OS移行」や「未割り当て領域のマージ」など、標準機能では対応できない部分で力を発揮します。

EaseUS Partition Master

信頼性の高い国内外の評価を持つ定番ツールです。

● リサイズ・移動・結合・分割など、あらゆる操作がGUIで完結
● 破損パーティションの修復機能を搭載
● クローン作成機能も標準搭載で、システム移行にも強い

日本語対応もスムーズで、個人利用から業務レベルまで幅広く使われています。


実際の操作手順(MiniTool Partition Wizardの場合)

ツールごとに画面は異なりますが、基本的な流れは共通しています。

1. インストールと起動

● MiniToolの公式サイトからインストーラーをダウンロード
● インストール後、管理者権限で起動

2. 対象ディスクの選択と操作指定

● メイン画面にすべてのディスクとパーティションが表示される
● 操作したいパーティションを右クリックし、「サイズ変更」「移動」「結合」などを選択
● 設定値(容量や結合先など)を指定

3. 実行前に確認

● 操作はすぐには反映されず、「保留中の操作」としてリストに追加される
● すべての操作が完了したら「適用」ボタンを押して確定

このように、操作を事前に視覚的に確認できるため、誤操作を防ぐことができます。


どんなときに必要になるのか

標準のディスク管理で対応しきれない代表的なケースは次の通りです。

● Cドライブの右隣に別パーティションがあって縮小できないとき
● FAT32からNTFSへフォーマット形式を変えたいとき
● 古いBIOS環境のMBRディスクをGPTにしてUEFIブートに対応させたいとき
● ディスクのクローンを作り、異なる構成のPCに移行したいとき

こうした場面で、専用ソフトを使うと確実で柔軟な対応が可能になります。


注意点と安全な使い方のポイント

高度なパーティション操作を行う際は、以下の点に注意しましょう。

● 操作前に必ず全体バックアップを取る(特にシステムドライブ)
● クローンや結合などは慎重に手順を確認してから実行
● USBメモリや外付けHDDでも誤って操作しないよう、対象を間違えないようにする
● Windowsが起動できない状態に備えて、ブータブルUSBの作成を検討

また、サードパーティ製ソフトは信頼できる公式サイトからのみダウンロードし、セキュリティリスクを避けましょう。


結論

Windows標準のディスク管理ツールは、基本的な操作には十分ですが、柔軟なカスタマイズやトラブル対応を行いたい場合は、専用のパーティション管理ソフトが非常に有効です。

MiniTool、AOMEI、EaseUSなどのツールを使えば、パーティションの結合やMBR⇔GPT変換といった高度な処理も、データを保持したまま安全に実行できます。

ディスク構成を柔軟に整えることは、パソコンの快適な運用に直結します。用途に応じた管理ツールを選び、ストレージを自分仕様に最適化していきましょう。


GPTとMBRの違いも押さえておく

Windows 11では、GPT(GUIDパーティションテーブル)が推奨されています。


GPT
 → UEFIと組み合わせて起動、2TB以上にも対応
 → パーティション数の制限が少ない

MBR
 → 古いBIOS向け、2TB以下に制限あり
 → 最大4つのプライマリパーティションまで

中古パソコンなど古い機種では、MBRで構成されていることもあるため注意が必要です。

パーティション方式の基本を理解する

パソコンのストレージ管理において、「GPT」と「MBR」という2つのパーティション方式は、見過ごせない重要な基礎知識です。特にWindows 11ではGPTが標準となっているため、パーティション構成の違いを理解しておくことで、トラブル回避や効率的な運用に役立ちます。

まずは、それぞれの特徴を丁寧に確認していきましょう。


GPTの特徴と利点

GPT(GUID Partition Table)は、比較的新しいパーティション方式で、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)と呼ばれる新世代のファームウェアと連携して動作します。従来のMBRの制限を大きく超えた仕様が特徴です。

● 最大9.4ZB(ゼタバイト)まで対応し、事実上の容量制限がない
● 128個以上のパーティションを作成可能(Windowsでは最大128)
● パーティションテーブルの冗長構成により、高い信頼性を確保
● Windows 11のインストール要件としてもGPT形式が必須

UEFIブートに対応しているパソコンであれば、GPTを選ぶことで将来的な拡張性や安定性を手に入れることができます。


MBRの特徴と制限

一方のMBR(Master Boot Record)は、古くから使われてきた従来型のパーティション構成方式です。BIOSとセットで動作するため、古いパソコンではいまだにMBR形式が使われていることも少なくありません。

● 最大2TBまでしか認識できない
● パーティションは最大4つのプライマリしか作成できない
● 拡張パーティションを使わないと柔軟な構成が困難
● パーティション情報が1か所しかなく、破損時の復旧が難しい

中古パソコンや古いディスクを利用する際は、MBR形式のままになっていることがあり、注意が必要です。


GPTとMBRの見分け方

自分のパソコンがどちらの方式を使っているのかを確認するのは簡単です。以下の手順で調べてみましょう。

  1. 1.タスクバーの検索ボックスに「ディスクの管理」と入力し、開く

  2. 2.対象のディスクを右クリックして「プロパティ」を選択

  3. 3.「ボリューム」タブを開くと、パーティションの種類(GPTまたはMBR)が表示されます

あるいは、コマンドプロンプトから diskpartlist diskselect disk 0detail disk の手順でも確認可能です。


MBRからGPTへの変換方法

古いPCを最新環境で使いたい場合、MBRからGPTへ変換することが必要になる場面もあります。Windowsには「mbr2gpt」という公式の変換ツールが用意されています。

ただし、システムディスクに対する変換には注意が必要です。以下の条件を満たしているか事前に確認してください。

● Windows 10以降を使用していること
● UEFIブートをサポートしているマザーボードであること
● システムパーティションが3つ以内であること

変換手順(コマンドプロンプトを管理者権限で実行)

mbr2gpt /validate /allowFullOS mbr2gpt /convert /allowFullOS

失敗すると起動できなくなるリスクがあるため、必ずバックアップを取ってから実行しましょう。


GPTとMBRの用途を使い分ける考え方

状況に応じて、GPTとMBRの選び方は変わってきます。

● 新しいパソコン → GPTが推奨され、ほぼ標準
● 古いOSやBIOSパソコン → MBRでしか起動できない可能性あり
● データ保存用の外付けHDD → GPTで大容量に対応、MBRはレガシー互換用

また、SSDやNVMeなどの最新ストレージを最大限に活かしたいなら、GPT+UEFIの組み合わせがベストです。


GPTかMBRかを意識しておくべきタイミング

以下のような作業を行う場合は、必ずパーティション形式を事前に確認しましょう。

● Windowsのクリーンインストールを行うとき
● 中古PCに換装したSSDへOSを移行する際
● クローンディスクを作って起動させるとき
● データ用HDDを新しく初期化するとき

とくに中古パソコンでは、初期構成がMBRになっているケースがあるため、移行後に起動トラブルが発生することも。購入後は一度確認しておくと安心です。


結論

パーティション方式であるGPTとMBRには、それぞれ明確な特徴と使いどころがあります。Windows 11を利用する上では、GPTが推奨されており、容量制限がなく信頼性も高いため、可能な限りGPTを選ぶのがベストです。

一方で、MBRにも古い機器との互換性という利点があるため、用途によってはあえて使うこともあります。

特にパソコンの換装作業やOS移行を行う場面では、パーティション方式をしっかり把握しておくことで、トラブルを防ぎながら快適な運用を実現できます。適切な判断と準備をもって、ストレージ環境をより安定したものに整えていきましょう。


まとめ

Windows 11では、標準機能でドライブのパーティション管理がしっかり行えます。

● パーティションを分けることでデータ整理やトラブル対策がしやすくなる
● 「ディスクの管理」を使えばOS標準で作業可能
● 専用ツールを使えばさらに柔軟な管理が可能
● GPTとMBRの違いも理解しておくとより安心

ドライブ管理はパソコンの安定運用に直結します。操作に不安がある方は、当店スタッフが初期設定から構成変更までサポートしていますので、気軽にご相談ください。

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