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2024.4.24

Macのストレージ管理:スペースを空けるコツ

MacOSのお役立ち情報

この記事の最終更新日:2025年7月1日

悩む女性

私のMacBook、最近「起動ディスクの空き領域がありません」っていう警告が頻繁に出てきて困っているんです。
そんなに大きなファイルを保存した覚えはないんですけど、ストレージ設定を見てみたら、「システムデータ」っていう灰色の項目が、ものすごく容量を占めていて…。
これって一体何なのか、そしてどうすれば安全に削除できるのか、全然分からなくて途方に暮れています。

解説する男性

そのお悩み、Macユーザーなら誰もが一度は直面する、非常に根深い問題ですよね。
謎の「システムデータ」にストレージを占領されてしまう、あの現象です。
ご安心ください。
その正体と、安全に“大掃除”する方法は、ちゃんと存在するんです。
今日は、Macのストレージがなぜ一杯になるのか、その根本原因から、macOSに標準搭載されている管理機能の効果的な使い方、そしてプロが実践する、キャッシュやスナップショットといった「システムデータ」の正体を突き止めて、安全に削除するための高度なテクニックまで、日本一詳しく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたは数十ギガバイトもの空き容量を取り戻し、Macを再び快適に使えるようになっていますよ。

【診断編】なぜMacのストレージは一杯になるのか? - 「システムデータ」の謎

具体的な整理術に進む前に、まずはあなたのMacのストレージが、一体「何」によって占められているのかを、正確に把握することから始めましょう。

ストレージ使用状況の確認方法

画面左上のアップルメニュー()から「このMacについて」を選択し、表示されたウィンドウで「詳細情報」ボタンをクリックします。

次に、左側のメニューから「ストレージ設定」を選ぶと、お使いのMacのストレージが、カラフルなバーで視覚的に表示されます。

「アプリケーション」「書類」「写真」といった分かりやすい項目に並んで、多くの場合、かなりの割合を占めているのが、灰色の**「システムデータ」**や、白黒模様の**「macOS」**といった項目です。

【最重要】謎の領域「システムデータ」の正体を暴く

この「システムデータ」こそが、多くのユーザーを悩ませる、ストレージ肥大化の元凶です。

これは、単一のファイルではなく、macOSが正常に動作するために、あるいはユーザー体験を向上させるために、一時的に作成・保存している、様々なファイルの“寄せ集め”なのです。

その主な内訳は、以下の通りです。

  • 1. キャッシュファイル:

    アプリケーションやシステムが、次回の動作を高速化するために作成する一時的なデータです。

    Webブラウザのキャッシュ、アプリのキャッシュ、システムのキャッシュなどが含まれます。

    本来は自動で管理されるはずですが、時に肥大化して、ストレージを圧迫します。

  • 2. Time Machineのローカルスナップショット:

    Time Machineでバックアップを取っているMacが、外付けドライブに接続されていない時に、安全のために一時的に内蔵ストレージ上に作成する、バックアップのコピーです。

    これが、知らず知らずのうちに、数十GB単位で溜まっていることがあります。

  • 3. 古いiOS/iPadOSのバックアップ:

    過去に、Finder(またはiTunes)を使ってiPhoneやiPadのバックアップをMac内に作成した場合、その巨大なバックアップファイルが、忘れ去られたままストレージを占有しているケースです。

  • 4. 仮想マシンのファイルやディスクイメージ:

    Parallels Desktopなどの仮想化ソフトを使っている場合、Windowsなどをインストールした仮想マシンのファイルは、非常に大きなサイズになります。

  • 5. その他の一時ファイルやログファイル:

    アプリケーションが作業中に作成する一時ファイルや、システムの動作記録であるログファイルなども、ここに分類されます。

これから紹介するテクニックは、これらの「システムデータ」の正体を一つずつ突き止め、安全に削除していくプロセスでもあります。

【初級編】macOS標準機能で、安全にスペースを確保する

まずは、Appleが公式に用意してくれている、誰でも安全に使えるストレージ管理機能から試していきましょう。

「ストレージ設定」画面に表示される、いくつかの「おすすめ」項目を実行するだけです。

1. 「iCloudに保存」- クラウドを第二のストレージとして活用

これは、「デスクトップ」と「書類」フォルダにあるすべてのファイルを、iCloud Driveに保存し、Mac上には必要に応じてダウンロードする、という設定です。

また、「写真」アプリのライブラリも、オリジナルはiCloudに保存し、Mac上には最適化された小さなサイズの写真を残すようになります。

これにより、ローカルストレージの容量を大幅に節約できますが、**有料のiCloud+ストレージプラン(50GB、200GB、2TBなど)への加入が、実質的に必須**となる点には注意が必要です。

2. 「ストレージを最適化」- 不要なメディアファイルを自動削除

この機能を有効にすると、Apple TVアプリで一度視聴した映画やテレビ番組が、自動的にMacから削除されるようになります。

また、「メール」アプリで、最近受信した添付ファイルのみをダウンロードし、古いものは必要な時にサーバーからダウンロードするようになります。

設定しておいて損はない、便利な自動お掃除機能です。

3. 「ゴミ箱を自動的に空にする」- 30日ルールでクリーンに

これも、有効にしておくと便利な機能です。

ゴミ箱に移動したファイルが、30日以上経過すると、自動的に完全に削除されるようになります。

ゴミ箱にファイルを溜め込んでしまい、空にするのを忘れがちな方におすすめです。

4. 「不要なファイルを削除」- 大容量ファイルや古いアプリを発見

この項目をクリックすると、Mac内のファイルを分析し、「サイズが大きいファイル」「ダウンロード」「サポートされていないアプリ」といったカテゴリで、不要なファイルの候補を一覧表示してくれます。

特に「サイズが大きいファイル」の一覧は、自分が忘れていた、過去の巨大な動画ファイルなどを見つけ出すのに、非常に役立ちます。

ここから、不要なファイルを選択し、直接削除することが可能です。

【中級・上級編】手動でのディープクリーニング術

macOSの標準機能だけでは削除しきれない、より深い階層の不要ファイルを、手動で削除していく、プロ向けのテクニックです。

警告:これから紹介する操作の一部は、システムの動作に影響を与える可能性がある、高度なものです。

特に「ライブラリ」フォルダ内のファイルを操作する際は、その意味を完全に理解し、必ず自己責任のもとで、慎重に行ってください。

操作に少しでも不安がある場合は、無理せず私たちのような専門家にご相談ください。

1. キャッシュファイルの安全な削除

キャッシュは、アプリの動作を高速化するためのものですが、時に肥大化し、不具合の原因ともなります。

Finderを開き、メニューバーの「移動」をクリックしながら`Option`キーを押すと表示される「ライブラリ」を選択します。

この「ライブラリ」フォルダの中に、**「Caches」**というフォルダがあります。

一般的に、この「Caches」フォルダの**中身のファイルやフォルダは、すべて削除しても問題ありません。**

アプリケーションは、次回起動時に、必要なキャッシュを自動で再生成します。

ただし、「Caches」フォルダ自体は削除しないでください。

すべてを選択(`⌘+A`)し、ゴミ箱に移動させ、再起動することで、数GBの空き容量が確保できることがあります。

2. Time Machineローカルスナップショットの管理と削除

これが、「システムデータ」肥大化の、最も一般的な原因の一つです。

Time Machineは、外付けのバックアップディスクが接続されていない時でも、安全のために、過去24時間分、あるいは変更があった時点のバックアップ(スナップショット)を、内蔵ストレージに一時的に作成しています。

これ自体は非常に優れた機能ですが、ストレージ容量が逼迫している際には、手動で削除することができます。

【ターミナルを使った削除手順】

「アプリケーション」→「ユーティリティ」にある「ターミナル.app」を起動し、以下のコマンドを実行します。

  1. 1. スナップショットの一覧表示:

    tmutil listlocalsnapshots /

    これを入力すると、`com.apple.TimeMachine.2025-07-01-123456.local`といった形式で、保存されているスナップショットの一覧が表示されます。

  2. 2. スナップショットの削除:

    sudo tmutil deletelocalsnapshots 2025-07-01-123456

    `sudo`コマンドの後、上記で表示された日付部分を指定して実行します。

    管理者のパスワードを求められるので、入力してください。

    これにより、指定したスナップショットが削除されます。

3. 古いiOS/iPadOSのバックアップファイルの削除

過去に使っていたiPhoneやiPadのバックアップが、Mac内に眠っていませんか?

Finderのサイドバーからお使いのiPhoneなどを選択し、「バックアップを管理」ボタンをクリックすると、Mac内に保存されているバックアップの一覧が表示されます。

もう必要のない、古いデバイスのバックアップは、一つで数十GB以上あることも珍しくありません。

不要なものを選択し、削除しましょう。

あるいは、Finderの「移動」→「フォルダへ移動」で、以下のパスを入力しても、バックアップフォルダに直接アクセスできます。

`~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/`

【最終手段】サードパーティ製ツールの活用

手動での操作に自信がない、あるいは、もっと効率的にクリーニングを行いたい、という場合には、サードパーティ製のMac用メンテナンスアプリを活用するのも一つの手です。

ディスクアナライザ(DaisyDiskなど):

Mac内のストレージ使用状況を、美しく、そして直感的な円グラフ(サンバーストチャート)で可視化してくれるアプリです。

どのフォルダが、どのファイルが、どれだけの容量を占めているのかが一目瞭然となるため、不要な大容量ファイルを見つけ出すのに、絶大な威力を発揮します。

Macクリーナー(CleanMyMac Xなど):

この記事で紹介したような、各種キャッシュのクリア、不要な言語ファイルの削除、大容量ファイルのスキャンといった作業を、ボタン一つで、安全かつ自動的に実行してくれる、統合メンテナンスツールです。

ただし、この種のアプリには、悪質なものも存在するため、必ず長年の実績と信頼のある、定番のアプリケーションを選ぶようにしてください。

まとめ - ストレージ管理は、Macとの対話であり、健康管理である

Macのストレージ容量不足は、多くのユーザーを悩ませる問題ですが、その原因と対処法を正しく理解すれば、決して恐れる必要はありません。

  1. 1. まず現状を把握する:

    「ストレージ設定」画面で、何が容量を圧迫しているのか、その全体像を把握することから始めましょう。

  2. 2. OSの標準機能を活用する:

    Appleが用意してくれている「ストレージ管理」のおすすめ機能は、安全かつ効果的です。

    まずは、ここから試すのが基本です。

  3. 3. 「システムデータ」の正体を暴く:

    キャッシュ、Time Machineローカルスナップショット、古いiOSバックアップといった、「システムデータ」の肥大化の原因を、一つずつ、そして慎重に、手動でクリーニングしていきましょう。

  4. 4. 習慣化する:

    ストレージ管理は、一度やれば終わり、というものではありません。

    定期的にMacの「健康診断」を行い、不要なファイルを整理する習慣をつけることが、快適な環境を維持するための、何よりの秘訣です。

あなたのMacのストレージをクリーンに保つことは、単に空き容量を確保するだけでなく、Mac全体のパフォーマンスを安定させ、あなた自身の仕事や創造活動の効率を高める、非常に重要なメンテナンス作業なのです。

もし、ご自身での操作に不安がある、あるいは、プロの手による完璧なクリーンアップと最適化をご希望でしたら、いつでもお気軽に、私たちにご相談ください。

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