最終更新日:2026年6月19日
ノートパソコン 設定ガイド
【2026年版】ノートパソコンを閉じてもスリープさせない設定|Windows・Mac別の手順と、放熱で気をつけたいこと
外部モニターにつないでデスクトップのように使いたい、ダウンロード中に閉じて席を離れたい。そんなとき、ノートパソコンを閉じてもスリープしない設定が役立ちます。WindowsもMacも、設定は可能です。ただ、正直にお伝えすると、閉じたまま使うと内部に熱がこもりやすいなど、気をつけたい点もあります。この記事では、Windows・Mac別の手順と、放熱や使い方の注意を、安全に配慮して正直に解説します。専門用語には折りたたみの用語解説をつけました。
外部モニターにつないでるとき、ノートを閉じるとスリープしちゃって。ダウンロード中も閉じると止まっちゃうんです。閉じたまま使い続ける設定ってできますか?できれば省スペースにしたくて。
できるよ。ポイントは3つ。①Windowsは「カバーを閉じたときの動作」を「何もしない」にする ②Macは、電源・外部モニター・外部キーボードをつなぐのが条件 ③ただし、閉じると熱がこもりやすいから、放熱に注意。とくに、バッテリーだけのときに設定すると、カバンの中で誤作動や発熱のもとになるから、電源につないでいるときだけにするのが安心だよ。順番に説明するね。
この記事でわかること
- 閉じるとスリープする理由
- Windowsでの設定手順
- Macでのクラムシェルの条件
- ダウンロード目的の代替案
- 放熱で気をつけたいこと
- バッテリー時のリスク
結論
WindowsもMacも設定は可能。ただし放熱に注意し、電源接続時に使う
ノートパソコンを閉じてもスリープさせない設定は、WindowsでもMacでも可能です。Windowsなら、電源オプションの「カバーを閉じたときの動作」を「何もしない」に変えるだけです。Macの場合は、単独で閉じてもスリープしない、という単純な設定はなく、電源アダプタ・外部ディスプレイ・外部キーボード(マウス)をつないだ「クラムシェルモード」という形で、閉じたまま使います。外部モニターにつないでデスクトップのように使う、ダウンロードを止めずに席を離れる、といった用途で便利です。
ただ、正直にお伝えしたい注意点があります。第一に、放熱です。ノートパソコンは、開いた状態で放熱するように作られているものが多く、閉じたまま動かし続けると、内部に熱がこもりやすくなります。とくに、布団やソファなど、やわらかいものの上に置くと、通気口がふさがって、さらに熱がこもります。第二に、バッテリー駆動時のリスクです。バッテリーだけのときに「閉じてもスリープしない」設定にすると、カバンに入れたまま気づかず動き続けて、発熱したり、電池を消耗したりする恐れがあります。ですから、この設定は、電源につないでいるとき(電源接続時)だけに適用するのがおすすめです。この記事では、安全に使うための手順と注意を、正直に解説します。
閉じるとスリープする理由

設定の前に、なぜノートパソコンは閉じるとスリープするのか、その理由を知っておきましょう。理由がわかると、注意点も納得できます。
ほとんどのノートパソコンは、初期設定で、カバー(画面)を閉じると、自動的にスリープ状態に入るようになっています。これは、無駄な動作です。持ち運ぶときに、いちいち電源を切らなくても、閉じるだけで省電力の状態にでき、カバンの中で勝手に動いて発熱したり、電池を消耗したりするのを防げます。つまり、閉じるとスリープするのは、バッテリーを長持ちさせ、安全に持ち運ぶための、合理的な初期設定なのです。
「閉じてスリープは、省電力と安全のための初期設定」
裏を返せば、この設定を「閉じてもスリープしない」に変えるということは、その省電力・安全のための仕組みを、あえて止める、ということでもあります。だからこそ、変更したあとは、放熱や持ち運びに、少し気を配る必要があります。デスクトップのように据え置きで使う、外部モニターにつなぐ、といった「安全な据え置き環境」でこそ、活きる設定だと考えるとよいでしょう。外部モニターの活用は、ノートパソコンの外部モニター接続もあわせてどうぞ。
スリープと自動スリープ
「スリープ」は、パソコンの作業状態を保ったまま、消費電力を抑えた待機状態にする機能です。作業内容はメモリに保持され、復帰すると、すぐに元の状態に戻れます。ノートパソコンは、カバーを閉じると、このスリープに入る設定が一般的です。「自動スリープ」は、一定時間、操作がないと、自動的にスリープに入る機能です。カバーを閉じてもスリープしない設定にしても、この自動スリープが有効だと、一定時間後にスリープすることがあります。閉じたまま長く使いたい場合は、自動スリープまでの時間も、あわせて調整するとよいでしょう。
Windowsでの設定手順

では、Windowsの手順です。コントロールパネルの電源オプションから、数ステップで設定できます。Windows 10でも11でも、ほぼ同じ手順です。
まず、タスクバーの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力して、コントロールパネルを開きます。表示が「カテゴリ」の場合は「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」と進み、「アイコン」表示の場合は直接「電源オプション」をクリックします。次に、左側のメニューから「カバーを閉じたときの動作の選択」をクリックします。すると、「電源に接続」「バッテリー駆動」それぞれについて、カバーを閉じたときの動作を選ぶ画面が出ます。ここで、「カバーを閉じたときの動作」を「何もしない」に変更し、「変更の保存」をクリックします。
「電源接続時だけ『何もしない』にするのが安心」
ここで大切なのが、「電源に接続」と「バッテリー駆動」のどちらを変えるか、です。おすすめは、「電源に接続」側だけを「何もしない」にすることです。バッテリー駆動側まで「何もしない」にすると、外出時に、カバンの中で閉じたまま動き続けて、発熱や電池切れの原因になりかねません。電源につないでいるとき(据え置きで使うとき)だけ閉じてもスリープしないようにしておけば、持ち運ぶときは自然にスリープするので、安心です。もし設定項目がグレーアウトして選べないときは、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックすると、変更できるようになります。
カバーを閉じたときの動作と電源オプション
「電源オプション」は、Windowsで、パソコンの電源に関する動作を設定する画面です。コントロールパネルから開けます。「カバーを閉じたときの動作」は、その中の設定の一つで、ノートパソコンのカバー(画面)を閉じたときに、何をするか(スリープ・休止状態・シャットダウン・何もしない)を選べます。これを「何もしない」にすると、閉じてもスリープせず、動作を続けます。この設定は、「電源に接続しているとき」と「バッテリー駆動のとき」で、別々に指定できます。安全のため、電源接続時のみ「何もしない」にするのが、おすすめです。
Macでのクラムシェルの条件

次に、Macの場合です。Macは、Windowsのような「閉じてもスリープしない」単独の設定はなく、「クラムシェルモード」という形で、条件を満たすと閉じたまま使えます。
MacBookの「クラムシェルモード」は、本体を閉じたまま、外部ディスプレイで使う方法です。これを使うには、基本的に、次の3つの条件をすべて満たす必要があります。第一に、電源アダプタ(電源)に接続していること。第二に、外部ディスプレイ(モニター)に接続していること。第三に、外部キーボードやマウス(トラックパッド)を接続していること。この状態でMacBookを閉じると、スリープに入らず、外部ディスプレイに画面が出力され、閉じたまま操作を続けられます。
「電源+外部ディスプレイ+外部入力がそろえば閉じて使える」
逆に言うと、これらの条件がそろっていない、素のMacBookを、ただ閉じただけでは、通常どおりスリープします。Macには、Windowsのように「ただ閉じてもスリープしない」という設定は、標準では用意されていません。クラムシェルモードは、あくまで「外部ディスプレイで使う」ための仕組みなのです。なお、ネット上には、非公式なツールやコマンドで、無理にスリープを抑止する方法も紹介されていますが、動作が不安定になったり、発熱の管理が難しくなったりする恐れがあるため、おすすめしません。公式の条件に沿って使うのが安心です。Macのクラムシェルの詳細はMacBookのクラムシェルモードもどうぞ。
クラムシェルモードと外部ディスプレイ
「クラムシェルモード」は、MacBookなどのノートパソコンを、二枚貝(クラムシェル)のように閉じたまま、外部ディスプレイに画面を出して使う方法です。MacBookでは、電源アダプタ・外部ディスプレイ・外部キーボード(マウス)を接続した状態で本体を閉じると、このモードになります。「外部ディスプレイ」は、ノートパソコンに、ケーブルなどでつなぐ、別売りのモニターのことです。クラムシェルモードでは、本体の画面は使わず、この外部ディスプレイだけに表示します。省スペースで、デスクトップパソコンのように使えるのが利点ですが、本体を閉じるため、放熱には注意が必要です。
ダウンロード目的の代替案

ところで、目的が「ダウンロードや処理を止めたくない」だけなら、必ずしも閉じる必要はないかもしれません。閉じずに済む代替案も、知っておきましょう。
動画のエンコードや、大きなファイルのダウンロードなど、長時間の処理を止めたくない、というのが目的の場合、ノートパソコンを「閉じる」のではなく、「開けたまま、自動スリープしないようにする」ほうが、放熱の面では安全です。Windowsなら、電源とスリープの設定で、「電源接続時に、スリープするまでの時間」を、長め(30分〜1時間、または「なし」)に設定すれば、開けたまま放置しても、処理が止まりません。Macも同様に、システム設定の「バッテリー」や「ロック画面」などで、スリープまでの時間を調整できます。
「閉じる前に、スリープ時間の延長で足りないか考える」
つまり、「閉じたまま使いたい」のか、「処理を止めたくないだけ」なのかで、最適な方法が変わります。省スペースにしたい、外部モニターでデスクトップのように使いたい、という場合は、閉じる設定(クラムシェル)が向いています。一方、ただ処理を止めたくないだけなら、開けたままスリープ時間を延ばすほうが、放熱の心配が少なく、手軽です。ご自身の目的に合わせて、選んでください。開けたままなら、画面の熱も逃げやすく、安心です。冷却の工夫はノートパソコンの冷却方法も参考になります。
放熱で気をつけたいこと

ここは、安全に使うための大切な章です。閉じたまま使うときは、放熱に気を配りましょう。熱は、パソコンの大敵です。
ノートパソコンの多くは、キーボード面や、本体の隙間からも、熱を逃がすように作られています。カバーを閉じると、その放熱が、開いているときより不利になることがあります。さらに、布団・ソファ・クッションなど、やわらかいものの上に置くと、底面や側面の通気口がふさがれ、熱がこもりやすくなります。熱がこもると、パソコンが自動的に性能を落として身を守ったり、長期的には部品の劣化を早めたりする恐れがあります。
「硬く平らな所に置き、通気口をふさがない」
対策はシンプルです。第一に、閉じて使うときは、机など、硬く平らな場所に置きましょう。布や布団の上は避けます。第二に、本体の底面や側面にある通気口(吸気・排気の口)を、ふさがないようにします。ノートパソコンスタンドや、冷却台(クーリングパッド)を使って、底面に空気の通り道を作るのも効果的です。第三に、できれば、外部ディスプレイにつないでデスクトップのように使う(クラムシェル)など、しっかり放熱を意識した据え置き環境で使うのが理想です。閉じたまま使うときほど、放熱を意識する。これが、パソコンを長持ちさせるコツです。
放熱と通気口
「放熱」は、パソコンの内部で発生した熱を、外に逃がすことです。パソコンは、動作中に熱を出すため、放熱がうまくいかないと、内部に熱がこもり、動作が不安定になったり、部品の劣化が早まったりします。「通気口」は、放熱のために、本体の底面や側面に設けられた、空気の出入り口です。ここから、冷たい空気を取り込み、温まった空気を外に出します。通気口を、布や、やわらかいものでふさぐと、放熱がうまくいかなくなります。閉じたまま使うときは、硬く平らな場所に置き、通気口をふさがないようにすることが、とても大切です。
バッテリー時のリスク

最後に、もう一つの大切な注意です。バッテリー駆動時の設定には、リスクがあります。ここを押さえておくと、トラブルを防げます。
「カバーを閉じたときの動作」を、バッテリー駆動時まで「何もしない」にしてしまうと、思わぬトラブルが起きえます。たとえば、作業を終えてカバンにしまったつもりが、パソコンは動いたまま。カバンの中という、まったく放熱できない環境で動き続け、発熱したり、その熱で部品にダメージがいったり、気づいたらバッテリーが空っぽ、ということになりかねません。これは、持ち運びの多いノートパソコンでは、見過ごせないリスクです。
「設定は電源接続時のみ・持ち運ぶ前に確認を」
ですから、繰り返しになりますが、「閉じてもスリープしない」設定は、電源に接続しているとき(据え置きで使うとき)だけに適用するのが、安全です。バッテリー駆動時は、これまでどおり、閉じたらスリープするようにしておけば、カバンにしまえば自然に休止し、安心して持ち運べます。もし、バッテリー時も変更してしまった場合は、外出前に設定を戻すか、せめて電源を切ってからカバンにしまう習慣をつけましょう。便利な設定ですが、持ち運ぶ機械だからこその注意点として、覚えておいてください。バッテリーをいたわる使い方はノートパソコンのバッテリーを長持ちさせるコツもどうぞ。
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よくある質問

閉じたまま使うと、パソコンに悪いですか?
放熱に気をつければ、過度に心配する必要はありませんが、注意は必要です。ノートパソコンは、開いた状態で放熱しやすいように作られているものが多く、閉じたまま動かし続けると、内部に熱がこもりやすくなります。とくに、布団やソファなど、やわらかいものの上に置くと、通気口がふさがり、熱がこもります。閉じて使うときは、机など硬く平らな場所に置き、通気口をふさがないこと、できれば冷却台などを使うことを心がけてください。放熱に配慮すれば、便利に使えます。
Windowsで設定したのに、しばらくするとスリープします。
自動スリープが有効になっている可能性があります。「カバーを閉じたときの動作」を「何もしない」にしても、別に「一定時間操作がないと自動でスリープする」設定が有効だと、しばらくして自動的にスリープすることがあります。閉じたまま長く使いたい場合は、電源とスリープの設定で、「電源接続時にスリープするまでの時間」を、長め(30分〜1時間など)か「なし」に調整してください。カバーの設定と、自動スリープの時間、両方を見直すと、意図したとおりに使えます。
Macを、ただ閉じてもスリープしないようにできますか?
標準では、その単純な設定はありません。Macには、Windowsのような「ただ閉じてもスリープしない」という設定は、標準では用意されていません。Macで閉じたまま使うには、電源アダプタ・外部ディスプレイ・外部キーボード(マウス)を接続した「クラムシェルモード」にする必要があります。この3つの条件がそろった状態で閉じると、外部ディスプレイに表示が続きます。なお、非公式なツールで無理にスリープを抑止する方法もありますが、動作が不安定になったり放熱の管理が難しくなったりするため、おすすめしません。
ダウンロードを止めたくないだけなら、どうすればいい?
閉じずに、スリープ時間を延ばすのがおすすめです。目的が「処理を止めたくない」だけなら、無理に閉じる必要はありません。むしろ、開けたまま、自動スリープまでの時間を長く(または「なし」に)設定するほうが、放熱の面で安全です。Windowsなら電源とスリープの設定、Macならシステム設定で、スリープまでの時間を調整できます。開けたままなら、画面側からも熱が逃げやすく、安心です。閉じる設定は、省スペースや外部モニター利用が目的のときに使う、と考えるとよいでしょう。
バッテリーのときも設定して大丈夫ですか?
おすすめしません。電源接続時だけにしましょう。バッテリー駆動時まで「閉じてもスリープしない」設定にすると、カバンにしまったつもりが動き続け、放熱できない環境で発熱したり、バッテリーを消耗したりする恐れがあります。これは持ち運びの多いノートパソコンでは見過ごせないリスクです。設定は「電源に接続」しているときだけに適用し、「バッテリー駆動」時は、これまでどおり閉じたらスリープするようにしておくのが安全です。そうすれば、持ち運ぶときは自然にスリープし、安心です。
まとめ

ノートパソコンを閉じてもスリープさせない設定は、WindowsでもMacでも可能です。Windowsは、コントロールパネルの電源オプションから「カバーを閉じたときの動作の選択」を開き、「何もしない」に変更します。このとき、「電源に接続」側だけを変更するのが安心です。Macは、Windowsのような単独の設定はなく、電源アダプタ・外部ディスプレイ・外部キーボード(マウス)を接続した「クラムシェルモード」で、閉じたまま使います。外部モニターでデスクトップのように使う、といった用途に便利です。
ただし、正直にお伝えすると、注意点があります。第一に、放熱です。閉じたまま使うと熱がこもりやすいので、机など硬く平らな場所に置き、通気口をふさがず、できれば冷却台などで底面に空気の通り道を作りましょう。布団やソファの上は避けてください。第二に、バッテリー駆動時のリスクです。バッテリー時まで設定すると、カバンの中で動き続け、発熱や電池切れのもとになります。設定は電源接続時だけにし、持ち運ぶときは自然にスリープするようにしておきましょう。また、目的が「処理を止めたくないだけ」なら、閉じずに、スリープ時間を延ばすほうが安全で手軽です。便利な設定を、放熱と持ち運びに気を配りながら、安全に活用してください。
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