
【解決】Mac App Storeで“購入済み”アプリが消えた!表示されない原因と、「非表示」にしたアプリを再表示・再ダウンロードする手順
MacOSのお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年10月10日
ピー太さん、ちょっとパニックです!新しいMacをセットアップしていて、以前Mac App Storeで購入したお気に入りの有料アプリを再ダウンロードしようと思ったんです。
それで、App Storeを開いて自分の名前をクリックして「購入済み」のリストを見たのですが…。あるはずのそのアプリが、どこにも見当たらないんです!
確かに今のApple IDで購入したはずなのに、まるで最初から存在しなかったかのようにリストから完全に消えてしまっています。もう一度買い直さないといけないのでしょうか?私の購入履歴はどこへ消えてしまったのですか?
そのデジタルな「神隠し」、本当に心臓に悪いですよね。でもスト子さん、ご安心ください。お客様の購入履歴という「権利」は**決して消えていません。**
それは例えるなら、あなたのApp Storeという巨大な「本棚」の目に見える場所から、お客様自身が気づかないうちに「**屋根裏の隠し倉庫**」へと移動させてしまっただけなのです。
App Storeには、購入済みのアプリのリストを整理整頓するために、特定のアプリを「**非表示**」にするという機能が備わっています。多くの場合、この「隠し倉庫」の存在を忘れてしまい、「アプリが消えた!」とパニックに陥ってしまうのです。
この記事では、その多くの人が存在すら知らない屋根裏部屋の扉の見つけ方と、そこに仕舞われた大切なアプリを再び本棚へと戻すための完全な手順を解説します。
App Storeの哲学:購入履歴は「権利」であり、決して「消滅」しない
Mac App Storeで一度購入したアプリケーションの利用権は、そのアプリがストアから削除されない限り、お客様のApple IDに永久に紐付けられています。それは、あなたがそのソフトウェアを所有していることを証明する電子的な「権利書」のようなものです。新しいMacに買い替えても、古いMacを初期化しても、同じApple IDでサインインする限り、お客様はいつでもその「権利」を行使し、アプリを無償で再ダウンロードすることができます。
では、なぜその大切な権利書が購入済みリストから忽然と姿を消してしまうのでしょうか?その原因はほぼ100%、以下のいずれかに集約されます。
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原因①(最有力):お客様自身が過去にそのアプリを「非表示」にしている
購入済みリストが多くのアプリで煩雑になるのを防ぐため、あるいはファミリー共有で他の家族に見られたくないアプリを隠すためなど、何らかの理由でお客様が過去にそのアプリを「非表示」に設定した可能性。 -
原因②(単純なミス):今サインインしているApple IDが購入時と異なっている
複数のApple IDを使い分けている場合に起こりがちな単純な確認ミス。
データが消えたわけではありません。それは単にあなたの「記憶」とシステムの「状態」の間に、一時的な食い違いが生じているだけなのです。これから行うのは、その記憶の断片を繋ぎ合わせ、正しい「隠し倉庫」の扉を見つけ出すための簡単な捜査です。
第一章:捜査開始 - アプリが消えた2つの原因を切り分ける
具体的な解決策に入る前に、まず原因がどちらにあるのかを明確にしましょう。
① Apple IDの確認
まず、App Storeが正しいIDでサインインしているかを確認します。App Storeアプリを開き、左下のお客様のアカウント名が表示されている部分を見ます。そのアカウント名とメールアドレスが、お客様がアプリを購入したと記憶しているIDと完全に一致しているか確認してください。もし違うIDでサインインしていた場合は、一度サインアウトし、正しいIDでサインインし直すだけで問題は解決します。
② 「非表示」機能のおさらい
Apple IDが正しいと確信できるなら、原因はほぼ「非表示」機能にあると断定できます。そもそもアプリは、どのようにして「非表示」になるのでしょうか?購入済みリストで任意のアプリにカーソルを合わせると表示される「…」ボタンをクリックし、「購入済み項目を非表示にする」を選択するだけです。この簡単な操作でアプリは通常のリストからは姿を消し、秘密の「隠し倉庫」へと移動します。お客様も過去に無意識にこの操作を行ってしまった可能性が高いのです。
第二章:解決策 - 「隠し倉庫」の扉を開け、アプリを救出する
それでは、いよいよその「隠し倉庫」の扉を開けるための具体的な手順を解説します。この手順は少し直感的ではないため、多くの人が見つけられずに途方に暮れてしまうのです。
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ステップ1:App Storeを開き、自分のアカウント名をクリックする
まずMac App Storeアプリを起動し、左下にあるお客様の「**アカウント名(またはプロフィール写真)**」をクリックします。これにより通常の「購入済み」リストが表示されます。 -
ステップ2:「アカウント設定」へ進む
次に、画面の右上隅にある「**アカウント設定**」という青いテキストリンクをクリックします。(※お使いのmacOSのバージョンによっては「情報を表示」となっている場合もあります。) -
ステップ3:Apple IDのパスワードを入力する
本人確認のため、Apple IDのパスワードの入力を求められます。入力してサインインしてください。 -
ステップ4:【最重要】「非表示の項目」を見つけ出す
サインインすると「アカウント情報」というページが表示されます。このページを下へとスクロールしていくと、「**非表示の項目**」あるいは「**非表示の購入済みアイテム**」というセクションが見つかるはずです。 -
ステップ5:「管理」をクリックする
そのセクションの右側にある「**管理**」という青いリンクをクリックします。 -
ステップ6:アプリを「再表示」し、ダウンロードする
おめでとうございます!これで、お客様は「隠し倉庫」の中へと入ることができました。ここには、あなたが過去に非表示にした全てのアプリが一覧で表示されています。目的のアプリを見つけたら、その横にある「**再表示**」ボタンをクリックし、最後に右上の「完了」をクリックします。
これで救出作戦は完了です。App Storeのメインの「購入済み」リストに戻ってみてください。先ほどまで姿を消していたお客様の大切なアプリが再びリストに現れ、雲のマークからいつでも再ダウンロードできる状態になっているはずです。
まとめ:App Storeの神隠しは、「アカウント設定」の奥に答えがある
Mac App Storeから購入済みのアプリが消えるという不可解な現象。その謎を解く鍵は、通常の「購入済み」リストにはなく、そのさらに一段深い階層にある「アカウント設定」ページに隠されています。
- 購入履歴は「消えない」。ただ「隠れる」だけと心得る: お客様の権利はApple IDに永久に刻まれている。
- 原因はほぼ「非表示」機能: 過去のあなたがリスト整理のために無意識にアプリを隠してしまった可能性をまず疑う。
- 隠し倉庫への呪文は「アカウント設定 > 管理」: App Storeで自分の名前をクリックした後、さらに「アカウント設定」へと進むというワンクッションを忘れない。
- 「再表示」ボタンが復活のスイッチ: 隠されたアプリを見つけ出し、「再表示」をクリックすれば、アプリは再びあなたの本棚に戻ってくる。
この少し分かりにくいAppleのUIの「癖」さえ理解してしまえば、お客様はもう二度と購入したアプリの神隠しに怯えることはありません。あなたのデジタル資産は常にあなた自身の管理下にあるのです。
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