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2024.7.30

Windows 11でのプライバシー保護:設定とコツ

Windowsのお役立ち情報

【2025年版】Windows 11でのプライバシー保護:設定とコツをプロが徹底解説

この記事の最終更新日:2025年7月5日

悩む女性

Windows 11のパソコンを毎日使っているんですけど、最近、自分の行動に合わせた広告が、やたらと表示されるようになって、少し怖いんです。
Microsoftや、いろんなアプリに、自分のデータが、どこまで収集されているんだろうって、すごく不安で…。
Windows 11の中で、自分のプライバシーを守るために、何か確認したり、設定を変更したりできることって、あるんでしょうか?

解説する男性

そのご心配、デジタル社会を生きる上で、非常に大切な感覚ですよ。
ご安心ください。
Windows 11には、ユーザーのプライバシーを保護するための、非常に詳細で、強力なコントロール機能が、数多く用意されています。
ただ、その多くは、少し分かりにくい場所に隠されているため、ほとんどのユーザーが、その存在に気づかずに、初期設定のまま使ってしまっているのが現状なんです。
今日は、その「隠された設定」の扉を開け、あなたのPCが、どのような情報を、誰に、そして何のために送信しているのかを、完全にあなたの管理下に置くための、プロフェッショナルな設定術を、日本一詳しく、そして分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたは、自信を持って、ご自身のデジタルなプライバシーを、守り抜くことができるようになっていますよ。

【思想】プライバシーの哲学 - 「便利さ」とのトレードオフを理解する

具体的な設定に入る前に、まず、なぜ私たちのデータが収集されるのか、その背景にある「データエコノミー」の仕組みと、「便利さ」と「プライバシー」の、トレードオフの関係について理解することが重要です。

なぜ、あなたのデータは収集されるのか?

現代のインターネットサービスは、その多くが「無料」で提供されています。

しかし、それは、本当の意味で無料なのではありません。

私たちは、サービスを利用する対価として、自分たちの「データ」を、プラットフォーム企業に提供しているのです。

企業は、私たちが、どのようなことに興味を持ち、どのような行動をとるのか、という膨大なデータを分析し、それに基づいて、一人ひとりに最適化された広告を表示することで、収益を上げています。

また、MicrosoftのようなOS開発企業は、製品の改善や、バグの修正、セキュリティ脅威の検知のために、匿名の利用状況データ(テレメトリ製品の利用状況やパフォーマンスに関するデータを、開発元に自動的に送信する仕組み。製品の品質向上や、問題の早期発見に役立てられます。)を収集しています。

目指すべきは「知った上での、賢い選択」

プライバシー保護とは、必ずしも、すべてのデータ共有を、盲目的に拒否することではありません。

診断データのように、製品の安定性や安全性に貢献する、有益なデータ共有も存在します。

重要なのは、**「どのようなデータが、何のために収集され、そして、それを、自分は許容するのか、しないのか」を、あなた自身が、正しく理解し、主体的に選択できる**状態になることです。

これから解説するWindows 11のプライバシー設定は、まさに、その「選択の権利」を、あなたの手に取り戻すための、強力なツールなのです。

【実践】プライバシー設定の完全攻略 - あなたのデータを、あなたの管理下に

それでは、「設定」アプリ(`Windowsキー + I`)の中にある「プライバシーとセキュリティ」の各項目を、一つずつ、その意味と、推奨される設定と共に、徹底的に見ていきましょう。

1. Windows のアクセス許可 - OS全体に関わる設定

このセクションは、特定のアプリではなく、Windows OS全体としての、データの取り扱い方を設定する、非常に重要な場所です。

【全般:追跡型広告を無効にする】

この中の、**「アプリによる広告IDの使用を許可して、個人用に設定された広告を表示する」**というスイッチ。

これが、あなたのWeb閲覧履歴などに基づいて、追跡型広告を表示させるための、元凶です。

このスイッチを**「オフ」**にすることで、あなたのプライバシーレベルは、大きく向上します。

【音声認識:あなたの声を守る】

音声入力などの精度向上のため、あなたの音声クリップが、Microsoftに送信される設定になっている場合があります。

「オンライン音声認識」の項目で、これをオフにすることができます。

【診断&フィードバック:Microsoftへのデータ送信を制御する】

これが、テレメトリデータを管理する、最も重要な設定項目です。

  • 診断データ:

    「オプションの診断データを送信する」がオンになっていると、あなたが使っているアプリや、閲覧したWebサイトといった、より詳細な情報がMicrosoftに送信されます。

    プライバシーを重視するなら、このスイッチは**「オフ」**にし、製品の改善に必要な、必須の診断データのみを送信する設定にしましょう。

  • エクスペリエンスのカスタマイズ:

    この設定をオンにすると、あなたの診断データを基に、Microsoftが、ヒントや広告、おすすめなどを表示するようになります。

    これも**「オフ」**にしておくことを推奨します。

  • 診断データの削除:

    これまで、オプションの診断データを送信していた場合、このボタンから、Microsoftのサーバーに保存されている、あなたのデータを、削除することが可能です。

【アクティビティの履歴】

あなたが、どのアプリを、どのファイルを使ったか、といった履歴を、Microsoftアカウントに保存する機能です。

デバイス間で、作業を引き継ぐ際に使われますが、プライバシーが気になる場合は、「このデバイスでのアクティビティの履歴を保存する」のチェックを外し、「アクティビティの履歴をクリア」ボタンで、過去の履歴を消去しておきましょう。

2. アプリのアクセス許可 - あなたの「センサー」へのアクセスを管理する

あなたのPCには、カメラ、マイク、位置情報といった、プライバシーの塊とも言える、多くの「センサー」が搭載されています。

このセクションでは、どのアプリが、どのセンサーにアクセスできるかを、個別に、そして厳格に、管理できます。

【位置情報】

「位置情報サービス」を、完全にオフにすることもできますが、それでは「天気」アプリなどが、正常に動作しなくなります。

より現実的なのは、「位置情報サービス」はオンにしつつ、その下にある**アプリの一覧**を一つずつ確認し、明らかに位置情報が不要なアプリ(例えば、電卓など)からのアクセスを、個別に「オフ」にしていくことです。

【カメラとマイク】

これらは、最も慎重に管理すべき項目です。

ビデオ会議で使うTeamsやZoom、あるいはカメラアプリ以外に、あなたのカメラやマイクにアクセスする必要のあるアプリは、ほとんど存在しないはずです。

インストールした覚えのない、怪しいアプリにアクセスが許可されていないか、必ず確認し、不要なものは、すべて「オフ」にしてください。

この一覧を定期的に見直すことが、盗撮や盗聴といった、最悪のリスクから、あなたを守ります。

同様に、「連絡先」「カレンダー」「通話履歴」「メール」といった、個人情報の塊である項目への、アプリからのアクセス許可も、一つずつ、厳しくチェックしていきましょう。

【応用編】ブラウザとアカウント設定 - Web上での「足跡」を消す

OSの設定だけでなく、Webブラウザや、Microsoftアカウント自体の設定を見直すことも、プライバシー保護には不可欠です。

Microsoft Edgeのプライバシー設定を「厳密」にする

Windows 11の標準ブラウザであるEdgeには、Webサイトによるユーザー追跡(トラッキング)を防ぐための、強力な機能が備わっています。

Edgeの「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を開き、「トラッキング防止」のレベルを、デフォルトの「バランス」から**「厳密」**に変更することをお勧めします。

これにより、ほとんどのサイトからの、サードパーティ製のトラッカーがブロックされ、あなたのWeb上での行動が、広告会社などによって追跡されるのを、大幅に防ぐことができます。

Microsoftアカウントのプライバシーダッシュボード

あなたのMicrosoftアカウントには、あなたが、これまでにどのような活動をしてきたか、その膨大な履歴が、実は記録されています。

Microsoftアカウントの公式サイトにサインインし、**「プライバシーダッシュボード」**を開いてみてください。

そこでは、あなたの「閲覧の履歴」「検索の履歴」「位置情報のアクティビティ」「音声アクティビティ」といった、Microsoftがあなたのアカウントに紐づけて保存している、すべてのデータを確認し、そして、それを**消去**することができます。

定期的に、このダッシュボードを訪れ、自分のデジタルな「足跡」を、自らの手でクリーニングする習慣をつけましょう。

まとめ - プライバシーは、自ら「設定」し、「守り育てる」もの

Windows 11における、プライバシー保護の設定とテクニックについて、包括的に解説してきました。

  1. 1. 思想を理解する:

    あなたのデータは、価値ある「資産」です。

    その価値と引き換えに、どのような「便利さ」を得るのか。

    そのトレードオフを理解し、主体的に選択することが、プライバシー保護の第一歩です。

  2. 2. OSの設定を、プライバシー優先に:

    「広告ID」をオフにし、「オプションの診断データ」の送信を停止し、そして、カメラやマイクといった、重要なセンサーへの、アプリからのアクセス許可を、厳格に見直しましょう。

  3. 3. Web上での「足跡」を管理する:

    ブラウザのトラッキング防止機能を強化し、Microsoftアカウントのプライバシーダッシュボードで、定期的に、あなた自身のデータを、コントロールし、消去しましょう。

  4. 4. 究極の防御は「あなた自身」:

    技術的な設定と同時に、信頼できないサービスを安易に使わない、といった、あなた自身の賢明な判断と習慣が、最終的に、あなたのプライバシーを守ります。

プライバシーは、一度失うと、取り戻すのが非常に困難な、かけがえのない権利です。

Windows 11は、その権利を、ユーザー自身の手に取り戻すための、多くの強力なツールを提供してくれています。

ぜひ、この記事を「設計図」として、あなただけの、安全で、そして心地よい、「プライベートなデジタル空間」を、あなたのPCの上に、構築してください。

もし、そのための具体的な設定方法や、より高度なセキュリティ対策について、専門家のアドバイスが必要だと感じたら、いつでも私たちにご相談ください。

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