
Macのプライバシー保護:データ追跡を防ぐ設定と対策
MacOSのお役立ち情報

記事の最終更新日:2025年7月10日
この前、Macでスニーカーのことを検索したら、それからというもの、どのウェブサイトを見ても、SNSを開いても、そのスニーカーの広告ばかり表示されるようになったんです。
まるで、インターネット中で自分の行動が追跡されて、監視されているみたいで、少し気味が悪くて…。
これは一体、どういう仕組みなんでしょうか?
そして何より、こうした企業によるデータ追跡を、自分のMacで防いだり、設定で制限したりする方法はありますか?
自分のプライバシーは、自分でしっかりと守りたいんです。
その感覚、全くもって正しいです。
あなたは、現代のインターネットを支える巨大な広告経済の、最も基本的な仕組みを肌で感じ取られたのですね。
それは「トラッキング(追跡)」と呼ばれる技術で、あなたの興味や関心を分析し、的を絞った広告を配信するために、無数のウェブサイトやアプリが採用しています。
しかし、ご安心ください。
あなたのMac、そしてmacOSは、この「見えない追跡者」からあなたのプライバシーを守るための、非常に強力な防衛システムを備えています。
プライバシー保護とは、いわばデジタル世界における「城の防衛」です。
OSレベルで城門を固め、ブラウザという外壁を強化し、そしてネットワークレベルでカモフラージュを行う、という多層的な防御こそが重要になります。
この記事では、そのための具体的な設定と、専門的な対策の全てを、体系的に解説していきます。
追跡者から姿を消し、デジタルの透明マントを手に入れましょう。
なぜあなたは追跡されるのか?- デジタル追跡の仕組みと目的
あなたのプライバシーを守るための第一歩は、敵、すなわち「デジタル追跡」の手法とその目的を正確に理解することから始まります。
広告主やデータ分析企業があなたを追跡する最大の目的は、あなたの年齢、性別、興味、関心、居住地域といったデモグラフィック情報や、閲覧履歴、購買履歴といった行動データを収集し、あなたという個人をプロファイリングすることです。
そして、そのプロファイルに基づいて、あなたが最も興味を示すであろう広告を、最も効果的なタイミングで表示することで、自社の利益を最大化しようとします。
そのために、彼らは以下のような、高度な追跡技術を駆使しています。
- ・サードパーティクッキー: あなたが訪問しているサイトとは別の、第三者(主に広告配信ネットワーク)が、あなたのブラウザに埋め込む小さなテキストファイルです。このクッキーを使い、あなたがどのサイトを渡り歩いているかを追跡し、興味関心を分析します。
- ・フィンガープリンティング: (※注釈:指紋採取の意)クッキーに頼らない、より高度な追跡技術です。あなたのMacが使用しているOSのバージョン、ブラウザの種類、インストールされているフォント、画面の解像度、タイムゾーンといった、様々な情報を組み合わせることで、あなただけのユニークな「デジタルの指紋」を作成し、個人を特定しようとします。
- ・トラッキングピクセル: メールやウェブページに埋め込まれた、目には見えないほど小さな1x1ピクセルの画像です。あなたがそのメールを開封したり、ページを閲覧したりすると、このピクセルが読み込まれ、その情報がサーバーに送信されることで、あなたの行動が追跡されます。
これらの技術に対し、我々はmacOSが提供する多層的な防御機構を駆使して対抗していくのです。
第一章:OSレベルでの防衛 - 「プライバシーとセキュリティ」設定の徹底強化
全ての防御の基礎となるのが、macOSの心臓部である「システム設定」です。
ここでの設定が、アプリケーションによる無秩序なデータ収集を防ぐための、第一の城壁となります。
アプリケーションごとのアクセス許可の厳格化
「システム設定」>「プライバシーとセキュリティ」を開くと、位置情報、連絡先、カレンダー、写真、マイク、カメラといった、あなたの個人情報へのアクセスを、どのアプリケーションに許可するのかを、項目ごとに一覧で管理できます。
インストールした全てのアプリケーションを定期的に見直し、「本当にこのアプリに、私の現在地情報へのアクセスを許可する必要があるか?」「このゲームが、私の連絡先リストにアクセスするのは不自然ではないか?」と、常に自問自答する習慣をつけましょう。
原則として、そのアプリの主たる機能に必要不可欠でない限り、アクセス許可は全てオフにすることを強く推奨します。
特に「位置情報サービス」は、不要なアプリではオフにし、システムサービスについても、利用していないものは無効化することで、意図しない追跡を防ぎます。
「Appのトラッキング要求を許可」- 原則としてNOを
iOSでお馴染みのこの機能は、macOSにも搭載されています。
アプリケーションが、他の企業のAppやウェブサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡しようとする際に、許可を求めるダイアログを表示する機能です。
「プライバシーとセキュリティ」>「Appのトラッキング」で、この設定をオフにしておけば、アプリケーションはあなたに追跡の許可を求めることすらできなくなります。
プライバシーを最優先するならば、ここは迷わずオフにしておくべき設定です。
Appleとのデータ共有の停止
「解析と改善」の項目では、Macの利用状況に関する診断データや解析データを、Appleやアプリケーションデベロッパと共有するかどうかを設定できます。
これらのデータは、製品やサービスの改善を目的として、通常は個人が特定されない形で収集されますが、それでもなお、自身のデータを外部に送信したくないと考えるのであれば、「Mac解析を共有」「iCloud解析を共有」「デベロッパと共有」の全てのチェックを外しておきましょう。
iCloudの「高度なデータ保護」- あなたのクラウドを要塞化する
これは、あなたのプライバシーレベルを劇的に向上させる、極めて重要な機能です。
標準状態のiCloudでは、多くのデータがAppleのサーバー上で暗号化されていますが、その暗号キーの一部はAppleも保持しています。
「高度なデータ保護」を有効にすると、iCloudバックアップ、写真、メモ、リマインダーといった、ほとんどのiCloudサービスのデータが、エンドツーエンドで暗号化されます。
これにより、暗号化と復号を行うための鍵は、あなた自身の信頼できるデバイス上にしか存在しなくなり、Appleですらあなたのデータの中身にアクセスすることができなくなります。
これは、万が一Appleのサーバーが攻撃されたとしても、あなたの個人情報が守られることを意味する、最強の防衛策の一つです。
ただし、パスワードを忘れた際の復旧が困難になるため、復旧キーの設定など、細心の注意を払って有効化する必要があります。
第二章:ブラウザという最前線 - ウェブ追跡を無力化する技術
日常的なデータ追跡のほとんどは、Webブラウザを通じて行われます。
ブラウザを要塞化することが、プライバシー保護の鍵となります。
標準ブラウザSafariの強力な防御機構
Appleの純正ブラウザであるSafariは、プライバシー保護機能が標準で、かつ強力に組み込まれています。
- ・インテリジェント・トラッキング防止(ITP): Safariの中核をなすプライバシー機能です。機械学習を利用して、サイトを横断してあなたを追跡しようとする悪質なサードパーティクッキーやトラッカーを自動で識別し、その活動をブロックまたは制限します。あなたは特別な設定をすることなく、この恩恵を受けられます。
- ・プライバシーレポート: Safariのツールバーからアクセスできるこのレポートは、過去30日間に、Safariがどのウェブサイトで、いくつのトラッカーをブロックしたかを可視化してくれます。あなたが、いかに多くの追跡者に狙われているかを実感できるでしょう。
- ・IPアドレスを非公開: この設定を有効にすると、既知のトラッカーに対して、あなたの正確なIPアドレスを隠します。これにより、トラッカーがあなたの位置情報を特定したり、ネットワークアクティビティに基づいてプロファイルを作成したりするのを困難にします。
iCloudプライベートリレー:IPアドレスと閲覧履歴の分離
iCloud+のサブスクリプションに含まれるこの機能は、VPN(※注釈:Virtual Private Network。インターネット接続を暗号化し、IPアドレスを隠す技術)に似ていますが、よりプライバシーに特化した独自の仕組みを持っています。
あなたがSafariでサイトにアクセスしようとすると、そのリクエストは、まずAppleが運営するサーバーに送られ、そこであなたのIPアドレスが、匿名のものに置き換えられます。
次に、そのリクエストは、Appleとは別の、第三者のコンテンツプロバイダーが運営する、第二のサーバーへと送られます。
この二段階の中継(デュアルホップアーキテクチャ)により、第一の中継点(Apple)はあなたが誰であるかは分かりますが、どこにアクセスしようとしているかは分かりません。
そして、第二の中継点は、どこにアクセスしようとしているかは分かりますが、あなたが誰であるかは分かりません。
このように、あなたの身元と閲覧先情報を完全に分離することで、ISP(インターネットサービスプロバイダ)、ネットワーク管理者、そして訪問先のウェブサイトのいずれもが、あなたの完全な閲覧プロファイルを作成できないようにする、非常に高度なプライバシー保護技術です。
究極の防衛線:DNSレベルでのトラッカーブロック
これは、より高度な技術的知識を持つユーザー向けの、最強の防御策の一つです。
PCがウェブサイトにアクセスする際、まずDNS(ドメイン・ネーム・システム)サーバーに、サイトのドメイン名(例:example.com)を問い合わせ、IPアドレスを教えてもらいます。
通常は、契約しているISPのDNSサーバーが自動で使われますが、これを、プライバシー保護に特化した、トラッカーや広告のドメインをブロックする機能を持った、サードパーティのDNSサービスに手動で変更するのです。
これにより、ブラウザだけでなく、Mac上の全てのアプリケーションからの通信において、既知のトラッカーへのアクセスが、DNSレベルで根本的にブロックされます。
「システム設定」>「ネットワーク」>「Wi-Fi」の詳細設定から、DNSサーバーのアドレスを変更することで設定可能ですが、信頼できるDNSサービスを自分で選択し、設定する必要があります。
まとめ:プライバシーとは、自ら構築し、維持するものである
デジタル社会におけるプライバシーは、誰かが自動的に与えてくれるものではありません。
それは、追跡の仕組みを理解し、正しい知識に基づいたツールと設定を駆使して、ユーザーであるあなた自身が、日々、主体的に構築し、維持していくべき「デジタルの城壁」です。
- ・OSの城門を固める: まずは「プライバシーとセキュリティ」設定を見直し、アプリケーションへの不要なアクセス許可を剥奪する。そして、iCloudの「高度なデータ保護」を有効化し、クラウド上のデータを要塞化する。
- ・ブラウザという外壁を強化する: Safariのインテリジェント・トラッキング防止機能を信頼し、iCloudプライベートリレーを有効化することで、ウェブ上の追跡者の大半を無力化する。
- ・ネットワークレベルで姿をくらます: より高度な防御を求めるなら、VPNやプライバシー保護機能付きのカスタムDNSを利用し、ネットワークの根元から追跡をブロックする。
- ・習慣こそが最強の盾: 定期的にアクセス許可を見直し、安易にトラッキングを許可しない。こうした日々のデジタルな衛生観念(デジタルハイジーン)こそが、最終的にあなたのプライバシーを守る最強の盾となります。
あなたのMacは、あなたのプライバシーを守るための、数多くの強力な武器を備えています。
この記事を手に、その武器を最大限に活用し、追跡者の視線から解放された、自由で安全なデジタルライフを、ぜひとも謳歌してください。
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