2025.7.26

【2025年最新】Mac標準ブラウザ「Safari」の神機能12選｜Chrome派も驚く便利技・拡張機能・プライバシー設定を使いこなそう！

MacOSのお役立ち情報

記事の最終更新日：2025年7月18日

Macでも、ついChromeを使ってしまいます…

長年Windowsを使っていたせいか、Macでもつい癖でGoogle Chromeをインストールして、メインのブラウザとして使っているんです。

でも最近、MacBookのバッテリーの減りが少し早い気がして…。友人に聞くと、「Safariの方がMacには絶対に良いよ」と言われました。

昔のSafariは少し使いにくいイメージがあったのですが、最近のものは違うのでしょうか？

もしChromeから乗り換えるだけの価値があるような、Safariならではの「神機能」みたいなものがあれば、ぜひ知りたいです。特に仕事の効率が上がるような便利な使い方や、プライバシーを守るための設定に興味があります。

PC STORE スタッフ

そのご友人のアドバイス、まさに慧眼です。Macの上で習慣的にChromeを使うのは、例えるなら最新鋭の日本車に、わざわざ海外製の燃費の悪いエンジンを載せ替えて走るようなもの。

Safariは単なる「ブラウザ」ではありません。それは、Apple SiliconというMacの心臓部からmacOSという神経系に至るまで、Appleのエコシステム全体と完璧に調和するように設計・最適化された「**純正の思考拡張ツール**」なのです。

その圧倒的な省電力性能はもちろんのこと、現代のSafariにはお客様のワークフローを根底から変革する「タブグループ」や「プロファイル」、そして他のどのブラウザも実現できないレベルの強力なプライバシー保護機能「iCloudプライベートリレー」などが標準で搭載されています。

この記事では、そんなChrome派のあなたを驚かせる、Safariだけが持つ12の「神機能」を、生産性、プライバシー、そしてエコシステム連携という3つの観点から徹底的に解説していきます。

Safariの哲学：それは、Macという「身体」に最適化された最高の「知覚器官」

Webブラウザは、私たちがインターネットという広大な情報の海を探索するための「知覚器官」です。そしてSafariは、Macという「身体」のために生まれ育てられてきた、唯一無二の純正の知覚器官です。

Apple Siliconチップの電力効率を最大限に引き出す省エネ設計。macOSのセキュリティ機能を根幹から活用するプライバシー保護思想。そして、iPhoneやiPadといった他のAppleデバイスとの境界線を溶かすシームレスな連携機能。これらは、OSとハードウェアの両方を自社で設計するAppleだからこそ実現できる、サードパーティ製ブラウザには決して真似のできない深いレベルでの「統合」の証です。

Safariを使いこなすことは、単にブラウザを乗り換えるという行為ではありません。それは、あなたのMacが本来持つポテンシャルを100%解放するための、最も賢明で合理的な選択なのです。

第一部：生産性の革命 - ワークフローを劇的に変える神機能

Safariは、あなたの散らかったデジタルな書斎を、整然とした知的生産の空間へと変える強力な整理術を提供します。

神機能①：タブの洪水からあなたを救う「タブグループ」

Webでのリサーチが深まるにつれて、ブラウザの上部には無数のタブが溢れかえり、どれが何のタブなのか収拾がつかなくなる。そんな経験はありませんか？「タブグループ」は、この問題を根本から解決します。これは、特定のプロジェクトや目的に関連するタブ群を一つの「グループ」として名前を付けて保存できる機能です。例えば、「プロジェクトA用」「大学の論文研究用」「旅行計画用」といったタブグループを作成しておけば、サイドバーからグループ名を切り替えるだけで、関連するタブのセットが一瞬で目の前に現れます。そして何より素晴らしいのは、このタブグループがiCloudを通じてあなたのiPhoneやiPadとも完全に同期されることです。

神機能②：仕事とプライベートを完璧に分離する「プロファイル」

「プロファイル」は、タブグループをさらに進化させた強力な環境分離機能です。「仕事用」「プライベート用」「勉強用」といったプロファイルを作成すると、それぞれのプロファイルで閲覧履歴、Cookie、お気に入り、そして拡張機能までもが完全に独立して管理されます。仕事用のプロファイルでは会社のアカウントにログインしたまま、プライベート用のプロファイルでは個人のSNSにログインするといった使い分けが可能になります。これは、お客様のデジタルな人格を生活のシーンに応じてスマートに切り替えるための究極のソリューションです。

神機能③：後で読むを確実にする「リーディングリスト」

ブックマークするほどではないけれど、後でじっくりと読みたい記事やページ。それが「リーディングリスト」の出番です。共有メニューからワンクリックで追加でき、リストに追加された記事はiCloudを通じて全てのデバイスで同期されます。そして、その最大の特徴は「オフライン閲覧」機能です。リーディングリストに追加されたページのテキストと画像は自動でダウンロードされるため、インターネット接続のない飛行機の中などでもじっくりと記事を読むことができます。

神機能④：広告を消し去り読書に集中する「リーダー表示」

ニュースサイトやブログ記事の周りに表示される派手な広告や不要なナビゲーションメニューに、集中力を奪われた経験はありませんか？アドレスバーの左側に表示されるテキストアイコンをクリックすると、「リーダー表示」モードに切り替わります。すると、ページ上の全ての装飾が取り払われ、本文のテキストと画像だけがまるで美しい電子書籍のように再レイアウトされます。特定のウェブサイトで常にこの機能を有効にする設定も可能で、あなたの情報収集の質を劇的に高めてくれます。

神機能⑤：パスワードの次世代標準「パスキー」への完全対応

パスワードの使い回しや漏洩のリスクから私たちを解放する新しい認証技術「パスキー」。Safariは、このパスキーにいち早く、そして最もシームレスに対応しています。Touch IDやFace IDを使ってパスワードを入力することなく、安全にそして一瞬でウェブサイトにログインする未来の体験を、今すぐに始めることができます。作成されたパスキーはiCloudキーチェーンによって安全に同期され、あなたの全てのAppleデバイスで利用可能です。

第二部：プライバシーの要塞 - あなたを見えない追跡者から守る

Safariの設計思想の根幹には、ユーザーのプライバシーを最大限に尊重するという、Appleの揺るぎない姿勢があります。

神機能⑥：追跡者を自動で撃退する「インテリジェント・トラッキング防止（ITP）」

お客様が様々なウェブサイトを渡り歩くその行動を陰から監視し、興味や関心のプロファイルを作成しようとする広告ネットワークの「トラッカー」。Safariには、このクロスサイトトラッキングをAI（機械学習）の力を使って自動で検知しブロックする「ITP」機能が標準で搭載されています。これは、お客様が意識することなくバックグラウンドで常にあなたのプライバシーを守り続けてくれる、頼もしい番犬です。

神機能⑦：防衛の成果を可視化する「プライバシーレポート」

ITPがどれだけの仕事をしてくれたのか。それを具体的に確認できるのが「プライバシーレポート」です。Safariのスタートページやツールバーからアクセスでき、過去30日間にSafariがブロックしたトラッカーの数や、どのウェブサイトが最も多くのトラッカーを使用していたかといった情報を一目で確認することができます。

神機能⑧：IPアドレスを隠す二重の匿名化技術「iCloudプライベートリレー」

iCloud+のサブスクリプションに含まれるこの機能は、VPNに似て非なるApple独自の強力なプライバシー保護技術です。お客様がSafariでサイトにアクセスする際、その通信は2つの異なるサーバーを経由します。これにより、あなたのIPアドレス（インターネット上の住所）と閲覧先のウェブサイト情報が完全に分離され、Appleを含む誰も、あなたが誰でどこを見ているのかを知ることができなくなります。これは、あなたのWebブラウジングの匿名性を劇的に高めるSafariならではの特典です。

神機能⑨：離席時に自動でロックされる「プライベートブラウズ」

他人とPCを共用する可能性がある環境で役立つのがこの機能です。プライベートブラウズモードで開いたウィンドウは、お客様がしばらく席を離れると自動的にロックされ、その内容を見るためにはTouch IDやパスワードによる認証が必要となります。あなたの個人的な閲覧セッションを、他人の覗き見から物理的に保護します。

第三部：エコシステムの真髄 - デバイスの境界が溶ける魔法の連携

Safariの真の価値は、Macという単一のデバイスの上だけで完結するものではありません。お客様がiPhoneやiPadを手にした時、そのエコシステム全体としての力が発揮されます。

神機能⑩：作業を引き継ぐ「Handoff（ハンドオフ）」

iPhoneのSafariで見ていたウェブページ。Macの前に座った瞬間、そのSafariのアイコンがDockの左端に自動で現れます。それをクリックするだけで、iPhoneで見ていたまさにそのページがMacの大画面で開かれます。デバイス間の情報の流れが完全に途切れることのない、このシームレスな体験こそAppleエコシステムの真骨頂です。

神機能⑪：iPhoneを最高品質のウェブカメラにする「連係カメラ」

Macの内蔵カメラの画質に満足できない場合、SafariでGoogle MeetやZoomといったWeb会議サービスを利用する際に、あなたのiPhoneを超高画質ウェブカメラとしてワイヤレスで利用することができます。iPhoneの優れたカメラ性能をそのままMacのウェブカメラとして使えるこの機能は、あなたのオンラインでの印象を大きく向上させるでしょう。